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第五章 蒼炎の再現
5-10 ナギサイド
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夢の世界といっていいのか? 初めてカチュアと会った場所だ。
そして、カチュアと、ここで会うのは久しぶりだね。あれ以来、夢の中で会うことはなかった。
そのカチュアは。
「むちゃ~」
夢の中なの、に寝ているよ。まあ、戦いには勝ったから、一安心したと思うが。
「起きろ!」
「むにゃ~……。あれ? ここは~?」
「ようやく、目が覚めたか」
「……」
カチュアはぼーと、私を見つめる。間近で見る機会がなかったんだが、改めて見ると、美人よね、カチュアは。ムダに胸が大きくなくっても、男が群がってきそうな容姿よね。
じゃなかった。
「おーい、どうした、黙り込んで。……いつものことだけど」
結構の時間、見つめているけどどうしたんだ?
「あなたは……だれ?」
まさかの私が誰だか忘れていた。まあ、こうして、直接会うのは久しぶりだし、二回かそれぐらいしかなかったから、仕方がないのか?
「ナギよ! 前に合ったことあるでしょ」
「ん~」
沈黙が続き。
「あ! そーだったわ~!」
「思い出すのに、時間かかりすぎないか?」
一時間はかかっているよ。でも、そろそろ本題に入ろう。カチュアには聞きたいことがある。
「まあ、いい、あなたの蒼い炎のことなんだけど」
話というのはカチュアが戦っている際、カチュアの体を纏った蒼い炎のこと。
あの蒼い炎が出現したことで、私の……たぶん、記憶の一部が蘇った。その後、意識が朦朧として、カチュアに話しかけることが出来なかった。
「蒼い炎? 何のこと~?」
「いや、あんた、戦いの途中から体中に蒼い炎を纏って……」
「そーだったの?」
「気づいていなかったのか?」
「なんか、急に魔物に剣が通るようになったことは、覚えているわ~」
「その時から、蒼い炎を纏っていたのよ」
「そーだったの~?」
「ここまで鈍い人とは……」
まあ、カチュアらしいかな。また、話が逸れてきた。
そう、蒼い炎は即ち、蒼炎。つまり。
「蒼い炎と言えば、シェリアの英雄記のタイトルが蒼炎伝説とか言っていたけど関係あるのか?」
「ん~、そう言えば、ロゼちゃんが言っていたような~。女将軍シェリアは蒼い炎を纏って戦っていたって」
あ~。だから、蒼炎伝説か。詳しく聞きたいが、仮にカチュアが内容知っても、話が遅い、遅すぎる、正直話が長くなるなら、終わるまで、一日が終わりそうだ。
……まあ、その辺はルナ辺りに聞くか。
「カチュアって、シェリアと血縁関係でもあったりする?」
記憶を失っている私は、この世界の仕組みはわからないから、断言はできないが、そのシェリアが使っていた蒼炎を、カチュアは使えていた。何か関係あるのか?
「ん~。聞いたことないわ~。よく似ているって、言われるわ~」
「そっか。何故だかわからないんだけど、私の記憶に蒼炎を求めていたような気がするんだ」
「え? そーなの~?」
「あなたの体に、蒼炎を纏った時に記憶が少し思い出したんだ。私があなたの体にいるのには蒼炎と関係はあるかなあって」
「じゃあ、わたしと会えてよかったよね~」
彼女にこんな話には理由があった。
「相変わらず呑気ね。私があなたの力を狙う輩だったらどうするの? まあ、それが本当だったら、私は相当マヌケよね、記憶失っているから」
「だいじょぶかな? ナギちゃん、悪い人じゃ、なさそうだし」
それでいいのか?
「お人好しだな」
「そうかな?」
カチュアは突然、あくびをした。
「ふわ~~~わたし、まだ、眠いわ~」
ここって、夢の中よね? いや、みたいなものか。
「わたしは、もう少し寝るわ~」
カチュアは横になって、すぐに寝てしまう。
「まったく、マイペース過ぎないか?」
蒼い炎といい、この子は何者だろ? 何か、記憶を失っている精神体の私よりか秘密が多くありそう。
まあ、私も完全に記憶が戻ったわけではない。でも、何でだろう、私は忘れてはいけない重大なことを。
——二人の神ね。まさか、あなたの人探しから、こんなとんでもない、秘密に辿り着くなんて。
そして、カチュアと、ここで会うのは久しぶりだね。あれ以来、夢の中で会うことはなかった。
そのカチュアは。
「むちゃ~」
夢の中なの、に寝ているよ。まあ、戦いには勝ったから、一安心したと思うが。
「起きろ!」
「むにゃ~……。あれ? ここは~?」
「ようやく、目が覚めたか」
「……」
カチュアはぼーと、私を見つめる。間近で見る機会がなかったんだが、改めて見ると、美人よね、カチュアは。ムダに胸が大きくなくっても、男が群がってきそうな容姿よね。
じゃなかった。
「おーい、どうした、黙り込んで。……いつものことだけど」
結構の時間、見つめているけどどうしたんだ?
「あなたは……だれ?」
まさかの私が誰だか忘れていた。まあ、こうして、直接会うのは久しぶりだし、二回かそれぐらいしかなかったから、仕方がないのか?
「ナギよ! 前に合ったことあるでしょ」
「ん~」
沈黙が続き。
「あ! そーだったわ~!」
「思い出すのに、時間かかりすぎないか?」
一時間はかかっているよ。でも、そろそろ本題に入ろう。カチュアには聞きたいことがある。
「まあ、いい、あなたの蒼い炎のことなんだけど」
話というのはカチュアが戦っている際、カチュアの体を纏った蒼い炎のこと。
あの蒼い炎が出現したことで、私の……たぶん、記憶の一部が蘇った。その後、意識が朦朧として、カチュアに話しかけることが出来なかった。
「蒼い炎? 何のこと~?」
「いや、あんた、戦いの途中から体中に蒼い炎を纏って……」
「そーだったの?」
「気づいていなかったのか?」
「なんか、急に魔物に剣が通るようになったことは、覚えているわ~」
「その時から、蒼い炎を纏っていたのよ」
「そーだったの~?」
「ここまで鈍い人とは……」
まあ、カチュアらしいかな。また、話が逸れてきた。
そう、蒼い炎は即ち、蒼炎。つまり。
「蒼い炎と言えば、シェリアの英雄記のタイトルが蒼炎伝説とか言っていたけど関係あるのか?」
「ん~、そう言えば、ロゼちゃんが言っていたような~。女将軍シェリアは蒼い炎を纏って戦っていたって」
あ~。だから、蒼炎伝説か。詳しく聞きたいが、仮にカチュアが内容知っても、話が遅い、遅すぎる、正直話が長くなるなら、終わるまで、一日が終わりそうだ。
……まあ、その辺はルナ辺りに聞くか。
「カチュアって、シェリアと血縁関係でもあったりする?」
記憶を失っている私は、この世界の仕組みはわからないから、断言はできないが、そのシェリアが使っていた蒼炎を、カチュアは使えていた。何か関係あるのか?
「ん~。聞いたことないわ~。よく似ているって、言われるわ~」
「そっか。何故だかわからないんだけど、私の記憶に蒼炎を求めていたような気がするんだ」
「え? そーなの~?」
「あなたの体に、蒼炎を纏った時に記憶が少し思い出したんだ。私があなたの体にいるのには蒼炎と関係はあるかなあって」
「じゃあ、わたしと会えてよかったよね~」
彼女にこんな話には理由があった。
「相変わらず呑気ね。私があなたの力を狙う輩だったらどうするの? まあ、それが本当だったら、私は相当マヌケよね、記憶失っているから」
「だいじょぶかな? ナギちゃん、悪い人じゃ、なさそうだし」
それでいいのか?
「お人好しだな」
「そうかな?」
カチュアは突然、あくびをした。
「ふわ~~~わたし、まだ、眠いわ~」
ここって、夢の中よね? いや、みたいなものか。
「わたしは、もう少し寝るわ~」
カチュアは横になって、すぐに寝てしまう。
「まったく、マイペース過ぎないか?」
蒼い炎といい、この子は何者だろ? 何か、記憶を失っている精神体の私よりか秘密が多くありそう。
まあ、私も完全に記憶が戻ったわけではない。でも、何でだろう、私は忘れてはいけない重大なことを。
——二人の神ね。まさか、あなたの人探しから、こんなとんでもない、秘密に辿り着くなんて。
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