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第八章 魔人族の脅威
8ー回想 スイレンサイド
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私とレオは幼馴染ッス。人魚族と獣人族の幼馴染関係は不思議と思いがちッス。一応、私の出身国であるロランス聖国の隣国であるダグザ王国という、獣人族の国がレオの出身ッス。
出会いは、私が九歳、レオが七歳の時ッス。私はお母様とお兄様と一緒に、ダグザ王国に視察で訪れたッス。
お兄様とは血の繋がりはあるんですけとわ、実は私の両親は異なる亜種同士ッス。母は私と同じ人魚族ッスけど、亡くなった父は巨人族ッス。兄は人魚族としてではなく、亡くなった父と同じ巨人族ッス。混合ではあるんだけど、亜種の特徴が半々で引き継ぐのではなく父母どちらかの亜種としと生まれるッス。つまり、人魚族として生まれた私は、巨人族の特徴を持っていないッス。
巨人族と言われているんだけど、普通の人間よりも高めでだけ。それでも、お兄様は体が大きいッス。いつも身長差があり過ぎて、顔を上に向けても、お兄様の顔が見えないッス。そのせいで、一度もお兄様の顔を見たことがないッス。ちなみに、お兄様に抱っこしてもらっても、顔が見えないッス。というのも、お兄様の顔は年中、顔が光っているため眩しくって、顔が見えないッス。
「始めまして! スイレンッス!」
「おお! よくきてくれた!」
この人がダグザ王国の王、ガイラ様。レオのお父様。ふさふさの髪の毛と髭をしているせいで、顔が殆ど、見えない。唯一見えのが、口だけッス。
顔が見れないのは、お兄様と共通ッス
「ガイラ様! お久しぶりです!」
「おお、レインか! 相変わらず、顔が見えたと思ったら眩しいな!」
年中、顔が光っているッスから。
一通り、挨拶を終えると、王宮内を見て回っていると。
「あ~、面白くねぇな~。蒼炎伝説は除く、どの英雄譚も面白くないな~」
バルコニーには、シートの上に、だらし無く寝そべり、芋菓子を食べながら本を読んでいる、女の子がいたッス。
そう、この子が七歳の時の、レオ。とても、獣人族らしかぬ、ぐうたらっぷりッス。
「あの子は吾輩の娘のレオ。怠け癖が酷くって。誰に似たのか?」
昔から怠け癖が強く、この時から、血の気が荒い獣人族とは思えない程ダラダラとした性格ッス。
外では鍛錬に励む、獣人族がいるのに。それでも、レオは、この時から、強かったッス。
「ねぇ、ちょっと、いいッスか?」
私がお話ししようとして近づいたッスが。
シュッン!
レオは目にも止まらない速さで、逃げていったッス。
「あれ?」
「悪いな、あいつ、結構人見知りで、家族以外が近づくと、ああやって、逃げるんだ」
「そうなんッスね……」
私は王女のことあった、お友達と呼べる方はいなかったッス。
当時、私に心を開いてくれなかったレオだったッスが、この後、レオとはあるきっかけで仲良くはなっていくッスが、それはまた、別の話ッス。
出会いは、私が九歳、レオが七歳の時ッス。私はお母様とお兄様と一緒に、ダグザ王国に視察で訪れたッス。
お兄様とは血の繋がりはあるんですけとわ、実は私の両親は異なる亜種同士ッス。母は私と同じ人魚族ッスけど、亡くなった父は巨人族ッス。兄は人魚族としてではなく、亡くなった父と同じ巨人族ッス。混合ではあるんだけど、亜種の特徴が半々で引き継ぐのではなく父母どちらかの亜種としと生まれるッス。つまり、人魚族として生まれた私は、巨人族の特徴を持っていないッス。
巨人族と言われているんだけど、普通の人間よりも高めでだけ。それでも、お兄様は体が大きいッス。いつも身長差があり過ぎて、顔を上に向けても、お兄様の顔が見えないッス。そのせいで、一度もお兄様の顔を見たことがないッス。ちなみに、お兄様に抱っこしてもらっても、顔が見えないッス。というのも、お兄様の顔は年中、顔が光っているため眩しくって、顔が見えないッス。
「始めまして! スイレンッス!」
「おお! よくきてくれた!」
この人がダグザ王国の王、ガイラ様。レオのお父様。ふさふさの髪の毛と髭をしているせいで、顔が殆ど、見えない。唯一見えのが、口だけッス。
顔が見れないのは、お兄様と共通ッス
「ガイラ様! お久しぶりです!」
「おお、レインか! 相変わらず、顔が見えたと思ったら眩しいな!」
年中、顔が光っているッスから。
一通り、挨拶を終えると、王宮内を見て回っていると。
「あ~、面白くねぇな~。蒼炎伝説は除く、どの英雄譚も面白くないな~」
バルコニーには、シートの上に、だらし無く寝そべり、芋菓子を食べながら本を読んでいる、女の子がいたッス。
そう、この子が七歳の時の、レオ。とても、獣人族らしかぬ、ぐうたらっぷりッス。
「あの子は吾輩の娘のレオ。怠け癖が酷くって。誰に似たのか?」
昔から怠け癖が強く、この時から、血の気が荒い獣人族とは思えない程ダラダラとした性格ッス。
外では鍛錬に励む、獣人族がいるのに。それでも、レオは、この時から、強かったッス。
「ねぇ、ちょっと、いいッスか?」
私がお話ししようとして近づいたッスが。
シュッン!
レオは目にも止まらない速さで、逃げていったッス。
「あれ?」
「悪いな、あいつ、結構人見知りで、家族以外が近づくと、ああやって、逃げるんだ」
「そうなんッスね……」
私は王女のことあった、お友達と呼べる方はいなかったッス。
当時、私に心を開いてくれなかったレオだったッスが、この後、レオとはあるきっかけで仲良くはなっていくッスが、それはまた、別の話ッス。
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