262 / 316
第十八章 闇に染まった英雄
18-4 スイレンサイド
しおりを挟む
何とか、私とカチュアさんとエドナちゃん、サリナさんは都へたどり着いたッス。
レオを含めた、その他の方々は、都に向かう途中で、魔物に襲われている街に遭遇したッスから、その街を守るために、残ってくれたッス
都の入り口に魔物が群がっているッス。
「まずい! 魔物が街に入ってくる!」
入り口辺りにロランス兵達の中に見慣れた二方の姿が見えたッス。
「お母様! お兄様! 無事ですか?」
「スイレンか! 無事か!」
やはり、お母様とお兄様ですわ。お兄様は相変わらず存在感があり過ぎるッス。
「まずいな。一角馬か、あの角には、鉄さえ貫くことができる」
「それって、魔物の体さえ貫けるかしら~?」
「え? ん~……確か、そんな記録があったような……」
「それなら~」
カチュア目掛けて猛スピードで突っ込んでくる一角馬。だけど、そのスピードさえ、カチュアさんは躱しながら一角馬の懐へ入り込んだッス。
「キャッチ~」
カチュアさんは、一角馬を捕まえて持ち上げたッス!
「ひぃ、ひぃぃぃぃぃぃん!!!」
カチュアさんに触れられた一角馬は苦しそうに暴れ出したッス。カチュアさんは、蒼い炎を発動していなくっても、触れた相手は拒否反応を引き起こすようで、触れた所から、煙が出て来たッス。
「カチュアさん、その一角馬を捕まえてどうするッスか?」
「こーするのよ~」
カチュアさんは、魔物大軍目掛けて、一角馬を投げつけたッス。
魔物達は一角馬の立派の角によって、どんどん体を貫いていっているッス。ところで、一角馬はどこまで、飛ばされていくッスかな?
だけど、カチュアさんのお陰で、投げた一直線にいた、魔物達が一斉に討伐したッス。だけど、まだ、魔物はたくさんいるッス!
カチュアさんの全身から蒼い炎が出現して、魔物の大軍に突っ込んでいったッス! 突っ込んで大丈夫ッスかな? 負の気で正常な判断ができなくなっていなければいいのですが……。
「カチュア! 無茶するな!」
サリナさんは恐らく雷の魔術で構成した、円板に、その下に尖った物体を飛ばしたッス。サリナさんの右手には雷の紐見たいのを持っていたッス。どうやら、あの雷の紐を雷の円板に、その下に尖った物体を巻いて、それを物を投げるように腕を振るうと、その勢いで、雷の紐が解けて、雷の円板に、その下に尖った物体が飛んで行ったッス。
雷の円板の下に付いている、尖った先が、地面に付くと、雷の円板が回りながら、魔物の大軍に突っ込んでいったッス。
雷の円板に、その下に尖った物体にぶつかった魔物は、ビリビリと音を鳴りながら、魔物を感電させたうえ、吹き飛んだッス! それにしても、雷の円板に、その下に尖った物体は、水の中に入そうな、危険種見たいな、魔物しか、向かっていかなかったのは何ででしょうか? でも、サリナさんのおかげで、大分、魔物を討伐で来たッス。
サリナさんの戦い方は、かなり独特ッス。まるで、異国の戦いを見ている見たいッス。生きていた時代が違うからッスかな?
あれ? そう言えば、何となくだけど、サリナさんの戦う姿勢は、アイラさんに似ている気がする。なら、時代違いではなさそうッス。もしかして、あれが空の勇者の戦う姿勢ッスかな?
「あたしも行くんだよ!」
エドナちゃんの風の矢を放たッス。
グッサ!! ヒューーーーン!!
一本の風の矢が、魔物の内の一体の体を貫通したッス。しかし、それだけでは、なかったッス。魔物の体を貫通させた、風の矢が軌道を変えて、別の魔物へ向かっていったッス。
グッサ!! ヒューーーーン!!
また、魔物の内の一体の体を貫通した、風の矢が軌道を変えて、別の魔物へ向かっていったッス。それを繰り返して、計五体の魔物の体を貫通させた、風の矢は消えたッス。
「はわわ! ソフィアさんに教わった魔術とは、違う動きをしちゃったんだよ! ソフィアさんが教わったのは、体の中に入った時に、矢が弾け飛ぶんだよ!」
「間違えだったッスか? あれは、あれで凄いと思うッス」
というよりか、ソフィアさん、何ていう恐ろしい、ものを、教えているッスか!? エドナちゃんには、似合わないッスよ!
「今度はオリーさんに教わった魔術なんだよ」
「オリーちゃんにも、教わったッスか?」
「あたし、狙われているから、自分の身を守るために風の魔術の指導をしてくれたんだよ。以前から風の魔術を上手くなりたかったんだけど、あたしの周りには、村長さん以外で風の魔術が使えるのは、メリアさんと、オリーさん、だけだったから、オリーさんに教わったんだよ。メリアさんにも、お願いしたんだけど、風の魔術は得意の方じゃないって断れたんだよ」
確かに、エドナちゃんとオリーちゃん以上の風の魔術を扱える方々は見たことがないッス。風の魔術よりも、雷と闇の属性魔術の方が希少と呼ばれているけど、風の魔術が一番扱い難いと言われているッス。何でも、風は扱えれば、属性魔術の中では、一番応用力が豊富な属性魔術の反面、風を読まなければ、上手く使えこなせないらしい。だから、他の属性魔術も使えるけど、風の魔術しか使わない方もいるようッス。
そう言えば、レオがこんなことを言っていたことがあったッス。何でエドナちゃんが、風を読まないと上手く扱えないはずの、風の魔術が得意のか? 疑問を抱いていたようなことを言っていたッス。どういう意味ッスかね?
レオのことはほって置いて、そんなオリーちゃんに教わった技術なら、必ず役に立つッス。
ん? オリーちゃんの扱う魔術に、護身用なんて、あったッスか? 獣人族は攻めの戦い方が基本で、獣人族異例のオリーちゃんでも、その本質通りで強引に攻めるタイプッス。
「行きます!」
エドナちゃんの風の矢が飛んだッス。
飛んで行く風の矢が段々と大きくなっていくッス。
グゥオォォォォォォ!!!
闘技を使った時に発生する咆哮の様な音が響き渡ったッス。
風の矢が、巨大なドラゴンになったッス。
オリーちゃん、これ、護身のための魔術じゃないッスよ。レオも扱う、闘技と魔術を組み合わせた技を、エドナちゃん流にしたような魔術ッスよ、これ。
見ているだけじゃなく、私も戦うッス!
「はうう! 今度は、ゴリラ見たいな魔物が……」
プチっん!
バッシーーーン!!!
「誰がゴリラッスか!?」
大声を叫びながら、私は恐らく魔物を水の魔術を纏った拳で殴り付けたッス。
「スイレンさん!?」
「は!」
我に帰った私の目の前には、ゴリラ型の魔物が倒れていたッス。
「わあああああああああ!!!」
私は恥ずかしくなって、両手で顔を隠しながら、しゃがんだッス。
いつも、レオに「ゴリラ」って言われていたから、条件反射で、本物のゴリラを我を忘れた状態で殴ってしまったッス。
レオを含めた、その他の方々は、都に向かう途中で、魔物に襲われている街に遭遇したッスから、その街を守るために、残ってくれたッス
都の入り口に魔物が群がっているッス。
「まずい! 魔物が街に入ってくる!」
入り口辺りにロランス兵達の中に見慣れた二方の姿が見えたッス。
「お母様! お兄様! 無事ですか?」
「スイレンか! 無事か!」
やはり、お母様とお兄様ですわ。お兄様は相変わらず存在感があり過ぎるッス。
「まずいな。一角馬か、あの角には、鉄さえ貫くことができる」
「それって、魔物の体さえ貫けるかしら~?」
「え? ん~……確か、そんな記録があったような……」
「それなら~」
カチュア目掛けて猛スピードで突っ込んでくる一角馬。だけど、そのスピードさえ、カチュアさんは躱しながら一角馬の懐へ入り込んだッス。
「キャッチ~」
カチュアさんは、一角馬を捕まえて持ち上げたッス!
「ひぃ、ひぃぃぃぃぃぃん!!!」
カチュアさんに触れられた一角馬は苦しそうに暴れ出したッス。カチュアさんは、蒼い炎を発動していなくっても、触れた相手は拒否反応を引き起こすようで、触れた所から、煙が出て来たッス。
「カチュアさん、その一角馬を捕まえてどうするッスか?」
「こーするのよ~」
カチュアさんは、魔物大軍目掛けて、一角馬を投げつけたッス。
魔物達は一角馬の立派の角によって、どんどん体を貫いていっているッス。ところで、一角馬はどこまで、飛ばされていくッスかな?
だけど、カチュアさんのお陰で、投げた一直線にいた、魔物達が一斉に討伐したッス。だけど、まだ、魔物はたくさんいるッス!
カチュアさんの全身から蒼い炎が出現して、魔物の大軍に突っ込んでいったッス! 突っ込んで大丈夫ッスかな? 負の気で正常な判断ができなくなっていなければいいのですが……。
「カチュア! 無茶するな!」
サリナさんは恐らく雷の魔術で構成した、円板に、その下に尖った物体を飛ばしたッス。サリナさんの右手には雷の紐見たいのを持っていたッス。どうやら、あの雷の紐を雷の円板に、その下に尖った物体を巻いて、それを物を投げるように腕を振るうと、その勢いで、雷の紐が解けて、雷の円板に、その下に尖った物体が飛んで行ったッス。
雷の円板の下に付いている、尖った先が、地面に付くと、雷の円板が回りながら、魔物の大軍に突っ込んでいったッス。
雷の円板に、その下に尖った物体にぶつかった魔物は、ビリビリと音を鳴りながら、魔物を感電させたうえ、吹き飛んだッス! それにしても、雷の円板に、その下に尖った物体は、水の中に入そうな、危険種見たいな、魔物しか、向かっていかなかったのは何ででしょうか? でも、サリナさんのおかげで、大分、魔物を討伐で来たッス。
サリナさんの戦い方は、かなり独特ッス。まるで、異国の戦いを見ている見たいッス。生きていた時代が違うからッスかな?
あれ? そう言えば、何となくだけど、サリナさんの戦う姿勢は、アイラさんに似ている気がする。なら、時代違いではなさそうッス。もしかして、あれが空の勇者の戦う姿勢ッスかな?
「あたしも行くんだよ!」
エドナちゃんの風の矢を放たッス。
グッサ!! ヒューーーーン!!
一本の風の矢が、魔物の内の一体の体を貫通したッス。しかし、それだけでは、なかったッス。魔物の体を貫通させた、風の矢が軌道を変えて、別の魔物へ向かっていったッス。
グッサ!! ヒューーーーン!!
また、魔物の内の一体の体を貫通した、風の矢が軌道を変えて、別の魔物へ向かっていったッス。それを繰り返して、計五体の魔物の体を貫通させた、風の矢は消えたッス。
「はわわ! ソフィアさんに教わった魔術とは、違う動きをしちゃったんだよ! ソフィアさんが教わったのは、体の中に入った時に、矢が弾け飛ぶんだよ!」
「間違えだったッスか? あれは、あれで凄いと思うッス」
というよりか、ソフィアさん、何ていう恐ろしい、ものを、教えているッスか!? エドナちゃんには、似合わないッスよ!
「今度はオリーさんに教わった魔術なんだよ」
「オリーちゃんにも、教わったッスか?」
「あたし、狙われているから、自分の身を守るために風の魔術の指導をしてくれたんだよ。以前から風の魔術を上手くなりたかったんだけど、あたしの周りには、村長さん以外で風の魔術が使えるのは、メリアさんと、オリーさん、だけだったから、オリーさんに教わったんだよ。メリアさんにも、お願いしたんだけど、風の魔術は得意の方じゃないって断れたんだよ」
確かに、エドナちゃんとオリーちゃん以上の風の魔術を扱える方々は見たことがないッス。風の魔術よりも、雷と闇の属性魔術の方が希少と呼ばれているけど、風の魔術が一番扱い難いと言われているッス。何でも、風は扱えれば、属性魔術の中では、一番応用力が豊富な属性魔術の反面、風を読まなければ、上手く使えこなせないらしい。だから、他の属性魔術も使えるけど、風の魔術しか使わない方もいるようッス。
そう言えば、レオがこんなことを言っていたことがあったッス。何でエドナちゃんが、風を読まないと上手く扱えないはずの、風の魔術が得意のか? 疑問を抱いていたようなことを言っていたッス。どういう意味ッスかね?
レオのことはほって置いて、そんなオリーちゃんに教わった技術なら、必ず役に立つッス。
ん? オリーちゃんの扱う魔術に、護身用なんて、あったッスか? 獣人族は攻めの戦い方が基本で、獣人族異例のオリーちゃんでも、その本質通りで強引に攻めるタイプッス。
「行きます!」
エドナちゃんの風の矢が飛んだッス。
飛んで行く風の矢が段々と大きくなっていくッス。
グゥオォォォォォォ!!!
闘技を使った時に発生する咆哮の様な音が響き渡ったッス。
風の矢が、巨大なドラゴンになったッス。
オリーちゃん、これ、護身のための魔術じゃないッスよ。レオも扱う、闘技と魔術を組み合わせた技を、エドナちゃん流にしたような魔術ッスよ、これ。
見ているだけじゃなく、私も戦うッス!
「はうう! 今度は、ゴリラ見たいな魔物が……」
プチっん!
バッシーーーン!!!
「誰がゴリラッスか!?」
大声を叫びながら、私は恐らく魔物を水の魔術を纏った拳で殴り付けたッス。
「スイレンさん!?」
「は!」
我に帰った私の目の前には、ゴリラ型の魔物が倒れていたッス。
「わあああああああああ!!!」
私は恥ずかしくなって、両手で顔を隠しながら、しゃがんだッス。
いつも、レオに「ゴリラ」って言われていたから、条件反射で、本物のゴリラを我を忘れた状態で殴ってしまったッス。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
11
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる