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第十九章 第一次マギ大戦
19-6 ナギサイド
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引き続き、プロットの捜索中のカチュア達。
「は~い、殺しはいけないわよ~」
カチュアは遭遇したコルネリア兵の装備している武器を掴んで、握ったら、『バキーーーン』と、武器が砕けていった。
「増援を呼ばれるわけには、いかないから、ここで大人しくしてもらいましょ」
コルネリア兵がどんどんに地面に沈んでいく。これは先ほど、リリカが、魔術の応用で底なし沼を作って、それで、相手を沈ませたものだ。
このように、コルネリア軍の遭遇はしたものの、カチュア含むヴァルキュリア三姉妹が返り討ちにしていった。
そのヴァルキュリア三姉妹の戦っている姿を見てルナが。
「ルナも戦っていいですか?」
「あんたの豪快な魔術を使ったらバレるだろ!!」
一番負の気に影響されているのは、ルナでは?
何とか、遭遇するコルネリア兵を返り討ちをしつつ、プロットを捜索し続けるカチュア達。
やはり、この広大な土地を誇るコルネリアから探すのは一筋縄ではいかないか。といっても、捜索を始めてから、半日すら経っていないんだけど。
その半日だけでも、どんだけエドナが転んだのか。もう数えるのが面倒臭く成程。このドジが戦場に影響しないのが幸いか。
「ん?」
「どうですか? ルナちゃん」
「感じます。この辺に、今まで、感じていた魔力よりも強い魔力を感じます。もしかしたら、目的の場所はこの辺かもしれないです」
て! 言っている傍から、もう、それっぽいものを見つけたのかよ!
……とは言っても。
「何もないんだよ!」
確かに、この辺り、特に変わった様子はない。木がたくさん生えている、ごく普通の森の中だ。
すると、カチュアが。
「この真下は、空道だわ~」
「この下に地下でもあるのか?」
「そうなりますね」
「不自然だな。ということは、この下にプロットのアジトでもあるのか?」
「プロットかどうかは分かりませんですけど、可能性は高いです」
「どーする? 掘る?」
「……ミラの地の魔術を使えば、掘れますけど、時間が掛ります」
「一応、ポッポを使ってレティさんの報告します。返答が来るまで、ここから、離れたところで、一旦、休憩にしましょ」
私が待機している茂みの、すぐ近くには、戦が行われている。下手したら火種がこちらへ向かってくるんじゃないか?
待機中、リリカが犬人形の中から出ているミラに話しかける。
「で、ミラちゃんに聞きたいんだけど……」
「ちゃん付けって、ミラはこれでも、大人ですよ」
そう言えば、ミラはエドナよりも、体は小さいが、小人族だから、人間よりも体が小さいんだ。ミラは、これでも二十歳超えているらしい。
「チーちゃんと会うまでは一人でひっそりと暮らしていたんだよね? 同族と一緒に暮らしていなかったの? それとも、危険を冒してでも、わたし達と同行したのに繋がるのかな?」
「そう……ですね。この機会に話して置きましょう……」
ミラが深呼吸をした。
「ミラは確かに十年前までは、小人族の隠れ里で暮らしていました」
「セシルに隠れ里があるって言われていたけど、そこなの?」
「小人族は狙われる対象だから移動範囲は狭いから、恐らく別の隠れ里ね」
「そうです。ヴァルダンと呼ばれる前の国にあったんです」
ん? 話から、ミラが生まれた後にヴァルダンが誕生日した見たいだけど、コルネリアも、そうだけど、ヴァルダンも比較的新しい国なんだな。
「だけど、十年前に人間達に襲われて、村は壊滅しました。お父さんの手によって逃げ切れたミラは、それから、ひっそりと暮らしていたんです。そして、村を襲ったのが、プロットなんです」
プロットだと!
「そうなんですか? じゃあ、プロットが人形を使っての情報伝達は」
「恐らく、小人族の技術ですね」
「じゃあ、何で、人形ごとに名前が違うことは知っているんですか?」
「全員に同じ名前だと、動かすことができないからです。例えば、同じ名前の人が何人かいて、その人達の名前を呼んだら皆反応しますよね。それと一緒ですよ」
「成程ですね。そういう、絡繰りだったんですね」
「でも、何で、プロットと言う人は、小人族の村を襲ったんですか?」
「技術力ですよ。小人族の技術力の高さは数万世紀先の文明を築ける程よ」
「それって、もう人に怯える必要はないのでは?」
「それでも、厄災や勇能力の使い手には、歯が立たないのです」
「神が捧げた力でも太刀打ちできないってことか」
唯一の救いは、私が生きた時代程、勇能力の持つ者力が弱いってことだ。まあ、戦ったのが、殆どカチュアだから、相手が悪かったということもあるけど。
やはり、勇能力の持つ者によって慢心か生まれたのか。じゃなかったら、今頃、カチュア以外の者は勝てないはずだ。勿論、勇能力を失った私も。
「は~い、殺しはいけないわよ~」
カチュアは遭遇したコルネリア兵の装備している武器を掴んで、握ったら、『バキーーーン』と、武器が砕けていった。
「増援を呼ばれるわけには、いかないから、ここで大人しくしてもらいましょ」
コルネリア兵がどんどんに地面に沈んでいく。これは先ほど、リリカが、魔術の応用で底なし沼を作って、それで、相手を沈ませたものだ。
このように、コルネリア軍の遭遇はしたものの、カチュア含むヴァルキュリア三姉妹が返り討ちにしていった。
そのヴァルキュリア三姉妹の戦っている姿を見てルナが。
「ルナも戦っていいですか?」
「あんたの豪快な魔術を使ったらバレるだろ!!」
一番負の気に影響されているのは、ルナでは?
何とか、遭遇するコルネリア兵を返り討ちをしつつ、プロットを捜索し続けるカチュア達。
やはり、この広大な土地を誇るコルネリアから探すのは一筋縄ではいかないか。といっても、捜索を始めてから、半日すら経っていないんだけど。
その半日だけでも、どんだけエドナが転んだのか。もう数えるのが面倒臭く成程。このドジが戦場に影響しないのが幸いか。
「ん?」
「どうですか? ルナちゃん」
「感じます。この辺に、今まで、感じていた魔力よりも強い魔力を感じます。もしかしたら、目的の場所はこの辺かもしれないです」
て! 言っている傍から、もう、それっぽいものを見つけたのかよ!
……とは言っても。
「何もないんだよ!」
確かに、この辺り、特に変わった様子はない。木がたくさん生えている、ごく普通の森の中だ。
すると、カチュアが。
「この真下は、空道だわ~」
「この下に地下でもあるのか?」
「そうなりますね」
「不自然だな。ということは、この下にプロットのアジトでもあるのか?」
「プロットかどうかは分かりませんですけど、可能性は高いです」
「どーする? 掘る?」
「……ミラの地の魔術を使えば、掘れますけど、時間が掛ります」
「一応、ポッポを使ってレティさんの報告します。返答が来るまで、ここから、離れたところで、一旦、休憩にしましょ」
私が待機している茂みの、すぐ近くには、戦が行われている。下手したら火種がこちらへ向かってくるんじゃないか?
待機中、リリカが犬人形の中から出ているミラに話しかける。
「で、ミラちゃんに聞きたいんだけど……」
「ちゃん付けって、ミラはこれでも、大人ですよ」
そう言えば、ミラはエドナよりも、体は小さいが、小人族だから、人間よりも体が小さいんだ。ミラは、これでも二十歳超えているらしい。
「チーちゃんと会うまでは一人でひっそりと暮らしていたんだよね? 同族と一緒に暮らしていなかったの? それとも、危険を冒してでも、わたし達と同行したのに繋がるのかな?」
「そう……ですね。この機会に話して置きましょう……」
ミラが深呼吸をした。
「ミラは確かに十年前までは、小人族の隠れ里で暮らしていました」
「セシルに隠れ里があるって言われていたけど、そこなの?」
「小人族は狙われる対象だから移動範囲は狭いから、恐らく別の隠れ里ね」
「そうです。ヴァルダンと呼ばれる前の国にあったんです」
ん? 話から、ミラが生まれた後にヴァルダンが誕生日した見たいだけど、コルネリアも、そうだけど、ヴァルダンも比較的新しい国なんだな。
「だけど、十年前に人間達に襲われて、村は壊滅しました。お父さんの手によって逃げ切れたミラは、それから、ひっそりと暮らしていたんです。そして、村を襲ったのが、プロットなんです」
プロットだと!
「そうなんですか? じゃあ、プロットが人形を使っての情報伝達は」
「恐らく、小人族の技術ですね」
「じゃあ、何で、人形ごとに名前が違うことは知っているんですか?」
「全員に同じ名前だと、動かすことができないからです。例えば、同じ名前の人が何人かいて、その人達の名前を呼んだら皆反応しますよね。それと一緒ですよ」
「成程ですね。そういう、絡繰りだったんですね」
「でも、何で、プロットと言う人は、小人族の村を襲ったんですか?」
「技術力ですよ。小人族の技術力の高さは数万世紀先の文明を築ける程よ」
「それって、もう人に怯える必要はないのでは?」
「それでも、厄災や勇能力の使い手には、歯が立たないのです」
「神が捧げた力でも太刀打ちできないってことか」
唯一の救いは、私が生きた時代程、勇能力の持つ者力が弱いってことだ。まあ、戦ったのが、殆どカチュアだから、相手が悪かったということもあるけど。
やはり、勇能力の持つ者によって慢心か生まれたのか。じゃなかったら、今頃、カチュア以外の者は勝てないはずだ。勿論、勇能力を失った私も。
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