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第十九章 第一次マギ大戦
19-5 ナギサイド
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カチュア達は、同盟軍とコルネリア軍の交戦に巻き込まれないように、プロットを探している。
「おぇぇぇぇぇぇ!!!」
「ルナちゃん、だいじょぶ?」
突然、吐き気に追われるルナ。
「大丈夫です……。普段よりも、強い魔力を感じましたから……ちょっと、気分を悪くしただけです……。」
成程、その魔力でルナを感じて気分を悪くしたのか。
「どうですか? 感じ取れましたか?」
「明らかに、どの戦場にいても、同じ魔力の流れが流れていました。……それにしても」
「何か気になることでも?」
「強さは違いますが、普段感じている魔力の質が同じなんです。そうでしたか、これがプロットが人形を遠隔で操るために使用している魔術だったんですね」
「となると、その魔力の流れが一点集中している場所にプロットがいるわけか」
「それと、遠くからからだけど、どの敵陣のところを見ていると、同じ顔の人がいたわ~」
「それが量産型のプロットの人形か」
しかし、情報収集のためとはいえ、それを利用した人形のモデルをプロット自身に作るなんて、自分が好きなのか?
「ふう、やはり、コルネリアは広い。そこから、隠れているプロットを探すのは大変だな……」
「待って~。近くに誰か来るわ~」
「敵か? どこから、来るの?」
「ん~。難しいわ~。どこに行っても衝突は避けられないわ~」
逃げられないってことか。できれば、敵の接触は避けたいが……。
「味方はいないんですか?」
「まず、ないでしょう。わたしは視力はいいけど、森の中だから樹木が視野に入っているから、見えないのよ。だから、敵味方の区別は視野に入らなければ、厳しいわ」
確かに、現在捜索しているのは森の中、周りの木が視界に入ってしまうため、遠くにあるものが見えないんだ。
「じゃあ、チーお姉ちゃん。比較的、人が集まっていないのは、どの辺? 少なくとも、あの辺は、人らしい匂いはしないわ」
「うん~……」
相変わらず、考えている時間が長い。その間に、敵が来なければいいのだが。
するとカチュアは腕を上げて、ある方法に指を刺した。
「その方角は三人程の足音しか聞こえないわ~」
「じゃあ、そこに行こうか」
「でも、そこにいくと、魔力の流れが途切れてしまいます」
「また、探せばいい。今は、この危機を乗り越えるのが先だ。ここで騒ぎを起こすわけにはいかないからね」
そして、比較的、敵が少なめの方角へ進んでいった。案の定、私達の前に、コルネリア兵三人に遭遇してしまった。
「何者だ!? 」
「……一般人ではないようだな」
「まあいい。ここで、捕らえるまでだ」
戦いは避けられないか。
「それに見ろよ! 蒼い髪だけでも珍しいが、あの豊満の胸を!」
あ~。見える、見える、未来が見える。毎回、カチュアの美貌と二十六のアルファベットじゃ収まらない、デカすぎる胸を見ると、お猿な顔になる男共。そんな男共はカチュアを手に入れようと襲い掛かってくるが、カチュアの圧倒的の戦闘力を前にして、お猿の顔から絶望する顔へ変えて来た。
つまり、現在、猿の顔した、こいつらは、カチュアの力の前に捻りつぶされる運命になったわけか。猿の顔していなくっても、どの道、倒すけど。
ん? 気のせいか。この辺りが厚くなってきているような……。
「ピンクのお店の子達よりもデカい! デカすぎる!」
「しかし! 向こうも抵抗してくるし、抵抗できない程、いたぶってから楽しもう!!」
コルネリア兵達は鞘から剣を抜こうとしていた。一瞬だが、刃から、黒い靄が出ていた。
バキィーーーン!!!
三人の剣は急に砕けて行った。一瞬だけど、矢が見たいのが見えた。弓と言ったらエドナだけど、いつもの魔術の矢ではない。それに、矢にしては大き過ぎなかったか?
「チーちゃんは、そこで見ていてね~」
横には剛弓を構えたアンリの姿があった。そっか、アンリも弓を扱えるんだ。
でも、何か。目が怖いんだけど……。
「チーちゃんに、何、エロい目で見ているのよ? そんな、セクハラ野郎は~、生殖機能をつぶさないとね~」
アンリが矢を放ちながら、怯えているコルネリア兵の元へ徐々に近づいていく。放った矢は当たっていないが、当たるギリギリだ。
今回、別のパターンで、猿の顔から、絶望の顔へと変化を遂げたね。
「姉貴、そこまで!」
矢を構えようとしたアンリの前に、リリカが前に出た。
「さあ、行きましょう」
リリカはコルネリア兵いる方へ進んでいった。いくら、あの危険な武器を壊したとはいえ、まだ、抵抗はできる。それに、もうひとつの鞘に剣があった。
「何だ!?」
コルネリア兵が急に背が縮んていっている? いや、地面に埋もれている!
「はあ。姉貴の腕は信用しているけど、万が一に、矢が人に当たったら、当たった場所を粉砕するから気を付けてよ」
「あんたはあんたでエグイでしょ。しかも、いつの間にか、詠唱を済ましているし」
詠唱? そっか、これは水か地のどっちか、もしくは同時の、魔術を使って、地面を底なし沼にして、コルネリア兵を沈めたのか。
気のせいか? 二人のやり取りを聞いている限り、仲がいいとは思えないのだが。
気になって、カチュアに尋ねる。
「ねえ、カチュア。アンリとリリカって、仲が悪いのか?」
「ん? ん~……」
考え込んでしまった。長い、長過ぎる。いつものことだけど。
「仲はいいわよ~。でも、あれって、膝枕っていうのかしら~? そのわたしの膝枕の取り合いをしていたわ~」
「シスコンなのは、知っていたけど……」
「でも、心配だわ~。お姉ちゃんも、リリカちゃんも苦しそうだわ~」
そっか。二人も、ヴァルキュリア族だから、負の気が苦手だから、その影響で常人とは思えない程、異常な怒り方をしたのでは? ……いや、あれは、カチュアが絡んだからからか。
「言っとくけど」
背後から、リリカの声が聞こえる。後ろに振り向くと、リリカが私の背後に立っていた。いつの間に! 先に行っていたはずなのに!
怖いんだけど!
「チーちゃん程、心を読めないけど、唇の動きで、会話が読めるるから、内緒話をする際は、気を付けなさいよ」
「あ! はい……」
「それと、わたしはリリカは、仲はいいのよ。チーちゃん絡みになると喧嘩はするけど、言わばライバルね、そこのところ勘違いしないでよ」
「あ! はい……」
この二人は怒らせてはいけないのは確かだ……。
「おぇぇぇぇぇぇ!!!」
「ルナちゃん、だいじょぶ?」
突然、吐き気に追われるルナ。
「大丈夫です……。普段よりも、強い魔力を感じましたから……ちょっと、気分を悪くしただけです……。」
成程、その魔力でルナを感じて気分を悪くしたのか。
「どうですか? 感じ取れましたか?」
「明らかに、どの戦場にいても、同じ魔力の流れが流れていました。……それにしても」
「何か気になることでも?」
「強さは違いますが、普段感じている魔力の質が同じなんです。そうでしたか、これがプロットが人形を遠隔で操るために使用している魔術だったんですね」
「となると、その魔力の流れが一点集中している場所にプロットがいるわけか」
「それと、遠くからからだけど、どの敵陣のところを見ていると、同じ顔の人がいたわ~」
「それが量産型のプロットの人形か」
しかし、情報収集のためとはいえ、それを利用した人形のモデルをプロット自身に作るなんて、自分が好きなのか?
「ふう、やはり、コルネリアは広い。そこから、隠れているプロットを探すのは大変だな……」
「待って~。近くに誰か来るわ~」
「敵か? どこから、来るの?」
「ん~。難しいわ~。どこに行っても衝突は避けられないわ~」
逃げられないってことか。できれば、敵の接触は避けたいが……。
「味方はいないんですか?」
「まず、ないでしょう。わたしは視力はいいけど、森の中だから樹木が視野に入っているから、見えないのよ。だから、敵味方の区別は視野に入らなければ、厳しいわ」
確かに、現在捜索しているのは森の中、周りの木が視界に入ってしまうため、遠くにあるものが見えないんだ。
「じゃあ、チーお姉ちゃん。比較的、人が集まっていないのは、どの辺? 少なくとも、あの辺は、人らしい匂いはしないわ」
「うん~……」
相変わらず、考えている時間が長い。その間に、敵が来なければいいのだが。
するとカチュアは腕を上げて、ある方法に指を刺した。
「その方角は三人程の足音しか聞こえないわ~」
「じゃあ、そこに行こうか」
「でも、そこにいくと、魔力の流れが途切れてしまいます」
「また、探せばいい。今は、この危機を乗り越えるのが先だ。ここで騒ぎを起こすわけにはいかないからね」
そして、比較的、敵が少なめの方角へ進んでいった。案の定、私達の前に、コルネリア兵三人に遭遇してしまった。
「何者だ!? 」
「……一般人ではないようだな」
「まあいい。ここで、捕らえるまでだ」
戦いは避けられないか。
「それに見ろよ! 蒼い髪だけでも珍しいが、あの豊満の胸を!」
あ~。見える、見える、未来が見える。毎回、カチュアの美貌と二十六のアルファベットじゃ収まらない、デカすぎる胸を見ると、お猿な顔になる男共。そんな男共はカチュアを手に入れようと襲い掛かってくるが、カチュアの圧倒的の戦闘力を前にして、お猿の顔から絶望する顔へ変えて来た。
つまり、現在、猿の顔した、こいつらは、カチュアの力の前に捻りつぶされる運命になったわけか。猿の顔していなくっても、どの道、倒すけど。
ん? 気のせいか。この辺りが厚くなってきているような……。
「ピンクのお店の子達よりもデカい! デカすぎる!」
「しかし! 向こうも抵抗してくるし、抵抗できない程、いたぶってから楽しもう!!」
コルネリア兵達は鞘から剣を抜こうとしていた。一瞬だが、刃から、黒い靄が出ていた。
バキィーーーン!!!
三人の剣は急に砕けて行った。一瞬だけど、矢が見たいのが見えた。弓と言ったらエドナだけど、いつもの魔術の矢ではない。それに、矢にしては大き過ぎなかったか?
「チーちゃんは、そこで見ていてね~」
横には剛弓を構えたアンリの姿があった。そっか、アンリも弓を扱えるんだ。
でも、何か。目が怖いんだけど……。
「チーちゃんに、何、エロい目で見ているのよ? そんな、セクハラ野郎は~、生殖機能をつぶさないとね~」
アンリが矢を放ちながら、怯えているコルネリア兵の元へ徐々に近づいていく。放った矢は当たっていないが、当たるギリギリだ。
今回、別のパターンで、猿の顔から、絶望の顔へと変化を遂げたね。
「姉貴、そこまで!」
矢を構えようとしたアンリの前に、リリカが前に出た。
「さあ、行きましょう」
リリカはコルネリア兵いる方へ進んでいった。いくら、あの危険な武器を壊したとはいえ、まだ、抵抗はできる。それに、もうひとつの鞘に剣があった。
「何だ!?」
コルネリア兵が急に背が縮んていっている? いや、地面に埋もれている!
「はあ。姉貴の腕は信用しているけど、万が一に、矢が人に当たったら、当たった場所を粉砕するから気を付けてよ」
「あんたはあんたでエグイでしょ。しかも、いつの間にか、詠唱を済ましているし」
詠唱? そっか、これは水か地のどっちか、もしくは同時の、魔術を使って、地面を底なし沼にして、コルネリア兵を沈めたのか。
気のせいか? 二人のやり取りを聞いている限り、仲がいいとは思えないのだが。
気になって、カチュアに尋ねる。
「ねえ、カチュア。アンリとリリカって、仲が悪いのか?」
「ん? ん~……」
考え込んでしまった。長い、長過ぎる。いつものことだけど。
「仲はいいわよ~。でも、あれって、膝枕っていうのかしら~? そのわたしの膝枕の取り合いをしていたわ~」
「シスコンなのは、知っていたけど……」
「でも、心配だわ~。お姉ちゃんも、リリカちゃんも苦しそうだわ~」
そっか。二人も、ヴァルキュリア族だから、負の気が苦手だから、その影響で常人とは思えない程、異常な怒り方をしたのでは? ……いや、あれは、カチュアが絡んだからからか。
「言っとくけど」
背後から、リリカの声が聞こえる。後ろに振り向くと、リリカが私の背後に立っていた。いつの間に! 先に行っていたはずなのに!
怖いんだけど!
「チーちゃん程、心を読めないけど、唇の動きで、会話が読めるるから、内緒話をする際は、気を付けなさいよ」
「あ! はい……」
「それと、わたしはリリカは、仲はいいのよ。チーちゃん絡みになると喧嘩はするけど、言わばライバルね、そこのところ勘違いしないでよ」
「あ! はい……」
この二人は怒らせてはいけないのは確かだ……。
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