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第十九章 第一次マギ大戦
19-4 エドナサイド
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ついに、始まっちゃったんだよ。同盟軍とコルネリアとの戦争が始まったんだよ。
あたし、カチュアさん、サリナさん、アンリさん、リリカさん、ルナさん、ミラさんはプロットという八騎将の一人を探すことになったんだよ。ミラさんは、普段通り犬人形の中に入っているんだよ。
ルナちゃんは魔力の流れを読めるから同行しているんだよ。だけど、ミラさんは……。
「ミラさんが出陣するなんて、珍しいですね」
何でも、ミラさんは自分からカチュアさんに同行してもらうようにお願いしたんだって。
「気になることがあって、カチュア達さんと同行したんだです……うう」
「どうしたんですか、ミラさん?」
「いいえ。日差しが……」
そう言えば、ミラさん日差しが苦手らしいんだよ。室内にいるとでは、性格が違うんだよ。
「それよりも、何で、エドナも着いてきているんだよ!」
「あたしだって、役に立ちたいんだよ」
「まあ、いいんだけど。……しかし、戦場を見ると、情報伝達が優れているのがわかるな」
あたし達は森林の中で、木や茂みに隠れながら移動しているんだよ。そして、その隣では、同盟軍とコルネリアとの戦の真っ最中なんだよ。
「まるで、相手がどこへ向かうか予知できるかのように」
「そうなんですか?」
う~ん……、両軍の戦っている姿を見ても、分からないんだよ。
「確かに、そうですね。敵側は殆ど待ち伏せて奇襲を掛けています。だけど、その待ち伏せている場所は、ずっと、潜むには向いていない場所です。予め、敵の移動先を予測して、先回りをして奇襲を掛けるだけなら適していますけど」
「単純であるが、大軍を指示するには、難しいんだ」
「そうですね。それをこうも早く動かせられるなんて」
サリナさんとルナちゃんが、戦況に関して話しているんだけど……。
「あたしには、よくわからないんだよ」
もう、頭がこんがらがってきたんだよ。
「安心して、わたしも全く分からないから」
リリカさんは右手を握った状態で、親指を真上に立てたんだよ。何の意味かな?
「安心できる要素がないんだが」
「姉貴は勉強は苦手の方だから」
「う! 痛いところ突くわね! 自覚はしているよ! だから、わたしは、リリカと違って、魔術は使えないのよ!」
「わたしも使えないわよ~」
「チーちゃんは、蒼い炎のせいで、魔道具は装備できないから」
「やっぱり、蒼い炎で、魔道具を装備できないからカチュアさんは魔術が使えないんですね。興味深いです」
「戦場のど真ん中でコントやるなよ!」
サリナさんが大声を出したら、あたしも含めて皆、口を閉じたんだよ。一気に鈴鹿になったんだよ。
「じゃあ、そのプロットって人を探さないと、マリンさん達は勝てないってこと?」
「切り替え早いな。まあ、難しいだろうね」
「……心辺りあります。そのために、ルナさんの力が必要なんです」
「それで、ルナは何をすればいいの?」
「ルナさんには、プロットの量産型を操るための魔力電波をどれか、認識してもらう必要があるんです」
「プロットの量産型を動かしているのは魔術ってことか」
「それ以外にも方法はあります。カチュアさんの蒼い炎です。その魔力電波にカチュアさんの蒼い炎を使えば、それを伝って、特定はできるんです。……ですが、プロットは途中で遮断させると思うので、その方法で特定はできないと考えてください」
「地道に探す必要があるってことですね。……でも、早くしないと、同盟軍に被害が出てしまいます」
「そうでも、ないみたいだよ。ルナちゃん」
「リリカさん? どういうことですか?」
「一見、同盟側は押され気味だと思うけど、死人が殆ど出ていないのよ」
「確かにそうですね」
「あ~。つまり、あれね。チーちゃんに賭けているのね」
「成程、でも、あの軍師、カチュアにゆだね過ぎじゃないか?」
「責任重大ですね。これ」
「ん~? 皆盛り上がっているわね~」
皆、納得している見たいなんだけど、分かっていないの、あたしだけ!?
「……それにしたって、同盟軍は守りを固めているどころか、攻撃的じゃないか同盟軍」
「確かに、コルネリア軍が待ち伏せている場所に、一斉射撃で仕留めていますね。あっちの方はコルネリア軍が、背後を取ったと思えば、雷の魔術で不意を突いて、コルネリア軍が動じた一瞬を突いて、一気に攻めていますね」
「同盟軍を采配しているのは、レティでしょ? 結構、攻める時が激し過ぎるじゃないか?」
「なんか意外そうな感想ですね。どうしたんですか?」
「いや~。天才軍師とか言われているから、もうちょっと、安全な戦い方をすると思ったんだ。相手を誘導して罠に嵌めたりとか」
「もしかして、軍神は陰険な戦法をするイメージありましたか?」
「いや、いや! そう言え訳には……(多少は)」
「レティさんは自軍の被害を少なく抑えるために、短期戦に持ち込むんです。そのため、攻める時は、容赦がないって、兄様が言っていました。だから、普段は軍神で通っていますが、軍師の皮を被ったバーサーカーって呼ばれることが多いいのです」
「頭良さそうのに、本質は戦闘狂なのかよ! 私の周りって、バーサーカー多くない?」
「ルナを見ながら言わないでください!」
あたし、カチュアさん、サリナさん、アンリさん、リリカさん、ルナさん、ミラさんはプロットという八騎将の一人を探すことになったんだよ。ミラさんは、普段通り犬人形の中に入っているんだよ。
ルナちゃんは魔力の流れを読めるから同行しているんだよ。だけど、ミラさんは……。
「ミラさんが出陣するなんて、珍しいですね」
何でも、ミラさんは自分からカチュアさんに同行してもらうようにお願いしたんだって。
「気になることがあって、カチュア達さんと同行したんだです……うう」
「どうしたんですか、ミラさん?」
「いいえ。日差しが……」
そう言えば、ミラさん日差しが苦手らしいんだよ。室内にいるとでは、性格が違うんだよ。
「それよりも、何で、エドナも着いてきているんだよ!」
「あたしだって、役に立ちたいんだよ」
「まあ、いいんだけど。……しかし、戦場を見ると、情報伝達が優れているのがわかるな」
あたし達は森林の中で、木や茂みに隠れながら移動しているんだよ。そして、その隣では、同盟軍とコルネリアとの戦の真っ最中なんだよ。
「まるで、相手がどこへ向かうか予知できるかのように」
「そうなんですか?」
う~ん……、両軍の戦っている姿を見ても、分からないんだよ。
「確かに、そうですね。敵側は殆ど待ち伏せて奇襲を掛けています。だけど、その待ち伏せている場所は、ずっと、潜むには向いていない場所です。予め、敵の移動先を予測して、先回りをして奇襲を掛けるだけなら適していますけど」
「単純であるが、大軍を指示するには、難しいんだ」
「そうですね。それをこうも早く動かせられるなんて」
サリナさんとルナちゃんが、戦況に関して話しているんだけど……。
「あたしには、よくわからないんだよ」
もう、頭がこんがらがってきたんだよ。
「安心して、わたしも全く分からないから」
リリカさんは右手を握った状態で、親指を真上に立てたんだよ。何の意味かな?
「安心できる要素がないんだが」
「姉貴は勉強は苦手の方だから」
「う! 痛いところ突くわね! 自覚はしているよ! だから、わたしは、リリカと違って、魔術は使えないのよ!」
「わたしも使えないわよ~」
「チーちゃんは、蒼い炎のせいで、魔道具は装備できないから」
「やっぱり、蒼い炎で、魔道具を装備できないからカチュアさんは魔術が使えないんですね。興味深いです」
「戦場のど真ん中でコントやるなよ!」
サリナさんが大声を出したら、あたしも含めて皆、口を閉じたんだよ。一気に鈴鹿になったんだよ。
「じゃあ、そのプロットって人を探さないと、マリンさん達は勝てないってこと?」
「切り替え早いな。まあ、難しいだろうね」
「……心辺りあります。そのために、ルナさんの力が必要なんです」
「それで、ルナは何をすればいいの?」
「ルナさんには、プロットの量産型を操るための魔力電波をどれか、認識してもらう必要があるんです」
「プロットの量産型を動かしているのは魔術ってことか」
「それ以外にも方法はあります。カチュアさんの蒼い炎です。その魔力電波にカチュアさんの蒼い炎を使えば、それを伝って、特定はできるんです。……ですが、プロットは途中で遮断させると思うので、その方法で特定はできないと考えてください」
「地道に探す必要があるってことですね。……でも、早くしないと、同盟軍に被害が出てしまいます」
「そうでも、ないみたいだよ。ルナちゃん」
「リリカさん? どういうことですか?」
「一見、同盟側は押され気味だと思うけど、死人が殆ど出ていないのよ」
「確かにそうですね」
「あ~。つまり、あれね。チーちゃんに賭けているのね」
「成程、でも、あの軍師、カチュアにゆだね過ぎじゃないか?」
「責任重大ですね。これ」
「ん~? 皆盛り上がっているわね~」
皆、納得している見たいなんだけど、分かっていないの、あたしだけ!?
「……それにしたって、同盟軍は守りを固めているどころか、攻撃的じゃないか同盟軍」
「確かに、コルネリア軍が待ち伏せている場所に、一斉射撃で仕留めていますね。あっちの方はコルネリア軍が、背後を取ったと思えば、雷の魔術で不意を突いて、コルネリア軍が動じた一瞬を突いて、一気に攻めていますね」
「同盟軍を采配しているのは、レティでしょ? 結構、攻める時が激し過ぎるじゃないか?」
「なんか意外そうな感想ですね。どうしたんですか?」
「いや~。天才軍師とか言われているから、もうちょっと、安全な戦い方をすると思ったんだ。相手を誘導して罠に嵌めたりとか」
「もしかして、軍神は陰険な戦法をするイメージありましたか?」
「いや、いや! そう言え訳には……(多少は)」
「レティさんは自軍の被害を少なく抑えるために、短期戦に持ち込むんです。そのため、攻める時は、容赦がないって、兄様が言っていました。だから、普段は軍神で通っていますが、軍師の皮を被ったバーサーカーって呼ばれることが多いいのです」
「頭良さそうのに、本質は戦闘狂なのかよ! 私の周りって、バーサーカー多くない?」
「ルナを見ながら言わないでください!」
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