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第三章
※閑話:過去の世界で(ダレル視点)
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ようやく言い争いが終わり、彼女をベッドへ寝かしつけると、私はほっと胸をなでおろし、ソファーに寝そべりながら、天井を見上げていた。
今日は寝るつもりはないわ。
この部屋が安全だと言ったのは、魔法がかかっているとかそういうわけではないから……。
私が一晩中ここで起きていてれば、何か起きた時に、すぐに彼女へ知らせることが出来る。
そのために彼女を部屋に呼んだのよね。
でもこの事を話したら、きっと彼女も寝ない!なんて言い出しかねないわ……。
客室だと、出入り口から入ってくれればいいけれど、イーサンの部下なら、窓からでも簡単にはいれるでしょうし。
いくら強い魔導師だとしても、寝ている間に魔法を維持し続ける事は出来ない。
確かイメージが夢と現実とで混ざってしまうからだと、聞いたことがあった。
ふと彼女の深い寝息が耳に届くと、私は深く息を吐きだした。
それよりも……はぁ……結構強情で驚いたわ。
普通の女性なら、当たり前のようにベッドを占領するのにね。
彼女は普通の女の子とは違う。
私みたいな変わり者を、普通に受け入れてくれる。
イーサンを部屋に招いた時もそう……。
吹き飛ばされた私を庇ってくれた。
それに不躾な頼みも快く引き受けてくれたわ。
そんな彼女とさっきお風呂場で出会った時は、もう終わりだと思った。
男なのに、女の振りをしているなんて、普通の事じゃない。
そんなの自分が一番わかっている。
今まで散々言われてきたもの……。
大抵の人間は、私が男だと分かれば、軽蔑するか、侮辱するか、はたまた怖がって逃げていくか……時には憐れまれる事もあった。
でも彼女は、そのどれでもなかった。
彼女はこんな私を真っすぐ見つめてくれた。
こんなの初めてだったの……。
さっきだってそう、言い争う中でも私を女だと当たり前のように言ってくれる。
男だとわかったはずなのに、私の存在を認めてくれる不思議な彼女。
私はそっとソファーから立ち上がると、足音を消しながらゆっくり、ゆっくりと彼女へ近づいていく。
ギシッと音をたてながら彼女の傍へ腰かけると、真っすぐな金色の髪を優しく撫でた。
この子……本当に綺麗な女の子よね……。
年はいくつぐらいかしら……?
外見からすると、15歳ぐらい……でも言動や行動を見る限り、結構大人びているわ。
色々と聞きたいことがいっぱいあるのだけれど……、さっき名前を聞いた際、教えてもらえなかった。
名前すら教えてくれない彼女が、年齢や身分、他の事を教えてくれるとは思わない。
こんなところに一人で来るぐらいですもの、何か事情があるのでしょうね……。
私は眠る彼女に自然と手を伸ばすと、先ほど間近で感じていた唇に指先をそわせていく。
プルンッとした真っ赤な果実は柔らかく、艶やかだった。
目が離せないような透き通った肌に、布団の隙間からは彼女胸元がチラッと覗かせている。
はぁ……全くどうするのコレ……。
下半身が疼きだすと、私はサッと彼女から手を離した。
今まで女性にも男性にも、欲情した事なんて一度もない。
どんな綺麗な女性にも、どんな端正な顔立ちの男性にも反応なんてしたことなかったんだけどね。
どうしてかしら……。
唯一私を認めてくれた存在だから……?
いえ、違うわ……。
最初に彼女を見た時から惹かれていた。
だから柄にもなく、忠告なんてしてしまったのよね。
いつもならこんな場所へ来た女の事なんて、気に留めた事なんてなかった。
治安の悪いところに自らくるんだから、何が起こっても自業自得。
客室から悲鳴が聞こえようが、助けてと乞う声が聞こえようだどうでもよかった。
でも彼女はどうしてか気になって、気になって仕方がなかった。
そんな時にイーサンの部下が現れて、居てもたっていられなくなると、私は考えるよりも先に、危険を知らせる為に彼女の部屋へ行ったのよね……。
寝入る彼女の傍から離れることが出来ず、じっと彼女を見つめ続ける中、ふと彼女が苦しそうに顔を歪めた。
何かを耐えるようなその表情に、目が釘付けになると、彼女の吐息を感じた。
「……っっ、ごめん……なさい……」
囁くような寝言に、私はそっと顔を寄せると、彼女の瞳から静かに涙が零れ落ちていく。
苦渋の表情を浮かべる彼女の頬へそっと手を伸ばすと、キラキラと光る涙を拭っていった。
「……エ…エヴァン…」
エヴァン……?
男の名前……彼女には大事な人がいるのね……。
エヴァンとは誰なのか……聞いてみたいけれど、きっと教えてはくれないのでしょう。
そう思うと、なぜか胸がチクチクと小さく痛み始める。
まだ出会って数時間……どうしてこんな気持ちになるのか……自分でもわからない。
只、彼女の真っすぐな瞳に映し出される事は、何よりも幸せな事だとわかるわ。
私は深く息を吐きだすと、静かに彼女から離れソファーへと戻る。
横になると大きくなった竿がビクビクと熱を持っていた。
はぁ……これはおさまらないわね。
私はズボンをずり下ろすと、硬くなった竿を強く握りしめる。
先ほど見た彼女の喘ぎ声が脳裏の中で鮮明に蘇ると、私の腕は自然と動いていた。
「……っっ、……はぁ……っっ、んんっ……」
ベッドへ組み敷いた彼女の潤んだ瞳に、身をよじらせ感じる姿に。
どこもかしこも柔らかかった体に、胸元から見えた豊富な胸に。
あのまま唇を奪っていたら……きっと止まらなかったわねぇ……。
そんな事を考える中、竿がビクビクとまた硬さを増していった。
「くっ……、……んん……っっ……はぁ、はぁ、はぁ……っっ」
あのまま彼女の服を剥ぎ取って、無茶苦茶に乱してやりたい。
潤んだ瞳で私の名を乞う声を……自分から欲しいと強請らせたい。
柔らかい胸に吸い付いて、グチャグチャになった愛蜜の中を突き上げたい。
彼女の感じる姿、甘い声を想像すればするほど、腕の動きが早くなっていく。
もっと、もっと、もっと、彼女の中を私で一杯にしたいわ……。
そう思った瞬間……竿から勢いよく液体が飛び出していく。
ズボンが濡れ、自分のしたことに頭を抱える中、脱力感がドッと押し寄せてきた。
はぁ……私一体何をしているのかしら……。
己の自虐行為に泣きそうになりながらも、私は静かに脱衣所へと向かっていった。
今日は寝るつもりはないわ。
この部屋が安全だと言ったのは、魔法がかかっているとかそういうわけではないから……。
私が一晩中ここで起きていてれば、何か起きた時に、すぐに彼女へ知らせることが出来る。
そのために彼女を部屋に呼んだのよね。
でもこの事を話したら、きっと彼女も寝ない!なんて言い出しかねないわ……。
客室だと、出入り口から入ってくれればいいけれど、イーサンの部下なら、窓からでも簡単にはいれるでしょうし。
いくら強い魔導師だとしても、寝ている間に魔法を維持し続ける事は出来ない。
確かイメージが夢と現実とで混ざってしまうからだと、聞いたことがあった。
ふと彼女の深い寝息が耳に届くと、私は深く息を吐きだした。
それよりも……はぁ……結構強情で驚いたわ。
普通の女性なら、当たり前のようにベッドを占領するのにね。
彼女は普通の女の子とは違う。
私みたいな変わり者を、普通に受け入れてくれる。
イーサンを部屋に招いた時もそう……。
吹き飛ばされた私を庇ってくれた。
それに不躾な頼みも快く引き受けてくれたわ。
そんな彼女とさっきお風呂場で出会った時は、もう終わりだと思った。
男なのに、女の振りをしているなんて、普通の事じゃない。
そんなの自分が一番わかっている。
今まで散々言われてきたもの……。
大抵の人間は、私が男だと分かれば、軽蔑するか、侮辱するか、はたまた怖がって逃げていくか……時には憐れまれる事もあった。
でも彼女は、そのどれでもなかった。
彼女はこんな私を真っすぐ見つめてくれた。
こんなの初めてだったの……。
さっきだってそう、言い争う中でも私を女だと当たり前のように言ってくれる。
男だとわかったはずなのに、私の存在を認めてくれる不思議な彼女。
私はそっとソファーから立ち上がると、足音を消しながらゆっくり、ゆっくりと彼女へ近づいていく。
ギシッと音をたてながら彼女の傍へ腰かけると、真っすぐな金色の髪を優しく撫でた。
この子……本当に綺麗な女の子よね……。
年はいくつぐらいかしら……?
外見からすると、15歳ぐらい……でも言動や行動を見る限り、結構大人びているわ。
色々と聞きたいことがいっぱいあるのだけれど……、さっき名前を聞いた際、教えてもらえなかった。
名前すら教えてくれない彼女が、年齢や身分、他の事を教えてくれるとは思わない。
こんなところに一人で来るぐらいですもの、何か事情があるのでしょうね……。
私は眠る彼女に自然と手を伸ばすと、先ほど間近で感じていた唇に指先をそわせていく。
プルンッとした真っ赤な果実は柔らかく、艶やかだった。
目が離せないような透き通った肌に、布団の隙間からは彼女胸元がチラッと覗かせている。
はぁ……全くどうするのコレ……。
下半身が疼きだすと、私はサッと彼女から手を離した。
今まで女性にも男性にも、欲情した事なんて一度もない。
どんな綺麗な女性にも、どんな端正な顔立ちの男性にも反応なんてしたことなかったんだけどね。
どうしてかしら……。
唯一私を認めてくれた存在だから……?
いえ、違うわ……。
最初に彼女を見た時から惹かれていた。
だから柄にもなく、忠告なんてしてしまったのよね。
いつもならこんな場所へ来た女の事なんて、気に留めた事なんてなかった。
治安の悪いところに自らくるんだから、何が起こっても自業自得。
客室から悲鳴が聞こえようが、助けてと乞う声が聞こえようだどうでもよかった。
でも彼女はどうしてか気になって、気になって仕方がなかった。
そんな時にイーサンの部下が現れて、居てもたっていられなくなると、私は考えるよりも先に、危険を知らせる為に彼女の部屋へ行ったのよね……。
寝入る彼女の傍から離れることが出来ず、じっと彼女を見つめ続ける中、ふと彼女が苦しそうに顔を歪めた。
何かを耐えるようなその表情に、目が釘付けになると、彼女の吐息を感じた。
「……っっ、ごめん……なさい……」
囁くような寝言に、私はそっと顔を寄せると、彼女の瞳から静かに涙が零れ落ちていく。
苦渋の表情を浮かべる彼女の頬へそっと手を伸ばすと、キラキラと光る涙を拭っていった。
「……エ…エヴァン…」
エヴァン……?
男の名前……彼女には大事な人がいるのね……。
エヴァンとは誰なのか……聞いてみたいけれど、きっと教えてはくれないのでしょう。
そう思うと、なぜか胸がチクチクと小さく痛み始める。
まだ出会って数時間……どうしてこんな気持ちになるのか……自分でもわからない。
只、彼女の真っすぐな瞳に映し出される事は、何よりも幸せな事だとわかるわ。
私は深く息を吐きだすと、静かに彼女から離れソファーへと戻る。
横になると大きくなった竿がビクビクと熱を持っていた。
はぁ……これはおさまらないわね。
私はズボンをずり下ろすと、硬くなった竿を強く握りしめる。
先ほど見た彼女の喘ぎ声が脳裏の中で鮮明に蘇ると、私の腕は自然と動いていた。
「……っっ、……はぁ……っっ、んんっ……」
ベッドへ組み敷いた彼女の潤んだ瞳に、身をよじらせ感じる姿に。
どこもかしこも柔らかかった体に、胸元から見えた豊富な胸に。
あのまま唇を奪っていたら……きっと止まらなかったわねぇ……。
そんな事を考える中、竿がビクビクとまた硬さを増していった。
「くっ……、……んん……っっ……はぁ、はぁ、はぁ……っっ」
あのまま彼女の服を剥ぎ取って、無茶苦茶に乱してやりたい。
潤んだ瞳で私の名を乞う声を……自分から欲しいと強請らせたい。
柔らかい胸に吸い付いて、グチャグチャになった愛蜜の中を突き上げたい。
彼女の感じる姿、甘い声を想像すればするほど、腕の動きが早くなっていく。
もっと、もっと、もっと、彼女の中を私で一杯にしたいわ……。
そう思った瞬間……竿から勢いよく液体が飛び出していく。
ズボンが濡れ、自分のしたことに頭を抱える中、脱力感がドッと押し寄せてきた。
はぁ……私一体何をしているのかしら……。
己の自虐行為に泣きそうになりながらも、私は静かに脱衣所へと向かっていった。
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