あなたにおすすめの小説

『君の代わりはいくらでもいる』と夫が言うので出ていきます。~なぜかお義母様もついてきました ~ 表紙

『君の代わりはいくらでもいる』と夫が言うので出ていきます。~なぜかお義母様もついてきました ~

「君の代わりはいくらでもいる」 夕食の席で、夫のローデリック様はそうおっしゃいました。隣には、来月からこの屋敷の采配を任せるという男爵令嬢のミレイユ様が座っていらっしゃいました。 伯爵家に嫁いで五年になります。季節の贈答品を四百家に手配して、どなたがどの茶葉をお好みかを覚えて、領地からの陳情に返事を書き、お義母様の膝の具合に合わせて屋敷の階段に手すりをつけました。夫の上役である宰相閣下の奥様に、毎年欠かさずお誕生日のお手紙を出していたのもわたくしです。夫はご存じないと思います。お話ししたことがありませんので。 承知しました。では代わりの方に、全てお任せいたします。 わたくしは三百枚の引き継ぎ書を書いてミレイユ様にお渡しし、屋敷を出ました。読んでいただけたかどうかは存じません。 十日後、伯爵家の茶会には誰もいらっしゃらなかったそうです。宰相閣下の奥様からは、今年はお手紙が届かなかったとお言葉があったと聞きました。 ところで、わたくしが屋敷を出た朝、玄関には旅支度を済ませたお義母様が立っていらして、「あの家はもう駄目ね。行きましょう」とおっしゃいました。
恋愛 連載中 長編
文字数 87,480
【完結】毎夜、幼馴染の元へ通う夫へ。完璧な妻の仮面は返上いたします 表紙

【完結】毎夜、幼馴染の元へ通う夫へ。完璧な妻の仮面は返上いたします

【祝】HOTランキングランクイン!たくさんの応援ありがとうございます! 社交界で「理想の夫婦」と称えられるグランヴェル伯爵夫妻。だが実態は、毎夜幼馴染の愛人の元へ通う夫レオナルドと、一人冷たいベッドで眠るアメリアの「白い結婚」だった。 愛人に金品を貢ぎ、妻を「冷たい飾り」と見下す夫。しかし彼は知らなかった。己が誇る「優秀な領地経営」を担っていたのが、アメリアの頭脳だったことを――。 限界を迎えたアメリアの知的な罠が弾ける時、偽りの夫と愛人に完膚なきまでの絶望が襲いかかる! ※ハッピーエンド保障 ※5話完結
恋愛 完結 短編
文字数 10,964
夫が王宮舞踏会の開幕の一曲を愛人と踊ったので、離縁します。侯爵家の招待状も王太后さまとのお茶会も、ぜんぶ私が回していたのですけれど 表紙

夫が王宮舞踏会の開幕の一曲を愛人と踊ったので、離縁します。侯爵家の招待状も王太后さまとのお茶会も、ぜんぶ私が回していたのですけれど

結婚六年目の秋、王宮舞踏会。夫婦で踊る開幕の一曲を、夫は愛人と踊った――侯爵家の社交を六年間支えてきたのは、招待状の一枚から王太后さまとの縁まで、すべて妻のアメリアだったのに。ならば、その糸をぜんぶ引き上げて離縁します。招待の返事が来ない。縁談が流れる。王家の狩猟会から外される。音を立てて崩れる侯爵家を横目に、アメリアの前には「開幕の一曲を十二年間踊らない」北の公爵が現れて……。全六話。
恋愛 完結 短編
文字数 12,056
【完結】次期王太子妃は貴方と離れることを所望しております 表紙

【完結】次期王太子妃は貴方と離れることを所望しております

「もういいわ」 次期王太子妃である私の冷たく吐いた言葉に、周囲の文官たちは言葉を失う。 私の怒りを皆が悟ったのだろう。 なのに言葉をかけた当人––––王太子のキースは気付く素振りもない。 「彼女に会いに行って、いいのか?」 「気にせず行ってください」 告げた言葉に、部屋にいた文官や王城使用人の顔が凍ったのが分かった。 傍に控える騎士も、思わず互いの顔を見合わせている。 皆、分かっている。 怒鳴られる方がマシだ、泣かれる方が救いがある。 『もういい』に込められた意味は、諦めだということに。 「……アイシャ、本当にいいのか?」 キースの足は、もう出口を向いている。 私ではなく、別の女性に会いにいくために…… 「えぇ、どうぞ……好きになさってください」 「……すまない。次は埋め合わせをする!」 出て行くキースの背に、そっと告げる。 「もう、次なんてないわよ」 その言葉は、走りゆく王太子に届くことはなかった。 私は覚悟を固める。 半生をかけて支え続けてきた、彼のために尽力してきた。 その努力が軽んじられるのならば。 もう……この座に居る必要はないと。
恋愛 完結 短編
文字数 116,881
【完結】断罪の場でわたくしは一言も申し上げません。三年間お教えしてきたことを、どうぞご自分でお読みくださいませ 表紙

【完結】断罪の場でわたくしは一言も申し上げません。三年間お教えしてきたことを、どうぞご自分でお読みくださいませ

私は三年間、あの方の半歩後ろに立ってきた。 あの方は、人の言葉を書いてあるとおりにしか受け取れない。だから私は扇の陰で一言だけ添える。その侯爵は本気で怒っている、そちらの夫人は同意していない、いま笑ってはいけない。三年、一度も外さなかった。誰も気づいていない。あの方自身も。 その方が、大広間で私を呼び出した。証人も証拠も揃っている。 「申し開きはあるか」 ございません。わたくしは何も申し上げません。 否認も弁明もせず、私は黙って立っていた。だからあの方は、生まれて初めて自分で場を読むことになった。 味方として名を挙げた侯爵の顔が、なぜ動かないのか。証人の声が、なぜ途中で細くなったのか。「皆もそう思うであろう」と広間に向けた同意の求めに、なぜ誰も応えないのか。 わたくしはもう、お教えいたしません。 ※初日以降は毎日12時・22時に更新します。
恋愛 完結 長編
文字数 83,402
餓死寸前の私の代わりに宰相が勝手に喋り始めました 表紙

餓死寸前の私の代わりに宰相が勝手に喋り始めました

伯爵家の陰謀により離宮で餓死寸前まで追い詰められた、王妃アンジェリカ。 弱り果てて声も出せない彼女の前に現れたのは、この国の若き宰相リカルドだった。 リカルドは「王妃殿下の囁きを拾う」という体で、愚かな国王や伯爵たちに怒涛の代弁攻撃を開始するのだった。 え、私…一言も言ってないけど……。 ※他サイトでも公開してます。
恋愛 完結 ショートショート
文字数 7,017
あなたが選ばなかったことを最後まで後悔してください 表紙

あなたが選ばなかったことを最後まで後悔してください

侯爵令嬢アリアーナ・ベルフォードは、王太子レオニード・アルヴァレスから婚約破棄される。 レオニードには、他に好きな人ができたから。 その好きな人とは、セシリア・モーリス男爵令嬢。 ここまでは、定番のよくあるパターン。 ここから、ちょっと一捻りを加え、王太子の出生の秘密、セシリアが王太子妃になりたいがため、アリアーナを追い込んでいき、結局は、二人ともすべてを失ってしまうというざまあ展開が待っています。
恋愛 完結 短編
文字数 64,789
契約結婚の期限なので離縁します。愛人を選んだ夫が今さら復縁を迫っても、私は冷徹公爵に一途に溺愛されています 表紙

契約結婚の期限なので離縁します。愛人を選んだ夫が今さら復縁を迫っても、私は冷徹公爵に一途に溺愛されています

三年間の契約結婚を終えたリシェルは、愛人を選んだ夫アレクシスとの約束どおり、何も持たず公爵家を去る。 自由な人生を歩み始めた彼女は、かつて命を救った恩を忘れず十年以上探し続けていた冷徹公爵レオンと運命の再会を果たす。リシェルの卓越した才能と誠実な人柄に惹かれたレオンは、一途な愛で彼女を包み込み、傷ついた心を少しずつ癒やしていく。 一方、リシェルを失った元夫は、公爵家が彼女によって支えられていたことを思い知り、愛人の裏切りや家の没落を前に深い後悔に苦しむことになる。 「契約」で始まり、「離縁」で終わったはずの人生。その先でリシェルが手に入れたのは、誰かのためではなく、自分自身が幸せになるための――永遠に続く本物の愛だった。
恋愛 完結 長編
文字数 111,452