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第三章.フラグ回避計画

23.レイラの裏工作

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失念していましたわ。

エリオル様は努力家で勤勉な方であることを。
学園生活に慣れて余裕が出てきたのならご自分のスキルをアップを望むのは目に見えていましたし。


何時か、こんな日が来るとは思ってました。

ですが!

私もエリオル様の行動を制約する権利はありませんし、する気は無いのです。

ただ、ハイエナ共からエリオル様を守らなくてはなりません。


これまで私が裏で色々動いていたのも馬鹿な連中がエリオル様に近づかないように脅しをかける為でもありました。

何より最近、王都から追いやられたラスカル家が動きを見せているそうですわ。

まぁ没落寸前の家系ではありますが、聖騎士のスキルを持っているので中途半端な強さを持っているので細々と暮らせているのでしょうが…。


エドナ夫人は今でも諦めていないようです。
我がベルクハイツ家の影に探らせていますが、息子を王都に送り込むつもりのようです。


彼にも魔力があり聖騎士という素晴らしいスキルを持つ者の入学を拒むことはできません。

我が校のモットーは平等に学び、切磋琢磨することです。

とは言え、社交界で散々問題を起こしたお家の子息を学園に入れることを快く思っていないのも確か。

ただ、事件からしばらく時が過ぎていますので反省したのでは?という声も出ています。

それに、あの事件やエリオル様への行においてマルス自身には罪がないという声もあります。

実際彼がしたのは蔑んだり、暴言を吐いたぐらい。
実行犯はエドナ夫人で、見て見ぬ振りをしたハム子爵に前ラスカル夫人が罪に問われる程度。

まぁ、あの茶番劇で彼の評価は最低ですけど。
社交界で彼等と付き合いたいなんて方はいませんわ。

なんせ、エリオル様は我らがお祖母様である王太后様のお気に入りなのです。

我が国でお祖母様に逆らう行為ができる人間はいないでしょう。

例外はありますが‥


「どうしましょう」

「今はまだ時期尚早だ。お前も考えていたはずだろう」

「ええ…エリオル様に人脈づくりをしていただき。その上でパーティーを組んでいただこうと思ってました」


学園に来てから私はエリオル様を少しばかり束縛してしまっているのではないか?と反省をしていました。


ですが、エリオル様を守る為でもありました。
ご本人は知りませんが、馬鹿集団との茶番劇が起きてからエリオル様の命を狙う不届きな輩が現れました。

その所為で私とベルンは常に周りに気を配って参りました。

もちろんエリオル様に知らせずに。
今のエリオル様は精霊とも契約していないのでご自分を守る術がありません。

せめて精霊と契約ができればダンジョンに行くことも、魔物の森に行っていただくこともできますが…


かなり難しいでしょう。


ああ!
私はどうしたらいいのでしょう!

婚約者としてエリオル様をお守りしたい一方で、自由を奪ってしまっている事の申し訳なさ。

とは言え、ダンジョン攻略に私達がついて行けばエリオル様のお立場が!
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