魔力0の第四王子、世界のソースコードを書き換えて暗躍する〜無能と蔑まれる俺が、自分のポエムに合わせて因果を操作しているとは誰も気づかない。バ
魔力が全ての価値を決める聖魔導帝国。第四王子シオンに下された判定は、史上初の「魔力0」だった。
王家から「無能」と蔑まれ、離宮に幽閉された彼は、しかし絶望などしていなかった。
彼が操るのは、低次元な魔力などではない。この世の事象を支配する「理(ロゴス)」そのもの。
「魔法? ああ、あんなバグだらけの構文(コード)を信じているなんて、実に滑稽だ」
枯れた花を愛で、難解なポエムを自作の手帳に書き連ねるシオン。彼はハードボイルドな孤高の支配者を気取っているが、その正体を知る者はいない。
……ただ一人、ポエムを詠むたびに「普通に喋りなさい!」と拳を飛ばしてくる最強の幼なじみ、公爵令嬢リーゼロッテを除いては。
夜の帳に暗殺者が蠢けば、一輪のバラを刃に変えて静寂を。
飢饉に民が喘げば、一粒の種を大樹に変えて救済を。
これは、自分のカッコよさに酔いしれる「無能」王子が、隠れて世界の理をデバッグ(修正)し続ける逆襲の物語。
王家から「無能」と蔑まれ、離宮に幽閉された彼は、しかし絶望などしていなかった。
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