19 / 19
18.その後は…
あれから順調に婚約期間を過ごしている。
王子妃教育という名の奴隷教育?も必死に頑張っていると、なぜか教師陣から『もういいです…、来ないでください!』という王子妃教育終了のお墨付きを早々に貰うことができた。
『えっ!もう終わりですか?
数年掛かると聞いていましたが…』
『エミリア様は手遅れ…、い、いいえ、そのままでよろしいかと思います。
なんと申しますか…、手に負えなっ、いいえ!言い間違えました!
もうすでに完成された器、完璧な王子妃です!!
ですからもう来てくださらなくて大丈夫でございます!!』
何故か涙目になって教師達が叫んでいる。
なんだか無事終了というよりは追い出されるような気がする。
ただの勘違いだろうか。
むむむっ…。
なぜにそんなに必死になっているの…。
なぜに無事終了って感じが全くしない?
誰かがなにかしたのかしら?
一体誰が…。
疑問を抱えたまま盛大な拍手と別れを惜しむ涙?と最後には万歳三唱までされて王子妃教育は終了となった。
…なんか変。
あまりにも早かったので裏でトナが手を回したのではないかと疑ってしまった。
「ねえ、トナ。王子妃教育が終わるのがいくらなんでも早すぎるんじゃないかしら?
いくら後継者でない第三王子の妃とはいえ普通なら数年掛かるものでしょう?
もしかしてトナが裏で何かやったの?
ちょっと毒を盛ったとか、偶然を装って馬車で轢いちゃったとか」
常々私と会う時間が足りないと嘆いているトナならやりそうだ。
「はっはっは、俺は何にもしてねーよ。
というか三日後にやろうと思っていたけどその必要がなくなったな。
ったく俺を疑うより一番やらかしているやつがいるだろうがっ」
「……えーっと、お祖父様?」
トナでないならば祖父しか思いつかなかった。
「クックック、あの狸爺じゃねぇな。まあ分からないならいい。
それよりも流石エミリアだ、いろいろと優秀だったようだな。早くたっていいじゃねーか、教育終了のお墨付きを貰ったんだから。
誰にも文句は言わせねぇ。なにかほざく馬鹿がいたらきっちり沈めてやるから大丈夫だ」
トナの発言にちょっと引っ掛かることもあるが、まあ王子様がそう言うのなら終了で問題はないのだろう。
昔の人も『終わりよければ全てよし』と言っているから良しとする。
それにトナが褒めてくれたから気分はいい。
うふふ、優秀なんて、照れちゃうわ。
いつも通りにしていただけなんだけどな。
いったいなにが良かったのかな?
うーん、全然分からない。
まあ、いいかっ♪
とにかく教育は終わったしこれからはもっとトナと一緒にいる時間も取れる。
それからは婚約者であるトナと愛を育む毎日を過ごす。
お茶会や夜会への参加の回数は増えて面倒だったけど、それもトナと一緒なら面倒よりも嬉しさのほうが勝る。
うるさい外野はどこにでもいるけど、別に困ることはないから放っておけばいいだけのこと。
そして最近私は絶賛ギャップ萌えにハマっていてキュンキュンしている。
トナは私の前では乱暴な口調で俺様の素のままだけど、人前では物腰が柔らかく丁寧な口調の第三王子を見事に演じている。
私限定の俺様なトナに正真正銘の王子様なアトナ殿下。
『ワイルドとマイルド』
似ているけど全くちがーう!
このギャップがたまらなく良い。
この差を私だけが知っているのもたまらない。
そんな事を考えていたらお茶会中なのによだれが出てしまった。
ジュルルっ…。
誰かに見られていたら大変と周りを確認していると暇な令嬢達に囲まれてしまった。
今日はトナが隣にいないので言いたい放題言ってくる。
面倒なので伏し目がちの儚げ令嬢のフリをして乗り切ることにする。
う…ん、面倒くさいな。
これ最後まで聞くべき?
それで私に得はあるのかな…。
そもそもこれって誰得になるのかしら?
キャンキャンと吠えている令嬢達は何の為にこんなことをしているのか不思議だなと思いながら聞き流しているとトナが颯爽と現れ、暇な令嬢達を追い払ってくれる。
『どうしたの?囲まれて困っていたようだが…』
人前だからトナは王子様のバージョンで聞いてくる。
ドキンッ!!
久しぶりの王子様バージョンに胸が高鳴る。
いつもワイルドな素顔を見せてくるトナが、私に対して王子様バージョンを見せてくれるのは貴重だ。
思わず私もそれに合わせ儚げ令嬢で応えてみる。
どうしてってそのほうが絶対に場が盛り上がるから。
いつもと違う二人ってなんか非日常って感じがしてこれもなかなかだ。
誰得って、私得だった♫
ありがとう、さっきの令嬢達!
貴女達のお陰です!!
心の中でさっきの令嬢達にお礼を言っているとトナが私をお茶会から連れ出しもう一度訊ねてくる。
「エミリア、本当に大丈夫だったか?あいつらに何を言われたんだ?」
「……うーん、何かしら?キャンキャンって言っていた気がする?」
首を傾げながらそう言うとトナは『庇うなんてエミリアは本当に優しいな』と言いながら私の頬にそっと口付けを落としてくる。
顔を真っ赤にしてワタワタしているとトナが何かを呟いている。
『……彼奴等は…さん』
よく聞こえなくてもう一度言ってもらおうとしたら今度は唇を塞がれそれどころではなくなった。
甘い口づけに酔ってしまい自分が何を聞こうとしていたのかすぐに忘れてしまう。
なんだか最近こんなことが多い気もする。
その度に怒っているふりをするをするけど、本当は…嫌じゃない。
というかもっとして欲しいくらいだ。
『そろそろまた私から襲ってもいいかな』と考えていることはトナには内緒だ。
私は第三王子であるアトナ殿下の婚約者として大変な毎日が待っていると覚悟していたけれども、拍子抜けするくらい普通の日々を送っている。
彼の役に立っていないのが心配でこれでいいのかなと相談したこともあったけど『もう十分して貰っている』と笑いながら抱き締められた。
お互いのぬくもりで心まで暖かくなる。
私達だけの特別で平凡な幸せがここにある。
だけど私は知っている。
彼の壮絶な過去とそれが今も続いていることも。
そしてその心についた深い傷がまだ血を流し続けていることも。
転寝しているトナは時々うなされている。
幼子に戻って助けを求めている。
彼の肉親である王族は彼を助けない。
夢の中でも現実でも。
でも今は私がいる。
王族を敵にしても私だけはあなたの味方でいる。
どうしてって答えは簡単だ。
愛しているから、それだけだ。
だから絶対に守ってみせる。
ただの第三王子と普通の子爵令嬢。
噂にもならない平凡以下の組み合わせと馬鹿にするものもいる。
でもそんなことは関係ない。
気にもならない。
大切なのは私達にとっての真実。
それを知っているのは私とトナだけでもいい。
私達ならこの先何があっても幸せを築いていける、不幸なんて笑いながら蹴飛ばしていく。
ついでに陛下もいつか蹴り飛ばしてみようと心の中で固く誓う。
私は彼の手を離さないし、トナも私の手を離さない。最高の幸せと最強の絆を手に入れている私達は負ける気がしない。
(完)
**********************
これにて完結です。
最後まで読んでいただき有り難うございました♪
王子妃教育という名の奴隷教育?も必死に頑張っていると、なぜか教師陣から『もういいです…、来ないでください!』という王子妃教育終了のお墨付きを早々に貰うことができた。
『えっ!もう終わりですか?
数年掛かると聞いていましたが…』
『エミリア様は手遅れ…、い、いいえ、そのままでよろしいかと思います。
なんと申しますか…、手に負えなっ、いいえ!言い間違えました!
もうすでに完成された器、完璧な王子妃です!!
ですからもう来てくださらなくて大丈夫でございます!!』
何故か涙目になって教師達が叫んでいる。
なんだか無事終了というよりは追い出されるような気がする。
ただの勘違いだろうか。
むむむっ…。
なぜにそんなに必死になっているの…。
なぜに無事終了って感じが全くしない?
誰かがなにかしたのかしら?
一体誰が…。
疑問を抱えたまま盛大な拍手と別れを惜しむ涙?と最後には万歳三唱までされて王子妃教育は終了となった。
…なんか変。
あまりにも早かったので裏でトナが手を回したのではないかと疑ってしまった。
「ねえ、トナ。王子妃教育が終わるのがいくらなんでも早すぎるんじゃないかしら?
いくら後継者でない第三王子の妃とはいえ普通なら数年掛かるものでしょう?
もしかしてトナが裏で何かやったの?
ちょっと毒を盛ったとか、偶然を装って馬車で轢いちゃったとか」
常々私と会う時間が足りないと嘆いているトナならやりそうだ。
「はっはっは、俺は何にもしてねーよ。
というか三日後にやろうと思っていたけどその必要がなくなったな。
ったく俺を疑うより一番やらかしているやつがいるだろうがっ」
「……えーっと、お祖父様?」
トナでないならば祖父しか思いつかなかった。
「クックック、あの狸爺じゃねぇな。まあ分からないならいい。
それよりも流石エミリアだ、いろいろと優秀だったようだな。早くたっていいじゃねーか、教育終了のお墨付きを貰ったんだから。
誰にも文句は言わせねぇ。なにかほざく馬鹿がいたらきっちり沈めてやるから大丈夫だ」
トナの発言にちょっと引っ掛かることもあるが、まあ王子様がそう言うのなら終了で問題はないのだろう。
昔の人も『終わりよければ全てよし』と言っているから良しとする。
それにトナが褒めてくれたから気分はいい。
うふふ、優秀なんて、照れちゃうわ。
いつも通りにしていただけなんだけどな。
いったいなにが良かったのかな?
うーん、全然分からない。
まあ、いいかっ♪
とにかく教育は終わったしこれからはもっとトナと一緒にいる時間も取れる。
それからは婚約者であるトナと愛を育む毎日を過ごす。
お茶会や夜会への参加の回数は増えて面倒だったけど、それもトナと一緒なら面倒よりも嬉しさのほうが勝る。
うるさい外野はどこにでもいるけど、別に困ることはないから放っておけばいいだけのこと。
そして最近私は絶賛ギャップ萌えにハマっていてキュンキュンしている。
トナは私の前では乱暴な口調で俺様の素のままだけど、人前では物腰が柔らかく丁寧な口調の第三王子を見事に演じている。
私限定の俺様なトナに正真正銘の王子様なアトナ殿下。
『ワイルドとマイルド』
似ているけど全くちがーう!
このギャップがたまらなく良い。
この差を私だけが知っているのもたまらない。
そんな事を考えていたらお茶会中なのによだれが出てしまった。
ジュルルっ…。
誰かに見られていたら大変と周りを確認していると暇な令嬢達に囲まれてしまった。
今日はトナが隣にいないので言いたい放題言ってくる。
面倒なので伏し目がちの儚げ令嬢のフリをして乗り切ることにする。
う…ん、面倒くさいな。
これ最後まで聞くべき?
それで私に得はあるのかな…。
そもそもこれって誰得になるのかしら?
キャンキャンと吠えている令嬢達は何の為にこんなことをしているのか不思議だなと思いながら聞き流しているとトナが颯爽と現れ、暇な令嬢達を追い払ってくれる。
『どうしたの?囲まれて困っていたようだが…』
人前だからトナは王子様のバージョンで聞いてくる。
ドキンッ!!
久しぶりの王子様バージョンに胸が高鳴る。
いつもワイルドな素顔を見せてくるトナが、私に対して王子様バージョンを見せてくれるのは貴重だ。
思わず私もそれに合わせ儚げ令嬢で応えてみる。
どうしてってそのほうが絶対に場が盛り上がるから。
いつもと違う二人ってなんか非日常って感じがしてこれもなかなかだ。
誰得って、私得だった♫
ありがとう、さっきの令嬢達!
貴女達のお陰です!!
心の中でさっきの令嬢達にお礼を言っているとトナが私をお茶会から連れ出しもう一度訊ねてくる。
「エミリア、本当に大丈夫だったか?あいつらに何を言われたんだ?」
「……うーん、何かしら?キャンキャンって言っていた気がする?」
首を傾げながらそう言うとトナは『庇うなんてエミリアは本当に優しいな』と言いながら私の頬にそっと口付けを落としてくる。
顔を真っ赤にしてワタワタしているとトナが何かを呟いている。
『……彼奴等は…さん』
よく聞こえなくてもう一度言ってもらおうとしたら今度は唇を塞がれそれどころではなくなった。
甘い口づけに酔ってしまい自分が何を聞こうとしていたのかすぐに忘れてしまう。
なんだか最近こんなことが多い気もする。
その度に怒っているふりをするをするけど、本当は…嫌じゃない。
というかもっとして欲しいくらいだ。
『そろそろまた私から襲ってもいいかな』と考えていることはトナには内緒だ。
私は第三王子であるアトナ殿下の婚約者として大変な毎日が待っていると覚悟していたけれども、拍子抜けするくらい普通の日々を送っている。
彼の役に立っていないのが心配でこれでいいのかなと相談したこともあったけど『もう十分して貰っている』と笑いながら抱き締められた。
お互いのぬくもりで心まで暖かくなる。
私達だけの特別で平凡な幸せがここにある。
だけど私は知っている。
彼の壮絶な過去とそれが今も続いていることも。
そしてその心についた深い傷がまだ血を流し続けていることも。
転寝しているトナは時々うなされている。
幼子に戻って助けを求めている。
彼の肉親である王族は彼を助けない。
夢の中でも現実でも。
でも今は私がいる。
王族を敵にしても私だけはあなたの味方でいる。
どうしてって答えは簡単だ。
愛しているから、それだけだ。
だから絶対に守ってみせる。
ただの第三王子と普通の子爵令嬢。
噂にもならない平凡以下の組み合わせと馬鹿にするものもいる。
でもそんなことは関係ない。
気にもならない。
大切なのは私達にとっての真実。
それを知っているのは私とトナだけでもいい。
私達ならこの先何があっても幸せを築いていける、不幸なんて笑いながら蹴飛ばしていく。
ついでに陛下もいつか蹴り飛ばしてみようと心の中で固く誓う。
私は彼の手を離さないし、トナも私の手を離さない。最高の幸せと最強の絆を手に入れている私達は負ける気がしない。
(完)
**********************
これにて完結です。
最後まで読んでいただき有り難うございました♪
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
(完)婚約破棄ですか? なぜ関係のない貴女がそれを言うのですか? それからそこの貴方は私の婚約者ではありません。
青空一夏
恋愛
グレイスは大商人リッチモンド家の娘である。アシュリー・バラノ侯爵はグレイスよりずっと年上で熊のように大きな体に顎髭が風格を添える騎士団長様。ベースはこの二人の恋物語です。
アシュリー・バラノ侯爵領は3年前から作物の不作続きで農民はすっかり疲弊していた。領民思いのアシュリー・バラノ侯爵の為にお金を融通したのがグレイスの父親である。ところがお金の返済日にアシュリー・バラノ侯爵は満額返せなかった。そこで娘の好みのタイプを知っていた父親はアシュリー・バラノ侯爵にある提案をするのだった。それはグレイスを妻に迎えることだった。
年上のアシュリー・バラノ侯爵のようなタイプが大好きなグレイスはこの婚約話をとても喜んだ。ところがその三日後のこと、一人の若い女性が怒鳴り込んできたのだ。
「あなたね? 私の愛おしい殿方を横からさらっていったのは・・・・・・婚約破棄です!」
そうしてさらには見知らぬ若者までやって来てグレイスに婚約破棄を告げるのだった。
ざまぁするつもりもないのにざまぁになってしまうコメディー。中世ヨーロッパ風異世界。ゆるふわ設定ご都合主義。途中からざまぁというより更生物語になってしまいました。
異なった登場人物視点から物語が展開していくスタイルです。
【完結】私の愛する人は、あなただけなのだから
よどら文鳥
恋愛
私ヒマリ=ファールドとレン=ジェイムスは、小さい頃から仲が良かった。
五年前からは恋仲になり、その後両親をなんとか説得して婚約まで発展した。
私たちは相思相愛で理想のカップルと言えるほど良い関係だと思っていた。
だが、レンからいきなり婚約破棄して欲しいと言われてしまう。
「俺には最愛の女性がいる。その人の幸せを第一に考えている」
この言葉を聞いて涙を流しながらその場を去る。
あれほど酷いことを言われってしまったのに、私はそれでもレンのことばかり考えてしまっている。
婚約破棄された当日、ギャレット=メルトラ第二王子殿下から縁談の話が来ていることをお父様から聞く。
両親は恋人ごっこなど終わりにして王子と結婚しろと強く言われてしまう。
だが、それでも私の心の中には……。
※冒頭はざまぁっぽいですが、ざまぁがメインではありません。
※第一話投稿の段階で完結まで全て書き終えていますので、途中で更新が止まることはありませんのでご安心ください。
《本編完結》あの人を綺麗さっぱり忘れる方法
本見りん
恋愛
メラニー アイスナー子爵令嬢はある日婚約者ディートマーから『婚約破棄』を言い渡される。
ショックで落ち込み、彼と婚約者として過ごした日々を思い出して涙していた───が。
……あれ? 私ってずっと虐げられてない? 彼からはずっと嫌な目にあった思い出しかないんだけど!?
やっと自分が虐げられていたと気付き目が覚めたメラニー。
しかも両親も昔からディートマーに騙されている為、両親の説得から始めなければならない。
そしてこの王国ではかつて王子がやらかした『婚約破棄騒動』の為に、世間では『婚約破棄、ダメ、絶対』な風潮がある。
自分の思うようにする為に手段を選ばないだろう元婚約者ディートマーから、メラニーは無事自由を勝ち取る事が出来るのだろうか……。
【完結】私より優先している相手が仮病だと、いい加減に気がついたらどうですか?〜病弱を訴えている婚約者の義妹は超が付くほど健康ですよ〜
よどら文鳥
恋愛
ジュリエル=ディラウは、生まれながらに婚約者が決まっていた。
ハーベスト=ドルチャと正式に結婚する前に、一度彼の実家で同居をすることも決まっている。
同居生活が始まり、最初は順調かとジュリエルは思っていたが、ハーベストの義理の妹、シャロン=ドルチャは病弱だった。
ドルチャ家の人間はシャロンのことを溺愛しているため、折角のデートも病気を理由に断られてしまう。それが例え僅かな微熱でもだ。
あることがキッカケでシャロンの病気は実は仮病だとわかり、ジュリエルは真実を訴えようとする。
だが、シャロンを溺愛しているドルチャ家の人間は聞く耳持たず、更にジュリエルを苦しめるようになってしまった。
ハーベストは、ジュリエルが意図的に苦しめられていることを知らなかった。
私の婚約者は誰?
しゃーりん
恋愛
伯爵令嬢ライラは、2歳年上の伯爵令息ケントと婚約していた。
ところが、ケントが失踪(駆け落ち)してしまう。
その情報を聞き、ライラは意識を失ってしまった。
翌日ライラが目覚めるとケントのことはすっかり忘れており、自分の婚約者がケントの父、伯爵だと思っていた。
婚約者との結婚に向けて突き進むライラと、勘違いを正したい両親&伯爵のお話です。
ただ誰かにとって必要な存在になりたかった
風見ゆうみ
恋愛
19歳になった伯爵令嬢の私、ラノア・ナンルーは同じく伯爵家の当主ビューホ・トライトと結婚した。
その日の夜、ビューホ様はこう言った。
「俺には小さい頃から思い合っている平民のフィナという人がいる。俺とフィナの間に君が入る隙はない。彼女の事は母上も気に入っているんだ。だから君はお飾りの妻だ。特に何もしなくていい。それから、フィナを君の侍女にするから」
家族に疎まれて育った私には、酷い仕打ちを受けるのは当たり前になりすぎていて、どう反応する事が正しいのかわからなかった。
結婚した初日から私は自分が望んでいた様な妻ではなく、お飾りの妻になった。
お飾りの妻でいい。
私を必要としてくれるなら…。
一度はそう思った私だったけれど、とあるきっかけで、公爵令息と知り合う事になり、状況は一変!
こんな人に必要とされても意味がないと感じた私は離縁を決意する。
※「ただ誰かに必要とされたかった」から、タイトルを変更致しました。
※クズが多いです。
※史実とは関係なく、設定もゆるい、ご都合主義です。
※独特の世界観です。
※中世〜近世ヨーロッパ風で貴族制度はありますが、法律、武器、食べ物など、その他諸々は現代風です。話を進めるにあたり、都合の良い世界観となっています。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。
(完結)「君を愛することはない」と言われて……
青空一夏
恋愛
ずっと憧れていた方に嫁げることになった私は、夫となった男性から「君を愛することはない」と言われてしまった。それでも、彼に尽くして温かい家庭をつくるように心がければ、きっと愛してくださるはずだろうと思っていたのよ。ところが、彼には好きな方がいて忘れることができないようだったわ。私は彼を諦めて実家に帰ったほうが良いのかしら?
この物語は憧れていた男性の妻になったけれど冷たくされたお嬢様を守る戦闘侍女たちの活躍と、お嬢様の恋を描いた作品です。
主人公はお嬢様と3人の侍女かも。ヒーローの存在感増すようにがんばります! という感じで、それぞれの視点もあります。
以前書いたもののリメイク版です。多分、かなりストーリーが変わっていくと思うので、新しい作品としてお読みください。
※カクヨム。なろうにも時差投稿します。
※作者独自の世界です。