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19.見えてきた真実
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朝食を終えた後は、私はいつもより早い時間帯に商会へと急いで行くことにした。仕事を始める前にトムから直接聞きたい事があったからだ。
早い時間にもかかわらずトムはすでに出勤して、眼鏡をかけて新聞に目を通していた。
いつもより早い時間に出勤した私に驚いた顔を見せながら、『お早うございます』と挨拶してきた。
「トム、お早うございます。仕事前に聞きたい事があるんだけど今時間は大丈夫?」
「ええ、大丈夫ですよ。何ですか聞きたい事は?」
トムは私が真剣な表情をしているのが分かると、すぐさま新聞を閉じて私の方に向き合ってくれた。
「まず昨日の事なんだけど、嘘ではなく本当の事を言って欲しいの。私が意見を伝えたことは迷惑だった?出しゃばり過ぎだった?」
「カリナ様、何を言っているんですか!そんな事はありませんよ、率直な意見は参考になりましたから。なんでそんな事を言うんですか?」
トムに聞かれて私は隠しておくのも変だと思い、昨日義家族に言われたことや花嫁修業がサリム達が子供時分にやっていた内容と同じだと言われている事をそのまま伝えることにした。
それを聞いたトムは呆れたよう顔をして話しを続けた。
「カリナ様、まずは旦那様達の認識は間違っています。
私は本当にカリナ様の仕事ぶりを認めていますし、昨日は商品の仕入れを考えるうえで有意義な話が出来たと思っています。これが嘘というのなら、私の仕事自体が駄目だという事になりますね。
それに坊ちゃん達が子供の時やっていた事はただのお遊びです、カリナ様が今やっている事と全くもって別物です。
坊ちゃん達は真面目にやっていたつもりかもしれませんが、私達が子守をしてお仕事ごっこに付き合っていたのが事実です。それどころかリリアン様なんか大事な商談の席に乱入して、纏まりかけた商談を一つ潰しかけましたよ。その尻拭いは本当に大変でした」
トムが話す内容は、アン達から聞いた内容の商会版という感じだった。私はトムから見た真実を聞いても『やっぱりね』と思うだけどもう驚きはしなかった。
「義家族から見た真実とトム達が見た真実はやっぱり違うのね…」
「旦那様は仕事が出来る人ですが、自分の子供に甘い所があります。そして奥様は良い方かもしれませんが、子供が絡むと正しい見方が出来ないように私は思っています。特にリリアン様には甘いですからねー、もうお気づきでしょう」
私が黙ったまま頷くと、トムは『やっぱり一緒に暮らすとすぐに分かりますよね』と言って来る。
「トム、有難う。私の自己満足な行為じゃないと分かってホッとしたわ」
「いえいえ、本当の事ですからね。それにカリナ様が帰られた後、カローア商会から連絡が来て今日こちらで商談をする事になったんです。凄いことですよ!」
昨日の今日で商談なんて普通では考えられない。あの代表の人懐っこい笑顔に隠された商人としての商機を逃さない行動に感嘆を覚えた。
私が『トム、頑張ってください』とガッツポーズをしながら言うとトムは『何を他人事みたいに言っているんですか』と言ってきた。
「あちらはカリナ様との縁で来るのですから、私と一緒にカリナ様も同席をして下さい。カローア商会の代表もそれを望んでいましたから」
突然のことに驚いている私に対して、トムは商談の心得を説明し始めていた。
早い時間にもかかわらずトムはすでに出勤して、眼鏡をかけて新聞に目を通していた。
いつもより早い時間に出勤した私に驚いた顔を見せながら、『お早うございます』と挨拶してきた。
「トム、お早うございます。仕事前に聞きたい事があるんだけど今時間は大丈夫?」
「ええ、大丈夫ですよ。何ですか聞きたい事は?」
トムは私が真剣な表情をしているのが分かると、すぐさま新聞を閉じて私の方に向き合ってくれた。
「まず昨日の事なんだけど、嘘ではなく本当の事を言って欲しいの。私が意見を伝えたことは迷惑だった?出しゃばり過ぎだった?」
「カリナ様、何を言っているんですか!そんな事はありませんよ、率直な意見は参考になりましたから。なんでそんな事を言うんですか?」
トムに聞かれて私は隠しておくのも変だと思い、昨日義家族に言われたことや花嫁修業がサリム達が子供時分にやっていた内容と同じだと言われている事をそのまま伝えることにした。
それを聞いたトムは呆れたよう顔をして話しを続けた。
「カリナ様、まずは旦那様達の認識は間違っています。
私は本当にカリナ様の仕事ぶりを認めていますし、昨日は商品の仕入れを考えるうえで有意義な話が出来たと思っています。これが嘘というのなら、私の仕事自体が駄目だという事になりますね。
それに坊ちゃん達が子供の時やっていた事はただのお遊びです、カリナ様が今やっている事と全くもって別物です。
坊ちゃん達は真面目にやっていたつもりかもしれませんが、私達が子守をしてお仕事ごっこに付き合っていたのが事実です。それどころかリリアン様なんか大事な商談の席に乱入して、纏まりかけた商談を一つ潰しかけましたよ。その尻拭いは本当に大変でした」
トムが話す内容は、アン達から聞いた内容の商会版という感じだった。私はトムから見た真実を聞いても『やっぱりね』と思うだけどもう驚きはしなかった。
「義家族から見た真実とトム達が見た真実はやっぱり違うのね…」
「旦那様は仕事が出来る人ですが、自分の子供に甘い所があります。そして奥様は良い方かもしれませんが、子供が絡むと正しい見方が出来ないように私は思っています。特にリリアン様には甘いですからねー、もうお気づきでしょう」
私が黙ったまま頷くと、トムは『やっぱり一緒に暮らすとすぐに分かりますよね』と言って来る。
「トム、有難う。私の自己満足な行為じゃないと分かってホッとしたわ」
「いえいえ、本当の事ですからね。それにカリナ様が帰られた後、カローア商会から連絡が来て今日こちらで商談をする事になったんです。凄いことですよ!」
昨日の今日で商談なんて普通では考えられない。あの代表の人懐っこい笑顔に隠された商人としての商機を逃さない行動に感嘆を覚えた。
私が『トム、頑張ってください』とガッツポーズをしながら言うとトムは『何を他人事みたいに言っているんですか』と言ってきた。
「あちらはカリナ様との縁で来るのですから、私と一緒にカリナ様も同席をして下さい。カローア商会の代表もそれを望んでいましたから」
突然のことに驚いている私に対して、トムは商談の心得を説明し始めていた。
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