島人物語~secret続編

文字の大きさ
43 / 181
お正月 3

1

しおりを挟む
宿に着いたのは18時前だった。

今日泊まる宿は大きな大きな別荘のような建物。
全部で4LDKあり、リビングダイニングはかなり広い。

庭が付いててプールもある。
宿からは海が見えて最高のロケーション。

2階に4つ寝室があり、
一番奥が私と涼、その隣に健二と拓海、その隣は半次と蒼ちゃん、その隣は一樹と優樹君と淳。

「わぁー・・・綺麗・・・」
リビングから見える大きな海を眺めた。
「きれーーー・・・」
優樹君も私の隣で手を繋いで言った。

オーナーさんに一通り説明を受け、皆夫々の部屋に荷物を置いた。

部屋からもよく見える海・・・・。
私は窓の前に立って、
「すっごい綺麗・・・・・・」
そう言うと、涼は私を後ろからぎゅっと抱きしめて・・・・。
「なー・・・・・でも今日はHできないかなぁ・・・・」

そうだね・・・。
マンションよりも壁薄そうだし、優樹君もいるしね・・・・・。

涼は私を抱きしめながら、
「さっきまた変な電話来たんだって?」
・・・・・・・・・・。
半次が言ってくれたのかな。
少し振り返って涼の顔を見ると、涼はにっこり笑って・・・チュッ・・・と軽くキスをしてくれた。

・・・・・・///////////////

「結城、・・・・何かあったらすぐに言って。何もなくても・・・気になることがあったらすぐ言ってほしい・・・・・」
涼・・・・・/////////////
「俺は、可能な限り結城の傍に居る。でもそれが難しい時は、淳とか半次とかね・・・頼ってー・・・。な???」
ありがとう・・・・・・。
「うん・・・・////////・・・さっきはね、私は殆ど話さなかったけど、半次がね・・・話してくれたの」
涼は私のおでこにまたキスをして、
「うん、半次が言ってた。・・・・一応祐司に村田さんが出てきてるのかとか聞いてみるよ・・・・とりあえず何でも話してな・・・・・」



―涼side

さっき、半次が言ってきた。
結城のもとに気味が悪い電話が来たと・・・・・・。

ボイスチェンジャーで声が変わっていたが、多分相手は男だろうと・・・・。
沖縄に居ることも知ってる奴で、沖縄に来て結城を連れて帰ると言っていたようだ。

全く誰かは分からない。
まさか真也な訳ないし・・・・・。

でも、相手は東京にいるってことだ。
だったら・・・俺が傍に居て結城を守ろうってそう思った。

結城を抱きしめていると、かなりHしたくなる。

でも今日は、マンションよりも壁が薄い。
もう、隣の部屋の話声が聞こえてくる。

健二と拓海が東京に帰ったら、一回二人でどこかにお泊りしたいくらいだ・・・・・・。

結城を抱きしめ、クチュクチュ・・・と舌を絡めキスをしていると・・・・。

コンコン・・・。
と、扉がノックされた。

俺と結城はいったん離れ、
「はーい・・・・・」
結城が扉を開けた。

すると入ってきたのは健二と拓海。
「今日のご飯庭でバーベキューらしいですよー・・・・なんか、ケータリングサービス呼んだってー・・・・」
あー・・・。
淳がなんか言ってたな。
「ケータリング???」
結城が首をかしげてそう言った。
「そうそう、ここってホテルって訳じゃないからさー・・・だから、オーナーの知り合いのケータリングで、バーベキューの準備から全てやってくれる人呼んだんだー・・・出張サービス・・・・・」

自分等でやるのも好きだけど、この辺りってなーにもないし・・・・。
健二たちがせっかく来ているからと思って淳がお願いしたと言ってた。

「えーー、じゃ・・・私何もしないで良いの???」
結城が笑って言った。
「そうそう!!今日はさ、結城ものんびりしてなー・・・・・・」

結城は、東京にいる時も・・・こっちに来てからも皆の飯を作りっぱなし・・・。
たまにはこうやって・・・贅沢をしてもいいかなってそう思う。




しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

溺愛彼氏は消防士!?

すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。 「別れよう。」 その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。 飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。 「男ならキスの先をは期待させないとな。」 「俺とこの先・・・してみない?」 「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」 私の身は持つの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。 ※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。

イケメンエリート軍団??何ですかそれ??【イケメンエリートシリーズ第二弾】

便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC” 謎多き噂の飛び交う外資系一流企業 日本内外のイケメンエリートが 集まる男のみの会社 そのイケメンエリート軍団の異色男子 ジャスティン・レスターの意外なお話 矢代木の実(23歳) 借金地獄の元カレから身をひそめるため 友達の家に居候のはずが友達に彼氏ができ 今はネットカフェを放浪中 「もしかして、君って、家出少女??」 ある日、ビルの駐車場をうろついてたら 金髪のイケメンの外人さんに 声をかけられました 「寝るとこないないなら、俺ん家に来る? あ、俺は、ここの27階で働いてる ジャスティンって言うんだ」 「………あ、でも」 「大丈夫、何も心配ないよ。だって俺は… 女の子には興味はないから」

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

契約結婚のはずなのに、冷徹なはずのエリート上司が甘く迫ってくるんですが!? ~結婚願望ゼロの私が、なぜか愛されすぎて逃げられません~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「俺と結婚しろ」  突然のプロポーズ――いや、契約結婚の提案だった。  冷静沈着で完璧主義、社内でも一目置かれるエリート課長・九条玲司。そんな彼と私は、ただの上司と部下。恋愛感情なんて一切ない……はずだった。  仕事一筋で恋愛に興味なし。過去の傷から、結婚なんて煩わしいものだと決めつけていた私。なのに、九条課長が提示した「条件」に耳を傾けるうちに、その提案が単なる取引とは思えなくなっていく。 「お前を、誰にも渡すつもりはない」  冷たい声で言われたその言葉が、胸をざわつかせる。  これは合理的な選択? それとも、避けられない運命の始まり?  割り切ったはずの契約は、次第に二人の境界線を曖昧にし、心を絡め取っていく――。  不器用なエリート上司と、恋を信じられない女。  これは、"ありえないはずの結婚"から始まる、予測不能なラブストーリー。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~

ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。 2021/3/10 しおりを挟んでくださっている皆様へ。 こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。 しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗) 楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。 申しわけありません。 新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。 修正していないのと、若かりし頃の作品のため、 甘めに見てくださいm(__)m

処理中です...