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15 sideルートヴィッヒ
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やっと叔父上がきた。
まぁ、今日の昼間に俺が手紙を出したんだから仕方ないんだけどな。
だいたい、これだけの大掛かりなパーティーに自国の皇太子を呼ばないなんて間違ってるんだよ。
父上と母上は俺たちに跡目を継がせたいらしく、皇太子であるユリウス叔父上と仲良くしてほしくないようだが、俺は無理だ。
俺は歳も近い分、ユリウス叔父上と一緒にいることは多かった。
お祖父様がそれを望んでいたし、父上や母上より話が合うのだ。
ユリウス叔父上は十にも満たないうちから皇太子にされ、その重圧にも戦っていた。
それでも皇帝である父上はユリウス叔父上が皇太子であることが気に入らず、あたりは強かった。
子供の時分の俺ですらそれが分かっていて、一時期父上が憎かった。
そんな俺を窘めたのもユリウス叔父上だった。
叔父上はどこまでも公平だ。
悪いことは悪い、良いことは良いと言うのがハッキリしていた。
それでも国として切り捨てる時、存続させる時、罰する時をしっかりと見極められていた。
だからだろう。
お祖父様がユリウス叔父上を皇太子にしたのは。
今回は自国の大掛かりのパーティーに皇太子である叔父上をよばなかった父上が完全に悪い。
それに予想してたように貴族たちの態度が良くない。
いや、最悪だ。
やって来たリーシェン嬢にあんな不躾な目で見るのも、憎悪するのも間違っている。
嫉妬は……まぁ、仕方ないか?
急に来た相手が皇子妃になるのだからな。
しかもそれが伯爵家では抑制力が弱かったのだろう。
だが、あんなあからさまにするのは間違っている。
それを止めようともしない父上は分かっていないのか、理解していないのか、それともそれも仕方なしとしているのか判断はつかないがここはユリウス叔父上に任せよう!
「兄上、ご返答がありませんが?」
「い、いや」
「まさか、かの令嬢を私に会わせないためだけにそうしたのですか?でしたら、皇帝陛下はどれ程傲慢になられたのでしょうか?」
「あ、あ、そ、その」
「国同士の結び付きに関わることです。私はかの令嬢が来られる事さえ聞いてませんが?ご報告はありましたか?まさか、他の貴族は連絡されたのに、皇太子である私には連絡されなかったのですか?」
「………………」
「ご返答を」
あ~あ、父上の顔が真っ青だ。
本当に連絡を一つも入れなかったのだな。
仕方ない、しっかりとユリウス叔父上に怒られてくれ。
母上も顔色が悪いから同犯だな。
弟たちは俺と同じように呆れている。
父上や母上がどんなにユリウス叔父上と関わらないことを望んでも無理だし、俺たち兄弟はユリウス叔父上の事を兄のように慕っている。
幼少期忙しいと父上や母上が構ってくれなかった分、ユリウス叔父上が公務の間をぬって遊んでくれたり、勉学をみてくれた。
実際に忙しかったのは叔父上で父上と母上はそうでもなかった。
遊んでいるわけではないが、叔父上より時間はあったが別のことで忙しかったらしい。
それを俺たちのためにユリウス叔父上が注意してくれた。
それ以来、頭が上がらないらしい。
そうだろうな。
当時、仕事を叔父上に押し付けてることも度々あってそれもバレていたし、指摘されたらしい。
叔父上にはああなってはいけないと何度も言われたから、俺たちは肝に命じている。
「兄上、昔も言いましたが詰めが甘いです。このような大掛かりな事をするならしっかりと取り決めてからしてください」
「しかし……」
「しかしではありません!このような中途半端でかの令嬢に失礼です!!見なさい!貴族たちを!!あからさまな態度、視線、本来は貴方が窘めないといけないことですよ」
「うぐ」
「お前たちも他国から来られたご令嬢にそのような態度に視線、許されると思っているのか?」
「「「「「「「びくっ!」」」」」」」
多くの貴族が恐れた。
皇太子であるユリウス叔父上を怒らせて平然とできる者は俺たちを含めてもいない。
決して怒らせてはいけない、それがユリウス叔父上なのだ。
まぁ、今日の昼間に俺が手紙を出したんだから仕方ないんだけどな。
だいたい、これだけの大掛かりなパーティーに自国の皇太子を呼ばないなんて間違ってるんだよ。
父上と母上は俺たちに跡目を継がせたいらしく、皇太子であるユリウス叔父上と仲良くしてほしくないようだが、俺は無理だ。
俺は歳も近い分、ユリウス叔父上と一緒にいることは多かった。
お祖父様がそれを望んでいたし、父上や母上より話が合うのだ。
ユリウス叔父上は十にも満たないうちから皇太子にされ、その重圧にも戦っていた。
それでも皇帝である父上はユリウス叔父上が皇太子であることが気に入らず、あたりは強かった。
子供の時分の俺ですらそれが分かっていて、一時期父上が憎かった。
そんな俺を窘めたのもユリウス叔父上だった。
叔父上はどこまでも公平だ。
悪いことは悪い、良いことは良いと言うのがハッキリしていた。
それでも国として切り捨てる時、存続させる時、罰する時をしっかりと見極められていた。
だからだろう。
お祖父様がユリウス叔父上を皇太子にしたのは。
今回は自国の大掛かりのパーティーに皇太子である叔父上をよばなかった父上が完全に悪い。
それに予想してたように貴族たちの態度が良くない。
いや、最悪だ。
やって来たリーシェン嬢にあんな不躾な目で見るのも、憎悪するのも間違っている。
嫉妬は……まぁ、仕方ないか?
急に来た相手が皇子妃になるのだからな。
しかもそれが伯爵家では抑制力が弱かったのだろう。
だが、あんなあからさまにするのは間違っている。
それを止めようともしない父上は分かっていないのか、理解していないのか、それともそれも仕方なしとしているのか判断はつかないがここはユリウス叔父上に任せよう!
「兄上、ご返答がありませんが?」
「い、いや」
「まさか、かの令嬢を私に会わせないためだけにそうしたのですか?でしたら、皇帝陛下はどれ程傲慢になられたのでしょうか?」
「あ、あ、そ、その」
「国同士の結び付きに関わることです。私はかの令嬢が来られる事さえ聞いてませんが?ご報告はありましたか?まさか、他の貴族は連絡されたのに、皇太子である私には連絡されなかったのですか?」
「………………」
「ご返答を」
あ~あ、父上の顔が真っ青だ。
本当に連絡を一つも入れなかったのだな。
仕方ない、しっかりとユリウス叔父上に怒られてくれ。
母上も顔色が悪いから同犯だな。
弟たちは俺と同じように呆れている。
父上や母上がどんなにユリウス叔父上と関わらないことを望んでも無理だし、俺たち兄弟はユリウス叔父上の事を兄のように慕っている。
幼少期忙しいと父上や母上が構ってくれなかった分、ユリウス叔父上が公務の間をぬって遊んでくれたり、勉学をみてくれた。
実際に忙しかったのは叔父上で父上と母上はそうでもなかった。
遊んでいるわけではないが、叔父上より時間はあったが別のことで忙しかったらしい。
それを俺たちのためにユリウス叔父上が注意してくれた。
それ以来、頭が上がらないらしい。
そうだろうな。
当時、仕事を叔父上に押し付けてることも度々あってそれもバレていたし、指摘されたらしい。
叔父上にはああなってはいけないと何度も言われたから、俺たちは肝に命じている。
「兄上、昔も言いましたが詰めが甘いです。このような大掛かりな事をするならしっかりと取り決めてからしてください」
「しかし……」
「しかしではありません!このような中途半端でかの令嬢に失礼です!!見なさい!貴族たちを!!あからさまな態度、視線、本来は貴方が窘めないといけないことですよ」
「うぐ」
「お前たちも他国から来られたご令嬢にそのような態度に視線、許されると思っているのか?」
「「「「「「「びくっ!」」」」」」」
多くの貴族が恐れた。
皇太子であるユリウス叔父上を怒らせて平然とできる者は俺たちを含めてもいない。
決して怒らせてはいけない、それがユリウス叔父上なのだ。
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