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第8章 戻ってきた日常……?

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「ルカ、横になったまま測れないかな。ちょっと無理だった」
「あはは、えーっとモニカ。ペンと紙をちょうだい?」

 兄に手紙を書き、ム・ゲンさんに超速達でお願いしたら兄からではなく姉から返事がイラストつきで返ってきた。
 体重計を二つ並べて上に板かなにかを乗せ、そこに寝かせると言うものだった。
 それで出た数値を足せばいいと……。
 なるほど。直ぐ様もう一台を出すとパパにイラストの通りにしてもらうと俺は絶句した。

『…………(終わった……)』
「これはまた随分と……。お腹辺りを剣で削ぎ落とせば良いのかな」
「うーん、やっても構わないけど、確実に死ぬと思うよ?」

 冷静に返事してしまい、何があっても大丈夫そうなミリアムにすらドン引きされてしまった。
 だっていくらヒールでも血は元の場所には戻んないのよ。
 たぶん肉や内臓の傷は消え、皮膚は再現できると思うけど血は戻らないのよ。
 いや、血管とか細部になればなるほど複雑だから無理だな。
 それに麻酔もないからショック死、もしくは生きてても出血多量で死ぬと思うんだよね……ってそんなのはどうでもよくないけど、どうでもいいや。今は。

「えーっと、プレートアーマー一式約40kg、片手剣3kgでしたか?……ふむ約2名分かぁ……」
『(うわぁ……。ルカ様、可愛い顔して旦那様がすぐに理解できる重さを口にするとか……。恐ろしい子!)』

 とりあえず今だ継続中のパパの悲鳴をあげてるっぽい腕にヒールをしてあげるとパパは表を見つめてため息をついた。

「とりあえず20は確実に落とさなくてはな……」
「ふむ軽めの甲冑がそのくらいの重さでしたっけね……」

 パパが分かりやすいように物に例えて言うと何故かパパが遠い目をするんだけど……。
 身に付けたことある人ならわかるかなって思ったのにな……。

「とりあえずママが朝起きて着替えるときに毎日計測してもらっていいかな。起きたときにでもママには僕から話すから……」

 モニカにそう言うと了解してくれて、俺は出ていこうとしたらパパに抱っこされて身長と体重を測られた。
 うん、姉も律儀に子供の標準も書いてくれてるからね……。

 そーっと、そぉーっとドアに移動するとパパに担ぎ上げられて俵持ちされてしまった。

「ルカ。なんでだろうね。アイルかヤトの書いた表よりも10は軽く下回ってるんだが?」
「それは僕の体の筋肉量が思ってる以上になかったからです~……。大丈夫! ご飯はちゃんと食べてるから。そう、ちゃんと食べてるから大丈夫ですぅ!」




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