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攻略編 3-8
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それから数週間は、アベル様とレオン様の病の治療と聖堂へ通う日々が続いた。そんなある日のこと、私はアベル様から呼び出された。
(なんだろう……?)私が不思議に思いながら向かうと、そこにはアベル様とレオン様がいた。
「聖女様、お忙しい中申し訳ありません。」アベル様が申し訳なさそうに言った。
前世の記憶のゲームの中でのイメージが崩れないので、あの冷酷なアベル様が申し訳無さそうにするなんて…と戸惑いを顔に出ないようにしながら、「いえ……大丈夫です。」私は首を横に振って答えた。
話が始まる前に、レオン様は急な来客で席を外すこととなった。
すると、アベル様が話しかけてきた。
「聖女様、先日はありがとうございました。」
「いえ、当然のことをしたまでです。」私がそう言うと彼は微笑んで言った。
「それでも感謝しています。」
「ありがとうございます。」私も微笑んで言った。するとレオン様が尋ねてきた。
「聖女様、一つお伺いしたいことがあるのですがよろしいですか?」
(なんだろう……?)私が不思議に思っていると彼は続けた。
「実は最近、レオがとても元気なのです。何か心当たりはないでしょうか?」
(え……?)私は驚いて固まってしまった。そしてしばらく考えてから答えた。
「……いえ、特に思い当たることはありませんね……」私がそう答えると彼は少し残念そうな顔をして言った。
「そうですか……わかりました。」
私が不思議に思っているとアベル様が続けて言った。
「聖女様、もし何か気づいたことがあれば教えてくださいね。」
「えぇ、わかりました。」
(うーん……とりあえず様子を見るしかないわね)私はそう思って頷いたのだった。
*****
その後、私はいつものように聖堂へ向かった。そして祈りを捧げた後で奥の部屋に向かったのだった。部屋に入るとアネットが出迎えてくれたので挨拶をした後で尋ねた。
「アネットさん、一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「はい、なんでしょうか?」彼女は微笑んで言った。
「ここの近くで生まれた、少年のレオのこと何か知りませんか?」私が尋ねると彼女は少し考えてから答えた。「申し訳ありません……詳細は存じ上げません。」
(やっぱり知らないわよね……)私がそう思っているとアネットが言った。
「ただ、レオ様が元気になられたのは聖女様のおかげですよね。」
私が回答に迷っていると彼女は続けて言った。
「実は最近、レオン様から聞きましたがレオ様とよくお話をされるようになりましたから。」
(なるほど……そういうことだったのね)私は納得して頷いた後で言った。
「そうだったんですね、レオン様もこちらに来られているのですね。教えていただきありがとうございます。」
私がお礼を言うと彼女は微笑んで言った。
「いえ、お役に立てて良かったです。」
*****
そしてその日はそのまま部屋に戻ったのだった。
その後、レオン様に呼び出されたので向かうと彼は嬉しそうに微笑んで言った。
「聖女様、実はレオがとても元気なのです!何か心当たりはありませんか?」
(え……?)私は驚いて固まってしまった。そしてしばらく考えてから答えた。
「……いえ、特に思い当たることはありませんね。」
レオン様は聖堂に通われているということで、虹色の花について話そうか少し考えたがレオに断りを入れていないので話すのはやめた。あと、アベル様に言わないでレオン様だけに話すというのもなんだか嫌な予感がしたのが理由だ。
「そうですか……わかりました。」
私が不思議に思っていると彼は続けて言った。
「聖女様、もし何か気づいたことがあれば教えてくださいね。」
(うーん……とりあえずこっちも様子を見るしかないわね)私はそう思って頷いたのだった。
*****
(なんだろう……?)私が不思議に思いながら向かうと、そこにはアベル様とレオン様がいた。
「聖女様、お忙しい中申し訳ありません。」アベル様が申し訳なさそうに言った。
前世の記憶のゲームの中でのイメージが崩れないので、あの冷酷なアベル様が申し訳無さそうにするなんて…と戸惑いを顔に出ないようにしながら、「いえ……大丈夫です。」私は首を横に振って答えた。
話が始まる前に、レオン様は急な来客で席を外すこととなった。
すると、アベル様が話しかけてきた。
「聖女様、先日はありがとうございました。」
「いえ、当然のことをしたまでです。」私がそう言うと彼は微笑んで言った。
「それでも感謝しています。」
「ありがとうございます。」私も微笑んで言った。するとレオン様が尋ねてきた。
「聖女様、一つお伺いしたいことがあるのですがよろしいですか?」
(なんだろう……?)私が不思議に思っていると彼は続けた。
「実は最近、レオがとても元気なのです。何か心当たりはないでしょうか?」
(え……?)私は驚いて固まってしまった。そしてしばらく考えてから答えた。
「……いえ、特に思い当たることはありませんね……」私がそう答えると彼は少し残念そうな顔をして言った。
「そうですか……わかりました。」
私が不思議に思っているとアベル様が続けて言った。
「聖女様、もし何か気づいたことがあれば教えてくださいね。」
「えぇ、わかりました。」
(うーん……とりあえず様子を見るしかないわね)私はそう思って頷いたのだった。
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その後、私はいつものように聖堂へ向かった。そして祈りを捧げた後で奥の部屋に向かったのだった。部屋に入るとアネットが出迎えてくれたので挨拶をした後で尋ねた。
「アネットさん、一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「はい、なんでしょうか?」彼女は微笑んで言った。
「ここの近くで生まれた、少年のレオのこと何か知りませんか?」私が尋ねると彼女は少し考えてから答えた。「申し訳ありません……詳細は存じ上げません。」
(やっぱり知らないわよね……)私がそう思っているとアネットが言った。
「ただ、レオ様が元気になられたのは聖女様のおかげですよね。」
私が回答に迷っていると彼女は続けて言った。
「実は最近、レオン様から聞きましたがレオ様とよくお話をされるようになりましたから。」
(なるほど……そういうことだったのね)私は納得して頷いた後で言った。
「そうだったんですね、レオン様もこちらに来られているのですね。教えていただきありがとうございます。」
私がお礼を言うと彼女は微笑んで言った。
「いえ、お役に立てて良かったです。」
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そしてその日はそのまま部屋に戻ったのだった。
その後、レオン様に呼び出されたので向かうと彼は嬉しそうに微笑んで言った。
「聖女様、実はレオがとても元気なのです!何か心当たりはありませんか?」
(え……?)私は驚いて固まってしまった。そしてしばらく考えてから答えた。
「……いえ、特に思い当たることはありませんね。」
レオン様は聖堂に通われているということで、虹色の花について話そうか少し考えたがレオに断りを入れていないので話すのはやめた。あと、アベル様に言わないでレオン様だけに話すというのもなんだか嫌な予感がしたのが理由だ。
「そうですか……わかりました。」
私が不思議に思っていると彼は続けて言った。
「聖女様、もし何か気づいたことがあれば教えてくださいね。」
(うーん……とりあえずこっちも様子を見るしかないわね)私はそう思って頷いたのだった。
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