私は心霊カウンセラー
いつの頃からか幽霊たちの相談役を引き受けるようになった主人公。昼間は普通のバイトをしながら、週に1度、真夜中にさ迷える幽霊たちと対話する。ある時一人の女性の霊を、いつものように診ていたら…油断していた主人公は、彼女に身体を乗っ取られてしまう。実は、自分をこっぴどくふった恋人に復讐しようと、自殺するふりをしようとしたつもりが、間違って本当に死んでしまったのだ。沢山の思いをこの世に残したまま不慮の死を迎えてしまったその女性。主人公は、想定外の事態に巻き込まれていくうちに、自分の過去とも対峙しなければならなくなる。死のうとした過去、そしてその理由。葬られた過去の思いが、その女性を通じてよみがえる。彼女の無念を晴らすために主人公は力を尽くそうとするが、度々よみがえる昔の思い出が主人公を苦悩させる。未だ癒えていない主人公の心の傷。やがて、主人公は気づく。死者との対話を通じて癒されていたのは自分も同じだということに。死ぬこと、生きることについて、改めて深く考えることになる主人公はようやく過去の清算に向けて一歩踏み出すスタート時点に立ってゆく
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