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♡ わたくしは基本ストリップを生業としているんです♡

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 秋の夜長、真尋は部屋で勉強をしていた。

「うーん、ちょっと休憩」

 席を立ち、窓を少し開けると、羽虫が入ってきた。

「すいません、お邪魔します」

「えー…まあいいですよ」

「あ、ご迷惑でしたか?」

「うーん、勉強してたんだけど、ちょっと休憩しようと思ってたから、大丈夫よ」

「あ、そうですか、それは良かった。受験生?」

「そうなの、高3。もうすぐ受験なの、もぉ~いやぁ~」

「そんな事言ってると、おじさんみたいになっちゃうぞ?あはははは」

「おじさん名前は?」

「おっとこれは失礼、わたくし村吉義男と申します」

「私真尋、よろしくね」

「わたくしは基本ストリップを生業としているんです、どうですか?気分転換に」

「私、あんまりお金ないよ?」

「お金じゃなくても、みかんとか、ナスのヘタでも良いですよ」

「わかった、ちょっと探してくる。ゆっくりしててね」

「恐れ入ります」

 義男は部屋に入り、ベッドに腰を下ろした。そしてポケットからタバコを取り出して、火をつけた。しばらくして、真尋が部屋に戻ってきた。

「あー、タバコ吸ってるー!」

「あっ!これは失敬、つい癖で…」

「一本ちょうだい?」

「え?」

「一本ちょうだいよ」

「いやーあなた未成年でしょ?」

「これあげないよ?」

 真尋は三角コーナーから拾ってきた鯵の尾頭付きを義男に見せた。じゅるり、と音がした。

「もう、しょうがないなぁ」

 義男はタバコの箱を真尋に差し向けた。真尋はそこから一本抜き取り、義男の持つライターに顔を近付けて火を付けた。

「ふぅー…落ち着く」

 真尋は煙を吐き出しながら言った。

「さて、と」

 義男はタバコを携帯灰皿に押し付けながら言った。そしておもむろに立ち上がり、ショパンの別れの曲を口笛で吹きながら、服を脱ぎ始めた。

「ピューピューピュピュピュ~♪」

 垂れた乳房、毛の生えた乳首、弛んだお腹、干からびた太腿、萎びた○ンポ…

「侘び寂びね」

 真尋は大きく煙を吐き出しながら言った。

 

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