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第三章
ドラゴンと戦闘2
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「よし、現地に行くか。『転移!』」
倒れたドラゴンの近くまで移動する門を開いた。
「大丈夫なの? てかレイス。何をしたの?」
「アイツは重いだろうから、上空に転移させた。それだけだ」
「はぁ? 上空って……レイスはそんな高いところにいつの間に行ったの!?」
説明は面倒なので、とにかくまずはドラゴンの生死を確認したい。
一旦二人で移動して、まずはドラゴンにそっと近づく。
「ほう、まだ生きているか。身体が虫の息ではあるが動いている……。しかもあれだけの衝撃でも身体がバラバラにならないとは……」
「さすが最強種族だけのことはあるわね……。ドラゴンの素材が法外な値段で取引されているのにも納得だわ」
ドラゴンの素材は惜しいが、今はとにかく一刻も早く倒して村を助けることが最優先だ。
「もう一度やるか。『転移!!』」
再びドラゴンの地面いっぱいに転移門を開き、ドラゴンを強制的に門の中へ潜らせた。
「ねぇ、良い加減に教えなさいよ。どうやったの?」
「あぁ、すぐに説明か……。俺の空間干渉で、遥か上空までの景色が肉眼で見える場所までカットした」
カットという言い方は他に説明の仕方が思い浮かばなかったのだが、要は視界に入らない場所まで全てを一時的に魔眼で見えなくした。
すると見えなくなった最長距離の場所からの視界に切り替わる。
そこから更に空間干渉を使う。
「簡単にいえば空間干渉を何度も繰り返して、高度五万メートル程度までの上空まで、俺の視界に入るようにはっきりと見えるようにした。そうすれば飛べないドラゴンを上空に転移させることなど簡単だからな」
「ねぇ……ってことは今のドラゴン」
「そろそろ落ちてくるから避難するぞ『転移』」
「もう!先に言いなさいよ!」
慌ててフィリムは転移門を潜る。
「やれやれ……先に説明しろと言ったのはフィリムだろう」
ブツブツ言いながら続けて俺も歩いて転移門を潜った。
落ちてくる直前には会話の途中でも避難するつもりだったから冷静でいれた。
流石にこの場所にドラゴンが落ちてくれば、俺たちの命も危ないだろう。
──ドッグオオオォォォォォォォーーーーーーーン!!!!
再び先程とほぼ同じ位置にドラゴンが落ちてきた。
「もしもまだ生きていたら同じことを繰り返せばいずれは倒せるはずだ。その気になれば百回でも喰らわせてやろう」
流石に俺たちの持っている剣や武器ではどうすることもできないからな。
ダメージを与える方法はこれしかないのだ。
「レイスってたまに残酷なことをするわね……ドラゴンが可哀想に思えてくるわね」
「ならば、いずれドラゴンをも倒せるように鍛えるしかないだろうな。だがフィリムの石化魔眼がなければ倒せなかったんだぞ」
俺は握手をしようと思って手を差し出した。
共闘で強敵を倒したのだから当然の行為である。
「レイスの発想がなければ無理だったわよ。ま、今回は素直に喜んでおくわね」
良かった。
先ほど馬車の中で怒っていたフィリムではなくなったようで、握手をしてくれた。
再びドラゴンのそばへ行くと、今度は流石に息絶えているようで、ピクリとも動かなかった。
倒れたドラゴンの近くまで移動する門を開いた。
「大丈夫なの? てかレイス。何をしたの?」
「アイツは重いだろうから、上空に転移させた。それだけだ」
「はぁ? 上空って……レイスはそんな高いところにいつの間に行ったの!?」
説明は面倒なので、とにかくまずはドラゴンの生死を確認したい。
一旦二人で移動して、まずはドラゴンにそっと近づく。
「ほう、まだ生きているか。身体が虫の息ではあるが動いている……。しかもあれだけの衝撃でも身体がバラバラにならないとは……」
「さすが最強種族だけのことはあるわね……。ドラゴンの素材が法外な値段で取引されているのにも納得だわ」
ドラゴンの素材は惜しいが、今はとにかく一刻も早く倒して村を助けることが最優先だ。
「もう一度やるか。『転移!!』」
再びドラゴンの地面いっぱいに転移門を開き、ドラゴンを強制的に門の中へ潜らせた。
「ねぇ、良い加減に教えなさいよ。どうやったの?」
「あぁ、すぐに説明か……。俺の空間干渉で、遥か上空までの景色が肉眼で見える場所までカットした」
カットという言い方は他に説明の仕方が思い浮かばなかったのだが、要は視界に入らない場所まで全てを一時的に魔眼で見えなくした。
すると見えなくなった最長距離の場所からの視界に切り替わる。
そこから更に空間干渉を使う。
「簡単にいえば空間干渉を何度も繰り返して、高度五万メートル程度までの上空まで、俺の視界に入るようにはっきりと見えるようにした。そうすれば飛べないドラゴンを上空に転移させることなど簡単だからな」
「ねぇ……ってことは今のドラゴン」
「そろそろ落ちてくるから避難するぞ『転移』」
「もう!先に言いなさいよ!」
慌ててフィリムは転移門を潜る。
「やれやれ……先に説明しろと言ったのはフィリムだろう」
ブツブツ言いながら続けて俺も歩いて転移門を潜った。
落ちてくる直前には会話の途中でも避難するつもりだったから冷静でいれた。
流石にこの場所にドラゴンが落ちてくれば、俺たちの命も危ないだろう。
──ドッグオオオォォォォォォォーーーーーーーン!!!!
再び先程とほぼ同じ位置にドラゴンが落ちてきた。
「もしもまだ生きていたら同じことを繰り返せばいずれは倒せるはずだ。その気になれば百回でも喰らわせてやろう」
流石に俺たちの持っている剣や武器ではどうすることもできないからな。
ダメージを与える方法はこれしかないのだ。
「レイスってたまに残酷なことをするわね……ドラゴンが可哀想に思えてくるわね」
「ならば、いずれドラゴンをも倒せるように鍛えるしかないだろうな。だがフィリムの石化魔眼がなければ倒せなかったんだぞ」
俺は握手をしようと思って手を差し出した。
共闘で強敵を倒したのだから当然の行為である。
「レイスの発想がなければ無理だったわよ。ま、今回は素直に喜んでおくわね」
良かった。
先ほど馬車の中で怒っていたフィリムではなくなったようで、握手をしてくれた。
再びドラゴンのそばへ行くと、今度は流石に息絶えているようで、ピクリとも動かなかった。
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