【完結】私よりも、病気(睡眠不足)になった幼馴染のことを大事にしている旦那が、嘘をついてまで居候させたいと言い出してきた件

よどら文鳥

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7 離婚します

「結論を言います。ダルムとは不倫行為を理由に離婚します。フェンフェンにも慰謝料を請求しますので。あとはお二人でお好きにしてください!」

「待て! 俺はお前がいないとダメなんだ! よし、今から心を入れ替える。フェンフェンは家から追放しよう。それでいいだろ?」

 今の言葉で余計にムカッときてしまった。
 たとえ不倫相手だとしても、大事だと言っていた相手をこんなに簡単に捨てようとするなんて。
 私もいつか同じ目にあったんだなと思うとゾッとする。

「旦那様、私も今日を持ってこの家を出ていきます」
「私も今日で旦那様のお世話を放棄させていただきます~」

 ファーラーとレーシーも怒っているようだ。
 当たり前か……。
 二人とは仲がいいから、今後のことをゆっくり話そうかと思う。

「ダメだ! レーシーとファーラーが辞めることはどうでもいいが、ジューリア! お前とは離婚は絶対にしない!」
「いえ、離婚します」
「そんなこと言っていいのか!? 二人の共有財産を分けてオサラバするんだろ!?」

 ダルムは何もわかっていないようだ。
この国の離婚裁判においての法律を知らないらしい。
 それでよくギルド職員をやってこれたもんだ。

「はい、離婚です。不倫相手を家に招き入れ、その上大事にしている不倫相手を簡単に捨てるような発言するような者とは一緒にいれません」
「わかった! じゃあ全て白紙に戻す! だから三人で上手くやっていこう!」

 話が終わらなそうなので、無言でこの場を去り、家を出ていく準備を始めた。



 大事なものだけ全て持ってレーシーとファーラーの三人で家を出た。
 夜といえどギルドへ行けば寝床はある。
 二人にも今日はそこで泊まってもらい今後のことを考えたい。

「ごめんね二人とも……。でもしっかりと今年までの年俸は払うからね」
「何を言っているのですか奥方様。私たちは使用人を辞めるとは言っておりませんよ」
「え!?」
「いつまでも奥方様についていきます~。やめたのは旦那様の世話係ですよ~」

 そういえば退職するとは言っていなかった気がする。

「ありがとう……。でも家もないし、しばらく大変な生活になっちゃうかもしれないわよ」
「奥方様から離れてしまったほうが大変ですので。それに裁判の結果を考えたらどうなるかは想像がつきますので」
「あ……それもそうね……」

 裁判関係にも強いコネがあるギルドで勤めていてよかった。
 早速ギルドを通して裁判の準備を始めた。



「判決を言い渡す。ダルムとの離婚を正式に採用とする。加害者二名は被害者に十億ゴールドをそれぞれ支払うこと。さらに被害者の住処確保のために加害者の所有している家を被害者に所有権を譲ることとする」

 まぁそうなるか。
 調べているうちに色々と証拠が見つかり、二人で過ごせる場所へ頻繁に出入りしていた映像やらが出てきたのだ。

 フェンフェンは泣きながら訴えていたが、異性との行為に依存していて、とにかく派手にしていたそうだ。
 それによって体力が崩壊して毎回倒れていたそうだ。

 そんなこと言い訳の理由にならないが。

 ダルムも毎度お馴染みのごまかしを何度も言っていたが、法的機関で嘘を何度も言ったために、罪が重くなってしまった。
 自業自得というものだろう。

「お帰り、レーシー、ファーラー」
「またここでお世話になるますぅ~」
「早速お嬢様以外の者の指紋一つ残らないように徹底的に掃除を行います」

 帰ってきてしまった。
 とは言っても、慰謝料を請求してしまっている以上、元旦那の資金では足りないのでこの家がなくなってしまう。
 それだけは避けたかったので、私が家をもらうこととなった。
 旦那との思い出ではなく、レーシーとファーラーとの出逢いの場であり一緒に住んだ場所を手放したくはなかったのだ。

「じゃあ、私は仕事に行ってくるわね」
「行ってらっしゃいませ」
「行ってらっしゃいませ~」

 元旦那の幼馴染が家にきたおかげで私の生活が大きく変わった。
 これからは三人で楽しく生きていきたい。



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【後書き】

これが最終話のように思えるかもしれませんが、次回が最終話です。
多額の賠償金を請求された二人の末路のお話でおしまいです。
あと一話だけお付き合いください。

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