7 / 8
7 離婚します
「結論を言います。ダルムとは不倫行為を理由に離婚します。フェンフェンにも慰謝料を請求しますので。あとはお二人でお好きにしてください!」
「待て! 俺はお前がいないとダメなんだ! よし、今から心を入れ替える。フェンフェンは家から追放しよう。それでいいだろ?」
今の言葉で余計にムカッときてしまった。
たとえ不倫相手だとしても、大事だと言っていた相手をこんなに簡単に捨てようとするなんて。
私もいつか同じ目にあったんだなと思うとゾッとする。
「旦那様、私も今日を持ってこの家を出ていきます」
「私も今日で旦那様のお世話を放棄させていただきます~」
ファーラーとレーシーも怒っているようだ。
当たり前か……。
二人とは仲がいいから、今後のことをゆっくり話そうかと思う。
「ダメだ! レーシーとファーラーが辞めることはどうでもいいが、ジューリア! お前とは離婚は絶対にしない!」
「いえ、離婚します」
「そんなこと言っていいのか!? 二人の共有財産を分けてオサラバするんだろ!?」
ダルムは何もわかっていないようだ。
この国の離婚裁判においての法律を知らないらしい。
それでよくギルド職員をやってこれたもんだ。
「はい、離婚です。不倫相手を家に招き入れ、その上大事にしている不倫相手を簡単に捨てるような発言するような者とは一緒にいれません」
「わかった! じゃあ全て白紙に戻す! だから三人で上手くやっていこう!」
話が終わらなそうなので、無言でこの場を去り、家を出ていく準備を始めた。
♢
大事なものだけ全て持ってレーシーとファーラーの三人で家を出た。
夜といえどギルドへ行けば寝床はある。
二人にも今日はそこで泊まってもらい今後のことを考えたい。
「ごめんね二人とも……。でもしっかりと今年までの年俸は払うからね」
「何を言っているのですか奥方様。私たちは使用人を辞めるとは言っておりませんよ」
「え!?」
「いつまでも奥方様についていきます~。やめたのは旦那様の世話係ですよ~」
そういえば退職するとは言っていなかった気がする。
「ありがとう……。でも家もないし、しばらく大変な生活になっちゃうかもしれないわよ」
「奥方様から離れてしまったほうが大変ですので。それに裁判の結果を考えたらどうなるかは想像がつきますので」
「あ……それもそうね……」
裁判関係にも強いコネがあるギルドで勤めていてよかった。
早速ギルドを通して裁判の準備を始めた。
♢
「判決を言い渡す。ダルムとの離婚を正式に採用とする。加害者二名は被害者に十億ゴールドをそれぞれ支払うこと。さらに被害者の住処確保のために加害者の所有している家を被害者に所有権を譲ることとする」
まぁそうなるか。
調べているうちに色々と証拠が見つかり、二人で過ごせる場所へ頻繁に出入りしていた映像やらが出てきたのだ。
フェンフェンは泣きながら訴えていたが、異性との行為に依存していて、とにかく派手にしていたそうだ。
それによって体力が崩壊して毎回倒れていたそうだ。
そんなこと言い訳の理由にならないが。
ダルムも毎度お馴染みのごまかしを何度も言っていたが、法的機関で嘘を何度も言ったために、罪が重くなってしまった。
自業自得というものだろう。
「お帰り、レーシー、ファーラー」
「またここでお世話になるますぅ~」
「早速お嬢様以外の者の指紋一つ残らないように徹底的に掃除を行います」
帰ってきてしまった。
とは言っても、慰謝料を請求してしまっている以上、元旦那の資金では足りないのでこの家がなくなってしまう。
それだけは避けたかったので、私が家をもらうこととなった。
旦那との思い出ではなく、レーシーとファーラーとの出逢いの場であり一緒に住んだ場所を手放したくはなかったのだ。
「じゃあ、私は仕事に行ってくるわね」
「行ってらっしゃいませ」
「行ってらっしゃいませ~」
元旦那の幼馴染が家にきたおかげで私の生活が大きく変わった。
これからは三人で楽しく生きていきたい。
----------
【後書き】
これが最終話のように思えるかもしれませんが、次回が最終話です。
多額の賠償金を請求された二人の末路のお話でおしまいです。
あと一話だけお付き合いください。
「待て! 俺はお前がいないとダメなんだ! よし、今から心を入れ替える。フェンフェンは家から追放しよう。それでいいだろ?」
今の言葉で余計にムカッときてしまった。
たとえ不倫相手だとしても、大事だと言っていた相手をこんなに簡単に捨てようとするなんて。
私もいつか同じ目にあったんだなと思うとゾッとする。
「旦那様、私も今日を持ってこの家を出ていきます」
「私も今日で旦那様のお世話を放棄させていただきます~」
ファーラーとレーシーも怒っているようだ。
当たり前か……。
二人とは仲がいいから、今後のことをゆっくり話そうかと思う。
「ダメだ! レーシーとファーラーが辞めることはどうでもいいが、ジューリア! お前とは離婚は絶対にしない!」
「いえ、離婚します」
「そんなこと言っていいのか!? 二人の共有財産を分けてオサラバするんだろ!?」
ダルムは何もわかっていないようだ。
この国の離婚裁判においての法律を知らないらしい。
それでよくギルド職員をやってこれたもんだ。
「はい、離婚です。不倫相手を家に招き入れ、その上大事にしている不倫相手を簡単に捨てるような発言するような者とは一緒にいれません」
「わかった! じゃあ全て白紙に戻す! だから三人で上手くやっていこう!」
話が終わらなそうなので、無言でこの場を去り、家を出ていく準備を始めた。
♢
大事なものだけ全て持ってレーシーとファーラーの三人で家を出た。
夜といえどギルドへ行けば寝床はある。
二人にも今日はそこで泊まってもらい今後のことを考えたい。
「ごめんね二人とも……。でもしっかりと今年までの年俸は払うからね」
「何を言っているのですか奥方様。私たちは使用人を辞めるとは言っておりませんよ」
「え!?」
「いつまでも奥方様についていきます~。やめたのは旦那様の世話係ですよ~」
そういえば退職するとは言っていなかった気がする。
「ありがとう……。でも家もないし、しばらく大変な生活になっちゃうかもしれないわよ」
「奥方様から離れてしまったほうが大変ですので。それに裁判の結果を考えたらどうなるかは想像がつきますので」
「あ……それもそうね……」
裁判関係にも強いコネがあるギルドで勤めていてよかった。
早速ギルドを通して裁判の準備を始めた。
♢
「判決を言い渡す。ダルムとの離婚を正式に採用とする。加害者二名は被害者に十億ゴールドをそれぞれ支払うこと。さらに被害者の住処確保のために加害者の所有している家を被害者に所有権を譲ることとする」
まぁそうなるか。
調べているうちに色々と証拠が見つかり、二人で過ごせる場所へ頻繁に出入りしていた映像やらが出てきたのだ。
フェンフェンは泣きながら訴えていたが、異性との行為に依存していて、とにかく派手にしていたそうだ。
それによって体力が崩壊して毎回倒れていたそうだ。
そんなこと言い訳の理由にならないが。
ダルムも毎度お馴染みのごまかしを何度も言っていたが、法的機関で嘘を何度も言ったために、罪が重くなってしまった。
自業自得というものだろう。
「お帰り、レーシー、ファーラー」
「またここでお世話になるますぅ~」
「早速お嬢様以外の者の指紋一つ残らないように徹底的に掃除を行います」
帰ってきてしまった。
とは言っても、慰謝料を請求してしまっている以上、元旦那の資金では足りないのでこの家がなくなってしまう。
それだけは避けたかったので、私が家をもらうこととなった。
旦那との思い出ではなく、レーシーとファーラーとの出逢いの場であり一緒に住んだ場所を手放したくはなかったのだ。
「じゃあ、私は仕事に行ってくるわね」
「行ってらっしゃいませ」
「行ってらっしゃいませ~」
元旦那の幼馴染が家にきたおかげで私の生活が大きく変わった。
これからは三人で楽しく生きていきたい。
----------
【後書き】
これが最終話のように思えるかもしれませんが、次回が最終話です。
多額の賠償金を請求された二人の末路のお話でおしまいです。
あと一話だけお付き合いください。
あなたにおすすめの小説
相手不在で進んでいく婚約解消物語
キムラましゅろう
恋愛
自分の目で確かめるなんて言わなければよかった。
噂が真実かなんて、そんなこと他の誰かに確認して貰えばよかった。
今、わたしの目の前にある光景が、それが単なる噂では無かったと物語る……。
王都で近衛騎士として働く婚約者に恋人が出来たという噂を確かめるべく単身王都へ乗り込んだリリーが見たものは、婚約者のグレインが恋人と噂される女性の肩を抱いて歩く姿だった……。
噂が真実と確信したリリーは領地に戻り、居候先の家族を巻き込んで婚約解消へと向けて動き出す。
婚約者は遠く離れている為に不在だけど……☆
これは婚約者の心変わりを知った直後から、幸せになれる道を模索して突き進むリリーの数日間の物語である。
果たしてリリーは幸せになれるのか。
5〜7話くらいで完結を予定しているど短編です。
完全ご都合主義、完全ノーリアリティでラストまで作者も突き進みます。
作中に現代的な言葉が出て来ても気にしてはいけません。
全て大らかな心で受け止めて下さい。
小説家になろうサンでも投稿します。
R15は念のため……。
【完結】新婚生活初日から、旦那の幼馴染も同居するってどういうことですか?
よどら文鳥
恋愛
デザイナーのシェリル=アルブライデと、婚約相手のガルカ=デーギスの結婚式が無事に終わった。
予め購入していた新居に向かうと、そこにはガルカの幼馴染レムが待っていた。
「シェリル、レムと仲良くしてやってくれ。今日からこの家に一緒に住むんだから」
「え!? どういうことです!? 使用人としてレムさんを雇うということですか?」
シェリルは何も事情を聞かされていなかった。
「いや、特にそう堅苦しく縛らなくても良いだろう。自主的な行動ができるし俺の幼馴染だし」
どちらにしても、新居に使用人を雇う予定でいた。シェリルは旦那の知り合いなら仕方ないかと諦めるしかなかった。
「……わかりました。よろしくお願いしますね、レムさん」
「はーい」
同居生活が始まって割とすぐに、ガルカとレムの関係はただの幼馴染というわけではないことに気がつく。
シェリルは離婚も視野に入れたいが、できない理由があった。
だが、周りの協力があって状況が大きく変わっていくのだった。
幼なじみと再会したあなたは、私を忘れてしまった。
クロユキ
恋愛
街の学校に通うルナは同じ同級生のルシアンと交際をしていた。同じクラスでもあり席も隣だったのもあってルシアンから交際を申し込まれた。
そんなある日クラスに転校生が入って来た。
幼い頃一緒に遊んだルシアンを知っている女子だった…その日からルナとルシアンの距離が離れ始めた。
誤字脱字がありますが、読んでもらえたら嬉しいです。
更新不定期です。
よろしくお願いします。
【完結】順序を守り過ぎる婚約者から、婚約破棄されました。〜幼馴染と先に婚約してたって……五歳のおままごとで誓った婚約も有効なんですか?〜
よどら文鳥
恋愛
「本当に申し訳ないんだが、私はやはり順序は守らなければいけないと思うんだ。婚約破棄してほしい」
いきなり婚約破棄を告げられました。
実は婚約者の幼馴染と昔、私よりも先に婚約をしていたそうです。
ただ、小さい頃に国外へ行ってしまったらしく、婚約も無くなってしまったのだとか。
しかし、最近になって幼馴染さんは婚約の約束を守るために(?)王都へ帰ってきたそうです。
私との婚約は政略的なもので、愛も特に芽生えませんでした。悔しさもなければ後悔もありません。
婚約者をこれで嫌いになったというわけではありませんから、今後の活躍と幸せを期待するとしましょうか。
しかし、後に先に婚約した内容を聞く機会があって、驚いてしまいました。
どうやら私の元婚約者は、五歳のときにおままごとで結婚を誓った約束を、しっかりと守ろうとしているようです。
【完結】婚約相手は私を愛してくれてはいますが病弱の幼馴染を大事にするので、私も婚約者のことを改めて考えてみることにします
よどら文鳥
恋愛
私とバズドド様は政略結婚へ向けての婚約関係でありながら、恋愛結婚だとも思っています。それほどに愛し合っているのです。
このことは私たちが通う学園でも有名な話ではありますが、私に応援と同情をいただいてしまいます。この婚約を良く思ってはいないのでしょう。
ですが、バズドド様の幼馴染が遠くの地から王都へ帰ってきてからというもの、私たちの恋仲関係も変化してきました。
ある日、馬車内での出来事をきっかけに、私は本当にバズドド様のことを愛しているのか真剣に考えることになります。
その結果、私の考え方が大きく変わることになりました。
【完結】私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね
江崎美彩
恋愛
王太子殿下の婚約者候補を探すために開かれていると噂されるお茶会に招待された、伯爵令嬢のミンディ・ハーミング。
幼馴染のブライアンが好きなのに、当のブライアンは「ミンディみたいなじゃじゃ馬がお茶会に出ても恥をかくだけだ」なんて揶揄うばかり。
「私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね! 王太子殿下に見染められても知らないんだから!」
ミンディはブライアンに告げ、お茶会に向かう……
〜登場人物〜
ミンディ・ハーミング
元気が取り柄の伯爵令嬢。
幼馴染のブライアンに揶揄われてばかりだが、ブライアンが自分にだけ向けるクシャクシャな笑顔が大好き。
ブライアン・ケイリー
ミンディの幼馴染の伯爵家嫡男。
天邪鬼な性格で、ミンディの事を揶揄ってばかりいる。
ベリンダ・ケイリー
ブライアンの年子の妹。
ミンディとブライアンの良き理解者。
王太子殿下
婚約者が決まらない事に対して色々な噂を立てられている。
『小説家になろう』にも投稿しています
【完結】婚約者にウンザリしていたら、幼馴染が婚約者を奪ってくれた
よどら文鳥
恋愛
「ライアンとは婚約解消したい。幼馴染のミーナから声がかかっているのだ」
婚約者であるオズマとご両親は、私のお父様の稼ぎを期待するようになっていた。
幼馴染でもあるミーナの家は何をやっているのかは知らないが、相当な稼ぎがある。
どうやら金銭目当てで婚約を乗り換えたいようだったので、すぐに承認した。
だが、ミーナのご両親の仕事は、不正を働かせていて現在裁判中であることをオズマ一家も娘であるミーナも知らない。
一方、私はというと、婚約解消された当日、兼ねてから縁談の話をしたかったという侯爵であるサバス様の元へ向かった。
※設定はかなり緩いお話です。
【完結】不倫をしていると勘違いして離婚を要求されたので従いました〜慰謝料をアテにして生活しようとしているようですが、慰謝料請求しますよ〜
よどら文鳥
恋愛
※当作品は全話執筆済み&予約投稿完了しています。
夫婦円満でもない生活が続いていた中、旦那のレントがいきなり離婚しろと告げてきた。
不倫行為が原因だと言ってくるが、私(シャーリー)には覚えもない。
どうやら騎士団長との会話で勘違いをしているようだ。
だが、不倫を理由に多額の金が目当てなようだし、私のことは全く愛してくれていないようなので、離婚はしてもいいと思っていた。
離婚だけして慰謝料はなしという方向に持って行こうかと思ったが、レントは金にうるさく慰謝料を請求しようとしてきている。
当然、慰謝料を払うつもりはない。
あまりにもうるさいので、むしろ、今までの暴言に関して慰謝料請求してしまいますよ?