【完結】幼馴染に告白されたと勘違いした婚約者は、婚約破棄を申し込んできました

よどら文鳥

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6 最終話

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「そんな! 俺は今後どうなっちゃうのです!?」
「自分で考えろ。ローズお嬢様の前でこのようなことは言いたくないが、ローズお嬢様との婚約が決まった時点で我が家は安泰確定だった。だがこのような会で結婚破棄をお前が独断かつ勝手に宣言した行為はどう言うことなのかも今一度考えるんだな」

 ドドンガはしばらく何も言わなかった。
 しかし、ふと、こちらを向いて泣きながら無茶苦茶なことを言うのだ。

「ローズ、もしくはマラリアでも良い! どっちか俺と結婚して欲しい。助けて欲しいんだ」

「「無理」」

 マラリアさんと見事に声が被ってしまった。
 つい本心が露になってしまい、哀れな目でドドンガを見下してしまう。
 マラリアさんもまた、ドドンガのことをゴミを見ているかのような眼差しだった。

 周りからは冷ややかな笑いと、何故か拍手まで起こってしまった。

「恥知らずの馬鹿息子が! お前は今後、貧民街への引っ越しも考えておかねばならないだろうな」
「えー無理、無理です! あんな底流社会で生活なんて想像できません」
「お前が人として底辺だからこうなったのだ」

 そのあとはポッカ男爵が何度も何度も私とマラリアさんに謝罪してきた。

 後日、このお茶会は伝説となり、貴族社会の歴史の教科書に載るほどの出来事になってしまった。
 真面目なポッカ男爵家は、お茶会の翌日に爵位返還をしてしまった。
 ドドンガは馬車に乗せられ、遠くの貧民街へ連れて行かれたらしい。
 慰謝料の請求の支払いに猶予期間を設けるつもりだが、もし間に合わなければ、今度は鉱山送りになってしまうだろうから、そうならないように必死になって働くことだろう。

 父は今回の件で反省したようで、婚約者は自分で決めるように言われた。
 それからというもの、次から次へと縁談の話が私の元へ来るようになってしまった。

 公爵令嬢の私が、結婚相手を選べるという状況にただただ嬉しかった。
 好きな人……お茶会の時、あんなに怒ってくれて心配してくれたマラリアさんが本命かもしれない。

 でも、それは本人にも周りにも絶対に言えなかった。
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