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1章
ソフィア・アメリア・リリアン
しおりを挟む私は、この国、ライラット王国の貴族の中で、一番位の高い公爵家の令嬢、ソフィア・アメリア・リリアンです。
公爵家の令嬢といっても形だけですけどね。
私には、兄と姉と妹がいます。
そして父と母も。
なぜそんなに遠回しに言うのか?と疑問に思う人もいらっしゃると思います。
ですが、仕方がないのです。
私の本当の家族ではないのですから。
はっきり言うと私は、嫌われているのです。
父とは血が繋がっています。
私は、先妻との子なのです。
お母様は、とても優しい人でした。
ですが、お母様は、半年前に突然亡くなりました。
悲しくないわけありません!
でも、それなのに、父は喜んでいたのです!!
その上、お母様がいながら以前から不倫していたメイドを連れてきて、再婚したのです。
しかも、そのメイドには、私より先に生まれたであろう子どもが2人もいたのです。
まだ、私より年下ならわかります。
ですが、年上が2人も......
お母様が可哀想です。
それに、私が嫌われている理由は2つあります。
1つは、私が先妻の娘ということ。
もうひとつは、この髪と瞳の色。
父にもお母様にも、似ていなかった私は、生まれたときからお母様以外の多くの人達に忌み嫌われていました。
どうしてかと申しますと、その色が問題なのです。
父は髪と瞳は、薄茶色。
お母様は、髪と瞳は、金色。
それなのに、
私は、金色に近い水色の髪、
瞳は右目が金色、左目が水色のオッドアイ。
この色の違いが問題らしく生まれたときから、忌み子だと言われなが育てられました。
それでも、お母様は言いました。
「何を言われても堂々としていなさい。」と。
しかもお母様は、私に最後の最後までサプライズのプレゼントを用意してくれていたのです。
それは、〝国外留学〟。
他国に行けば、この国の国民のように卑劣な人達だけがいる訳ではない。
優しい人達もいるんだよ?
と、その事を教えてくれようとしていたのでしょう。
そして、国外留学という形でお母様が亡くなって、家にも居ずらい私は、差別のない、あの男の子と出会った、あの思い出の国へと行くことになったのです。
3年の留学が終わり、帰ってきて私が12歳になったときに、あの事件は起こってしまったのです。
ーーーーーーー
みなさん、こんばんわ。
楽しく読んでいただけていますか?
初投稿なので、どんどんアドバイスや、感想を教えていただけるとありがたいです。
今日は、あと2話ほど投稿予定です。
これから、このお話お付き合い、いただけると嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします。
(*^-^)/\(*^-^*)/\(^-^*)
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