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1章
全てを失った日(前)
しおりを挟む私は、3年の留学が終わり、家へ戻ってきました。
けれど、家に戻ってすぐ父は言いました。
『お前の母は、留学前には死んだ。
だから今日から、お前に母はいない。
16歳になるまでは、家に居させるが、私達家族に近づくな、話しかけるな!!
いいな?言うことを聞けよ“ゴミが!!”』
嫌われていても少しは愛してくれているると、幼かった私は考えていたので、ショックでした。
私は、公爵家で12歳になったあの日まで、メイドや執事・血の繋がらない家族からの暴言・暴力に耐えてきました。
ですが、ある日......もう4年位でしょうか?会うことがなかった父に呼び出されました。
今考えれば、行かなければ良かったと後悔しています。
父に呼び出されたのは真ん中に椅子が不自然に置かれた部屋でした。
なぜか近づくなと言われていた(勝手に近づいて来てたけど)家族がいたのです。
「お父様はやくやってしまいましょう。(^^)」と血の繋がらない兄が小声で言っています。
思いっきり聞こえてるのですが?
すると、父が不自然に1つだけある椅子に座れと言ってきました。
不思議に思ったのにも関わらずに、私は、父の怖さに恐れ、座ってしまったのです。
それが地獄のはじまりでした。
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