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1章
全てを失った日(中)
しおりを挟む残酷な表現があります。
無理に読まなくても構いません。
読まなくても分かるように一応話を進める予定でいます。
ーーーーーーーー
座ってすぐ私は、手足をどこから現れたのかわからないけれど、全身真っ黒の服を着た男達におさえつけられました。
私は、まだ子どもなので抵抗することもできませんでした。
すると父は、
「お前は、金色と水色どっちが好きだ?」と聞いてきました。
私は、忘れてしまった記憶の中で、あの男の子が特に好きだと言ってくれた“水色”と言いました。
すると、黒い服の男達は、私の顔が動かないように強く押さえつけてきました。
その後すぐ、父達が近づいて来て言いました。
『右目と左目の色が違うなんて気持ち悪い。俺達に感謝しな?』と言いながら、金色の瞳の方に先端の尖った鋭い棒を突き刺しはじめたのです。
「いやぁ...いやぁ...あぅっっっ!!」
私は、必死に痛みに耐えました。
「うぁっっ............」
その後私は、力のない声を上げ続けました。
まともにこの4年間食事を取っていないこともあり、ほぼ意識を失いかけていました。
でも、その間にも義母、義兄、義姉、義妹の順に笑いながら、私の右目に棒を刺してきます。
激痛にどうにか耐え、意識を保とうとしましたが、幼い私には少しでも気を抜くと本当に意識を失いそうでしたが、
さらに、酷いことをされる可能性もあるのでどうにか耐え続けました。
もちろん、金色の瞳だったはずの右目は、視界が真っ黒になり、何も見ることは出来なくなったことは、幼い私にもわかりました。
もう、すでに5本の棒を右目に刺され意識を失いかけていると、また父が近づいて来たのです。
まだ、地獄は続くようです.........。
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