寵愛を受けた"元"公爵令嬢は、帝国で本当の幸せを掴む

天音 翔

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番外編

ハロウィンパーティー

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 「婚約披露宴パーティーの前に私からの、ハッピーサプライズがあるよ~!!」

 主神であるアトゥールは、とにかくテンションが高かった、
当然、ソフィアもエドワードも混乱していた。

 「お父様?どうしたのですか???
 今日は何も無い日のはずですよね??」

 「そうですよ、お父上。
忙しいなか、王宮中の者を集めてどうしたのですか???」

 「そうですわ!アトゥール様。私たちはソフィアちゃんのために素敵な式にしなければなりませんのに……」

 「まぁまぁ、そんなに怒らないであげてよ~
兄さん、そこまで言うんだ、早く教えてよ~

僕、これから予定あるんだから~(コア様とデートなんだよね♡♡」

 「!?アガウス、、もうコアトリクエ様とそんな関係に、、、」
 
 「ち、違うよっ!!!
なデートだよぉ!!!」

 「そうか、そうか……お兄ちゃんは、お前達を応援してるぞ!」

 そう言って、アトゥール表情を物凄く緩め、アガウスの頭を撫でていた。

 「アトゥール、勿体ぶらないではやく教えてやれよ笑笑
俺もアガウスとはやくデート♡行きたいんだ。」

 すると横から突然コア様が現れ、アトゥールからアガウスを奪うように抱きしめる。

 「ふふっ♡♡相変わらず貴方様は……
わかりましたよ。

 そう!今日は、という世界でのハロウィンの日なんだよ~」

 「「「「ハロウィン????」」」」

 「そう、ハロウィン~♡♡」

 「お父様、ハロウィンってなんですか??」

 「ハロウィンはね、悪霊などを追い払う、そうだね……お祭りみたいなものだよ!

この国で言えば、死者の人達が集まることができる日かな……?」

 「ち、ちなみになにをするんですか??」

 「そうだね……みんなで、仮装をして街を練り歩いてトリックオアトリート!って言って、お菓子を貰うんだよ!

もちろん、王族、貴族、国民関係なくみんなですることが重要なんだ!!

そうしないと、亡くなった人達が楽しめないからね~

ちなみに、もうこの国の人達にはほかの神たちに伝達済みで、あとは、王宮の君たちだけさ!」

 「みんな、この中から地球の服を参考にしてこの中のコスプレ衣装から選ぶといいよ!」



ガヤガヤ

 「まぁ!!なんて可愛らしい服♡♡」

 「少し裾が短すぎる気が……でも、可愛いから許しますわ♡♡」

 「おっ!かっこいいじゃねぇか!」

 「これ、アスに似合うんじゃねぇか?ほらっ

おっ!やっぱり似合ってんな♡♡このまま

 他の人たちがいるにも関わらず、相変わらずイチャコラする2人であった……


パン!

 「……さっ!みんな、あそこの二人は放っておいて、早く着替えておいで!!
時間がなくなっちゃうからね!」




 「あぁ!ソフィ♡♡とても似合っているよ♡♡」

 ソフィアはなんと、なんと可愛らしい耳と尻尾をはやして、猫の獣人さんの仮装をしているのです。

 みんなが、顔を赤くし、まだ何も言っていないのにお菓子を差し出していた。

 「トリックオアトリート!
お菓子をくれなきゃイタズラしちゃう、にゃん♡♡」

 ドタ!バタバタ!ガシャーン

 「か、可愛すぎではないですか♡♡
エドワード様、どうするんです?貴方様の婚約者様男女関わらず魅了してますが……」

「ソフィ、こちらへおいで。」

そういうと、狼男の仮装をしたエドワードが、すかさず自身の胸の中に抱き寄せる。

「エド様ど、ど、どうしたのですか??」

 「ソフィ、ダメだよ。俺以外に可愛い姿を見せちゃ。襲われちゃうでしょ??

可愛いな~狼さん食べちゃいたい♡♡」

「え、エド様……恥ずかしいですわ……/////////」

「可愛い♡♡さぁ、俺の可愛い可愛い番、一緒にベットに行こうね♡♡」

 ……ここにもイチャイチャするカップルがあるのだった。

そして、みんなそれぞれの好みの仮装をするとアトゥールをおいて、城下へと練り歩きに行ってしまった……

 「……そんな、、せっかくソフィアとアガウスの可愛い姿を見るためにしようと思ったのに……これじゃエドワード君とコアトリクエ様が嬉しいだけじゃないか……私はソフィアにせっかくティアラが少しでも会いに来てくれると思ってやろうと思ったんだけどな……」
 
 ツンツン

「誰だい?……あぁ、私は幻覚でも見ているんだろうか……目の前にティアラがいる、、ティアラ……」

 「……アル。とりっくおあとりーと♡♡
 
 ソフィアを見つけてくれてありがとう。私の力が及ばないばっかりにごめんなさいね……

 あの国にはもう一人、が介入してきていたの……彼女がいなくなれば、私は戻ってくることができるわ。だから、アトゥールはやくこの世界を、救ってね……大好きなアル。

「!?ティアラ……頼むまだ、行かないでくれ、私を一人になんてしないでくれ…君がいなくなって、私は辛いんだ心にポッカリと穴が空いたようなんだ……ティアに話したいことがたくさんたくさんあるんだ!!もう二度と、君を離したくない……」

……アル。ごめんなさいね、私も貴方の傍から離れたくないわ……でもね、時間なの……ハロウィンが終わってしまえば私は、いてはいけない存在になる……でも、また、来年があるわ。生まれ変わるまで何度でもアル、貴方、そして、あの子たちに会いに来るわ。だからどうか……その日まで元気で……

 「待って!!!
行くな!行くなティアラァァ!!!!」

 ねぇアル。地球という星では、みんな亡くなった人が幸せと思えるように、笑顔を絶やさないそうよ?

今の泣きそうな顔をした貴方を見てると、私は安心してここを去ることが出来ないわ……だから、どうか笑って?私の愛しい人。

「ティアラ……君がいなくなるのにどうやって笑えと、言うんだい……ズピッ……やっと、やっと君に会えたんだ……来年があるかもしれないけれど……もう会えないかも、しれないだろ?

それが、不安で不安で仕方がなくて……笑うなんて無理だよ……」

 ……アルそんなことはないわ。だって貴方がいつも私の名前をずっと呼んでくれているじゃない?だから、私は真っ直ぐここに来れたのよ。

「で、でも……」

アル。貴方、大人気ないわよクスクス……
ティアラに嫌われちゃうわよ

じゃあ、本当に私は帰るわね……
アル貴方に、よき加護がありますように……」

 「ティアラ……そうだよね……泣いてちゃダメだよね……さっ、みんなの所にいかないとね!」

 
 

 

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