60 / 67
番外編
ハロウィンパーティー
しおりを挟む「婚約披露宴パーティーの前に私からの、ハッピーサプライズがあるよ~!!」
主神であるアトゥールは、とにかくテンションが高かった、
当然、ソフィアもエドワードも混乱していた。
「お父様?どうしたのですか???
今日は何も無い日のはずですよね??」
「そうですよ、お父上。
忙しいなか、王宮中の者を集めてどうしたのですか???」
「そうですわ!アトゥール様。私たちはソフィアちゃんのために素敵な式にしなければなりませんのに……」
「まぁまぁ、そんなに怒らないであげてよ~
兄さん、そこまで言うんだ、早く教えてよ~
僕、これから予定あるんだから~(コア様とデートなんだよね♡♡」
「!?アガウス、、もうコアトリクエ様とそんな関係に、、、」
「ち、違うよっ!!!
健全なデートだよぉ!!!」
「そうか、そうか……お兄ちゃんは、お前達を応援してるぞ!」
そう言って、アトゥール表情を物凄く緩め、アガウスの頭を撫でていた。
「アトゥール、勿体ぶらないではやく教えてやれよ笑笑
俺もアガウスとはやくデート♡行きたいんだ。」
すると横から突然コア様が現れ、アトゥールからアガウスを奪うように抱きしめる。
「ふふっ♡♡相変わらず貴方様は……
わかりましたよ。
そう!今日は、地球という世界でのハロウィンの日なんだよ~」
「「「「ハロウィン????」」」」
「そう、ハロウィン~♡♡」
「お父様、ハロウィンってなんですか??」
「ハロウィンはね、悪霊などを追い払う、そうだね……お祭りみたいなものだよ!
この国で言えば、死者の人達が集まることができる日かな……?」
「ち、ちなみになにをするんですか??」
「そうだね……みんなで、仮装をして街を練り歩いてトリックオアトリート!って言って、お菓子を貰うんだよ!
もちろん、王族、貴族、国民関係なくみんなですることが重要なんだ!!
そうしないと、亡くなった人達が楽しめないからね~
ちなみに、もうこの国の人達にはほかの神たちに伝達済みで、あとは、王宮の君たちだけさ!」
「みんな、この中から地球の服を参考にして作ったこの中のコスプレ衣装から選ぶといいよ!」
ガヤガヤ
「まぁ!!なんて可愛らしい服♡♡」
「少し裾が短すぎる気が……でも、可愛いから許しますわ♡♡」
「おっ!かっこいいじゃねぇか!」
「これ、アスに似合うんじゃねぇか?ほらっ
おっ!やっぱり似合ってんな♡♡このまま抱きたくなるぜ」
他の人たちがいるにも関わらず、相変わらずイチャコラする2人であった……
パン!
「……さっ!みんな、あそこの二人は放っておいて、早く着替えておいで!!
時間がなくなっちゃうからね!」
「あぁ!ソフィ♡♡とても似合っているよ♡♡」
ソフィアはなんと、なんと可愛らしい耳と尻尾をはやして、猫の獣人さんの仮装をしているのです。
みんなが、顔を赤くし、まだ何も言っていないのにお菓子を差し出していた。
「トリックオアトリート!
お菓子をくれなきゃイタズラしちゃう、にゃん♡♡」
ドタ!バタバタ!ガシャーン
「か、可愛すぎではないですか♡♡
エドワード様、どうするんです?貴方様の婚約者様男女関わらず魅了してますが……」
「ソフィ、こちらへおいで。」
そういうと、狼男の仮装をしたエドワードが、すかさず自身の胸の中に抱き寄せる。
「エド様ど、ど、どうしたのですか??」
「ソフィ、ダメだよ。俺以外に可愛い姿を見せちゃ。襲われちゃうでしょ??
可愛いな~狼さん食べちゃいたい♡♡」
「え、エド様……恥ずかしいですわ……/////////」
「可愛い♡♡さぁ、俺の可愛い可愛い番、一緒にベットに行こうね♡♡」
……ここにもイチャイチャするカップルがあるのだった。
そして、みんなそれぞれの好みの仮装をするとアトゥールをおいて、城下へと練り歩きに行ってしまった……
「……そんな、、せっかくソフィアとアガウスの可愛い姿を見るためにしようと思ったのに……これじゃエドワード君とコアトリクエ様が嬉しいだけじゃないか……私はソフィアにせっかくティアラが少しでも会いに来てくれると思ってやろうと思ったんだけどな……」
ツンツン
「誰だい?……あぁ、私は幻覚でも見ているんだろうか……目の前にティアラがいる、、ティアラ……」
「……アル。とりっくおあとりーと♡♡
ソフィアを見つけてくれてありがとう。私の力が及ばないばっかりにごめんなさいね……
あの国にはもう一人、他世界の神が介入してきていたの……彼女がいなくなれば、私は戻ってくることができるわ。だから、アトゥールはやくこの世界を、救ってね……大好きなアル。
「!?ティアラ……頼むまだ、行かないでくれ、私を一人になんてしないでくれ…君がいなくなって、私は辛いんだ心にポッカリと穴が空いたようなんだ……ティアに話したいことがたくさんたくさんあるんだ!!もう二度と、君を離したくない……」
……アル。ごめんなさいね、私も貴方の傍から離れたくないわ……でもね、時間なの……ハロウィンが終わってしまえば私は、いてはいけない存在になる……でも、また、来年があるわ。生まれ変わるまで何度でもアル、貴方、そして、あの子たちに会いに来るわ。だからどうか……その日まで元気で……
「待って!!!
行くな!行くなティアラァァ!!!!」
ねぇアル。地球という星では、みんな亡くなった人が幸せと思えるように、笑顔を絶やさないそうよ?
今の泣きそうな顔をした貴方を見てると、私は安心してここを去ることが出来ないわ……だから、どうか笑って?私の愛しい人。
「ティアラ……君がいなくなるのにどうやって笑えと、言うんだい……ズピッ……やっと、やっと君に会えたんだ……来年があるかもしれないけれど……もう会えないかも、しれないだろ?
それが、不安で不安で仕方がなくて……笑うなんて無理だよ……」
……アルそんなことはないわ。だって貴方がいつも私の名前をずっと呼んでくれているじゃない?だから、私は真っ直ぐここに来れたのよ。
「で、でも……」
アル。貴方、大人気ないわよクスクス……
ティアラに嫌われちゃうわよ
じゃあ、本当に私は帰るわね……
アル貴方に、よき加護がありますように……」
「ティアラ……そうだよね……泣いてちゃダメだよね……さっ、みんなの所にいかないとね!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【コミカライズ企画進行中】ヒロインのシスコンお兄様は、悪役令嬢を溺愛してはいけません!
あきのみどり
恋愛
【ヒロイン溺愛のシスコンお兄様(予定)×悪役令嬢(予定)】
小説の悪役令嬢に転生した令嬢グステルは、自分がいずれヒロインを陥れ、失敗し、獄死する運命であることを知っていた。
その運命から逃れるべく、九つの時に家出を決行。平穏に生きていたが…。
ある日彼女のもとへ、その運命に引き戻そうとする青年がやってきた。
その青年が、ヒロインを溺愛する彼女の兄、自分の天敵たる男だと知りグステルは怯えるが、彼はなぜかグステルにぜんぜん冷たくない。それどころか彼女のもとへ日参し、大事なはずの妹も蔑ろにしはじめて──。
優しいはずのヒロインにもひがまれ、さらに実家にはグステルの偽者も現れて物語は次第に思ってもみなかった方向へ。
運命を変えようとした悪役令嬢予定者グステルと、そんな彼女にうっかりシスコンの運命を変えられてしまった次期侯爵の想定外ラブコメ。
※コミカライズ企画進行中
なろうさんにも同作品を投稿中です。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
事情があってメイドとして働いていますが、実は公爵家の令嬢です。
木山楽斗
恋愛
ラナリアが仕えるバルドリュー伯爵家では、子爵家の令嬢であるメイドが幅を利かせていた。
彼女は貴族の地位を誇示して、平民のメイドを虐げていた。その毒牙は、平民のメイドを庇ったラナリアにも及んだ。
しかし彼女は知らなかった。ラナリアは事情があって伯爵家に仕えている公爵令嬢だったのである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる