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番外編
初めてのクリスマス
しおりを挟む投稿の遅くなった、季節外れのクリスマスのお話です。今回はコアトリクエ様と、アガウス君は登場しません(理由は問わないであげてください笑)
_________
「メリークリスマス!ソフィ」
「エド様?突然どうされたのですか??
そんなに赤色のラフなお洋服を着飾られて、、、これから何かあるのですか???」
そう。
今日は待ちに待ったクリスマス!
そのことを主神であるアトゥールに聞いたエドワードは数週間前から王宮のもの達とソフィアにバレないよう秘密裏に準備を重ねていたのだ!
「今日はね、地球という国ではクリスマスなんだって。だから、僕たちもその文化を真似してみようかなと思って。
だって、よさげじゃない?年齢を問わず幸せになれる日なんて、僕たちの為にあるみたいじゃん♡♡
ねぇ、ソフィア。一緒に、クリスマスを楽しもうよ!」
「!!えぇ!ちょうどすることがなくて、困っていたところですの!!エド様がいいなら是非♡♡」
「ふふふっ……♡♡
楽しみにしててね!素敵な日にしてあげるから!じゃあ、もう少ししたらまた呼びに来るからそれまで待っててね……最後の仕上げをしてくるから!」
そう言ってエドワードは、ソフィアの部屋から立ち去った。
「エド様、張り切ってるわ……寂しいけれど……待つしかないわね……」
ソフィアは、そういうと寂しさを紛らわすかのように、難しい本を読むことにした。
すると……
『ソフィア!ソフィア!』
『ソフィア様~』
『ソフィ様~』
小さな小さな妖精と精霊たちが遊びに現れたのである!
「あらっ!皆来てくれたの?」
ソフィアは、コテっと首を傾げながらも嬉しそうな表情を浮かべていた。
『『『うん!精霊王様がね、ソフィアの所に遊びに行きなさいって』』』
『『『妖精王様がね、ソフィ様所へ遊んでもらいにおゆきなさいって』』』
「そうなの!?お二人とも本当に私のこと分かっていらっしゃるわ……」
『『『『『そういうことだから、ソフィ様一緒に私たちと遊びましょ!』』』』』
「えぇ!もちろん!」
そう言って、妖精と精霊たちと王宮のお花畑でお話をしたり、花冠を作ってあげたり……そうするうちにあっという間に時間は過ぎていった。
『『『ソフィ様、今日はありがとう!
本当に楽しかったです!また遊んでくださいますか??』』』
気まぐれな精霊と妖精たちがあまりにも、皆で揃えて言うものだからソフィアは、思わず笑顔で頷いた。
「ソフィ、ここにいたんだね!
さぁ、準備ができたよ!!パーティーを始めよう!!」
【王宮内の食堂にて】
「愛しの娘ソフィア!メリークリスマス!」
「ソフィア嬢メリークリスマス!」
「「「「「「ソフィア様メリークリスマス!」」」」」」
そう言うと王宮に集まった皆一人一人から、ソフィアへとたくさんのプレゼントが贈られた。
最近使いやすいと話題のレターセット、作成者のデザイン性のこったグラス、ドレスやエドとお揃いのラフな服。
陛下からは、守護の守りのかけられた魔道具。
皇妃様からは、有名な下着店の下着。
エドからは、彼の瞳を模したアクセサリー。ドレス、靴。それと恥ずかしくてソフィアは、言えなかったが実はエドが選んだであろう下着も入っていたそうだ。
それらは、部屋の一室が埋まってしまうほどのたくさんのプレゼントだった。
アトゥールやアルリア、アクレアはというと、、、もちろんプレゼントとしてサプライズでソフィアを護ってくれる眷属や新たな守護獣を与えているのだった。
ソフィアとも気の合う子達が選ばれており、すぐさま仲良くなり、エドが大人気なく嫉妬している。
その姿に皆笑いが止まらないようで、パーティーだということを忘れ、皆が笑顔を浮かべていた。
「さぁさぁ、両陛下、皇太子殿下、皇太子妃殿下
早くパーティーを始めましょう!
せっかくの料理が冷めてしまいますわ!」
改めて、メイド長補佐となったマリアがパーティーのことなどすっかり忘れている彼らのこの場を仕切ることとなっていた。
料理には、アトゥールが異世界から持ってきたレシピを元に作られた日本料理、刺身。元々この世界にある料理の数々などがビュッフェ形式のテーブルいっぱいに並べてあった。
「わぁ!!!凄いわ!!」
「本当だ!素晴らしい!」
色々なものを知っている皇帝、皇妃も初めて見る料理に驚きながらも楽しんだ。
そして、ソフィアたち皆はお腹いっぱいになるまで本当にクリスマスパーティーを楽しみ、来年もやろうね!と皆と約束をした。
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