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しおりを挟むその夜。
「じっとしていろ。」
「だめです……ぁっ、おやめくださいっ」
手首を大きな手に拘束され、綺麗な唇がセリアの首筋に触れる。
「ああっ……!」
しかも悪魔の唇が触れる度にビリビリと痺れるような刺激が襲ってくるのだ。
「俺の魔力をお前に馴染ませる」そう言って始まった作業がまさかこんなはしたない行為を意味していたなんて……!
「他にっ……方法はないんですか!」
「ないな。」
「そんな……ああっ!」
くすぐったい上に、下腹がジクジクするほどの快感がセリアを襲う。
「魔と聖が触れ合うと快感を生み出す。何故神は俺たちの体をこんな仕組みにしたんだろうな。」
「ぁぁ……っ……ぅ……」
組み敷かれたベット(カリアードが空き家から持ち出してきた)でセリアは息も絶え絶えになりながら、カリアードの言葉の意味を考えた。
「……何にせよ、今は神を恨みますわ。」
「ふっ、聖女の言葉とは思えないな。」
「んっ……っっ!!」
カリアードが口付けでセリアの口を塞いだ。
「ふっ……」
舌を差し込み絡ませ、
「ぅぅ……ぁっ♡」
ビリビリと魔力がセリアの舌を刺激する。
甘美な刺激がセリアの理性を奪う。
舌はビリビリと甘い味の電気が走ったような感覚がまとわりついて、子宮がキュウキュウと疼く。
覆い被さるカリアードの体は人間と同じように温かく、人間の男と何一つ変わらない。セリアの頭を宥めるように優しく撫でてくれる。
今までセリアが経験したことの無い甘美な触れ合いだった。
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