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第二章 干渉と発露する力
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しおりを挟む最近益々理解不能な事が多過ぎる。
何か大切な事を忘れている様で忘れていない様な変な感覚。
然も気づけば私の誕生日まで僅か三日と迫っている。
おまけに本来ならば誕生日は普通に侯爵邸で行われるのだと、この瞬間まで思っていたわ。
「あら今年は王宮でお誕生日のお祝いをするのよエル」
にこにこと我が事の様に喜ぶ王妃様。
因みに今日は王妃様と……で、ここに王陛下はいらっしゃらない。
何やらお仕事がお忙しいのだとか。
この国の王陛下ですもの。
国民を護る為に頑張られるのはいい事だわ。
でも姪としては余りご無理はして欲しくはないのよね。
あ、あぁそう言えばお父様も最近お帰りになられるのが遅いのもお仕事が忙しかったからなのね。
お二人とも何時までもお若くないのだからお仕事は程々にね。
あらら、お話が少し逸れてしまったわね。
そうそう私の誕生日会が行われるのは王宮の私的エリアよ。
参加者は国王ご夫妻を始め王子殿下方とご婚約者のお姉様達に私の家族そして親友達……だけの筈がどうして⁉
「これは私の弟のシュターデン公爵のジークよ。エルと血は繋がってはいないけれど……って、血筋を辿ればそこは高位貴族同士ですもの。やや薄いけれども血は繋がっているかもしれないわね」
「は、はぁ……」
まぁ貴族ですものね。
そこは普通に繫がりはあると思う、けれど……。
「――――と言う事でジークも家族として参加するわね」
「……はい」
そう答えるしかない……よね。
これって拒否権ないも同じでしょ。
「当日は宜しくお願いしますエルネスティーネ嬢」
何故ここに貴方がいるのでしょうか。
「もうジークってば言葉が固いわよ。もっと柔らかくね」
いやそんな事はどうでもいいのです王妃様!!
「では、ご挨拶の意味を含め可愛らしい天使へのプレゼントです」
ま、眩しい!?
何、この無駄にキラキラと輝くイケメンスマイル。
おまけに何ですって⁉
可愛らしい天使。
いやいやあり得ないでしょ。
幾ら親戚かもしれないけれど私と貴方は今日が初対面なの。
それなのに、あった事もない私へ何故……私が好きそうな?
ううん、物凄く可愛らしくてもふもふで、ずっと触っていたいくらい素敵なクマのぬいぐるみを……って?
あれ?
何かしらこの既視感。
確か以前、にもこんな感じのやり、取り?
私はクマのぬいぐるみを抱き締めながらこの何とも言えない不思議な感覚に疑問を抱く。
「あら、エル顔色が悪くてよ!?」
「え、いえ別に体調は……」
確かに頭がほんの少し痛いと言えばそうなのかもしれない。
何かを思い出そうとすると、頭の奥がズキンと痛くなる感じ?
でも耐えられない程の痛みでは――――⁉
「姉上、エルを私室へ連れて行きます。今ならば少し休めば……」
「え、えぇそうね。私も侍医を連れて、そうそうティーネ様に連絡をしなければっ、誰か、陛下を、宰相へ連絡して頂戴な」
えええええええ――――⁉
大袈裟っ、大袈裟すぎる!!
少し頭が痛むだけで王陛下やお父様までなんていらないから!!
「では少し失礼しますよ」
「え、きゃあ!?」
大きな身体を屈め私へそう仰ると何と言う事なの。
あろう事かジークヴァルト様はひょいと軽い感じで私を抱き抱えたの。
然もお姫様抱っこ。
普通にあり得ない。
本当にあり得ない。
私とジークヴァルト様の出逢いはここではなかったでしょ!?
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