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第四章 指し示される道
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しおりを挟むそこは見回す限り真っ暗闇。
本当に何もない。
あぁ嫌だな。
暗闇と言えばあのエルネスティーネになりすました化け物の事を思い出してしまったわ。
まさかまた再登場何てないわよ――――?
ほわん
暗闇の中より現れたのは一つの光。
手で抱えられるくらいのボールの様な眩い光の珠がほわほわと浮かんでいるというのか現れたわ。
『ようこそエルネスティーネ』
しゃ、喋ったああああああああああ。
光の珠が人語を話している!?
然もエルネスティーネってちゃんと私の名前まで知っている?
『ま、失礼な子ね。貴女の事はちゃんと知っていてよ。そなたは元を正せば妾なのですもの』
スーッと静かに光の珠は眩い光を放ちながら人の姿へと変わっていく。
「ルルさん⁉」
『当然。私は女神イルメントルート』
「女神イルメントルート……さま?」
神様がこんなに簡単に登場していいのかな。
『そう、ただし魂もなければ力の欠片すらない。最早塵にも等しい思念……ともまた違うかの』
「それって一体」
女神様は朗らかに笑って余り深く考えるなと言うけれどよ。
これって普通に考えたりするでしょ。
『とは言え余り時間はない。エルネスティーネよ、そなたには思い出してもらわねばならぬ事がある』
「思い出す?」
『然様、そなた自身の魂の記憶。ただ妾に関してだけでなく、今のそなたはテルトリーゼの呪いまでしっかりと魂に絡みついておる故の。とは申せテルトリーゼはほんに哀れな奴でもある。だがこの世界の存続には代えられぬ。またそなたならば膨大なる情報を与えても耐えられると妾は信じておるぞ』
そんなぁ、一体今から何をする心算なの?
私は普通に可愛い9歳児なの。
享年が9歳だなんて事は絶対に嫌ですからね女神様!!
『心配するでない。ただ思い出すだけぞ。これまでの事、そしてそなたが知りたかったであろう全ての失えしもの。妾の残された力でその呪縛を解いてやろう』
「呪縛?」
『然様、妾自身自らの魂へ掛けた呪縛。またある女の逆恨みと言う怨念により、そこへトルテリーゼの不完全な力がそなたへ呪いを施したのだ。それ故そなたは普通の人間とは違う時間軸で眠らされまた生きておる』
全くわからないし理由がわからない。
一体何故そこまで私が恨まれなければいけないのか。
そしてどうして呪われなければいけないのって大きな声で叫びたい。
『時間がない故その感情は消去する』
そうして私は怒りたい気持ちを強制的に封じられると女神……ルル様より封印を解かれる事になる。
因みにルル様と言うのは女神様よりそう呼べと言われたからよ。
『では始めるぞ』
私は瞳を閉じ深呼吸をゆっくりと繰り返す。
精神を統一させる為であって決して眠くはならない。
これが恐らく大神官長様が仰られた言葉の答えとなるのね。
期待と不安を胸に抱いていると耳からではなく頭の中より静かな、ルル様の澄んだ声が聞こえたの。
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