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16.本気の怒り

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※無理やり表現を含みます。
 苦手な方はご注意下さい。)



「これで終わるわけないだろ。床に膝つけ」

これ以上逆らう術はなくて、おずおずと言われた通り膝立ちになったものの、やはり羞恥心とまだ不慣れな行為に対する不安感に苛まれぎゅっと膝を擦り合わせて脚を閉じた。

「今から何をされるか分かってるのか」

そう言って清丸が鼻で嗤う。

「そんなんじゃ何もできないだろうが」

すかさず清丸が膝の間に足を捩じ込み、グッと脚を開かせた。

「あっ…いやっ…っ…」

慣れた動きで清丸の指が卑猥な窪みをぬるりとなぞり、何の躊躇もなくグチっと音を立ててその入り口に指を突き立てた。
床に突き立てている膝がガクガクと震える。

「口で咥えただけでこんなに濡らしたのか。つい一週間前まで男を知らない身体だったとは思えないな」

「そんなちがっ…」

「逃げたりしたらどうなるか分かっていたはずだろ」

「やめっ…指いや…このままなんて無理っ…」

「これだけ濡れてたら何されても大丈夫だ。よかったな、殺されるどころか気持ちよくしてもらえて」

清丸の眼が冷たく嗤っている。

「…っ…あっ、ちがっ…待って!いきなり…じゃっ…」

男の太い二本の指は思いの外簡単にするりと奥まで入り込んだものの、苦しくて目の前にある男のシャツをぎゅっと掴んで顔をうずめた。

「何だ?甘えてるつもりか」

清丸はそうまた不敵にわらうと、腟内なかに押し込めた指を激しく動かして見せた。

「ひっ…」

グチュグチュと卑猥な水音が響き、きつく咥え込んだ男の指の間から愛液が溢れ出す。
清丸の手の動きが急に止まったかと思うと、奥に忍ばせた指を折り曲げとんとんと上壁を軽く叩いて見せた。

「あっ…あっ…やめっ…やあァ…」

何とも表現できない感覚に腰が浮き、ぞわぞわと何かが込み上げてくる感じに襲われ途切れがちに声を漏らしてしまう。

「ここ突かれるの好きだろう?」

辛うじて激しくふるふると首を横に振ると、清丸の表情がピリっと怒りを帯びる。

「まだ調教が足りてないみたいだな」

そう言って清丸が指をまた奥まで伸ばし、更に何度も激しく出し入れを繰り返した。

「あっ…!ダメっダメっ…嫌っ!それ以上したら…もっ、何か出ちゃ…ぅからぁ」

指を押し込める度徐々に双方の指を開き腟内なかを拡げるように犯されると、いよいよ甘苦しい感覚の大きな波が押し寄せ無意識に身体を捩った。
それでも堪らず懇願するような目で男を見上げたが、その指の動きは一向に止まらず、ついには我慢できずに生温かいものを漏らしてしまって羞恥に涙が溢れた。

「出ちゃうって…言ったのにぃっ…」

ずるりと滑るように引き抜かれた男の手が濡れて、そこから透明な液体が滴っている。
そのままガクンと崩れ落ちて床に倒れ込むと、口からはハァハァと苦しげな息がひたすら漏れ視界が涙で滲んだ。

何が起きたのかよく分からない。
絶頂で何かを漏らしたような感じだけは分かって、人前で晒した羞恥にひどい衝撃を受けた。
あとはただもう身体の奥底から込み上げてくるものに耐えきれず、必死にそのままその感覚に身を任せたという状態だった。
男の指はもう私から離れているというのに、全身が痙攣したようにまだドクドクと脈打っている。

「イッたか」

頭上で男がぺろりと濡れた指を舐め取った。

え…イッた…?
あんなにひどくされて?

まさか、あんなことされて初めてイクなんて…
自分の中にある理性のたがが、清丸の手によってどんどんと壊されていっているような気がして、とてつもない恐怖を感じた。

しかし、この仕打ちはそれで終わりではない。
この先にどんな行為が待ち受けるのか、もう分からないわけがない。
清丸は床に倒れ込む私を軽々と持ち上げ、ドサっとベッドに横たわった。
その自分の上に私を乗せて跨がせた。
熱く最高潮に昂った男のその尖端を、果てたばかりでまだ湿っているそこに充てがわれて、必死に腰を浮かせて逃げた。

「あっ、嫌っ…待って!まだっ…こんなの無理っ…」

「無理なわけないだろ、この一週間散々慣らしてきたんだ」

ぬるぬるとした秘部は少しでも気を緩めると、あっという間に清丸のそれを呑み込んでしまいそうで、眼下の厚い胸板に手をつきそれを拒んだ。

「嫌ぁっ…」

必死に首を振る私の腕を徐ろに掴んで無理やり上体を立たせると、熱く硬いものが愛液にまみれて滑り込んでくる。

「ひっ…ァあっ…入っちゃ…うぅ…」

下から腟内なかを押し拡げるように貫かれ、苦しさで息が詰まった。
さっきの余韻が残っているせいで、ビクビクと膣壁が痙攣しながらそれを何とか受け入れていくのが分かる。

「さっさと奥まで入れろ。簡単だろうが」

そう言って清丸は私の腰を両手で掴むと、グッと一気に身体ごと私の腰を落とさせた。

「…っ…ひっ…っ…っ……」

太いその先が最奥をぐっと突くと、痛くて咄嗟に声を荒げた。

「さすがにここまで一気に突き上げられたら、まだツラいか」

そう言いながらも掴んだ手を緩めてはくれず、下から何度もズンと突き上げられると痛みに顔を歪ませて声を上げる。

「あっ…いたっ…んぁっ…っ…ん゛っ…」

「そこまで痛がられると逆に興奮するな」

「ヒドっ…んっ…あっ、あんまり動かさなっ…で…」

私が拒絶の言葉を吐けば吐くほど、清丸が喜んでいるように見える。
逃げようとする私の腰を清丸が更に押さえ付け、下から強く突き上げると奥の壁にめり込むような痛みが走り全身を突き抜けた。
下腹部にまでその振動が響いてくる。
苦痛に表情を歪ませ、もはや悲鳴に近い声を上げた。

「やっ…ぁああ奥に当た…ってっ…る…っ!もうやめて!!やめてよっ………!!!」

痛みに顔を歪ませたまま、眼下の男を見下ろして睨んだ。

「まだ反抗する気力が残ってるのか。罰が足りてないようだな」

「え…」

「今どこにこれが当たってるか分かるか?」

そう問われても返事すら返せずに、身体を震わせる。

「ここが子宮の入り口。このまま中に出せばどうなるか、大好きな学校で習わなかったか?」

「だっ、だめ!!やめてっ…」

「是匡に引き渡す前に、大事な許嫁が孕んだら面白いだろうな」

男が冷たい笑顔を向けてにこりと笑った。
ゾッと血の気が一気に引いていく。

「最っ低…」

私の声に清丸の作り笑顔が一瞬で消え失せた。

「お前に俺を愚弄する権利なんかどこにもない。情けをかけてちょっと甘やかせてやれば、すぐにつけ上がるからな。それぐらいすればさすがにお前みたいな馬鹿でも、自分の立場ってもんを理解できるだろ」

「イヤっ、やめてっ…離して!お願っ…やめて!!」

ぶんぶんと激しく首を左右に振って涙ながらに訴えるが、清丸が許してくれる気配は微塵もない。

「…お願いだからっ…ごめん…なさっ…」

「それで許してもらえると思うか?お前がしたことは裏切り行為だぞ」

清丸が急に身体を翻して、そのまま私を寝かせベッドに押さえ付けた。
目の前の清丸の顔を見つめながら、無言で涙が零れる顔を私はただ横に振り続けた。
しかしその上に伸し掛かったまま清丸が身体を打ち付け始めると、もう段々と激しさを増す動きに、恐怖以外の何の感情も浮かんではこなくなる。

「あっ…あっ…やめっ…やっ…お願い…もう赦して…」

「出すぞ」

その低い声に全身がビクんと跳ねた。

「いやぁああああぁっ…」

押さえ付けられていた腕ごと身体を捻じろうとしたところで、清丸がふいに身体を離すと熱い体液が身体の上にぶち撒けられた。

「危なかったな」

涙を流して呆然としている私の顔に向かって、清丸が吐き捨てた。

「中で出すわけないだろうが。大事な君主の許嫁様なんかに」
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