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第3章 王都にて(後)

第73話 ベッドふかふか

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「よ!ユーリ!まだ微熱があるんだってね( ´_ゝ`)

残念だけどかくれんぼは諦めよう( ´_ゝ`)」

エレンはウィルとディアナと一緒にユーリの部屋に入ってきて

そういうとユーリの広い寝室を物珍しそうに、

キョロキョロ見回した。

ユーリは昨日と変わらないエレンの態度にホッとした。

「エレン、ベッドに横になったままでごめん。

体調は大分いいんだ。

でもそうだね。

かくれんぼは無理だね。

ごめんね。」

ユーリは苦笑しながらそう言って、

ベッドから上半身だけ起こすと、

侍女が肩掛けをかけてくれた。

「エレン、テオドアール辺境伯、

昨日はとんだ失態をお見せして、

不快な思いをさせてしまって

申し訳ありませんでした。」

ユーリは居ずまいをただすと、

ウィルとエレンに向かって頭を下げた。

「気にするな( ´_ゝ`)

男にも泣きたいときはあるって酒屋のじいさんも言ってた( ´_ゝ`)」

そう言って、

エレンはトテトテとユーリのベッドの端に近寄ると、

両腕を広げてぼふっと頭を埋めた。

「このベッド超ふかふか!!(°▽°)!!」

そのまま頭を何度もボフボフ突っ込んでその感触を確かめた。

せっかく朝侍女がきれいに整えてくれた髪は、

ただでさえ癖っ毛でモワモワしてるのに、

モワモワに拍車がかかった。

「エレン……

全然気にしてないみたいで良かったよ……」

ユーリはそう言いながら、

はぁとため息をついた。

ユーリは自分が大泣きしたことを、

エレンが気にしていたら悪いなと思っていたが、

エレンは全く気にしていなかった。

ユーリはホッとしたような、

がっかりしたしたような、

微妙な感じだった。
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