上 下
44 / 61

42 新たな住人と村の変化

しおりを挟む

 温泉が出来上がり、俺はケルビンを街まで送る事にした。

 しかし、ケルビンから思わない提案をされた。

「わしとわしの弟子をこの村に住まわせてくれないか?」


「えっ?いいのか?街の方が住みやすいと思うけど……。」


「ここには、まだまだ未発見の温泉がある!!こんな楽しい事があるのに街なんかに帰ってたまるかーーーー!」


「お…おう…。ケルビンがいいなら頼むよ。」

 ケルビンが燃えている!!

新たに村の住人が増えたのだった。
 ケルビンは、新たな温泉を造りに森へと消えた。

「おい!ケルビン一人だと襲われるだろーー!ドラコスに頼もう!」

ドラコスは、妖精達と一緒に畑の管理をしていたが、俺が頼むと快く了承してくれた。

やっぱり、ドラコスに任せて正解だな!と思っていると、視線を感じた。
 犯人は、シルバーだった。

「何故、暇だった妾ではなくドラコスなのじゃ!妾だって何か仕事をしたい!」

 
「ほう~。仕事をしたいだと……だったら、あそことあそことの柵を直して貰おうか!!」


「柵なら誰でも出来るじゃろ~。何故、妾なのじゃ!」


「ふっふっふ。教えてやろうか!!そ・れ・は、お前が全部壊したからだよーー!」


「な、な、何の事じゃ?妾は覚えておらんぞ?」


 覚えてるわけがない。何故なら、お昼寝をしている時に破壊をしているのだから。
 今では、村の名物みたいな状態だった。


「お前が昼寝をしている時に、破壊をしてるんだよ。寝相の悪さを何とかしろよな…。」


しゅーん。


「そんな事、妾だって治せるなら直したいいんじゃー!」


「はぁー。仕方がないなぁ。村の柵を壊れにくいもので造るか!」


こうして、村の柵は魔法で土の壁へと変貌した。もちろん、強化魔法も掛けてある。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

ボッチの少女は、精霊の加護をもらいました

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:2,130

野良竜を拾ったら、女神として覚醒しそうになりました(涙

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:134pt お気に入り:12,427

追い出されたら、何かと上手くいきまして

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:63pt お気に入り:10,453

グラティールの公爵令嬢

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:17,928pt お気に入り:3,349

円環の蛇 破壊と再生の神印(ギフト)

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:817

身体強化って、何気にチートじゃないですか!?

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:1,311

処理中です...