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42 新たな住人と村の変化
しおりを挟む温泉が出来上がり、俺はケルビンを街まで送る事にした。
しかし、ケルビンから思わない提案をされた。
「わしとわしの弟子をこの村に住まわせてくれないか?」
「えっ?いいのか?街の方が住みやすいと思うけど……。」
「ここには、まだまだ未発見の温泉がある!!こんな楽しい事があるのに街なんかに帰ってたまるかーーーー!」
「お…おう…。ケルビンがいいなら頼むよ。」
ケルビンが燃えている!!
新たに村の住人が増えたのだった。
ケルビンは、新たな温泉を造りに森へと消えた。
「おい!ケルビン一人だと襲われるだろーー!ドラコスに頼もう!」
ドラコスは、妖精達と一緒に畑の管理をしていたが、俺が頼むと快く了承してくれた。
やっぱり、ドラコスに任せて正解だな!と思っていると、視線を感じた。
犯人は、シルバーだった。
「何故、暇だった妾ではなくドラコスなのじゃ!妾だって何か仕事をしたい!」
「ほう~。仕事をしたいだと……だったら、あそことあそことの柵を直して貰おうか!!」
「柵なら誰でも出来るじゃろ~。何故、妾なのじゃ!」
「ふっふっふ。教えてやろうか!!そ・れ・は、お前が全部壊したからだよーー!」
「な、な、何の事じゃ?妾は覚えておらんぞ?」
覚えてるわけがない。何故なら、お昼寝をしている時に破壊をしているのだから。
今では、村の名物みたいな状態だった。
「お前が昼寝をしている時に、破壊をしてるんだよ。寝相の悪さを何とかしろよな…。」
しゅーん。
「そんな事、妾だって治せるなら直したいいんじゃー!」
「はぁー。仕方がないなぁ。村の柵を壊れにくいもので造るか!」
こうして、村の柵は魔法で土の壁へと変貌した。もちろん、強化魔法も掛けてある。
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