35 / 226
プロローグ 学園編までの生活
第35話 そして更に月日が流れ
しおりを挟む
~7年後~
「さてと」
あらから更に月日が流れ、クロウはついに16歳になった。
「出来る事は全てやって来た、後は主人公達の為に愚かな行動をしていけば良いんだな」
本当は嫌だが、自分が決めた道だ、変えることはせず最後まで悪人として生きていこう。
そんな事を言っていると自分の部屋の扉をノックする音が聞こえる、どうやら迎えが来た様だ。
「入れ」
「失礼します、クロウ様」
「メイディか、どうした?」
「準備の方が整いました、いつでも出発可能です」
分かっている事だが、一応は聞いておかないといけない(わけでもないが兎に角一応)、クロウは再確認も兼ねて聞き「分かった」の一言で済ませる。
「リーゼ達は?」
「先に出発しました、彼女達はクロウ様が入学と同時に学園の教師になる予定ですから」
「そうか」
その事を聞いたのは10歳の時だ、剣術、魔法、回復の3つの事を(正確には2つ)教えてもらっている時に
『私達、クロウ様が学園に通う時に教師になります』
と唐突に言って来たのだ、しかしそれに関しては別にどうでも良い、驚いたりしたが、史実通りに彼女達が学園の教師になるのならゲーム通りに行動出来るので逆にありがたい。
「馬車の手筈は既に出来ております、いつでも出発出来ます」
「わかった、でも父さんと母さんに挨拶しに行かないと」
学園は全寮制、例えそれが公爵家であろうとも例外ではない、ゲームの中だとクロウは怒っていたが、憑依?した側の俺にとっては主人公達を監視できるまたとないチャンスだ。
「それについては大丈夫です、奥様も旦那様も既に外で待機しています」
「それを先に行って、親を待たせる子供とかあり得ないだろ」
ゲームの中だと駄々を捏ねて両親が渋々送ったと書いてあるが、そんな恥ずかしい事出来るわけない。
この辺の歴史改変は大丈夫だろう、主人公達はクロウの過去なんて知らないし、興味もない、なら学園編に入るまでの事は大抵の事はなんとかなる。
「では、急ぎましょう」
「ああ」
少し早歩きで歩き玄関のドアを開ける、そこには今まで支えてくれたメイド達とクロウの父アイオ•チューリアと母メフィナ•チューリアが待っていてくれていた。
「おお!クロウ遅かったじゃあないか」
「遅刻の時間ではありませんが、もう少し余裕を持って行動しましょうね?」
「はい、父さん、母さん」
父は公爵家の仕事が多く、それ故に忙しく同じ家にいるのに中々会えない状況が続いたが、それでもクロウの事を第1に考えてくれる父親で
母は1人息子であり、跡取り、そして何より生まれて初めての自分の子供という事で誰よりも甘やかして来た、だからこそある程度の無理は出来たのだ。
「クロウ、チューリア家として恥じぬ行いをしてくれよ?」
「クロウちゃんは良い子だから大丈夫だよね?」
「…善処します」
嘘だ、父と母には悪いが、この世界がゲームにの世界に酷似している以上、ある程度の事は出来るが、基本的に史実通りに動かないと本編が終わってしまうのだ。
何回も言うがクロウは主人公とヒロインの好感度を上げる為にも必要なクズキャラで彼がいなければ魔王を倒す仲間が揃わない可能性が大いにある。
(だからこそ、誰かに任せる事で起こるタイムパラドックスが起きたら何が起こるかわからなくなるからな)
タイムパラドックスとは、タイムトラベルが実現した場合起こりうる現象である。もしくはそれを由来とした1998年生まれの競走馬。
本来は歴史を修正しようとする世界の意思があるわけだが、それがたまに失敗に終わり
マルチバース、枝、パラレルワールド、多次元並行世界など様々なIFが生まれる。
この世界もクロウ•チューリアが現れた事で少なからずそれが起こっている、だからこそ歴史に逆らう事は基本してはいけないのだ。
——————————————————————
ユーナ•クリスティナ
「さてと」
あらから更に月日が流れ、クロウはついに16歳になった。
「出来る事は全てやって来た、後は主人公達の為に愚かな行動をしていけば良いんだな」
本当は嫌だが、自分が決めた道だ、変えることはせず最後まで悪人として生きていこう。
そんな事を言っていると自分の部屋の扉をノックする音が聞こえる、どうやら迎えが来た様だ。
「入れ」
「失礼します、クロウ様」
「メイディか、どうした?」
「準備の方が整いました、いつでも出発可能です」
分かっている事だが、一応は聞いておかないといけない(わけでもないが兎に角一応)、クロウは再確認も兼ねて聞き「分かった」の一言で済ませる。
「リーゼ達は?」
「先に出発しました、彼女達はクロウ様が入学と同時に学園の教師になる予定ですから」
「そうか」
その事を聞いたのは10歳の時だ、剣術、魔法、回復の3つの事を(正確には2つ)教えてもらっている時に
『私達、クロウ様が学園に通う時に教師になります』
と唐突に言って来たのだ、しかしそれに関しては別にどうでも良い、驚いたりしたが、史実通りに彼女達が学園の教師になるのならゲーム通りに行動出来るので逆にありがたい。
「馬車の手筈は既に出来ております、いつでも出発出来ます」
「わかった、でも父さんと母さんに挨拶しに行かないと」
学園は全寮制、例えそれが公爵家であろうとも例外ではない、ゲームの中だとクロウは怒っていたが、憑依?した側の俺にとっては主人公達を監視できるまたとないチャンスだ。
「それについては大丈夫です、奥様も旦那様も既に外で待機しています」
「それを先に行って、親を待たせる子供とかあり得ないだろ」
ゲームの中だと駄々を捏ねて両親が渋々送ったと書いてあるが、そんな恥ずかしい事出来るわけない。
この辺の歴史改変は大丈夫だろう、主人公達はクロウの過去なんて知らないし、興味もない、なら学園編に入るまでの事は大抵の事はなんとかなる。
「では、急ぎましょう」
「ああ」
少し早歩きで歩き玄関のドアを開ける、そこには今まで支えてくれたメイド達とクロウの父アイオ•チューリアと母メフィナ•チューリアが待っていてくれていた。
「おお!クロウ遅かったじゃあないか」
「遅刻の時間ではありませんが、もう少し余裕を持って行動しましょうね?」
「はい、父さん、母さん」
父は公爵家の仕事が多く、それ故に忙しく同じ家にいるのに中々会えない状況が続いたが、それでもクロウの事を第1に考えてくれる父親で
母は1人息子であり、跡取り、そして何より生まれて初めての自分の子供という事で誰よりも甘やかして来た、だからこそある程度の無理は出来たのだ。
「クロウ、チューリア家として恥じぬ行いをしてくれよ?」
「クロウちゃんは良い子だから大丈夫だよね?」
「…善処します」
嘘だ、父と母には悪いが、この世界がゲームにの世界に酷似している以上、ある程度の事は出来るが、基本的に史実通りに動かないと本編が終わってしまうのだ。
何回も言うがクロウは主人公とヒロインの好感度を上げる為にも必要なクズキャラで彼がいなければ魔王を倒す仲間が揃わない可能性が大いにある。
(だからこそ、誰かに任せる事で起こるタイムパラドックスが起きたら何が起こるかわからなくなるからな)
タイムパラドックスとは、タイムトラベルが実現した場合起こりうる現象である。もしくはそれを由来とした1998年生まれの競走馬。
本来は歴史を修正しようとする世界の意思があるわけだが、それがたまに失敗に終わり
マルチバース、枝、パラレルワールド、多次元並行世界など様々なIFが生まれる。
この世界もクロウ•チューリアが現れた事で少なからずそれが起こっている、だからこそ歴史に逆らう事は基本してはいけないのだ。
——————————————————————
ユーナ•クリスティナ
82
あなたにおすすめの小説
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~
枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。
同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。
仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。
─────────────
※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。
※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。
※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
