165 / 226
第3章 神の悪戯
第160話 そして2年の月日が流れた
しおりを挟む
~2年後~
学年で言う所の3年生の8月
魔王復活と言う圧倒的に早い段階で蘇った魔王だが、何故かその後は動きが見れず、クロウ達は騎士団の指導の下、約2年間トレーニングを続けていた。
今はクロウとリュークが模擬戦を行っており、騎士団長のヒヨナがそれを見ている。
「ハァァァァ!!!」
「だァァァァァァァァァ!!!!!」
悪役貴族であるクロウは自身の努力と(こっそりとやっている為まだ周囲にバレていない)剣ぺろバグの力によって圧倒的な力を持っているが、他の者達は中盤の魔物とやっと戦える程度の力しかなかった。
「フッ!」
「グッ!?」
勇者であるリュークも中盤の魔物を1人で倒せる程度の強さしかなく、魔王とはまだまだ力の差がある。
「脇をやられたからと言って抑えるなよ、ほら逆がガラ空きだぞ?」
「ガフッ!?」
本来ならそのくらいの力を序盤で持っているのは可笑しいのだが、魔王の事やこの世界の事を考えると、レベルなど関係なくいつでもラスボス戦が出来る状態にならないと不安でしかない。
「勇者のお前が俺程度に苦戦してどうする?魔王はもっと強いんだぞ?」
「わかっ…てる…っ!!!」
「だったらこの程度の攻撃で悶絶するな、当たったとしても"それがどうした?"くらいの勢いで来い」
「ハァァァァ!!!!!」
それでもまだ学園編が終わっていない状態でここまで強くなれるのは有り難い、
ドラ○エで言う所のLv.5が推奨レベルの場所で皆がLv.50になっている様なものだ。
「後ろがガラ空きだ」
「しまっ…」
「そこまで!」
クロウがリュークの頭を持っている木刀で叩こうとした所でヒヨナに止められる、これ以上やっても意味がないと判断したのだろう。
「ありがとうございました」
「あ…ありがとう…ござい…ました」
クロウとリュークはお互いにお礼を言って休憩に入る、クロウはリュークに水の入った水筒を渡して隣で休む。
「ありがとうございます、クロウ様」
「気にするな、意地悪をしても意味がないしな」
「"悪役貴族"…もはや肩書きだけですね」
「うるせぇ、追放ももう無理だろうし、諦めて貴族としての生活も視野に入れてるよ」
ゲームとしてのクロウはもう無理だろう、悪役貴族としても中途半端だし、追放の方もリュークと画策すればなんとなるかもしれないが、それもキツくなっている。
「魔王を倒す為に子供達を危険な所へ行かせたのに追放する…しかもこの国の公爵家の1人を…ああもう、考えるのやーめた」
クロウはもう1つ用意した水筒の中身(水)を一気に飲むと横になって空を見上げる。
「頭の良い人間と思い込んで、どうにかして自分が楽になるエンディングを求めていたけど…やっぱり無理だわ、馬鹿には厳しいよ」
「諦めるんですか?」
「魔王を倒す事をじゃないからな?悪役貴族としての結末を目指すのを、だからな?」
もうここまで滅茶苦茶になってしまった、この状態で軌道修正しようなんて無茶な話しだ、それにこれは女神やプレイヤー達が望んだ世界でもある、無理に変えようとしても結局またご都合展開が始まってしまうのが関の山だろう。
「取り敢えず今は魔王討伐だ、その事だけを考えよう…メイディ」
「何でしょうか?クロウ様」
「うわ!?いつの間に…」
クロウがメイディの事を呼ぶと颯爽と現れてリュークを驚かす、クロウは空になった水筒を渡して新しい水を入れてくる様に命令する。
「かしこまりました」
「よろしく」
「メイディさん、いたんですね」
「ああ、訓練所を見渡してもメイディの姿が見えないからもしやと思って呼んでみたんだけど本当にいたよ」
クロウの洞察力に驚きながらリュークは水を飲む、そろそろ休憩も終わりで次のトレーニングの時間だ。
「さてとそろそろ動かないとヒヨナさんに怒られてしまいますね」
「だな、メイディから水筒を受け取ったら行くよ、ありがとうなメイディ」
「いえ、メイドとして当然の事です」
「…忍者かな?」
メイディの音もなく現れる事を驚きながら『これも戦闘で使えるんじゃね?』とも思うリュークだった。
——————————————————————
9月が終わる…投稿できたの3話だけって…嘘だろ?
学年で言う所の3年生の8月
魔王復活と言う圧倒的に早い段階で蘇った魔王だが、何故かその後は動きが見れず、クロウ達は騎士団の指導の下、約2年間トレーニングを続けていた。
今はクロウとリュークが模擬戦を行っており、騎士団長のヒヨナがそれを見ている。
「ハァァァァ!!!」
「だァァァァァァァァァ!!!!!」
悪役貴族であるクロウは自身の努力と(こっそりとやっている為まだ周囲にバレていない)剣ぺろバグの力によって圧倒的な力を持っているが、他の者達は中盤の魔物とやっと戦える程度の力しかなかった。
「フッ!」
「グッ!?」
勇者であるリュークも中盤の魔物を1人で倒せる程度の強さしかなく、魔王とはまだまだ力の差がある。
「脇をやられたからと言って抑えるなよ、ほら逆がガラ空きだぞ?」
「ガフッ!?」
本来ならそのくらいの力を序盤で持っているのは可笑しいのだが、魔王の事やこの世界の事を考えると、レベルなど関係なくいつでもラスボス戦が出来る状態にならないと不安でしかない。
「勇者のお前が俺程度に苦戦してどうする?魔王はもっと強いんだぞ?」
「わかっ…てる…っ!!!」
「だったらこの程度の攻撃で悶絶するな、当たったとしても"それがどうした?"くらいの勢いで来い」
「ハァァァァ!!!!!」
それでもまだ学園編が終わっていない状態でここまで強くなれるのは有り難い、
ドラ○エで言う所のLv.5が推奨レベルの場所で皆がLv.50になっている様なものだ。
「後ろがガラ空きだ」
「しまっ…」
「そこまで!」
クロウがリュークの頭を持っている木刀で叩こうとした所でヒヨナに止められる、これ以上やっても意味がないと判断したのだろう。
「ありがとうございました」
「あ…ありがとう…ござい…ました」
クロウとリュークはお互いにお礼を言って休憩に入る、クロウはリュークに水の入った水筒を渡して隣で休む。
「ありがとうございます、クロウ様」
「気にするな、意地悪をしても意味がないしな」
「"悪役貴族"…もはや肩書きだけですね」
「うるせぇ、追放ももう無理だろうし、諦めて貴族としての生活も視野に入れてるよ」
ゲームとしてのクロウはもう無理だろう、悪役貴族としても中途半端だし、追放の方もリュークと画策すればなんとなるかもしれないが、それもキツくなっている。
「魔王を倒す為に子供達を危険な所へ行かせたのに追放する…しかもこの国の公爵家の1人を…ああもう、考えるのやーめた」
クロウはもう1つ用意した水筒の中身(水)を一気に飲むと横になって空を見上げる。
「頭の良い人間と思い込んで、どうにかして自分が楽になるエンディングを求めていたけど…やっぱり無理だわ、馬鹿には厳しいよ」
「諦めるんですか?」
「魔王を倒す事をじゃないからな?悪役貴族としての結末を目指すのを、だからな?」
もうここまで滅茶苦茶になってしまった、この状態で軌道修正しようなんて無茶な話しだ、それにこれは女神やプレイヤー達が望んだ世界でもある、無理に変えようとしても結局またご都合展開が始まってしまうのが関の山だろう。
「取り敢えず今は魔王討伐だ、その事だけを考えよう…メイディ」
「何でしょうか?クロウ様」
「うわ!?いつの間に…」
クロウがメイディの事を呼ぶと颯爽と現れてリュークを驚かす、クロウは空になった水筒を渡して新しい水を入れてくる様に命令する。
「かしこまりました」
「よろしく」
「メイディさん、いたんですね」
「ああ、訓練所を見渡してもメイディの姿が見えないからもしやと思って呼んでみたんだけど本当にいたよ」
クロウの洞察力に驚きながらリュークは水を飲む、そろそろ休憩も終わりで次のトレーニングの時間だ。
「さてとそろそろ動かないとヒヨナさんに怒られてしまいますね」
「だな、メイディから水筒を受け取ったら行くよ、ありがとうなメイディ」
「いえ、メイドとして当然の事です」
「…忍者かな?」
メイディの音もなく現れる事を驚きながら『これも戦闘で使えるんじゃね?』とも思うリュークだった。
——————————————————————
9月が終わる…投稿できたの3話だけって…嘘だろ?
42
あなたにおすすめの小説
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~
枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。
同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。
仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。
─────────────
※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。
※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。
※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる