35 / 64
最終章 高校生編 〜全てを失うまで〜
第31話 勇気の一歩と
しおりを挟む
午後18時、あたりは少し暗くなっていた
サトル「…今日は…その…ありがとな」
チサト「…ああ、…別に…良いよ」
そう言ってお互いの見て背ける
チサトはあの場の勢いと流れに乗ってやってしまったが後々考えてみればとんでもない事をやっていたのだ
チサト「…この事は誰にも内緒な」
サトル「当たり前だ、形とは言え俺とサユはまだ付き合っているんだから」
もうそんな事はないが、形上2人は付き合っている、そんな中サトルとチサトは男女の仲になってしまった、もしそんな事がバレれば
チサトが提案した復讐の話も全て無駄になってしまう
チサト「せめてもの救いは、サトルのお母さんが寝ていた事ね」
サトル「…だな」
2人が交わっていた時、少なからず音はする
それがバレればサユの母親にも話が行くはずだ、それを知り焦った2人だったが
韓国ドラマを流したまま寝ていたのだ
サトル・チサト『…本当に助かったよ…』
そんな事をした2人がそもそも悪いのだが、そんな事はどうでも良く
サトル「…取り敢えず、明日詳しく聞かせてくれ、俺も覚悟は出来ているから…」
チサト「ああ、じゃあ…また明日」
そう言ってチサトは玄関のドアを開けようとして…こちらを向く
チサト「…なぁ…最後に…良いか?」
サトル「…ああ、良いぞ?」
そう言ってチサトはサトルの唇に自分の唇を合わせた、舌を絡み合わせて、唾液を交換しながらひと時の幸せを噛み締めた
透明な糸が2人の口から現れる、2人をそれを拭きながら、ふと思った
チサト「え?お前学校に来るの?」
そう今日まで引き篭もりNowのサトルがまた明日と言ったのだ、この場合チサトがまた
サトルの家に行くと言う流れだが…
サトル「ああ、…行くよ、学校」
チサト「…まじ?」
サトル「なんだよ?行っちゃいけないのか?」
チサト「いや、そうは言ってないけど…」
それにしては唐突すぎる、いや、学校に来てくれる事は嬉しい、サトルと一緒にいられる時間が増えるのだから(勿論進級の事も心配している)
サトル「チサトと話して思ったんだ、あんな奴の為に俺が苦しむ必要はないって」
そう言って笑顔になるがすぐに俯いて話す
サトル「まぁ、まだ怖いし、行きたくないけど、それだといつまでも前に進めないと思ったしな」
チサト「そっか…じゃあ明日久しぶりに一緒に行こ?」
サトル「ああ」
そう言ってチサトは今度こそ、玄関のドアを開けて外に出る、少し涼しい風が当たって気持ちがいい
ドアに閉めて帰路に着く、そして隣に住んでいる女の家を見る
チサト「…サトルを裏切ってくれてありがとうね…屑女」
そう皮肉めいた言葉を吐き捨て、今後の事を考えた
——————————————————————
翌日
久しぶりに支度する、引きこもってから
早1ヵ月、季節は夏から秋に変わり始めていた
サトル「夏服は…無理だな、寒い」
昼は兎に角朝はもう寒い、冬服の長袖とズボンを履き下に降りる
気温が上がれば腕さえ巻けば大丈夫だろう
サトル「…おはよう、母さん」
サトル母「おはよう…ってサトル!?」
下に降りてドアを開ける、味噌汁の匂いが
食欲をそそる
いつものように支度をしていた母はいきなり現れたサトルに驚きこちらにくる
サトル母「もう大丈夫なの!?」
とても驚いているが、サトルが立ち直ったのかをすぐに聞く、ずっと心配していた子供が
やっと部屋から出てくれたのだ
サトル「…まだ完璧ってわけじゃないけど…一応…ね」
このままではいけないとサトル自身もわかっていた、だからこそ、変わるために前に進むのだ
サトル母「なら、早くご飯食べちゃって」
サトル「はい」
母は心底嬉しそうに準備をする、手伝おうとすると、テーブルに用意してある物を食べてと怒られた
時間を見ると、ゆっくりは出来ないが、そこまで焦る必要はない
サトル「いただきます」
しかしそんな事を言っても変わらないと思ったサトルは手を合わせて食べ始める
テーブルの上にあったのはご飯と納豆、サラダと玉子焼きだった
味噌汁をいつも最初に飲んでから食べるがないのでサラダから食べる
シャクシャクシャクと水々しい音を立てて食べるが中々美味しい、別にベジタリアンではないが、今日はドレッシングが合うのか早く食べれた
次に玉子焼きを食べようと箸を動かすと
母が味噌汁を置いてくれた
中に入っているは豆腐とネギだ
その匂いがたまらなく、先に味噌汁を飲む
サトル「熱…」
いれたてなのでとても熱かったが、少しは飲めた、とても美味しかった
玉子焼きも美味しく、とても甘かった
自分にとっての玉子焼きは子供の頃に食べたあの甘いのが玉子焼きだと思っているし
父や祖父母の言うお子ちゃまと言われるのが
自分にとっての玉子焼きだ、これだけは譲れない
スーパーで売っている納豆を開ける
大きさは極粒だ、小粒はまだいいが普通のや大粒のは中々好きになれない、やはり納豆と言えば極粒か小粒だ
そんな事を思いながら醤油をかけて混ぜる
この匂いが苦手な人もいるが、自分は好きだ
そう思いながらご飯にかけて食べる
久しぶりに食べる温かいご飯は全てがとても美味しかった
——————————————————————
サトル「行ってきます」
サトル母「いってらっしゃい」
朝食を食べ終わったサトルは、2階に行き
学校に行く準備をして、下に降りて
外に出る
久しぶりの外は肌寒いが中々いい天気だった
チサト「おはよう、サトル」
1人で歩いていると、チサトがいつもの所で
待ってくれていた
サトルは、チサトの方に近づき挨拶する
サトル「おはよう………」
しかしあまり元気のない姿を見てチサトは
心配になる
チサト「おい、やっぱり学校に行かない方が…」
自分の事を心配してくれるチサトに感謝しながら、サトルはそうじゃないと手を振る
サトル「…久しぶりに太陽の光を浴びて、死にそうなだけ」
チサト「引き篭もりが外に出た時の反応だな」
サトル「まぁ実際引きこもってたけどな」
そんな事を言いつつ2人は学校に向かった
その時、前から騒がしい集団が見えてきて
2人は距離をとった
サトル「………」
チサト「………」
胃がムカムカしているのがわかる、サトルもチサトも目のハイライトがオフになり、周囲の人が3度チラ見をしながら少し離れ、汗を掻きながら離れて歩く程負のオーラが凄かった
ノリオ「今日も可愛いねぇ」
サユ「あははは♪ありがとう♪」
アユミ「本当に変わってねぇ」
ミアシタ「本当、それしか言えないよ」
タケシ「まぁ…いいんじゃね?」
ヒロシ「そうだな、あんな男といたから暗かっただけだし」
そこにはサトル達が最も嫌う集団が楽しそうに歩いていた
ノリオとサユは隣を歩き、まるでカップルの様に歩き、その周りを取り巻き達が囲みながら歩いている
前のような少しオドオドして、嫌そうに歩いていたサユの姿はなくなり、完全にノリオの女と成り下がっていた
チサトはその姿を見て殴りに行きそうだったが、隣にいたサトルがチサトの手を繋ぐことにより、なんとか冷静を保っていた
チサト「サトル…」
サトル「嫌だったら…ごめん、…でも…こうでもしないと、心が折れそうで」
いくら復讐したいと言ったとは言え、ずっと好きだった相手だ、辛いに決まっている
そんな姿を見てチサトは手を恋人繋ぎに変えサトルの隣に行く
チサト「大丈夫…あたしがずっと側にいるから…」
そうやって優しく微笑む、その姿に安心したのかサトルもフッと笑う
初々しいカップルの様に歩いていると
後ろからドドドドと効果音が見える様な足音が聞こえ始める
「せーんーぱーいー!!!!!!」ドゴォォォォォォン!!!!
サトル.チサト「「ひでぶ!?」」ガハァ!!???
「先輩先輩先輩先輩先輩!!!!おっはよ~ございまーす!!」ビシッ
軍の敬礼のように綺麗に笑顔に挨拶する女性
チサト「いったたたたた……サトル大丈夫か?」
サトル「な…なんとか…てか…その子誰よ」
チサトは腰を押さえながら、サトルに手を貸す、その時にいきなり現れた彼女のことを聞く
チサト「ああ、こいつか?こいつはあたしの仲間で、サトル、お前の協力者だ」
サトル「協力者?」
「はい!先輩の子分のフブキっす!先輩の彼氏さんの為に!頑張りますよ!!!」
そう言ってフブキは満面の笑みで答えた
——————————————————————
誤字脱字がありましたらコメント等をよろしくお願いします🥺
また、質問等もありましたらコメント等もよろしくお願いします🤲
描いてもらいました!
サトル「…今日は…その…ありがとな」
チサト「…ああ、…別に…良いよ」
そう言ってお互いの見て背ける
チサトはあの場の勢いと流れに乗ってやってしまったが後々考えてみればとんでもない事をやっていたのだ
チサト「…この事は誰にも内緒な」
サトル「当たり前だ、形とは言え俺とサユはまだ付き合っているんだから」
もうそんな事はないが、形上2人は付き合っている、そんな中サトルとチサトは男女の仲になってしまった、もしそんな事がバレれば
チサトが提案した復讐の話も全て無駄になってしまう
チサト「せめてもの救いは、サトルのお母さんが寝ていた事ね」
サトル「…だな」
2人が交わっていた時、少なからず音はする
それがバレればサユの母親にも話が行くはずだ、それを知り焦った2人だったが
韓国ドラマを流したまま寝ていたのだ
サトル・チサト『…本当に助かったよ…』
そんな事をした2人がそもそも悪いのだが、そんな事はどうでも良く
サトル「…取り敢えず、明日詳しく聞かせてくれ、俺も覚悟は出来ているから…」
チサト「ああ、じゃあ…また明日」
そう言ってチサトは玄関のドアを開けようとして…こちらを向く
チサト「…なぁ…最後に…良いか?」
サトル「…ああ、良いぞ?」
そう言ってチサトはサトルの唇に自分の唇を合わせた、舌を絡み合わせて、唾液を交換しながらひと時の幸せを噛み締めた
透明な糸が2人の口から現れる、2人をそれを拭きながら、ふと思った
チサト「え?お前学校に来るの?」
そう今日まで引き篭もりNowのサトルがまた明日と言ったのだ、この場合チサトがまた
サトルの家に行くと言う流れだが…
サトル「ああ、…行くよ、学校」
チサト「…まじ?」
サトル「なんだよ?行っちゃいけないのか?」
チサト「いや、そうは言ってないけど…」
それにしては唐突すぎる、いや、学校に来てくれる事は嬉しい、サトルと一緒にいられる時間が増えるのだから(勿論進級の事も心配している)
サトル「チサトと話して思ったんだ、あんな奴の為に俺が苦しむ必要はないって」
そう言って笑顔になるがすぐに俯いて話す
サトル「まぁ、まだ怖いし、行きたくないけど、それだといつまでも前に進めないと思ったしな」
チサト「そっか…じゃあ明日久しぶりに一緒に行こ?」
サトル「ああ」
そう言ってチサトは今度こそ、玄関のドアを開けて外に出る、少し涼しい風が当たって気持ちがいい
ドアに閉めて帰路に着く、そして隣に住んでいる女の家を見る
チサト「…サトルを裏切ってくれてありがとうね…屑女」
そう皮肉めいた言葉を吐き捨て、今後の事を考えた
——————————————————————
翌日
久しぶりに支度する、引きこもってから
早1ヵ月、季節は夏から秋に変わり始めていた
サトル「夏服は…無理だな、寒い」
昼は兎に角朝はもう寒い、冬服の長袖とズボンを履き下に降りる
気温が上がれば腕さえ巻けば大丈夫だろう
サトル「…おはよう、母さん」
サトル母「おはよう…ってサトル!?」
下に降りてドアを開ける、味噌汁の匂いが
食欲をそそる
いつものように支度をしていた母はいきなり現れたサトルに驚きこちらにくる
サトル母「もう大丈夫なの!?」
とても驚いているが、サトルが立ち直ったのかをすぐに聞く、ずっと心配していた子供が
やっと部屋から出てくれたのだ
サトル「…まだ完璧ってわけじゃないけど…一応…ね」
このままではいけないとサトル自身もわかっていた、だからこそ、変わるために前に進むのだ
サトル母「なら、早くご飯食べちゃって」
サトル「はい」
母は心底嬉しそうに準備をする、手伝おうとすると、テーブルに用意してある物を食べてと怒られた
時間を見ると、ゆっくりは出来ないが、そこまで焦る必要はない
サトル「いただきます」
しかしそんな事を言っても変わらないと思ったサトルは手を合わせて食べ始める
テーブルの上にあったのはご飯と納豆、サラダと玉子焼きだった
味噌汁をいつも最初に飲んでから食べるがないのでサラダから食べる
シャクシャクシャクと水々しい音を立てて食べるが中々美味しい、別にベジタリアンではないが、今日はドレッシングが合うのか早く食べれた
次に玉子焼きを食べようと箸を動かすと
母が味噌汁を置いてくれた
中に入っているは豆腐とネギだ
その匂いがたまらなく、先に味噌汁を飲む
サトル「熱…」
いれたてなのでとても熱かったが、少しは飲めた、とても美味しかった
玉子焼きも美味しく、とても甘かった
自分にとっての玉子焼きは子供の頃に食べたあの甘いのが玉子焼きだと思っているし
父や祖父母の言うお子ちゃまと言われるのが
自分にとっての玉子焼きだ、これだけは譲れない
スーパーで売っている納豆を開ける
大きさは極粒だ、小粒はまだいいが普通のや大粒のは中々好きになれない、やはり納豆と言えば極粒か小粒だ
そんな事を思いながら醤油をかけて混ぜる
この匂いが苦手な人もいるが、自分は好きだ
そう思いながらご飯にかけて食べる
久しぶりに食べる温かいご飯は全てがとても美味しかった
——————————————————————
サトル「行ってきます」
サトル母「いってらっしゃい」
朝食を食べ終わったサトルは、2階に行き
学校に行く準備をして、下に降りて
外に出る
久しぶりの外は肌寒いが中々いい天気だった
チサト「おはよう、サトル」
1人で歩いていると、チサトがいつもの所で
待ってくれていた
サトルは、チサトの方に近づき挨拶する
サトル「おはよう………」
しかしあまり元気のない姿を見てチサトは
心配になる
チサト「おい、やっぱり学校に行かない方が…」
自分の事を心配してくれるチサトに感謝しながら、サトルはそうじゃないと手を振る
サトル「…久しぶりに太陽の光を浴びて、死にそうなだけ」
チサト「引き篭もりが外に出た時の反応だな」
サトル「まぁ実際引きこもってたけどな」
そんな事を言いつつ2人は学校に向かった
その時、前から騒がしい集団が見えてきて
2人は距離をとった
サトル「………」
チサト「………」
胃がムカムカしているのがわかる、サトルもチサトも目のハイライトがオフになり、周囲の人が3度チラ見をしながら少し離れ、汗を掻きながら離れて歩く程負のオーラが凄かった
ノリオ「今日も可愛いねぇ」
サユ「あははは♪ありがとう♪」
アユミ「本当に変わってねぇ」
ミアシタ「本当、それしか言えないよ」
タケシ「まぁ…いいんじゃね?」
ヒロシ「そうだな、あんな男といたから暗かっただけだし」
そこにはサトル達が最も嫌う集団が楽しそうに歩いていた
ノリオとサユは隣を歩き、まるでカップルの様に歩き、その周りを取り巻き達が囲みながら歩いている
前のような少しオドオドして、嫌そうに歩いていたサユの姿はなくなり、完全にノリオの女と成り下がっていた
チサトはその姿を見て殴りに行きそうだったが、隣にいたサトルがチサトの手を繋ぐことにより、なんとか冷静を保っていた
チサト「サトル…」
サトル「嫌だったら…ごめん、…でも…こうでもしないと、心が折れそうで」
いくら復讐したいと言ったとは言え、ずっと好きだった相手だ、辛いに決まっている
そんな姿を見てチサトは手を恋人繋ぎに変えサトルの隣に行く
チサト「大丈夫…あたしがずっと側にいるから…」
そうやって優しく微笑む、その姿に安心したのかサトルもフッと笑う
初々しいカップルの様に歩いていると
後ろからドドドドと効果音が見える様な足音が聞こえ始める
「せーんーぱーいー!!!!!!」ドゴォォォォォォン!!!!
サトル.チサト「「ひでぶ!?」」ガハァ!!???
「先輩先輩先輩先輩先輩!!!!おっはよ~ございまーす!!」ビシッ
軍の敬礼のように綺麗に笑顔に挨拶する女性
チサト「いったたたたた……サトル大丈夫か?」
サトル「な…なんとか…てか…その子誰よ」
チサトは腰を押さえながら、サトルに手を貸す、その時にいきなり現れた彼女のことを聞く
チサト「ああ、こいつか?こいつはあたしの仲間で、サトル、お前の協力者だ」
サトル「協力者?」
「はい!先輩の子分のフブキっす!先輩の彼氏さんの為に!頑張りますよ!!!」
そう言ってフブキは満面の笑みで答えた
——————————————————————
誤字脱字がありましたらコメント等をよろしくお願いします🥺
また、質問等もありましたらコメント等もよろしくお願いします🤲
描いてもらいました!
1
あなたにおすすめの小説
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
