高校デビューを果たした幼馴染みが俺を裏切り、親友に全てを奪われるまで

みっちゃん

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最終章 高校生編 〜全てを失うまで〜

第42話 無駄な逃亡

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サトル「さてと、サユはもう良いとして…」

サユ「何でこんな目に遭わないといけないの?私はただ、サトル君の為を想って」ぶつぶつ

完全に壊れたのかサユは何かをぶつぶつと
言うが無視をする

サトル「…ノリオ」

ノリオ「………な…何だよ?」

サトル「もうすぐ朝の会が始まる、そうなればこの騒ぎをやめなくてはならなくなる」

ノリオ「だ…だからどうしたんだよ…」

サトル「俺達はこれ以上何もしない」

ノリオ「え?」

これ以上の事はもう出来ない精神攻撃をしても、もう意味はないだろう

サユももう放心状態でぶつぶつと何かを言っているし

アユミ達はヒロシ達により完全に終わりだ

しかし、彼女達はその後も悲惨な末路があるが、このままだとノリオは平気で生きてしまう

チサト(ま、そんな事はさせないけどね?)

きっちりと落とし前はつけてもらわないといけない、そもそもの原因はこいつなのだから

サトル「さっきも言ったかもしれないが、
お前に薬をあげていた奴は捕まった(ヤクザに)お前もその薬を悪用したからにはそれ相応の罰を受ける事になる」

ノリオ「そ…そんなの、酷いじゃないか…ぼ…僕はただ…ちょっと使っただけじゃないか…」

チサト「ちょっとでも持っていたら捕まるのが、薬物だ、それを使用したんだ、お前の女達も(警察に)捕まるだろうよ」

警察に捕まる、それだけでも将来には大きく響く、しかもサユ達の中毒性は既に危険な所まで進んでいる、復帰するにも多大な金と時間がかかるだろう

しかしそれは"警察に捕まったら"の話だ
ノリオが捕まるのは"ヤクザ"、警察という
日本の生ぬるい所ではなく

本当の地獄が、待っているのである

サトル「ま、お前は死んだほうがマシだと思える程の地獄を沢山味わえるんだ…せいぜい楽しめよ?」

ノリオ「い…嫌だ…」

地獄の苦痛、それが自分の近くに忍び寄ってきている、その恐怖が彼を襲い、無駄足掻きを見せる

ノリオ「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

ノリオはサユやミアシタ達を突き飛ばし教室から出る

きっと何処か遠くへ逃げようと考えているのだろう

サトル「馬鹿か、お前が敵に回した奴は、
この街そのものだ、もう逃げられないよ」

チサト「最後の最後まで無様なものだな」

ヒグチ「おい!お前ら!これら一体…どわ!?」

ノリオ「邪魔だ!どけ!」

そう言ってノリオは担任のヒグチを突き飛ばして逃げる

ヒグチ「あいたたたたた…」

仲間を見捨て、彼は地獄へと向かった

——————————————————————
ヒグチ「これは一体どういう事だ?」

そう言ってヒグチはクラスの中にいる皆んなに声をかけた
先程"どういう事だ?"と聞いていので、ネットに公開したものだろう

サトル「わかりません、動画を見ていたら急に発狂して…」

まぁ嘘は言っていない
それに加えて色々と(精神的に)やっただけだ

ヒグチ「そうか…だが」

そう言ってサユ達を睨みつける

ヒグチ「貴様らは警察の所に行ってもらうぞ?」

サユ「なんで…警察なんか…に」

ヒグチ「お前らが薬物使用の疑いがかけられていてな、動画の件は(個人的に使えるけど)運営に削除願いをやったから、時期に消えるだろう」

チサト(ま…それはそうなるか…)

薬物の使用は検査にかければすぐにわかるはずだ しかし動画の件はすぐに削除されたとしてもネット民は直ぐに拡散するから完全に消える事はない

ミアシタ「わ…私達は…騙されて…」

ヒグチ「それは警察に言ってくれ、俺には関係ない」

アユミ「そ…そんなぁ…」

正論だヒグチに言った所で変わることはない
きっと今頃他の所でも警察が向かっているのだろう

警察「それでは、御同行お願いします。」

ヒグチの後ろから警察が現れる
そこから更に後ろに驚くべき光景が写る

サトル「………あらあら」

チサト「…まさかここまでいるなんて思わなかったよ…」

数十人の女子生徒達が警察に連れて行かれている 皆んなノリオと身体の関係を持っていた
人達だ

サトル「警察も大変だな」

チサト「ここの学校もね」

今後学校が機能するかどうかわからないが
少なくとも数ヶ月は休校になるだろう
それだけ大きい事件になる

サユ「…ねぇ、サトル助けてよ…彼女でしょ?ねぇねぇねぇ!」

そう言ってサユはサトルの服にしがみつく

サトル「…”元”彼女だ、自分の罪を償え」

サユ「さ…サトル君っ!?」

警察「さぁ、来るんだ!」

警察は駄々をこねるサユを掴み
連れて行く

サユ「嫌!いや!イヤ!いやぁ!?」

アユミ、ミアシタは諦めたのか、ぐったりとしているが、サユはずっとサトルの名を呼び続ける

先程の事を忘れてしまったのか?
彼女は涙を流しながらずっと抵抗をしている

警察は彼女を手錠で手を固定し2人で移動させる

こうして、ノリオの為の世界は完全に幕を閉じた。

——————————————————————
~裏路地~

ノリオ「ハァハァハァハァハァ………」
タタタタタタタタタタ………

ノリオは警察やサトルの仲間達から逃げる為に裏路地に逃げる、此処は普段人目につかない場所にあり、車一台も通れない程の狭さなので警察に簡単に見つかる事はない

裏社会の人間との取り引き(薬物の受け渡し)
等でも使われている所の為、そう言った関係の人達も何人かいる

ノリオ「ここまで来れば、もう来ないだろう」ハァハァハァハァハァ

息を切らしながら走ってきた為、まだ呼吸が落ち着かない
両手で足を押さえながら息を整える
数分間していると少しずつ落ち着いてくる

ノリオ「後は、家に帰って金をあるだけ持って行かないと」

早くしないと警察などが待ち伏せして自分の事を捕まえにくるだろう、その前に金目の物を全て持って何処か遠くへ逃げよう

そう思って裏路地から自宅へ向かう
しかしノリオは一つ見落としていた

確かに警察はここに来ることはないだろう
いたとしても同じ穴の狢(ムジナ)だバレやしない

サトル達も(ノリオの考えでは)まだまだ甘い
奴らなのでこんな所へ来ることは出来ないと
思っている

だがそれは"表社会の人間達の話"だ
此処は裏社会、ノリオが捕まるのは
…いや捕まえるのは

組長「よぉ、にぃちゃん」

ノリオ「っ!?」

警察ですら手を出さない、裏社会のトップ
この街を仕切る、ヤクザのリーダーだ

組長「うちのもんがよ~く世話になったみたいだなぁ」

ノリオは驚く、何故と

ノリオ「そ…そそそそそーですか…では、僕はこれで」

全く関係ない相手と話している時間はない
一刻も早く行かなくては
そう思って彼の前を横切ろうとして…

「なに、頭の横を通ろうっとしてんだ!」
バン!

ノリオ「あぐっ!?」ドサッ

組長の左右にいるボディガードの2人のうち1人がノリオの腕を撃つ

ノリオ「あ…ああああああああああああああああああああああ!!!!!!????」

どうしようもない痛みが彼を襲い
悶絶する

ノリオ(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い、なんでこの僕がこんな目に遭わないといけないん


自分に対しての罪の意識がない為そんな事を思うノリオ、しかし彼らにそんな事は関係ない

組長「お前さん、うちの馬鹿が使ってた薬使ったろ?」

ノリオ「ああ…ああああああ!!!」

ジタバタ暴れるノリオは組長の言葉を無視する

「さっさと喋ろ!」バン!

今度は抑える腕に銃弾を撃ち込む
血が飛び散りながらノリオは暴れる

組長「仕方ない奴だなぁ、どうせ証拠はあるんだ、此処で話しても意味がない…連れてけ」

「「はい」」

「暴れる足も撃つか」バン!

「そうだな」バン!

ノリオ「嫌だ嫌だ痛みのは嫌だ!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!なんでこんな事をするだ!やめろ!離せ!!!!」

ノリオは必死に抵抗するが、それも虚しく
ノリオはある場所へと連れて行かれた

——————————————————————
次回はノリオがとことん苦しみます。
 
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