転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん

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ネクネクへ

33.

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「すごい大きいね。これが王都なの」
こちらにきてからはみたこともない位大きな都市だ。
「ああ、ここは第二領からの入口だ。各領毎に入口と門番を設置している。」
入門の審査に並びながらアイザックが教えてくれる。
「そうなんだ。じゃあ出る時は第七領から出るのね。」
「そうなるな。まあ、他からも回れるからゆっくり考えたら良いよ」
話をしている内に順番が回ってきた。
「こんにちは。身分証明をお願いします。」
門番がアイザックの方を見て話しかける。
アイザックがカードを差し出す。
「確認しますね。お待ち下さい」
門番はカードを魔道具にかざす。内容を確認している。
「此方の従魔の登録は一匹ですね。他の子は登録してないのですか」
慌てて私はカードを差し出す。
「ん、君の身分証明かな」
同じ様に魔道具にかざす。
「あぁ、成る程。念の為他の子も姿を確認させてもらえますか」
「分かりました」
マントの中の子達がチョロチョロ顔を出す。
「はい、確かに確認しました。ようこそ王都へ。どうぞゆっくりご滞在下さい」
中に入りますます興奮した。
「すごい、すごい、アイザックあれ見て見て」
思わず走り出しそうになったのを抱き上げられた。
「こら、迷子になるぞ。とりあえず屋敷にいくからそこまでは大人しくしてくれ」
「はーい、シルバーに乗ってても良い?下を歩いたんじゃなんにも見えない」
「王都は通れるところは馬に乗っていても大丈夫だ。そうしたら良いぞ」
「やったー。シルバーお願いね」
#はい、お任せください#
シルバーに跨りアイザックの後をついていく。遠くにお城が見えていた。
中央に城、その周りが貴族街、次が道沿いに店が建ち並ぶ。道々の間が平民の住処だ。貴族街は区画で第一領から第七領にわかれており連なる貴族の屋敷が並ぶ。
貴族街にはいり暫く行くと大きなお屋敷の前でアイザックが止まった。
「着いたぞ。目印はグリーンの屋根だ。第二領でこの色はウチだけだから覚えておくんだぞ」
「はーい。しかしおっきいねー。アイザックはお坊ちゃんだね。」
「ただ単に先祖が凄いだけで俺には関係ないさ。さぁ、中に入るぞ」
促されて門を潜る。門番が会釈するのでペコリと頭を下げた。
前の扉が開き中から厳格そうなおじさんが出てくる。
「アイザック様、おかえりなさいませ。ククル様、ようこそいらっしゃいました。旦那様から連絡は頂いております。長旅お疲れ様でございます。どうぞ中でお寛ぎください。」
「出迎えありがとう。ただいま戻りました。ククル、執事のランサンだ。」
「はじめましてククルです。」
「ご丁寧にありがとうございます。どうぞお困りの事がありましたら私にお申しください」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
とりあえず中に入り部屋に案内してもらった。アイザックは自室、私は客間だ。
「ククル、俺の部屋は階段を上がってすぐ右手の部屋だから。とりあえず着替えてこっちに来たら良い」
「わかった。そうするね」
部屋に入り荷物を降ろす。
普段着に着替えてアイザックのところに行こうと部屋を出たらメイドさんが立っていた。
「ククル様、ご案内いたします。滞在中、お世話をさせて頂くハナと申します。どうぞよろしくお願い致します」
「あ、はい。よろしくお願いします」
「では、アイザック様のところにご案内致します」
ハナさんの後をついていく。
「此方になります。アイザック様ククル様をお連れいたしました」
「どうぞ」
中に促されたので入る。
部屋の雰囲気はアイザックらしい落ち着いた感じだ。
「とりあえず座ったらどうだろうか」
ぽけーっと回りを見渡していたらソファを促されたので座る。同時にお茶とお菓子が出てきた。
「まずはお疲れさん。数日はゆっくりしてから観光なり依頼なり出かけようか」
「えーっ、明日どっか出掛けたい。折角来たのに」
ぶうぶう文句を言うとため息をついたアイザックにデコピンされた。
「そうやって疲れを取らずにウロウロするから熱を出すんだ。」
「うっ、だって、、、」
口を尖らせながら文句を言ってたら笑われる。
「とりあえず約束はできないな。その時に判断するよ」
「わかった」
あまり納得してないがそもそもしょっ中熱を出す私が悪いし従う事にした。
その後夕食までアイザックの部屋でゆっくりしてたら寝ていた様で起こされる。
ご飯を食べてからも疲れからか眠いので早々に就寝した。
翌日、起きたらいつもより大分遅かった。着替えて部屋を出るとハナさんがいたのでアイザックの事を聞く。
既に朝食も済ませて裏庭の馬場に居るとか。私も軽く朝食を頂いて馬達に向かった。
「ぁ、アイザックおはよう。何してるの」
「あー、おはよう。コイツらの状態チェックだ。」
特に目立つキズもなく元気一杯とのこと。よかったのてある。
それから今日の予定を聞いてみるとギルドには顔を出しておこうかとの事なのでお昼から出る事になった。
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