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ダンジョン攻略 第一領
60.
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今日はダンジョンに向けて出発の日。
アイザックと並んで馬を走らせる。
昨日のウチにギルドには登録に行ってあるのでさっさと向かったのだ。
「ここかな?ククルついたっぽいぞ」
シルバーとシッコクを影にいれ入口にある受付を済ませる。
今回は食品を集めたいのでゆっくり進むことにした。
目標は1日8階まで。3.4日の予定だ。
まずは一階から。五階までは野菜の魔物ばかりで倒すと野菜がドロップ出来る。
「アイザック見てみてキノコが行進してる」
思わず叫ぶもあまり近づくと毒をはいてくるので魔法を撃って終わらせた。
「はいはい、そんなにはしゃいでも仕方がないぞ。」
「だって面白いんだもん」
今回はガル達を影に入れたままにしてる。だって出番がなくなるから。正直楽しい。空飛ぶ人参や行進するキノコ。地面を転がる玉ねぎに土から飛び出るじゃがいもなど。
5階に降りる時点でかなりの野菜が収穫できた。
ボス戦はやっぱり野菜達であっさり倒して次に進む事にした。
6階から10階までは海の幸だ。魚や貝類、海老や海藻と盛り沢山だ。
今日は8階迄と決めていたのでゆっくり進み安全地帯でテントを張ることにした。
順調に食材が集まっている。今日の夕食も海鮮たっぷりのポトフと新鮮野菜のサラダ、魚の串焼きだ。
「「いただきます」」
アイザックの食べっぷりは相変わらずで作った料理は全て無くなった。
「ごちそうさま。ここの食材は美味しいな」
「お粗末様でした。ほんとだね。外のより味が濃いかな」
こんな話をしながら今日は就寝する。
警戒するのが人間だけなら見張りは無くても大丈夫だ。
モゾモゾ布団に潜りさっさと寝ることにした。
翌朝、朝食を済ませて出発する。
特に詰まる事なく16階にたどり着いた。
11階から15階は果物と乳製品、16階から20階は調味料だ。残りの階が肉らしい。
今日の夕食は新しい調味料が手に入ったのでそれを使って料理した。
実は味噌と醤油が漸く手に入ったのだ。
今までもたまに食べる事はあったが中々手に入らず作る事は無かった。
早速日本の味付けで料理する。
私にしたら懐かしい味だがアイザックの反応が分からない。
いつも通りの勢いで食べているので聞いてみると美味しいとのことで安心した。
翌日はまず20階のボス戦を終えてひと休み。ここからは肉ゾーンに入るみたいだ。
ガル達が影から飛び出してきた。
#ここからは譲れない#
どうやら肉の回収はどうしても参加しないと気が済まないようでガルとファルが飛び出してきた。
仕方がないので戦闘を譲りアイテム回収に集中する事にした。
2匹はものすごい勢いで魔物を倒していく。もはやついていくだけでも大変な状態だ。
早々に24階に到着してしまった。
今からならボス戦をして帰ることも出来る。アイザックと相談して今日に攻略してしまう事になった。
流石にボス戦はガル達も控えてくれたので私が倒した。
あっさり戦いも終わり転移の魔石で帰省ポイントに飛ばしてもらう。
「ククル、お疲れ様。街に帰ったらしばらくゆっくり休憩だな」
「そだね、1週間位は休養したいかな」
2匹を走らせながらアイザックと話をし、街に帰省した。
元々泊まっていた宿に再度泊まる事にして今日はとりあえず腰を落ち着かす。
明日はギルドに行って要らない素材を買い取ってもらう。
次の旅立ちまではゆっくりする予定ではあるけど街の散策もしたい。
そういえば今回も妖精には合わなかった。ダンジョンはたしかに17個有るけどその中で大きな物は7つしかない。もしかしたらそこに妖精が居るのかも。
今度妖精に出逢ったら一度聴いてみよう。
次のダンジョンは会えるかも知れないと期待に胸を膨らせながらとりあえず体を休める事にした。
翌日は朝からゆっくりし、午後ギルドに向かった。
買取カウンターで余分な物は売り捌き換金した。
その後、街の一部を散策する。何か目新しいものがないかキョロキョロしてると変わったお店を見つけた。
「あれは何屋さん?」
「ん、多分雑貨屋さんじゃないかな」
表から覗いても何を置いてるお店か分からなかったのでとりあえず入る事にした。
「こんにちは」
「はーい」
奥から男性の声がしたので待っていると店員らしき人物が現れた。
「いらっしゃいませ。何か欲しいものがあったのかい」
「こんにちは、そうではないのですがお店の中を見せて貰ってもよいですか?」
「どうぞ、気になる物があったら適当に取ってもらっても良いですよ」
お礼を言って店内を見せてもらう。
雑貨と言うよりは魔道具が多い。
ふと、窓際に置いてあるランプが気になった。
「それは職人の力作だよ」
手に取って見てみると蔦や花の細工が見事だ。3種類ほどありおじいちゃんにプレゼントしようと考えた。
「ククル、気に入ったのかい」
「うん、自分用とおじいちゃんに買って帰ろうかなって」
「良いんじゃないか。喜ばれると思うぞ」
店員にお願いして花の柄を自分用に蔦の柄をおじいちゃん用に包んでもらった。
他にも気になった物はあったが今日はランプだけにし、店を後にした。
アイザックと並んで馬を走らせる。
昨日のウチにギルドには登録に行ってあるのでさっさと向かったのだ。
「ここかな?ククルついたっぽいぞ」
シルバーとシッコクを影にいれ入口にある受付を済ませる。
今回は食品を集めたいのでゆっくり進むことにした。
目標は1日8階まで。3.4日の予定だ。
まずは一階から。五階までは野菜の魔物ばかりで倒すと野菜がドロップ出来る。
「アイザック見てみてキノコが行進してる」
思わず叫ぶもあまり近づくと毒をはいてくるので魔法を撃って終わらせた。
「はいはい、そんなにはしゃいでも仕方がないぞ。」
「だって面白いんだもん」
今回はガル達を影に入れたままにしてる。だって出番がなくなるから。正直楽しい。空飛ぶ人参や行進するキノコ。地面を転がる玉ねぎに土から飛び出るじゃがいもなど。
5階に降りる時点でかなりの野菜が収穫できた。
ボス戦はやっぱり野菜達であっさり倒して次に進む事にした。
6階から10階までは海の幸だ。魚や貝類、海老や海藻と盛り沢山だ。
今日は8階迄と決めていたのでゆっくり進み安全地帯でテントを張ることにした。
順調に食材が集まっている。今日の夕食も海鮮たっぷりのポトフと新鮮野菜のサラダ、魚の串焼きだ。
「「いただきます」」
アイザックの食べっぷりは相変わらずで作った料理は全て無くなった。
「ごちそうさま。ここの食材は美味しいな」
「お粗末様でした。ほんとだね。外のより味が濃いかな」
こんな話をしながら今日は就寝する。
警戒するのが人間だけなら見張りは無くても大丈夫だ。
モゾモゾ布団に潜りさっさと寝ることにした。
翌朝、朝食を済ませて出発する。
特に詰まる事なく16階にたどり着いた。
11階から15階は果物と乳製品、16階から20階は調味料だ。残りの階が肉らしい。
今日の夕食は新しい調味料が手に入ったのでそれを使って料理した。
実は味噌と醤油が漸く手に入ったのだ。
今までもたまに食べる事はあったが中々手に入らず作る事は無かった。
早速日本の味付けで料理する。
私にしたら懐かしい味だがアイザックの反応が分からない。
いつも通りの勢いで食べているので聞いてみると美味しいとのことで安心した。
翌日はまず20階のボス戦を終えてひと休み。ここからは肉ゾーンに入るみたいだ。
ガル達が影から飛び出してきた。
#ここからは譲れない#
どうやら肉の回収はどうしても参加しないと気が済まないようでガルとファルが飛び出してきた。
仕方がないので戦闘を譲りアイテム回収に集中する事にした。
2匹はものすごい勢いで魔物を倒していく。もはやついていくだけでも大変な状態だ。
早々に24階に到着してしまった。
今からならボス戦をして帰ることも出来る。アイザックと相談して今日に攻略してしまう事になった。
流石にボス戦はガル達も控えてくれたので私が倒した。
あっさり戦いも終わり転移の魔石で帰省ポイントに飛ばしてもらう。
「ククル、お疲れ様。街に帰ったらしばらくゆっくり休憩だな」
「そだね、1週間位は休養したいかな」
2匹を走らせながらアイザックと話をし、街に帰省した。
元々泊まっていた宿に再度泊まる事にして今日はとりあえず腰を落ち着かす。
明日はギルドに行って要らない素材を買い取ってもらう。
次の旅立ちまではゆっくりする予定ではあるけど街の散策もしたい。
そういえば今回も妖精には合わなかった。ダンジョンはたしかに17個有るけどその中で大きな物は7つしかない。もしかしたらそこに妖精が居るのかも。
今度妖精に出逢ったら一度聴いてみよう。
次のダンジョンは会えるかも知れないと期待に胸を膨らせながらとりあえず体を休める事にした。
翌日は朝からゆっくりし、午後ギルドに向かった。
買取カウンターで余分な物は売り捌き換金した。
その後、街の一部を散策する。何か目新しいものがないかキョロキョロしてると変わったお店を見つけた。
「あれは何屋さん?」
「ん、多分雑貨屋さんじゃないかな」
表から覗いても何を置いてるお店か分からなかったのでとりあえず入る事にした。
「こんにちは」
「はーい」
奥から男性の声がしたので待っていると店員らしき人物が現れた。
「いらっしゃいませ。何か欲しいものがあったのかい」
「こんにちは、そうではないのですがお店の中を見せて貰ってもよいですか?」
「どうぞ、気になる物があったら適当に取ってもらっても良いですよ」
お礼を言って店内を見せてもらう。
雑貨と言うよりは魔道具が多い。
ふと、窓際に置いてあるランプが気になった。
「それは職人の力作だよ」
手に取って見てみると蔦や花の細工が見事だ。3種類ほどありおじいちゃんにプレゼントしようと考えた。
「ククル、気に入ったのかい」
「うん、自分用とおじいちゃんに買って帰ろうかなって」
「良いんじゃないか。喜ばれると思うぞ」
店員にお願いして花の柄を自分用に蔦の柄をおじいちゃん用に包んでもらった。
他にも気になった物はあったが今日はランプだけにし、店を後にした。
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