転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん

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王都

123.

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見張りの人に村長宅を聞き、早速向かう。
「ここだな」
アイザックがそれらしき家を見つけたのでドアをノックする。
「はーい」
女性の声がしドアが空いたので中から出てきたお手伝いさんらしき人に村長と話がしたいと伝えると応接室に通されしばらく待つ様に言われた。

足音と共にノックされ、男性2人が部屋に入ってきた。
「お待たせしました。何か緊急?あっ、ククルさんにアイザックさんじゃないですか」
「え?ああ、こないだの。ここの村だったんだ」
「そうなんです。その節は大変お世話になりました」
「いえ、無事に村まで戻れててよかったです」
「はい、ところで今日はどうされましたか?」
そこで先程の森での出来事を説明する。
「そうですか。もしかしたらオークの集落が出来ているかも知れませんね。」
とりあえず一番近い街がフルフルとの事でそこのギルドまで緊急通信を行い、内容を伝えた。
ギルドから捜査隊が派遣されるとの事で早ければ明日の昼過ぎに到着するとか。
「お知らせいただきありがとうございます。よければ今日は我が家にお泊まりください。大したもてなしは出来ませんが」
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて頂きます」
明日、捜査隊が到着したら森に同行しなくてはいけないので今日、安全なところで休めるのはとてもありがたい。

その後は客室に案内していただき、夕食まで休ませてもらう事になった。

夕食に呼ばれたのでリビングに移動すると兄妹が既に席に着いていた。
「あっ、ククルちゃん」
リナが元気に駆け寄ってきた。
「元気そうでよかった。身体は大丈夫?」
「うん、元気だよ」
ヤルも元気そうでよかった。
案内された席に座り、みんなで夕食を頂いた。

夕食後、子供達で騒いでいたがボチボチ眠たくなってきたので下がらせてもらう事にした。

#ククル!起きて!#
「んー、ガル通したの?」
真夜中にガルに起こされてのっそりと起き上がる。
#近くまでオークが来てる。このままだと大変#
「えっ、どうしよう。アイザック起きて大変!」
慌ててアイザックを起こし、ガルの話をそのまま伝える。
「不味いな。確かに村に向かってるな」
気配感知を使い、オークの位置を確認している様だ。
「ククル、とりあえず準備だ。ユミン、今回は村でまっててくれ。恐らく一緒だと危険すぎる」
「はい、畏まりました」
「わかった。とりあえず準備する」
アイザックはさっと着替えて村長に伝えてくると部屋を出ていった。
私は急いで着替えてユミンにもしもの時用に攻撃用の魔石を渡した。
アイザックが戻ってきたので急いで外にでる。
玄関に村長が待ち構えていた。
「アイザックさん、ククルさんお気をつけて」
「はい。ユミンが部屋にいてます。よろしくお願いします」
シッコクとシルバーに跨り、ガルとファルを連れてオークの気配がすり森へと駆けて行った。

「ククル、止まって」
アイザックが足を止めたのでこちらも停止する。
「この奥から複数の気配がする。シッコク達はここで待たせておいて奥に進むぞ」
「了解」
そこからはガルに乗り換えて更に奥に進む。クロイスが先行し、後に続いた。

「うわぁ、集落に成りかけてる?」
「ほぼ集落だな」
草むらから様子を見るとオークが20体程確認できる。
「あの洞窟みたいな中に上位種がいるかもしれないな」
「だね。どうする?」
「奇襲でいけるか?」
「んー、半分程なら雷でいける?かな?」
アイザックとの作戦でとりあえず雷を撃ち込んで減らすだけ減らして奇襲を掛けようと言う事になった。
「ガル、ファルお願いね」
##まかせて##
「いくよ。それっ」
ドォーン

雷の音と同時に半分近く倒れた。
まだ、生きてはいそうなのでそのまま2人プラス3匹で集落に突っ込んだ。
そこからは五手に分かれて片付けていく。
今の私達ならオークは差しでも充分余裕がある。
残り三体程まで倒した時、一段と大きいオークが姿を現した。
「ククル、来るぞ」
「はい」
オークキング一体、オーククイーン一体、武器持ちのオーク三体が現れた。
残りの三体を先ずは片付けて新たな五体に向き直る。
とりあえず、雷をお見舞いした。
武器持ちが膝をついたので直ぐ様、従魔達が飛び出す。
あっさり武器持ちが片付いた。
様子を見ていたキングとクイーンが襲いかかってきた。
咄嗟に防御壁を張りとりあえず一旦後ろに下がった。


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