129 / 207
王都
129.
しおりを挟む
レオン団長が現れた。
とりあえず大人達の挨拶が終わるのを待つ。
「ククル、久しぶりだな」
「こんばんは。ご無沙汰してます」
後ろからブルーザーさんもきたので挨拶しておく。
今年は団長しか来ていないそうでイリアさんとトータスの四人で参加しているとか。トータスも学校に通っていて小等部の3年生になるとか。
とりあえず私は平民枠で性別不明で通うと説明しておく。
団長は笑いながら了解してくれた。
「今年から学校に行くそうだな。」
続いてタニットさんが現れた。
アイザックの甥っ子達、アストラ11歳、カイザー9歳、ランデク8歳、リック10歳、ナリタ8歳全てが学校にいるそうだ。
全員が8歳から学校に通いだし寮生活をしてるとか。
その中でもアストラは頭も良く、飛び級で今年度から中等部の3年生になるとか。
次に優秀なのがリック、今年度から中等部の1年生だ。
カイザーは小等部の3年生、ランデクとナリタは2年生だ。
私は皆んなより1年通い出すのが早い。
あの子達と学校ではち合わす可能性も考えてタニットさんにお願いする事にした。
「団長、あの子達に私の性別には触れない様に言い聞かす事出来る?」
「ん?」
「私ね、平民枠にするからいつもの冒険者仕様になるんだ。お嬢様や御子息との付き合いなんて必要ないしさ。」
「成る程な。だったら一番危ないのはカイザーかな。」
「そうか。じゃあ、もし学校で下手な事話したらみんなの前でコテンパンにするよって言っといて。お願いね」
タニットさんは笑いながら了承してくれたので良しとする。
それから暫く食事に集中していたがボチボチ眠たくなって来たので帰ることにした。
翌日の昼頃、昨日の報酬が届いた。
一応、お金は口座に直接入金してもらえる様にギルド経由にした。
受け取りの手続きには行かないとダメだけど期限は無いのでそのうち処理しよう。
その他の素材が一式届いたわけだがとりあえず玄関先で引き取り中身を確認する事にした。
一度収納に仕舞えば何がどれだけ有るのか直ぐにわかる。
片っ端から箱を開けて収納していたらアイザックが横で呆れていた。
「他人には見せられないな」
全て片付いたのでさっそく中身の確認だ。
収納のリストを眺めていると気になる物があった。
とりあえず取り出し詳しく鑑定してみる。
《妖精の卵》
なんだか大変な物を手に入れたみたいだ。
「珍しく宝石を眺めているのかい」
アイザックが不思議そうに寄ってきた。
「ンー、宝石?かな。アイザック、今からネル様のとこ連れてって。これ、妖精の卵ってでるの。扱いが分かんない」
「はあ?最近ある程度ビックリしなくなったが久しぶりにアレだな」
アイザックが溜息混じりに準備して来ると出ていった。
私も直ぐに出発出きるよう準備をする。
エントランスまで行くとアイザックが既に待っていた。
早速教会に向かうことにする。
「ククルちゃんこんにちわ」
「こんにちわ、ネル様。今日はこれのことが知りたくて」
「あら、珍しい物を持っているのね。それは妖精の卵よ。魔力を込めると属性に合わせた妖精が生まれるわ。生まれた妖精は居心地の良いところに住み出すの。そうね、ククルちゃんなら緑の魔力を注ぐのが良いと思いますよ。植物の妖精なら草木のあるところに住むからゴーレムズとも仲良く出きるでしょうから」
「分かりました。じゃあそうしてみます。」
色分けの魔力の放出方法を教えて貰いアイザックのところに戻して貰った。
妖精の卵について説明し、生まれるまでには時間がかかるとの事なので気長にやってみる事にする。
勉強に調合にと過ごしているとあっと言う間に試験日がやってきた。
ユミンと2人で会場に向かう。
内容は筆記と実技の2項目。
午前は筆記の試験を受ける事になっている。
試験管の合図と共に問題用紙が机から浮かび上がった。
とりあえず上から順番に解いていく。
思ったほど難題でも無くサクサクと解答を記入した。
午後からは実技の試験でお題としては剣か体術、魔法のどれかを選択する。
私は魔法をユミンは体術を選択した。
各お題ごとに試験管2人づつ、ついる様で私とユミンは別々に待機となった。
前の受験生の様子を伺い魔法の威力の調整具合を調べる。
加減しないと多分大変な事になると思うので真剣に試験風景を見学した。
いよいよ順番がまわってきた。
とりあえず試験管に向けて得意な属性の魔法を撃てば良いみたいだ。
先程の子を見ているとレベルの低い魔法を大きく撃っていた。
見た目は少し派手だけど威力は低い。
私は試験管が張る防御壁を壊さない程度の強さで数発撃ち込んだ。
周りから見たら大した威力に見えない筈だが受けてる本人にはそこそこの衝撃が入ってるはず。
案の定、受けた人は一瞬目を見開いた。
私の試験はそこまでとなり、無事終了する。
成績の発表は入学式当日にクラス分けも含めてとなる為、ユミンと合流し帰宅した。
とりあえず大人達の挨拶が終わるのを待つ。
「ククル、久しぶりだな」
「こんばんは。ご無沙汰してます」
後ろからブルーザーさんもきたので挨拶しておく。
今年は団長しか来ていないそうでイリアさんとトータスの四人で参加しているとか。トータスも学校に通っていて小等部の3年生になるとか。
とりあえず私は平民枠で性別不明で通うと説明しておく。
団長は笑いながら了解してくれた。
「今年から学校に行くそうだな。」
続いてタニットさんが現れた。
アイザックの甥っ子達、アストラ11歳、カイザー9歳、ランデク8歳、リック10歳、ナリタ8歳全てが学校にいるそうだ。
全員が8歳から学校に通いだし寮生活をしてるとか。
その中でもアストラは頭も良く、飛び級で今年度から中等部の3年生になるとか。
次に優秀なのがリック、今年度から中等部の1年生だ。
カイザーは小等部の3年生、ランデクとナリタは2年生だ。
私は皆んなより1年通い出すのが早い。
あの子達と学校ではち合わす可能性も考えてタニットさんにお願いする事にした。
「団長、あの子達に私の性別には触れない様に言い聞かす事出来る?」
「ん?」
「私ね、平民枠にするからいつもの冒険者仕様になるんだ。お嬢様や御子息との付き合いなんて必要ないしさ。」
「成る程な。だったら一番危ないのはカイザーかな。」
「そうか。じゃあ、もし学校で下手な事話したらみんなの前でコテンパンにするよって言っといて。お願いね」
タニットさんは笑いながら了承してくれたので良しとする。
それから暫く食事に集中していたがボチボチ眠たくなって来たので帰ることにした。
翌日の昼頃、昨日の報酬が届いた。
一応、お金は口座に直接入金してもらえる様にギルド経由にした。
受け取りの手続きには行かないとダメだけど期限は無いのでそのうち処理しよう。
その他の素材が一式届いたわけだがとりあえず玄関先で引き取り中身を確認する事にした。
一度収納に仕舞えば何がどれだけ有るのか直ぐにわかる。
片っ端から箱を開けて収納していたらアイザックが横で呆れていた。
「他人には見せられないな」
全て片付いたのでさっそく中身の確認だ。
収納のリストを眺めていると気になる物があった。
とりあえず取り出し詳しく鑑定してみる。
《妖精の卵》
なんだか大変な物を手に入れたみたいだ。
「珍しく宝石を眺めているのかい」
アイザックが不思議そうに寄ってきた。
「ンー、宝石?かな。アイザック、今からネル様のとこ連れてって。これ、妖精の卵ってでるの。扱いが分かんない」
「はあ?最近ある程度ビックリしなくなったが久しぶりにアレだな」
アイザックが溜息混じりに準備して来ると出ていった。
私も直ぐに出発出きるよう準備をする。
エントランスまで行くとアイザックが既に待っていた。
早速教会に向かうことにする。
「ククルちゃんこんにちわ」
「こんにちわ、ネル様。今日はこれのことが知りたくて」
「あら、珍しい物を持っているのね。それは妖精の卵よ。魔力を込めると属性に合わせた妖精が生まれるわ。生まれた妖精は居心地の良いところに住み出すの。そうね、ククルちゃんなら緑の魔力を注ぐのが良いと思いますよ。植物の妖精なら草木のあるところに住むからゴーレムズとも仲良く出きるでしょうから」
「分かりました。じゃあそうしてみます。」
色分けの魔力の放出方法を教えて貰いアイザックのところに戻して貰った。
妖精の卵について説明し、生まれるまでには時間がかかるとの事なので気長にやってみる事にする。
勉強に調合にと過ごしているとあっと言う間に試験日がやってきた。
ユミンと2人で会場に向かう。
内容は筆記と実技の2項目。
午前は筆記の試験を受ける事になっている。
試験管の合図と共に問題用紙が机から浮かび上がった。
とりあえず上から順番に解いていく。
思ったほど難題でも無くサクサクと解答を記入した。
午後からは実技の試験でお題としては剣か体術、魔法のどれかを選択する。
私は魔法をユミンは体術を選択した。
各お題ごとに試験管2人づつ、ついる様で私とユミンは別々に待機となった。
前の受験生の様子を伺い魔法の威力の調整具合を調べる。
加減しないと多分大変な事になると思うので真剣に試験風景を見学した。
いよいよ順番がまわってきた。
とりあえず試験管に向けて得意な属性の魔法を撃てば良いみたいだ。
先程の子を見ているとレベルの低い魔法を大きく撃っていた。
見た目は少し派手だけど威力は低い。
私は試験管が張る防御壁を壊さない程度の強さで数発撃ち込んだ。
周りから見たら大した威力に見えない筈だが受けてる本人にはそこそこの衝撃が入ってるはず。
案の定、受けた人は一瞬目を見開いた。
私の試験はそこまでとなり、無事終了する。
成績の発表は入学式当日にクラス分けも含めてとなる為、ユミンと合流し帰宅した。
341
あなたにおすすめの小説
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~
あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい?
とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。
犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
公爵令嬢やめて15年、噂の森でスローライフしてたら最強になりました!〜レベルカンストなので冒険に出る準備、なんて思ったけどハプニングだらけ〜
咲月ねむと
ファンタジー
息苦しい貴族社会から逃げ出して15年。
元公爵令嬢の私、リーナは「魔物の森」の奥で、相棒のもふもふフェンリルと気ままなスローライフを満喫していた。
そんなある日、ひょんなことから自分のレベルがカンストしていることに気づいてしまう。
「せっかくだし、冒険に出てみようかしら?」
軽い気持ちで始めた“冒険の準備”は、しかし、初日からハプニングの連続!
金策のために採った薬草は、国宝級の秘薬で鑑定士が気絶。
街でチンピラに絡まれれば、無自覚な威圧で撃退し、
初仕事では天災級の魔法でギルドの備品を物理的に破壊!
気づけばいきなり最高ランクの「Sランク冒険者」に認定され、
ボロボロの城壁を「日曜大工のノリ」で修理したら、神々しすぎる城塞が爆誕してしまった。
本人はいたって平和に、堅実に、お金を稼ぎたいだけなのに、規格外の生活魔法は今日も今日とて大暴走!
ついには帝国の精鋭部隊に追われる亡国の王子様まで保護してしまい、私の「冒険の準備」は、いつの間にか世界の運命を左右する壮大な旅へと変わってしまって……!?
これは、最強の力を持ってしまったおっとり元令嬢が、その力に全く気づかないまま、周囲に勘違いと畏怖と伝説を振りまいていく、勘違いスローライフ・コメディ!
本人はいつでも、至って真面目にお掃除とお料理をしたいだけなんです。信じてください!
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる