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「さて、改めて昨日の話をしようか」
ハナにお茶を用意して貰い、応接室にて向かい合わせで座る。
今日、アイザックは冒険者ギルドに行ってるので今は私1人だ。
「そうね、先ずは何から?」
「ゴーレムズを紹介してくれ」
昨日、あの後ドルフが説明をしてくれた様で大分内容は理解してくれているとか。
で、ゴーレムの話になり、興奮が冷め止まないとか。
「えっと、庭に出ます?」
裏庭に案内し、ガーデン達をよぶ。
2人は庭に出た途端、固まった。
「ここは私専用の薬草畑なの。栽培方法をまだ、公にしてないものもあるし、従魔達が常にいてるから簡単にはここに入ることは出来ないよ。お二人も私が一緒じゃないと無理だから」
結界の件を説明しつつ、順番に紹介していく。
ソルは少年の様にはしゃいでいる。
「ククルちゃん、こいつにも調合室見せてやってくれよ」
「構わないよ。ソルみたい?」
「お願いします」
続いて私の調合室に向かった。
こっちではスライム達を紹介する。
「これ全部テイムしてるの?」
「そだよ。ストーン、シルバーの子はたまごからだけど後の子は普通にテイムしたよ。」
「俺もスライムはテイムしてるんだが紹介しても?」
ローブの隙間からひょっこり水色のエンジェルスライムが出てきた。
お互い顔?を突き合わせて挨拶している。
スライム達はそのままに調合室を案内した。
「この設備を個人で所有ってかなり羨ましいんだけど」
「私の場合、研究室には行くけど恐らくこっちで作業する事の方が多いかな。ほら、他の人に見られたら不味い事も多いから。用事がある時はにーちゃん使ってよんでくれたら良いし。」
「まあ、確かにな。研究所の調合室も凄かったけどここは別の意味合いで凄いな。保管してる素材が貴重な物ばかりだ。」
保管棚を眺めて羨ましそうにしている。
ほっといてスライムのところに戻るとピコとソルのスライムがぶつかりあっていた。
「ソル、ドルフさん、ちょっとちょっと」
慌てて2人を呼び、目の前の光景を説明する。
「な、エンジェルスライムが生まれるのか」
「ほぉ、凄いな」
3人で見守っていたら眩い光が辺りを照らした。
「わぁ、紫の子だ」
「これは綺麗な色だな。このまま待っていたら自分で主を選ぶんだな」
「そだよ。ドルフさんはテイムした事あるの?」
「いや、ないな」
「俺もこの子、ウォルタラだけだからさ、それもその時臨時パーティ組んでた冒険者に手伝って貰いながらのテイムだったし覚えてない」
「そっか、どちらかに行く様なら私が教えるよ」
3人の周りをふわふわ飛んでいる子に注目しているとドルフの頭の上に乗っかった。
「あー、俺じゃないのか」
「おっ、マジか」
がっくりのソル、テンションハイのドルフ。
「決まったみたいね、ドルフさん、とりあえず手のひらに乗せてあげて」
「こうか?」
そっと頭から降ろして手にのせる。
「ドルフさん、魔力は500以上あるか、あの調合出来るもんね。一応、魔力ポーション渡しとくね。初めてだしテイマーじゃないと魔力かなり取られるから」
ポーションを開けれる様に椅子に座ってもらい膝の上にスライムを置く。
「じゃあ始めるよ」
そこから説明し、ドルフにテイムして貰う。
「その光が収まったらテイム完了だよ。終わったら念話の確認と従魔登録してね」
結構の魔力が吸われた後、漸く光が収まった。
「ふう、終わったようだな。ん、念話も大丈夫だ」
「ドルフさん、魔力は大丈夫?」
「あぁ、問題ない」
登録の方法を説明してカードで従魔登録を終わらせる。
ドルフさんのスライムはムーたんと可愛らしい名前だ。
「そう言えばウォルタラは調合するの?」
「へ?ククルの子は調合出来るの?」
「エンジェルはみんなするよ。試してないの?」
首を横にフリフリしている。
「ムーたんと合わせて今試してみる?ここなら色々あるから」
「「やりたい」」
流石は研究馬鹿2人。
さぁ、やるぞのタイミングでハナに一度休憩してくださいと3人揃って怒られたのだ。
「じゃあ、とりあえず自分の子に何が出来るか聞いてみて。それを教えてくれる?」
「「了解」」
お互い、従魔と念話しながらメモをとる。
2人にメモを渡されたので内容を確認してみた。
ウォルタラは水にぷかぷか浮かべる?ムーたんは美味しいのだけぺっする?2枚のメモの内容、意味がわからない。
「これ、わかる?」
「いや、わからん」
「ウォルタラが前から言ってたんだけどよくわからんくて」
「だよね、プルちょっと聞いてみて」
#えっとね、この子は水に一緒に入って作業するんだって、こっちの子は好きな物だけ取り込むみたいだよ#
「ウォルタラは素材と水を容器に準備したら調合出来る?みたいな、ムーたんは調合できる素材とできない素材があるみたい?」
さっきよりは分かりやすくなったかな。
とりあえず作業台に連れて行って試してみる事にした。
ハナにお茶を用意して貰い、応接室にて向かい合わせで座る。
今日、アイザックは冒険者ギルドに行ってるので今は私1人だ。
「そうね、先ずは何から?」
「ゴーレムズを紹介してくれ」
昨日、あの後ドルフが説明をしてくれた様で大分内容は理解してくれているとか。
で、ゴーレムの話になり、興奮が冷め止まないとか。
「えっと、庭に出ます?」
裏庭に案内し、ガーデン達をよぶ。
2人は庭に出た途端、固まった。
「ここは私専用の薬草畑なの。栽培方法をまだ、公にしてないものもあるし、従魔達が常にいてるから簡単にはここに入ることは出来ないよ。お二人も私が一緒じゃないと無理だから」
結界の件を説明しつつ、順番に紹介していく。
ソルは少年の様にはしゃいでいる。
「ククルちゃん、こいつにも調合室見せてやってくれよ」
「構わないよ。ソルみたい?」
「お願いします」
続いて私の調合室に向かった。
こっちではスライム達を紹介する。
「これ全部テイムしてるの?」
「そだよ。ストーン、シルバーの子はたまごからだけど後の子は普通にテイムしたよ。」
「俺もスライムはテイムしてるんだが紹介しても?」
ローブの隙間からひょっこり水色のエンジェルスライムが出てきた。
お互い顔?を突き合わせて挨拶している。
スライム達はそのままに調合室を案内した。
「この設備を個人で所有ってかなり羨ましいんだけど」
「私の場合、研究室には行くけど恐らくこっちで作業する事の方が多いかな。ほら、他の人に見られたら不味い事も多いから。用事がある時はにーちゃん使ってよんでくれたら良いし。」
「まあ、確かにな。研究所の調合室も凄かったけどここは別の意味合いで凄いな。保管してる素材が貴重な物ばかりだ。」
保管棚を眺めて羨ましそうにしている。
ほっといてスライムのところに戻るとピコとソルのスライムがぶつかりあっていた。
「ソル、ドルフさん、ちょっとちょっと」
慌てて2人を呼び、目の前の光景を説明する。
「な、エンジェルスライムが生まれるのか」
「ほぉ、凄いな」
3人で見守っていたら眩い光が辺りを照らした。
「わぁ、紫の子だ」
「これは綺麗な色だな。このまま待っていたら自分で主を選ぶんだな」
「そだよ。ドルフさんはテイムした事あるの?」
「いや、ないな」
「俺もこの子、ウォルタラだけだからさ、それもその時臨時パーティ組んでた冒険者に手伝って貰いながらのテイムだったし覚えてない」
「そっか、どちらかに行く様なら私が教えるよ」
3人の周りをふわふわ飛んでいる子に注目しているとドルフの頭の上に乗っかった。
「あー、俺じゃないのか」
「おっ、マジか」
がっくりのソル、テンションハイのドルフ。
「決まったみたいね、ドルフさん、とりあえず手のひらに乗せてあげて」
「こうか?」
そっと頭から降ろして手にのせる。
「ドルフさん、魔力は500以上あるか、あの調合出来るもんね。一応、魔力ポーション渡しとくね。初めてだしテイマーじゃないと魔力かなり取られるから」
ポーションを開けれる様に椅子に座ってもらい膝の上にスライムを置く。
「じゃあ始めるよ」
そこから説明し、ドルフにテイムして貰う。
「その光が収まったらテイム完了だよ。終わったら念話の確認と従魔登録してね」
結構の魔力が吸われた後、漸く光が収まった。
「ふう、終わったようだな。ん、念話も大丈夫だ」
「ドルフさん、魔力は大丈夫?」
「あぁ、問題ない」
登録の方法を説明してカードで従魔登録を終わらせる。
ドルフさんのスライムはムーたんと可愛らしい名前だ。
「そう言えばウォルタラは調合するの?」
「へ?ククルの子は調合出来るの?」
「エンジェルはみんなするよ。試してないの?」
首を横にフリフリしている。
「ムーたんと合わせて今試してみる?ここなら色々あるから」
「「やりたい」」
流石は研究馬鹿2人。
さぁ、やるぞのタイミングでハナに一度休憩してくださいと3人揃って怒られたのだ。
「じゃあ、とりあえず自分の子に何が出来るか聞いてみて。それを教えてくれる?」
「「了解」」
お互い、従魔と念話しながらメモをとる。
2人にメモを渡されたので内容を確認してみた。
ウォルタラは水にぷかぷか浮かべる?ムーたんは美味しいのだけぺっする?2枚のメモの内容、意味がわからない。
「これ、わかる?」
「いや、わからん」
「ウォルタラが前から言ってたんだけどよくわからんくて」
「だよね、プルちょっと聞いてみて」
#えっとね、この子は水に一緒に入って作業するんだって、こっちの子は好きな物だけ取り込むみたいだよ#
「ウォルタラは素材と水を容器に準備したら調合出来る?みたいな、ムーたんは調合できる素材とできない素材があるみたい?」
さっきよりは分かりやすくなったかな。
とりあえず作業台に連れて行って試してみる事にした。
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