161 / 207
新たな挑戦へ
161.
スライム達の調合研究。
これ、面白いかも。
先ずはウォルタラからにした。
「水を使う?魔力水かな。ソル、ウォルタラ魔力水、出せるか聞いて」
器を準備しながら確認して貰うと出せるとの事。
「この器でいけるかな?」
「大丈夫みたいだ」
洗面器位のサイズのオケにポーション草を入れてそこに置く。
ウォルタラが中に入って魔力水を出している。
ポーション草が浸ったらそこにぷかぷか浮きながら魔力を放出している。
暫く様子を見ていると光が収まり、ウォルタラも器から出ていた。
「出来たみたいね。鑑定するよ」
『ランクB 回復ポーション 制作ウォルタラ』
ちゃんとポーションになっている。
瓶を出してやると自分で瓶詰めを始めた。
3本の回復ポーションが出来上がった。
「ソル、一日にこれが何回出来るか聞いてみて」
「2回で終わりだってさ。しかし凄いな。今まで知らなかった」
「レベルを上げてあげたらもう少し量と質が上がるんじゃないかな。レベルあげはした事ある?」
「いや、ないな。余程でないと自分で採取は行かないし、この子を戦闘に使った事はない」
「そっか、今度ダンジョンにレベリングしにいく?アイザックに言わなきゃだけど」
「そうだな。一応、学園には週に一回だけ行かなくてはならないんだ。中級の薬学実習まで出来る教師が見つからなくて、一応それが条件になっている。それ以外の時間ならダンジョン行くのも可能だし、お願いしようかと思うが良いのか」
「構わないよ。アイザックの許可が取れたらだけど、私もアイザックも冒険者だから問題ないかな」
とりあえずソルとの話はまとまったので次はムーたんに取り掛かる。
私達が作業をしている間にドルフが素材を集めてきていた。
「じゃあ、素材をここに並べてムーたんを置いてくれる?」
ドルフは言われた様に準備してムーたんを出した。
台の上でぴょんぴょん飛び跳ねながら右往左往している。
魔力草の前に止まって何やら訴えている。
「ククルちゃん、魔力草が良いみたいだ。貰っても?」
「どうぞ」
今度は魔力草を体内に取り込み、じーっと座り光を出し始めた。
薄ら見えていた魔力草が段々小さくなっていく。
なんとなく瓶が入りそうなので横に置いておく。
光が弱っていくと今度は瓶を取り込んだ。
"ポンッ"
体内からポーションが一本出てきた。
『ランクB 魔力回復ポーション 制作ムーたん』
「出来たみたいね。一日何回いけるみたい?」
「わからないけど今日はもうお終いらしいぞ。凄いなこれ。ポーション代が要らなくなる」
「自分で作れる人にはなんだけど作れない人ならかなり重宝するんじゃないかな。まあ、テイム出来たらの話だけどね。2人とも薬師ギルドでスライムの調合登録しといた方が便利だよ。仕上がったポーション持っていったら出来るから」
2人共に了解との事で王都に戻ったら一緒に行く事になった。
スライムの調合を研究したら面白そうなのでギルドにそれも申請しようと言う話になり、申請には研究室長の許可がいる。
私とドルフが揃っていけば一度で手続きが出来るとの事なので日程を合わせていく事になった。
「おい、ククルそろそろ切り上げたらどうだ」
「うわぁ、アイザックおかえり」
「「お邪魔してます」」
「ああ、ハナが調合室に篭って出てこないと嘆いてるぞ」
気がついたら殆ど日も傾いている。
研究者が3人も揃ったら碌な事がない。
それもあって私は自宅で調合する事になったのも仕方がない。
要は歯止めが効かないからと言う事だ。
「いつの間にかこんな時間?」
「全く大人がついていてもこの2人じゃ意味がないな。」
「面目無い。ついつい」
「だってさぁ、新しいスライム生まれたんだよ」
「はあ?」
アイザックに片付けながら今日の出来事を説明するとお手上げと言われた。
もちろんいつもの呆れ顔で。
失礼な話である。私の事をトラブルメーカーの様に取り扱うのは解せん。
ぶぅぶぅ文句を言いつつ、玄関で2人を見送った。
「で、最初からちゃんと説明しなさい」
「はい」
夕食後、応接室にてアイザックに一から説明をしている。
アイザック曰く、魔法契約してるにしても行動が軽率すぎるとの事。
今回はドルフさんの紹介で顔見知りなのもあったからついついなのはわかるけど、スライムの調合までしてしまう必要はなかった様だ。
「ごめんなさい」
「ククル、楽しいのはわかるがもう少し慎重に行動しなさい。偶々、あの2人だから良いけど行動が迂闊過ぎる。後で困るのはククル自身だぞ。スライムが生まれたのは仕方がない。その後の事は一度相談してくれてからでもよかったんじゃないか。やるなとは言わないし、止める気も無いけど先に報告はしなさい」
「うぅ、ごめんなさい」
アイザックにキツく怒られて泣き出したが今回は怒りを緩める気はない様で罰として王都に帰るまで調合室の出入りを禁止された。
「うわぁーん、アイザックごめんなざい」
泣き止まないククルをしっかり叱り、アイザックは自室に言ってしまった。
ハナも先に手出しするなと釘を刺されていた様で見守る事しか出来ない。
暫くククルの泣き声だけが響いていた。
これ、面白いかも。
先ずはウォルタラからにした。
「水を使う?魔力水かな。ソル、ウォルタラ魔力水、出せるか聞いて」
器を準備しながら確認して貰うと出せるとの事。
「この器でいけるかな?」
「大丈夫みたいだ」
洗面器位のサイズのオケにポーション草を入れてそこに置く。
ウォルタラが中に入って魔力水を出している。
ポーション草が浸ったらそこにぷかぷか浮きながら魔力を放出している。
暫く様子を見ていると光が収まり、ウォルタラも器から出ていた。
「出来たみたいね。鑑定するよ」
『ランクB 回復ポーション 制作ウォルタラ』
ちゃんとポーションになっている。
瓶を出してやると自分で瓶詰めを始めた。
3本の回復ポーションが出来上がった。
「ソル、一日にこれが何回出来るか聞いてみて」
「2回で終わりだってさ。しかし凄いな。今まで知らなかった」
「レベルを上げてあげたらもう少し量と質が上がるんじゃないかな。レベルあげはした事ある?」
「いや、ないな。余程でないと自分で採取は行かないし、この子を戦闘に使った事はない」
「そっか、今度ダンジョンにレベリングしにいく?アイザックに言わなきゃだけど」
「そうだな。一応、学園には週に一回だけ行かなくてはならないんだ。中級の薬学実習まで出来る教師が見つからなくて、一応それが条件になっている。それ以外の時間ならダンジョン行くのも可能だし、お願いしようかと思うが良いのか」
「構わないよ。アイザックの許可が取れたらだけど、私もアイザックも冒険者だから問題ないかな」
とりあえずソルとの話はまとまったので次はムーたんに取り掛かる。
私達が作業をしている間にドルフが素材を集めてきていた。
「じゃあ、素材をここに並べてムーたんを置いてくれる?」
ドルフは言われた様に準備してムーたんを出した。
台の上でぴょんぴょん飛び跳ねながら右往左往している。
魔力草の前に止まって何やら訴えている。
「ククルちゃん、魔力草が良いみたいだ。貰っても?」
「どうぞ」
今度は魔力草を体内に取り込み、じーっと座り光を出し始めた。
薄ら見えていた魔力草が段々小さくなっていく。
なんとなく瓶が入りそうなので横に置いておく。
光が弱っていくと今度は瓶を取り込んだ。
"ポンッ"
体内からポーションが一本出てきた。
『ランクB 魔力回復ポーション 制作ムーたん』
「出来たみたいね。一日何回いけるみたい?」
「わからないけど今日はもうお終いらしいぞ。凄いなこれ。ポーション代が要らなくなる」
「自分で作れる人にはなんだけど作れない人ならかなり重宝するんじゃないかな。まあ、テイム出来たらの話だけどね。2人とも薬師ギルドでスライムの調合登録しといた方が便利だよ。仕上がったポーション持っていったら出来るから」
2人共に了解との事で王都に戻ったら一緒に行く事になった。
スライムの調合を研究したら面白そうなのでギルドにそれも申請しようと言う話になり、申請には研究室長の許可がいる。
私とドルフが揃っていけば一度で手続きが出来るとの事なので日程を合わせていく事になった。
「おい、ククルそろそろ切り上げたらどうだ」
「うわぁ、アイザックおかえり」
「「お邪魔してます」」
「ああ、ハナが調合室に篭って出てこないと嘆いてるぞ」
気がついたら殆ど日も傾いている。
研究者が3人も揃ったら碌な事がない。
それもあって私は自宅で調合する事になったのも仕方がない。
要は歯止めが効かないからと言う事だ。
「いつの間にかこんな時間?」
「全く大人がついていてもこの2人じゃ意味がないな。」
「面目無い。ついつい」
「だってさぁ、新しいスライム生まれたんだよ」
「はあ?」
アイザックに片付けながら今日の出来事を説明するとお手上げと言われた。
もちろんいつもの呆れ顔で。
失礼な話である。私の事をトラブルメーカーの様に取り扱うのは解せん。
ぶぅぶぅ文句を言いつつ、玄関で2人を見送った。
「で、最初からちゃんと説明しなさい」
「はい」
夕食後、応接室にてアイザックに一から説明をしている。
アイザック曰く、魔法契約してるにしても行動が軽率すぎるとの事。
今回はドルフさんの紹介で顔見知りなのもあったからついついなのはわかるけど、スライムの調合までしてしまう必要はなかった様だ。
「ごめんなさい」
「ククル、楽しいのはわかるがもう少し慎重に行動しなさい。偶々、あの2人だから良いけど行動が迂闊過ぎる。後で困るのはククル自身だぞ。スライムが生まれたのは仕方がない。その後の事は一度相談してくれてからでもよかったんじゃないか。やるなとは言わないし、止める気も無いけど先に報告はしなさい」
「うぅ、ごめんなさい」
アイザックにキツく怒られて泣き出したが今回は怒りを緩める気はない様で罰として王都に帰るまで調合室の出入りを禁止された。
「うわぁーん、アイザックごめんなざい」
泣き止まないククルをしっかり叱り、アイザックは自室に言ってしまった。
ハナも先に手出しするなと釘を刺されていた様で見守る事しか出来ない。
暫くククルの泣き声だけが響いていた。
あなたにおすすめの小説
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
この優しさには絶対に裏がある!~激甘待遇に転生幼女は混乱中~
たちばな立花
ファンタジー
処刑された魔女が目を覚ますと、敵国の王女レティシアに逆行転生していた。
しかも自分は――愛され王女!?
前世とは違う扱いに戸惑うレティシア。
「この人たちが私に優しくするのは絶対に何か裏があるはず!」
いつも優しい両親や兄。
戸惑いながらも、心は少しずつ溶けていく。
これは罠? それとも本物の“家族の愛”?
愛を知らないレティシアは、家族の無償の愛に翻弄されながらも成長していく。
疑り深い転生幼女が、初めて“幸せ”と出会う――
じんわり心あたたまる、愛されファンタジー。
他サイトでも掲載しています。
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
『しろくま通りのピノ屋さん 〜転生モブは今日もお菓子を焼く〜』
miigumi
ファンタジー
前世では病弱で、病室の窓から空を見上げることしかできなかった私。
そんな私が転生したのは、魔法と剣があるファンタジーの世界。
……とはいえ、勇者でも聖女でもなく、物語に出てこない“モブキャラ”でした。
貴族の家に生まれるも馴染めず、破門されて放り出された私は、街の片隅――
「しろくま通り」で、小さなお菓子屋さんを開くことにしました。
相棒は、拾ったまんまるのペンギンの魔物“ピノ”。
季節の果物を使って、前世の記憶を頼りに焼いたお菓子は、
気づけばちょっぴり評判に。
できれば平和に暮らしたいのに、
なぜか最近よく現れるやさしげな騎士さん――
……って、もしかして勇者パーティーの人なんじゃ?!
静かに暮らしたい元病弱転生モブと、
彼女の焼き菓子に癒される人々の、ちょっと甘くて、ほんのり騒がしい日々の物語。