3 / 6
プロローグ
第三話 帰宅
しおりを挟む
目を開けると見知らぬ天井がそこにあった。
「……?」
奇妙だ。そう思ったのは最初だけだった。
ゴリっと脳を破壊しそうな勢いで痛みが全身を駆け抜けていく。
どこで始まりでどこが終わりとかそんなものじゃない。
動く関節、皮膚だけでなく毛先の一本にいたるまで感じ触れることができて、そのすべてが口をそろえてアーサーに向かって叫ぶのだ。
痛い、苦しい、なんだこの爪先で肉を引きちぎっては癒し、引きちぎっては癒しを繰り返すような拷問のような灼熱の感覚。なんとかしろ、お前が始めたんだぞ、アーサー。
この拷問の始まりは、お前なんだ……、と。
その幻聴のような叫び声から耳を塞ごうとして、それじゃだめだ、もっとすべてから逃げなきゃこの声は終わらないと気づいたときはもう遅かった。
自分ではあたりまえのように動かせるはずの両腕はまるでピクリとも動かない。声もでないし、足首だって動かせない。首をあげようとしてどうにか視線を左右に振るのがやっとなほどだ。
おれ、どれくらい寝てたんだ?
真上に見えるその天井はどこのものなのか見分けがつかない。石造りの建物の天井なんて、大抵そんなものだ。ヒビ入りの位置や、コケやツタの張った後でもあれば別だろうが……窓は開かれているが明るいのか暗いのかそれすらも分からない。高い天井だな、それだけは理解できた。
おれはどうなったんだっけ。
思うのとは別に、次々と襲いかかる欲求がうざったくて仕方ない。
喉が渇いた、あたまが痛い、足をうごかしたい、顔――特に左半身がひきつったようになってるのか、左右で何か違和感を感じる。
頭が割れそうに痛い、だがこれは二日酔いとかでなるのとはまた違う痛みだ。ああ、そうだ……サーシャの魔法実験につきあって二階からほうきで空を飛ぼうとして振り落とされた時の痛みに似ている。はなの奥にツーンと広がる鉄の匂いと無表情にならざるを得ないような痛みと、肩を大地に強打して脱臼したんだっけ、と思い出す。先生は、カール師はさんざん叱りつける割に、治療魔法なんてかけてくれなかった。外れた腕を入れたまでは良かったが、そこからは自分の自然の治癒に任せろと言われ、痛みで夜も眠れなかった。
「……サーシャ? おれは、どうなった……?」
くぐもったその声は音にならずただヒューヒューと息を鳴らすだけだ。
だが、それだけで十分だった。
世界は反転する。
まるで180度回転したかのように、あの空から地面へと急落下したときのように、過去が現在になり、夢が現実となってよみがえった。
白と黒の景色に見えていた世界が、一気に彩りを帯びる――アーサーの記憶は自宅前の路上で鉄格子から放り出された瞬間まで巻き戻っていた。
「ああ、なんだよ。ちくしょう、こんなときはいるもんだろ、伝承や大道芸人が見せる演劇なら!」
悔しそうな息が口の中から吐き出されるのが聞こえた。
そこに美女や幼馴染の少女や、恋人や家族や、誰でもいい。
この現状を教えてくれる誰かはいなかった。
仕方ない。自分のことは自分でやるか。目は見える、耳は聞こえる、匂いもある、喉が怪しいらしいと理解した。うしなったものはなんだ? 記憶がどこか途切れていて、はっきりとした何かをつかめない。馬車のなか、あの牢屋のようなひどい場所に入る前だ。おれはなにをしていた? あいつらと――ガマガエルどもと言い争い、撃癒を施して……罪に問われた!
そして奴の罵声が耳の奥で炸裂した。
(お前の師匠は無能の役立たずで、どうしようもないクズ、最低の役人だった。宮廷撃癒師は女神の神官も兼任するが、どちらにしても神殿の面汚しだったぞ、アーサー殿!)
ちくしょう。
あの恩知らずめ、おれを罪にといやがった。
怨嗟の声をこころのどこかで吐き出して、同時にうしなうものを取り戻そうと決意したことも思い出す。
復讐を決意したこともだ。
「頭だけは……守れたのか。そうか、そうか……」
理解するほどにそれを認めたくなくなる自分がいる。
もう戻らない大事な存在が、この世界から消えてしまった。
身体中が悲鳴をあげているのはそのせいだ。まだあると思い、認めてしまったら心が崩壊しそうなほどに辛くて苦しくて痛いから……身体は動くことを拒否しているのだろう。
「もう、いいぞ。おれが悪かった。すまん……」
幻のそれはアーサーの脳内ではちゃんと感覚としてあって、でも目をやると……肩口から伸びるはずのそれは姿を無くし、おまけに普通じゃないくらいに腫れあがっている。よく生き延びたもんだ……もういいぞ、おれのからだ。
無いことは理解した――おれは自分の愚かな行いで左腕を失ったのだ。
そして、多分……記憶の片隅にあるサーシャの叫び声がそのあとの出来事を連想させた。助けられたのだ、あの軽口が大好きな朝寝坊の多い幼馴染の少女に。
そう理解した途端、隠れていたさらなる痛みの暴威に翻弄され、アーサーの意識は深い闇の中へと招かれていった。
「……?」
奇妙だ。そう思ったのは最初だけだった。
ゴリっと脳を破壊しそうな勢いで痛みが全身を駆け抜けていく。
どこで始まりでどこが終わりとかそんなものじゃない。
動く関節、皮膚だけでなく毛先の一本にいたるまで感じ触れることができて、そのすべてが口をそろえてアーサーに向かって叫ぶのだ。
痛い、苦しい、なんだこの爪先で肉を引きちぎっては癒し、引きちぎっては癒しを繰り返すような拷問のような灼熱の感覚。なんとかしろ、お前が始めたんだぞ、アーサー。
この拷問の始まりは、お前なんだ……、と。
その幻聴のような叫び声から耳を塞ごうとして、それじゃだめだ、もっとすべてから逃げなきゃこの声は終わらないと気づいたときはもう遅かった。
自分ではあたりまえのように動かせるはずの両腕はまるでピクリとも動かない。声もでないし、足首だって動かせない。首をあげようとしてどうにか視線を左右に振るのがやっとなほどだ。
おれ、どれくらい寝てたんだ?
真上に見えるその天井はどこのものなのか見分けがつかない。石造りの建物の天井なんて、大抵そんなものだ。ヒビ入りの位置や、コケやツタの張った後でもあれば別だろうが……窓は開かれているが明るいのか暗いのかそれすらも分からない。高い天井だな、それだけは理解できた。
おれはどうなったんだっけ。
思うのとは別に、次々と襲いかかる欲求がうざったくて仕方ない。
喉が渇いた、あたまが痛い、足をうごかしたい、顔――特に左半身がひきつったようになってるのか、左右で何か違和感を感じる。
頭が割れそうに痛い、だがこれは二日酔いとかでなるのとはまた違う痛みだ。ああ、そうだ……サーシャの魔法実験につきあって二階からほうきで空を飛ぼうとして振り落とされた時の痛みに似ている。はなの奥にツーンと広がる鉄の匂いと無表情にならざるを得ないような痛みと、肩を大地に強打して脱臼したんだっけ、と思い出す。先生は、カール師はさんざん叱りつける割に、治療魔法なんてかけてくれなかった。外れた腕を入れたまでは良かったが、そこからは自分の自然の治癒に任せろと言われ、痛みで夜も眠れなかった。
「……サーシャ? おれは、どうなった……?」
くぐもったその声は音にならずただヒューヒューと息を鳴らすだけだ。
だが、それだけで十分だった。
世界は反転する。
まるで180度回転したかのように、あの空から地面へと急落下したときのように、過去が現在になり、夢が現実となってよみがえった。
白と黒の景色に見えていた世界が、一気に彩りを帯びる――アーサーの記憶は自宅前の路上で鉄格子から放り出された瞬間まで巻き戻っていた。
「ああ、なんだよ。ちくしょう、こんなときはいるもんだろ、伝承や大道芸人が見せる演劇なら!」
悔しそうな息が口の中から吐き出されるのが聞こえた。
そこに美女や幼馴染の少女や、恋人や家族や、誰でもいい。
この現状を教えてくれる誰かはいなかった。
仕方ない。自分のことは自分でやるか。目は見える、耳は聞こえる、匂いもある、喉が怪しいらしいと理解した。うしなったものはなんだ? 記憶がどこか途切れていて、はっきりとした何かをつかめない。馬車のなか、あの牢屋のようなひどい場所に入る前だ。おれはなにをしていた? あいつらと――ガマガエルどもと言い争い、撃癒を施して……罪に問われた!
そして奴の罵声が耳の奥で炸裂した。
(お前の師匠は無能の役立たずで、どうしようもないクズ、最低の役人だった。宮廷撃癒師は女神の神官も兼任するが、どちらにしても神殿の面汚しだったぞ、アーサー殿!)
ちくしょう。
あの恩知らずめ、おれを罪にといやがった。
怨嗟の声をこころのどこかで吐き出して、同時にうしなうものを取り戻そうと決意したことも思い出す。
復讐を決意したこともだ。
「頭だけは……守れたのか。そうか、そうか……」
理解するほどにそれを認めたくなくなる自分がいる。
もう戻らない大事な存在が、この世界から消えてしまった。
身体中が悲鳴をあげているのはそのせいだ。まだあると思い、認めてしまったら心が崩壊しそうなほどに辛くて苦しくて痛いから……身体は動くことを拒否しているのだろう。
「もう、いいぞ。おれが悪かった。すまん……」
幻のそれはアーサーの脳内ではちゃんと感覚としてあって、でも目をやると……肩口から伸びるはずのそれは姿を無くし、おまけに普通じゃないくらいに腫れあがっている。よく生き延びたもんだ……もういいぞ、おれのからだ。
無いことは理解した――おれは自分の愚かな行いで左腕を失ったのだ。
そして、多分……記憶の片隅にあるサーシャの叫び声がそのあとの出来事を連想させた。助けられたのだ、あの軽口が大好きな朝寝坊の多い幼馴染の少女に。
そう理解した途端、隠れていたさらなる痛みの暴威に翻弄され、アーサーの意識は深い闇の中へと招かれていった。
10
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
Sランクパーティを追放されたヒーラーの俺、禁忌スキル【完全蘇生】に覚醒する。俺を捨てたパーティがボスに全滅させられ泣きついてきたが、もう遅い
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティ【熾天の剣】で《ヒール》しか使えないアレンは、「無能」と蔑まれ追放された。絶望の淵で彼が覚醒したのは、死者さえ完全に蘇らせる禁忌のユニークスキル【完全蘇生】だった。
故郷の辺境で、心に傷を負ったエルフの少女や元女騎士といった“真の仲間”と出会ったアレンは、新パーティ【黎明の翼】を結成。回復魔法の常識を覆す戦術で「死なないパーティ」として名を馳せていく。
一方、アレンを失った元パーティは急速に凋落し、高難易度ダンジョンで全滅。泣きながら戻ってきてくれと懇願する彼らに、アレンは冷たく言い放つ。
「もう遅い」と。
これは、無能と蔑まれたヒーラーが最強の英雄となる、痛快な逆転ファンタジー!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
無能認定され王宮から追放された俺、実は竜の言葉が話せたのでSSS級最凶竜種に懐かれ、気がついたら【竜人王】になってました。
霞杏檎
ファンタジー
田舎の村から上京して王宮兵士となって1年半……
まだまだ新人だったレイクは自身がスキルもろくに発動できない『無能力者』だと周りから虐げられる日々を送っていた。
そんなある日、『スキルが発動しない無能はこの王宮から出て行け』と自身が働いていたイブニクル王国の王宮から解雇・追放されてしまった。
そして挙げ句の果てには、道中の森でゴブリンに襲われる程の不遇様。
だが、レイクの不運はまだ続く……なんと世界を破壊する力を持つ最強の竜種"破滅古竜"と出会ってしまったのである!!
しかし、絶体絶命の状況下で不意に出た言葉がレイクの運命を大きく変えた。
ーーそれは《竜族語》
レイクが竜族語を話せると知った破滅古竜はレイクと友達になりたいと諭され、友達の印としてレイクに自身の持つ魔力とスキルを与える代わりにレイクの心臓を奪ってしまう。
こうしてレイクは"ヴィルヘリア"と名乗り美少女の姿へと変えた破滅古竜の眷属となったが、与えられた膨大なスキルの量に力を使いこなせずにいた。
それを見たヴィルヘリアは格好がつかないと自身が師匠代わりとなり、旅をしながらレイクを鍛え上げること決める。
一方で、破滅古竜の悪知恵に引っかかったイブニクル王国では国存続の危機が迫り始めていた……
これは"無能"と虐げられた主人公レイクと最強竜種ヴィルヘリアの師弟コンビによる竜種を統べ、レイクが『竜人王』になるまでを描いた物語である。
※30話程で完結します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる