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おけいこのおけいこ
53 何年振りかの実家
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なぜ、ここにいるのだろう。どうしてだろう。
湯船の中で、ここまでの記憶をたどるのだが、どうしても論理的整合性を欠く。
あんなに嫌だった実家の、自分の風呂。バスルームではなく、湯殿と言う方が相応しい、風呂場。
実家を出て大学生活を謳歌する中で、ほとんどの家では家族で一つの風呂を共有するのを知った。高校まで自分が置かれていた環境が、贅沢というよりはあまりにも特殊な環境だったのを知った。
最初の高校まではクラスの中に3、4人はスミレと同じように使用人のいる家の子がいた。それをやがて重荷に思うようになり次第に両親と距離を置くようになった。元々スミレは上の兄や姉たちともほとんど接点を持たずにここまで来てしまっている。
だから、何年かぶりで実家の風呂に浸かっていても、あまり懐かしいという甘酸っぱい気持ちになることはなかった。湯は十分に温かいのに、どこか隙間風を感じる、うすら寒い空間。
あの女子プロレスラーのような家政婦は、スミレを縛り付けて監禁し無理やり食事を口に突っ込もうとしていたメイドは、いつのまにか大人しくなっていた。今もスミレの入浴が終わるのを脱衣所で傅いて待っている。態度も依然とは全然違う。
「よくお帰りになられました。旦那様より、お戻りになるまでに先に食事と入浴を済ませておくようご伝言がございました。だいぶ遅くなられるようで、それでも、お嬢様と話がしたいからお待ちいただきたいと・・・」
ひれ伏すように言われ、ひどく面食らった。
赤い馬でこの屋敷に着いた。顔を知らないタチバナ家の使用人が彼女のレストアした愛馬に手を触れようとしていたのを咎めた。
「触らないで。邪魔なら自分で動かします」
「給油と洗車をさせていただこうと思いまして」
「洗車はいいです。自分でガソリンスタンドに行きます」
「ではタンクローリーを呼びます」
彼らも仕事なのだ。だから、それ以上何も言わなかった。
「なら、ハイオクタンにして下さい」
ガレージに入れた車までスミレがローリーを誘導し、給油が終わるまで立ち会った。赤い馬にだけは触れられたくなかった。使用人が見守る中、ソノダレーシングのメカニックたちが改造してくれた電動式のトップを出し、ドアをロックした。
上の兄姉たちはすでに全員家を出て所帯を構えているし、母も外出しているという。女子プロレスラーのような家政婦に傅かれながら、豪華だけれど寂しい食事を一人で終え、今、風呂に浸かっているというわけだ。
いつまでも浸かっていても仕方がない。
ザッと湯船から上がり風呂場を出た。
出てすぐのところにバスタオルを持って女子プロが跪いていた。スミレの裸体を見て驚いている。ピアスのせいだろう。
「自分で拭くから」
彼女からバスタオルを受け取り、脱衣所から出て行ってもらった。
そうして自分専用の洗面台に向かい、鏡に身体を映しながらタオルを使った。大学の傍のマンションも自分の専用だけれど、この実家のは意味合いが違う。
幼いころからずっと家族と隔離されて育った娘に、今さら何を期待するのか。ずっと彼らの娘であることの演技を強要してきたのに、今さら何をせよというのか。
「お前の道はお前の意思で自由に決めろ」
ついふた月前にそう言ったばかりじゃないか。
にもかかわらず、ここにいる。
女子プロに連行されたわけでもない。来たのは100パーセント、自分の意思だ。しかも明日、あのナメクジに会わねばならない。結納というものをしたので、ある意味会うのは当然なのだが。
「今後彼の父親の会社『ヒラガ・コーポレーション』とは提携を含む密接な関係を構築することになるだろう。彼もこれから父親の会社の事業に関わっていくのだそうだ。お前は彼の婚約者だ。結婚後はあっちの役員を兼任することになるだろう」
電話で父はそう言った。
驚くべきことに、サキさんがそれを後押しした。
スミレ。お前は僕だけのものになれ。
そんな甘い言葉を言った舌の先も乾かないうちに、
「御父上の言う通りにしろ。それがぼくのためになる」
それがマスターの命令だったのだ。スミレはサキさんのスレイヴだから従わねばならない。それで、ここまで赤い馬にムチをくれてやってきたのだ。
ただそこにいるだけでいいのなら。
でもどこかで、「そこにいるだけでいい」だけでは済まなくなるだろうとも思っていた。
もう、自分は乱行していた高校生ではない。
けっして自ら望んだわけではないが、マキノの言った「運命」という言葉に導かれるように。たぶんそれが一番近い。
「あなたがあの家に生まれたのは運命です。あなたが会長と同じ種類の、言わばオーラのようなものを持っていらっしゃるのも、運命です」
その夜遅く、父は帰宅した。
「遅くなった。手短に話す」
父は召し変えにきた家政婦を下がらせた。ジャケットだけ脱いだ彼と書斎のソファーで向き合った。スミレも、高校生の時に着ていた地味な紺色のスカートとブラウス。このダサいのを着るのがとてもイヤだったのを思い出す。
「よく来たな」
と父は言った。
「思えばお前とはこのように差し向かいで話したことがなかったな」
とも。
父の口からこのような、ねぎらいの言葉が聞けるとは思わなかった。自分が呼んだのだから、まさか「何しに来た」とは言うまいと思っていたが。もしかするとあのランとの「乱闘」の一件が耳に入ったのか。そのお小言を頂戴するのだろうか、とも思った。自分がひねくれているのはよくわかっている。
「来いと、言われたので・・・」
そんなことを言うつもりはなかったのだが、行きがかり上、どうしても口に出さざるを得ない。
ふふん。
父は笑った。
「お前がこのタチバナの家に縛られるのがイヤで反抗していたのはわかっていた。お前は兄や姉たちとは違う。タチバナという器の中に納まりきらないものを持っていることもなんとなく感じてはいた。
言い訳じみてしまうが、そんなお前とどのように接すればよいのかわからなかったのだ」
ちょっと、驚いた
あの傲岸不遜が服を着て歩いているような父が自省じみた言葉を吐くのを聞くのは初めてだった。
世界有数の企業のトップ。代々続く大金持ち。名門一族の総帥たる父も、市井の普通の父親と同じ、年頃の娘の取り扱いに苦慮していたのだと思うと、その問題児だった年頃の娘の自分が言うのもおかしいが、少し同情心が芽生えた。
いつにない柔和な表情でスミレを見つめる父。少し、歳をとったか。
「だが、お前は変わったな。大人になった。
絶対に承知すまいと思っていたジュンイチロウ君との婚約も承諾してくれた。むしろ、本当にいいのか? と確かめたかったぐらいだ。
お前を変えたのは、サキくんだ。
だから、彼には大変感謝している。
お前は彼を、愛しているのだな」
なぜだか、ウルっときてしまった。
あの父が、やっと自分を認めてくれた。自分の意思を、自分の願いを、察してくれた。
そのことが、無性にうれしかったのだ。
「だがな、残念だがお前は絶対に彼とは添い遂げられない。
お前はその気でも、彼が承諾するまい。そして、彼があの雇い主の下僕でいる限りは。お前は会ったのだろう、彼に。サキ君の雇い主に。お前も、それはわかっているのだろう?
一人の娘の父親としては、お前がみすみす不幸になるのを黙ってみているわけにはいかない」
スミレは黙っていた。何も言えない。全て事実であり、真実だったからだ。
この世で唯一スミレが愛している男はたぶんスミレを愛してはくれないからだ。
ぼくは誰も愛さない。
サキさんは、そう言った。
「ジュンイチロウ君との結婚生活にそれが、お前の幸せがあるとは言えん。これは政略結婚だ。それ以外の、何物でもない。だがそれさえ受容すれば、あとはお前が好きにしていいし、好きにできる。
父親として娘に言うべきでない、酷いことを言っている自覚はある。
しかし、現状ではそれがベストなのだ」
ハイウェイに乗ったのは深夜だった。夜通し走って馴染んだ街に帰りつくともう明け方近かった。LINEを入れたが相変わらずサキさんからの返事はない。
夜通し走っていささかハイにもなっている。マンションに帰っても眠れそうもないので事務所に行って入金処理でもするかと、別荘地を目指した。
事務所に灯りが灯っていた。シルバーの高級セダンが駐まっていた。
珍しい。サキさんがこんなところに来るなんて。だったらLINE返してくれればいいのに。ちょっと嬉しくなってドアを開けた。
「よお」
彼は少し眠そうな顔でパソコンから目を上げた。
「どうしたの?」
スミレの問いには答えず、お前さー、と不機嫌そうにボヤいた。
「なんでこの子をオトすんだよ。いい子そうじゃないか」
例によってスレイヴ候補の女の子のリストから高校生以下と人妻を除外したものを作成している途中のものを見ているらしい。彼の隣で枯草の匂いの体臭を感じ急速に欲しくなる。ちょっとドキドキしながら並んでモニターを覗いた。
「だってこの子、まだ高校生でしょ。だから外そうと思ったのに」
「いいよ。この子。育ててみたいな・・・。面白そうだ」
名前をシオリと名乗り、大学生と謳っていたが、スミレが少し調べたら高校生であることがわかった。本当の名前は「ササキレナ」という。まだ高校2年生だった。
奇しくも、スミレがサキさんのスレイヴになったのと同じ歳だ。
あれからもう、8年も経っていた。
湯船の中で、ここまでの記憶をたどるのだが、どうしても論理的整合性を欠く。
あんなに嫌だった実家の、自分の風呂。バスルームではなく、湯殿と言う方が相応しい、風呂場。
実家を出て大学生活を謳歌する中で、ほとんどの家では家族で一つの風呂を共有するのを知った。高校まで自分が置かれていた環境が、贅沢というよりはあまりにも特殊な環境だったのを知った。
最初の高校まではクラスの中に3、4人はスミレと同じように使用人のいる家の子がいた。それをやがて重荷に思うようになり次第に両親と距離を置くようになった。元々スミレは上の兄や姉たちともほとんど接点を持たずにここまで来てしまっている。
だから、何年かぶりで実家の風呂に浸かっていても、あまり懐かしいという甘酸っぱい気持ちになることはなかった。湯は十分に温かいのに、どこか隙間風を感じる、うすら寒い空間。
あの女子プロレスラーのような家政婦は、スミレを縛り付けて監禁し無理やり食事を口に突っ込もうとしていたメイドは、いつのまにか大人しくなっていた。今もスミレの入浴が終わるのを脱衣所で傅いて待っている。態度も依然とは全然違う。
「よくお帰りになられました。旦那様より、お戻りになるまでに先に食事と入浴を済ませておくようご伝言がございました。だいぶ遅くなられるようで、それでも、お嬢様と話がしたいからお待ちいただきたいと・・・」
ひれ伏すように言われ、ひどく面食らった。
赤い馬でこの屋敷に着いた。顔を知らないタチバナ家の使用人が彼女のレストアした愛馬に手を触れようとしていたのを咎めた。
「触らないで。邪魔なら自分で動かします」
「給油と洗車をさせていただこうと思いまして」
「洗車はいいです。自分でガソリンスタンドに行きます」
「ではタンクローリーを呼びます」
彼らも仕事なのだ。だから、それ以上何も言わなかった。
「なら、ハイオクタンにして下さい」
ガレージに入れた車までスミレがローリーを誘導し、給油が終わるまで立ち会った。赤い馬にだけは触れられたくなかった。使用人が見守る中、ソノダレーシングのメカニックたちが改造してくれた電動式のトップを出し、ドアをロックした。
上の兄姉たちはすでに全員家を出て所帯を構えているし、母も外出しているという。女子プロレスラーのような家政婦に傅かれながら、豪華だけれど寂しい食事を一人で終え、今、風呂に浸かっているというわけだ。
いつまでも浸かっていても仕方がない。
ザッと湯船から上がり風呂場を出た。
出てすぐのところにバスタオルを持って女子プロが跪いていた。スミレの裸体を見て驚いている。ピアスのせいだろう。
「自分で拭くから」
彼女からバスタオルを受け取り、脱衣所から出て行ってもらった。
そうして自分専用の洗面台に向かい、鏡に身体を映しながらタオルを使った。大学の傍のマンションも自分の専用だけれど、この実家のは意味合いが違う。
幼いころからずっと家族と隔離されて育った娘に、今さら何を期待するのか。ずっと彼らの娘であることの演技を強要してきたのに、今さら何をせよというのか。
「お前の道はお前の意思で自由に決めろ」
ついふた月前にそう言ったばかりじゃないか。
にもかかわらず、ここにいる。
女子プロに連行されたわけでもない。来たのは100パーセント、自分の意思だ。しかも明日、あのナメクジに会わねばならない。結納というものをしたので、ある意味会うのは当然なのだが。
「今後彼の父親の会社『ヒラガ・コーポレーション』とは提携を含む密接な関係を構築することになるだろう。彼もこれから父親の会社の事業に関わっていくのだそうだ。お前は彼の婚約者だ。結婚後はあっちの役員を兼任することになるだろう」
電話で父はそう言った。
驚くべきことに、サキさんがそれを後押しした。
スミレ。お前は僕だけのものになれ。
そんな甘い言葉を言った舌の先も乾かないうちに、
「御父上の言う通りにしろ。それがぼくのためになる」
それがマスターの命令だったのだ。スミレはサキさんのスレイヴだから従わねばならない。それで、ここまで赤い馬にムチをくれてやってきたのだ。
ただそこにいるだけでいいのなら。
でもどこかで、「そこにいるだけでいい」だけでは済まなくなるだろうとも思っていた。
もう、自分は乱行していた高校生ではない。
けっして自ら望んだわけではないが、マキノの言った「運命」という言葉に導かれるように。たぶんそれが一番近い。
「あなたがあの家に生まれたのは運命です。あなたが会長と同じ種類の、言わばオーラのようなものを持っていらっしゃるのも、運命です」
その夜遅く、父は帰宅した。
「遅くなった。手短に話す」
父は召し変えにきた家政婦を下がらせた。ジャケットだけ脱いだ彼と書斎のソファーで向き合った。スミレも、高校生の時に着ていた地味な紺色のスカートとブラウス。このダサいのを着るのがとてもイヤだったのを思い出す。
「よく来たな」
と父は言った。
「思えばお前とはこのように差し向かいで話したことがなかったな」
とも。
父の口からこのような、ねぎらいの言葉が聞けるとは思わなかった。自分が呼んだのだから、まさか「何しに来た」とは言うまいと思っていたが。もしかするとあのランとの「乱闘」の一件が耳に入ったのか。そのお小言を頂戴するのだろうか、とも思った。自分がひねくれているのはよくわかっている。
「来いと、言われたので・・・」
そんなことを言うつもりはなかったのだが、行きがかり上、どうしても口に出さざるを得ない。
ふふん。
父は笑った。
「お前がこのタチバナの家に縛られるのがイヤで反抗していたのはわかっていた。お前は兄や姉たちとは違う。タチバナという器の中に納まりきらないものを持っていることもなんとなく感じてはいた。
言い訳じみてしまうが、そんなお前とどのように接すればよいのかわからなかったのだ」
ちょっと、驚いた
あの傲岸不遜が服を着て歩いているような父が自省じみた言葉を吐くのを聞くのは初めてだった。
世界有数の企業のトップ。代々続く大金持ち。名門一族の総帥たる父も、市井の普通の父親と同じ、年頃の娘の取り扱いに苦慮していたのだと思うと、その問題児だった年頃の娘の自分が言うのもおかしいが、少し同情心が芽生えた。
いつにない柔和な表情でスミレを見つめる父。少し、歳をとったか。
「だが、お前は変わったな。大人になった。
絶対に承知すまいと思っていたジュンイチロウ君との婚約も承諾してくれた。むしろ、本当にいいのか? と確かめたかったぐらいだ。
お前を変えたのは、サキくんだ。
だから、彼には大変感謝している。
お前は彼を、愛しているのだな」
なぜだか、ウルっときてしまった。
あの父が、やっと自分を認めてくれた。自分の意思を、自分の願いを、察してくれた。
そのことが、無性にうれしかったのだ。
「だがな、残念だがお前は絶対に彼とは添い遂げられない。
お前はその気でも、彼が承諾するまい。そして、彼があの雇い主の下僕でいる限りは。お前は会ったのだろう、彼に。サキ君の雇い主に。お前も、それはわかっているのだろう?
一人の娘の父親としては、お前がみすみす不幸になるのを黙ってみているわけにはいかない」
スミレは黙っていた。何も言えない。全て事実であり、真実だったからだ。
この世で唯一スミレが愛している男はたぶんスミレを愛してはくれないからだ。
ぼくは誰も愛さない。
サキさんは、そう言った。
「ジュンイチロウ君との結婚生活にそれが、お前の幸せがあるとは言えん。これは政略結婚だ。それ以外の、何物でもない。だがそれさえ受容すれば、あとはお前が好きにしていいし、好きにできる。
父親として娘に言うべきでない、酷いことを言っている自覚はある。
しかし、現状ではそれがベストなのだ」
ハイウェイに乗ったのは深夜だった。夜通し走って馴染んだ街に帰りつくともう明け方近かった。LINEを入れたが相変わらずサキさんからの返事はない。
夜通し走っていささかハイにもなっている。マンションに帰っても眠れそうもないので事務所に行って入金処理でもするかと、別荘地を目指した。
事務所に灯りが灯っていた。シルバーの高級セダンが駐まっていた。
珍しい。サキさんがこんなところに来るなんて。だったらLINE返してくれればいいのに。ちょっと嬉しくなってドアを開けた。
「よお」
彼は少し眠そうな顔でパソコンから目を上げた。
「どうしたの?」
スミレの問いには答えず、お前さー、と不機嫌そうにボヤいた。
「なんでこの子をオトすんだよ。いい子そうじゃないか」
例によってスレイヴ候補の女の子のリストから高校生以下と人妻を除外したものを作成している途中のものを見ているらしい。彼の隣で枯草の匂いの体臭を感じ急速に欲しくなる。ちょっとドキドキしながら並んでモニターを覗いた。
「だってこの子、まだ高校生でしょ。だから外そうと思ったのに」
「いいよ。この子。育ててみたいな・・・。面白そうだ」
名前をシオリと名乗り、大学生と謳っていたが、スミレが少し調べたら高校生であることがわかった。本当の名前は「ササキレナ」という。まだ高校2年生だった。
奇しくも、スミレがサキさんのスレイヴになったのと同じ歳だ。
あれからもう、8年も経っていた。
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