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序章 転生
#6 転生マーケット Ⅱ
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とりあえず和解したソロエルと田中さん――私が強引に引きはがしたんだけど。
不機嫌そうなソロエルが容姿のエリアに案内してくれるということで、その後ろを私は田中さんと並んで歩く。
「あの……つかぬことをお伺いいたしますが、田中さんは本当に女性ですよね?」
「そんなに畏まらなくても、僕はちゃんと女だよ」
その答えにホッとする自分がいた。
性格はともかく、歩くたびに揺れる豊満な胸や艶やかな髪、細身の体型はとても憧れる。それが全て偽物だった時のショックは相当なものだろう。女として負けた気分になる。
「一人称が“僕”だから、男かもって思ったんだよね?」
「はい。でも本音を言えば、はっきりさせておきたかったってだけです。性別に関しての偏見はないので」
「はは、美桜さんは素直な人だね。……くわしくは覚えていないけど、これは昔からのような気がするな。その時にさ、もっと女らしい言葉使いをしなさいって怒られたんだ。誰だったのか、おぼえてないけどね」
そう言って、微笑んだ田中さんの顔が、どこか寂しげに見えた。
おちゃらけて見えるけど、本当は記憶がないことを不安に思ってるんじゃないのかな。
「……。癖ならしょうがないですよ。無理に直さなくて良いんじゃないですか? 今は『ボクっ娘』なんて呼ばれている人もいるし、違和感ないですよ。それに私はボクっ娘、好きですよ」
「……。」
え、何か地雷踏んじゃった?
田中さんが目を丸くしたまま動かなくなってしまった。
「えっと……田中さん?」
「そっか……。そういう風にみてくれる人もいるんだね……。うん、ありがとう。美桜さんは優しいね」
妙に納得したような、安らぎの顔をして、田中さんは微笑む。
美人さんの嬉しそうな顔は反則だよ。同性でも思わずキュンとしてしまった。
「なんか、田中さんが本当に男の人だったら、すごくモテそうですね」
「え? ……。――その手があるか」
「田中さん?」
今、何か言ったような?
「お二人とも、ちゃんと付いて来てください」
さっきの話を聞いていたのかは分からないが、ソロエルが声をかけてきた。
「行こうか、美桜さん」
性格は難あり、だけど悪い人ではない。初めて本当の田中さんのことを知れた気がする。
さて――目的地はソロエル一押しの“顔パーツ専門店”だ。
どうやら三つのエリアの中も、細かく分かれているらしく、担当天使にそれぞれ行きつけの店があるという。
簡単に言えば世界エリアは《ファンタジー世界》を中心に扱う店、魔法や超能力など一切ない《現実世界》を扱う店の、主に二つ。これから向かう容姿エリアは《顔》、《身体》の二つ。
最後の能力エリアは選んだ世界によって、交換できる店が限定されているらしく、それ以外は特に区別されていない。
まあ、現実世界を選んだのに《魔法》が使えたら、それはチート以前の問題だもんね。
「ここですよ」
ソロエルが足を止めたのは、青い屋根の店だった。
造りはどの店も同じようで、違うのは屋根になっている布の色だけだ。
「おう、ソロエル。今日は……二人か」
幕を片手で上げ、奥から姿を見せたのは商人風の服を着た、ウェーブがかった黒髪と顎鬚の四十代くらいのオジサンだった。けれどその吊り上がった目に、光は宿っていなかった。
「もっと愛想良くしたらどうです? だから私以外に利用する天使がいないんですよ」
「うるせぇな。文句あんなら、もう来んな」
ソロエルがニコッと笑う。彼がこの顔をした時は何か企んでいる時だ。
「良いんですか? 私が来なくなるということは、売り上げがほぼゼロですよ? そんなことになったら、すぐさま地獄に逆戻りですよ?」
「……ぐっ。分かった、少し待ってろ」
キラリとモノクルを光らせるソロエルに、オジサンは小さく舌打ちすると、また奥に戻っていった。
「地獄ってなんのこと?」
ここで言うからには当然、説明ありますよね、という目を向けてみる。
ソロエルもそう来るだろうと思っていたのか、小さくため息を吐くも教えてくれた。
「地獄にいく人達のなかでも、罪の軽い方々には更正するチャンスを与えているんです。それが転生マーケットの仕組みです。貴方がたの使ったポイントを彼等の“売り上げ”として天上組織に報告します。その結果では、転生するチャンスが与えられるというわけです」
「地獄に行った人って転生できないの?」
「まあ、日本では有名でしょうけど、地獄へ行ったら地獄の猛火に魂ごと焼かれて……とまあ、二度と転生できないようになっています。……まあ、例外もいますけど」
最後にボソッと凄いこと言うのが好きだよね、ソロエルって。
それにしてもそういう考えは日本独特のものだと思ってたけど、この世界でも地獄はそんなイメージというか、仕組みなんだね。
そんな話をしていたら、オジサンが丸い形状の何かを手に戻ってきた。
「あ、ちなみに彼は借金を抱えているのに、飢え死にしそうな子犬に餌を与えるために盗みに入って、逃げる途中で崖に落ちて死にました」
もう、どこにツッコんだらいいのよ。
「俺の身の上なんてどうでもいいだろ。それで? どっちの嬢ちゃんから買うんだ?」
「そうですね。では、美桜さんからにしましょうか」
ソロエルの言葉に、オジサンは手に持っていた球体をスッと私に差し出した。
外側に十字を描くように金色の縁が付いた、少し水色の水晶玉。中はキラキラと細かい銀の光が舞っていて、まるでスノードームのようだ。
「触れるだけでいい。後は見れば分かる」
オジサンに言われるがまま、それを受け取った瞬間。
中の光が中心に集まり、光を放つ。上に数十センチ伸びた光の柱は横に広がり、長方形の光の板に変わった。そこには文字の羅列とそれぞれ虹彩の色が違う“眼球”の画像が三枚、映し出される。
しかもリアルに描かれているので、心臓に悪い。
「そのパネルの画像をタッチすると交換画面に移行します。美桜さんは日本人なので、触れれば自動的に日本語に訳してくれるようになっていますので、安心してください。横にスクロールすると他の商品も見れ……と、行っても目の大きさ、鼻や口の形、髪の毛の色や質感くらいですけどね」
そこまで細かく決められるなんて、まるでゲームみたい。
驚いて固まっていた私の側に顔を寄せたソロエルは、手本とばかりにパネルに触れた。
するとパネルの外枠、右下に「担当天使 ソロエル三世」と「購入者 笠木美桜☆」という文字が表示された。
「この、星マークは何?」
「美桜さんと田中さんは“訳あり”ですから。それ以外に深い意味はないですよ」
つまりゲームの参加者には、もれなく星マークが付くということね。
とりあえず一番左にある眼球画像をタッチすると、画像の隣にある説明文が日本語に変わる。ちなみに触れたパネルの感触は、スマホやタブレットのタッチパネルと同じだった。
「“虹彩:赤色。光の加減ではピンク色に見える。魔法世界への転生を希望する人に人気。魔力の濃さを瞳の色で判別する世界では、選択するのに要注意。よく考えて決めましょう”……へえ、意外にしっかりした説明なのね」
「一度交換してしまうと、返品はできませんからね。あ、でも店側が強引に買わせたような場合は例外として、返品可能ですよ」
なんだろうか、このクーリングオフ的なシステム。ここが天国ってことを忘れそうになる。
「なんと言っても女性には嬉しい、肌の質に関しても細かく決められるので、じっくり考えて下さいね。また容姿にこだわりがないという事でしたら、一番最後のページにある“おまかせ”ボタンをタッチすると簡単に決まりますよ」
「……売り上げがどうこう言っておきながら、当の本人が俺の仕事を奪ってどうするんだよ」
そう言って深いため息を吐くオジサンに、苦笑を浮かべておく。
「それで? どうすんだ? 自分で決めるのか?」
「あ、はい。形とかは決めてないんですけど、目と髪の色なら既に決まってます」
「そうなんですか? 珍しいですね。ここで悩む人は結構多いんですが……」
ソロエルの言葉は正しいと思う。私も“これ”が無ければ、ずっと迷っていたと思う。
――まだ付き合い始めたての頃。幸宏と一緒に主人公を自分で作れるというゲームをしたことがあった。そのとき面白そうだからと、私は幸宏の、幸宏は私のキャラをつくることになったんだけど……。
『“美桜”ってさ、美しい桜ってことだろ? だから絶対この色が、美桜には似合うと思うんだ』
そう笑って、嬉しそうに見せてくれたキャラクターの容姿は全然、私とは似ても似つかない可愛いものだった。
お淑やかとは無縁に近いほど、私は活発だし少し強引な所もある。そこは理解しているつもりだし、自分のそういうところが嫌いだったりもする。
けど、幸宏から見て私はこういう風に見えてるのかな、と思ったら凄く嬉しかった。
「け、決して惚気ではありませんから!」
「「「え?」」」
「あ、いや……何でもないです」
思わず声に出てしまった。三人の視線が痛い。いま絶対、顔赤いから見ないで。
うん、まあ、だからね。これはゲームじゃないけど、自分を作るってことなら、なりたい自分を選べるのなら、私は幸宏が作ってくれたキャラと同じにしたい。
「それに……幸宏なら、きっと気づいてくれる」
私だってこと。貴方に、逢いたくて追いかけてきたってこと。全部――伝わればいいな。
不機嫌そうなソロエルが容姿のエリアに案内してくれるということで、その後ろを私は田中さんと並んで歩く。
「あの……つかぬことをお伺いいたしますが、田中さんは本当に女性ですよね?」
「そんなに畏まらなくても、僕はちゃんと女だよ」
その答えにホッとする自分がいた。
性格はともかく、歩くたびに揺れる豊満な胸や艶やかな髪、細身の体型はとても憧れる。それが全て偽物だった時のショックは相当なものだろう。女として負けた気分になる。
「一人称が“僕”だから、男かもって思ったんだよね?」
「はい。でも本音を言えば、はっきりさせておきたかったってだけです。性別に関しての偏見はないので」
「はは、美桜さんは素直な人だね。……くわしくは覚えていないけど、これは昔からのような気がするな。その時にさ、もっと女らしい言葉使いをしなさいって怒られたんだ。誰だったのか、おぼえてないけどね」
そう言って、微笑んだ田中さんの顔が、どこか寂しげに見えた。
おちゃらけて見えるけど、本当は記憶がないことを不安に思ってるんじゃないのかな。
「……。癖ならしょうがないですよ。無理に直さなくて良いんじゃないですか? 今は『ボクっ娘』なんて呼ばれている人もいるし、違和感ないですよ。それに私はボクっ娘、好きですよ」
「……。」
え、何か地雷踏んじゃった?
田中さんが目を丸くしたまま動かなくなってしまった。
「えっと……田中さん?」
「そっか……。そういう風にみてくれる人もいるんだね……。うん、ありがとう。美桜さんは優しいね」
妙に納得したような、安らぎの顔をして、田中さんは微笑む。
美人さんの嬉しそうな顔は反則だよ。同性でも思わずキュンとしてしまった。
「なんか、田中さんが本当に男の人だったら、すごくモテそうですね」
「え? ……。――その手があるか」
「田中さん?」
今、何か言ったような?
「お二人とも、ちゃんと付いて来てください」
さっきの話を聞いていたのかは分からないが、ソロエルが声をかけてきた。
「行こうか、美桜さん」
性格は難あり、だけど悪い人ではない。初めて本当の田中さんのことを知れた気がする。
さて――目的地はソロエル一押しの“顔パーツ専門店”だ。
どうやら三つのエリアの中も、細かく分かれているらしく、担当天使にそれぞれ行きつけの店があるという。
簡単に言えば世界エリアは《ファンタジー世界》を中心に扱う店、魔法や超能力など一切ない《現実世界》を扱う店の、主に二つ。これから向かう容姿エリアは《顔》、《身体》の二つ。
最後の能力エリアは選んだ世界によって、交換できる店が限定されているらしく、それ以外は特に区別されていない。
まあ、現実世界を選んだのに《魔法》が使えたら、それはチート以前の問題だもんね。
「ここですよ」
ソロエルが足を止めたのは、青い屋根の店だった。
造りはどの店も同じようで、違うのは屋根になっている布の色だけだ。
「おう、ソロエル。今日は……二人か」
幕を片手で上げ、奥から姿を見せたのは商人風の服を着た、ウェーブがかった黒髪と顎鬚の四十代くらいのオジサンだった。けれどその吊り上がった目に、光は宿っていなかった。
「もっと愛想良くしたらどうです? だから私以外に利用する天使がいないんですよ」
「うるせぇな。文句あんなら、もう来んな」
ソロエルがニコッと笑う。彼がこの顔をした時は何か企んでいる時だ。
「良いんですか? 私が来なくなるということは、売り上げがほぼゼロですよ? そんなことになったら、すぐさま地獄に逆戻りですよ?」
「……ぐっ。分かった、少し待ってろ」
キラリとモノクルを光らせるソロエルに、オジサンは小さく舌打ちすると、また奥に戻っていった。
「地獄ってなんのこと?」
ここで言うからには当然、説明ありますよね、という目を向けてみる。
ソロエルもそう来るだろうと思っていたのか、小さくため息を吐くも教えてくれた。
「地獄にいく人達のなかでも、罪の軽い方々には更正するチャンスを与えているんです。それが転生マーケットの仕組みです。貴方がたの使ったポイントを彼等の“売り上げ”として天上組織に報告します。その結果では、転生するチャンスが与えられるというわけです」
「地獄に行った人って転生できないの?」
「まあ、日本では有名でしょうけど、地獄へ行ったら地獄の猛火に魂ごと焼かれて……とまあ、二度と転生できないようになっています。……まあ、例外もいますけど」
最後にボソッと凄いこと言うのが好きだよね、ソロエルって。
それにしてもそういう考えは日本独特のものだと思ってたけど、この世界でも地獄はそんなイメージというか、仕組みなんだね。
そんな話をしていたら、オジサンが丸い形状の何かを手に戻ってきた。
「あ、ちなみに彼は借金を抱えているのに、飢え死にしそうな子犬に餌を与えるために盗みに入って、逃げる途中で崖に落ちて死にました」
もう、どこにツッコんだらいいのよ。
「俺の身の上なんてどうでもいいだろ。それで? どっちの嬢ちゃんから買うんだ?」
「そうですね。では、美桜さんからにしましょうか」
ソロエルの言葉に、オジサンは手に持っていた球体をスッと私に差し出した。
外側に十字を描くように金色の縁が付いた、少し水色の水晶玉。中はキラキラと細かい銀の光が舞っていて、まるでスノードームのようだ。
「触れるだけでいい。後は見れば分かる」
オジサンに言われるがまま、それを受け取った瞬間。
中の光が中心に集まり、光を放つ。上に数十センチ伸びた光の柱は横に広がり、長方形の光の板に変わった。そこには文字の羅列とそれぞれ虹彩の色が違う“眼球”の画像が三枚、映し出される。
しかもリアルに描かれているので、心臓に悪い。
「そのパネルの画像をタッチすると交換画面に移行します。美桜さんは日本人なので、触れれば自動的に日本語に訳してくれるようになっていますので、安心してください。横にスクロールすると他の商品も見れ……と、行っても目の大きさ、鼻や口の形、髪の毛の色や質感くらいですけどね」
そこまで細かく決められるなんて、まるでゲームみたい。
驚いて固まっていた私の側に顔を寄せたソロエルは、手本とばかりにパネルに触れた。
するとパネルの外枠、右下に「担当天使 ソロエル三世」と「購入者 笠木美桜☆」という文字が表示された。
「この、星マークは何?」
「美桜さんと田中さんは“訳あり”ですから。それ以外に深い意味はないですよ」
つまりゲームの参加者には、もれなく星マークが付くということね。
とりあえず一番左にある眼球画像をタッチすると、画像の隣にある説明文が日本語に変わる。ちなみに触れたパネルの感触は、スマホやタブレットのタッチパネルと同じだった。
「“虹彩:赤色。光の加減ではピンク色に見える。魔法世界への転生を希望する人に人気。魔力の濃さを瞳の色で判別する世界では、選択するのに要注意。よく考えて決めましょう”……へえ、意外にしっかりした説明なのね」
「一度交換してしまうと、返品はできませんからね。あ、でも店側が強引に買わせたような場合は例外として、返品可能ですよ」
なんだろうか、このクーリングオフ的なシステム。ここが天国ってことを忘れそうになる。
「なんと言っても女性には嬉しい、肌の質に関しても細かく決められるので、じっくり考えて下さいね。また容姿にこだわりがないという事でしたら、一番最後のページにある“おまかせ”ボタンをタッチすると簡単に決まりますよ」
「……売り上げがどうこう言っておきながら、当の本人が俺の仕事を奪ってどうするんだよ」
そう言って深いため息を吐くオジサンに、苦笑を浮かべておく。
「それで? どうすんだ? 自分で決めるのか?」
「あ、はい。形とかは決めてないんですけど、目と髪の色なら既に決まってます」
「そうなんですか? 珍しいですね。ここで悩む人は結構多いんですが……」
ソロエルの言葉は正しいと思う。私も“これ”が無ければ、ずっと迷っていたと思う。
――まだ付き合い始めたての頃。幸宏と一緒に主人公を自分で作れるというゲームをしたことがあった。そのとき面白そうだからと、私は幸宏の、幸宏は私のキャラをつくることになったんだけど……。
『“美桜”ってさ、美しい桜ってことだろ? だから絶対この色が、美桜には似合うと思うんだ』
そう笑って、嬉しそうに見せてくれたキャラクターの容姿は全然、私とは似ても似つかない可愛いものだった。
お淑やかとは無縁に近いほど、私は活発だし少し強引な所もある。そこは理解しているつもりだし、自分のそういうところが嫌いだったりもする。
けど、幸宏から見て私はこういう風に見えてるのかな、と思ったら凄く嬉しかった。
「け、決して惚気ではありませんから!」
「「「え?」」」
「あ、いや……何でもないです」
思わず声に出てしまった。三人の視線が痛い。いま絶対、顔赤いから見ないで。
うん、まあ、だからね。これはゲームじゃないけど、自分を作るってことなら、なりたい自分を選べるのなら、私は幸宏が作ってくれたキャラと同じにしたい。
「それに……幸宏なら、きっと気づいてくれる」
私だってこと。貴方に、逢いたくて追いかけてきたってこと。全部――伝わればいいな。
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