二度目の人生も貴方に捧げます!(仮)

諏訪カノン

文字の大きさ
10 / 12
第一章 一番を手に入れろ

#2 過保護な兄

しおりを挟む
「ん……」

瞼にかかる髪を払いのけるように、寝返りを打つ。
向きに失敗した。閉じた瞼越しに感じる朝日が、起きろと刺激する。

「み……と、今は違うんでした。リーシェ・・・・さん、起きて下さい」

身体を優しく揺すられる。
起こそうとしているのか、そうでないのか分からない。

「あと五分……」

「その台詞を言いたいだけでしょう。ほら、早くしないと遅刻しますよ!」

バサッ! と、包んでいた温もりが無くなり、急激に寒さが襲う。

「なによ……本当に五分寝たら起きたのに……」

まだ眠い目を擦りながら、ゆっくりと起き上る。
のろのろと視線をベッドのすぐ横に移せば、そこには白いタキシードを来た男性が一人。
背に生えた二枚の羽は魔法で消しているのか、その姿はただのイケメンな執事だ。
けれど間違いなく、彼は私が契約した使い魔――天使ソロエルだ。
彼はモノクルを掛け直すと、ため息を吐く。

「そんなこと言って、貴女が起きるわけないでしょう」

「……アンタはどこのオカンよ」

――私とソロエルの再会から、一週間が経った。

巷では天族召喚事件という大層な名前で、あの日のことが広まっているらしい。
それだけ「天使」を召喚できるのは稀で、見方を変えると異端な出来事だという。

あの日――天使を召喚したこともそうだが、彼と契約までしてしまった。その場に居合わせた生徒たち以外に、教師陣も驚きと困惑で手を出せずにいた。
そこへ、異常な魔力反応を観測した城の騎士団が学園を訪れ、その中にいた私の兄・ヴァルトがひとまず私を自宅まで運んだという。

それから6日間。私は召喚と契約で使い過ぎた魔力を補給するため、眠りについていたらしい。
目が覚めた瞬間の両親と兄、そしてメイドさんや執事さんの安心した顔は忘れられない。
とても心配させてしまったことには申し訳ないと思ってる。けれど同じくらいに、私を大切に想ってくれているのが分かって、とても嬉しかった。

その後、過保護な両親と兄には後一週間、学校を休むように言われたが、何日も休むわけにはいかない。と、今日登校することになった。
同時に、これからのことを理事長と直接話をすることになっている。

魔法のある国とはいえ、強大な魔力は人々の恐れの対象だ。
これからのこと。その言葉の中にどんな意味が込められているのか知らないが、私は悪いことをしたとは思っていない。
だから例え学園最強の魔法使いで、最高権力者だろうと私は自分の意見を貫き通すつもりでいる。

確かにきっかけは兄だった。けれど今はちゃんと心の底から『魔法を学びたい』という気持ちがあるんだから。
それを否定されたくない。

「退学、断固拒否!」

「なに朝から騒いでるんですか。早く着替えないと、貴女の過保護なお兄様がお迎えに来ますよ?」

ソロエルの声を聞いて、ハッと我に返る。

「そうだった! 学校まで送ってくれるって……」

薄ピンク色のネグリジェを脱ごうとして、ピタッと止まる。
視線の先には真顔でこっちを見つめる、ムカつくほどイケメンな顔。

「……ソロエル?」

「冗談ですよ。私は外で待ってますから」

彼は私に背を向けると、部屋を出て行った。
パタンとドアが閉まるのを見届け、私は着替えるために白くて豪華な装飾のクローゼットまで歩み寄る。

「それにしても、未だに慣れないや……。って、まだ一週間しか住んでないんだもん、当たり前か」

前世では普通にサラリーマンの父と専業主婦の母との間に産まれた。
兄弟は弟が一人で、二階建ての普通の家に住んでいた。つまり庶民である。
しかし今世はどうかというと……。

「うわ。シャンデリアとか初めて見る……」

なんとシュトラ家というのは、伯爵という地位を頂いているらしく、いわゆる『貴族』らしい。
ちなみにこの世界の爵位は上から公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵の五段階。
その中間って……歴史に詳しくない私でも、偉い家柄だということくらいは分かる。

今いる私の部屋は白と薄桃色がベースで、壁紙や絨毯も暖色系でまとめられていた。
家具は白をベースに、金具や取っ手が統べて銀でできたロイヤル感満載のモノである。
さっきまで寝ていたベッドも、大人三人が寝ても足りるくらい大きなもので、レースのカーテンがついた天蓋付きベッドってやつだ。

どれもこれもお嬢様使用。一体いくらするのやら……。と、値段を考える時点で、私の中身は庶民のままだと安心した。

リーシェとしては生まれてから十七年間、住んでいる家なので落ち着かない訳ではない。
ソロエルの話では「記憶が戻ってすぐのうちは、混乱しているところもあるのでしょう。すぐにそれも無くなります」とのこと。
つまり今の私は、前世という名のミルクを突然入れられた現世のコーヒー。
カフェオレになるには時間が必要みたい、ということだろう。
……我ながら上手いこと言った。

「……って、そんなこと言ってる場合じゃなかった! 早く着替えないと!」

私の体の数倍はあるクローゼットを開けると、入っているのは何十着ものドレス。
その端っこに掛けられた制服に素早く着替えて、側にあった鏡で身だしなみを整える。

改めて自分の姿を見つめる。こっちもやはり慣れない。
艶のある白に近い桜色の髪に、宝石のようなミントグリーンの瞳。肌も白くモチモチで、顔立ちも可愛いと綺麗の中間くらいで、整っている。
背も前世より高くて、胸も大きくなっ――そこはいいか。
とにかく、可愛すぎる!
自分だけど、自分じゃないみたいで……。

「いつまで見惚れているのですか」

「うわ!?」

突然、背後から現れたソロエルに驚いて、足を滑らせる。
後ろに倒れ込んだ私を支えた彼は、面倒くさそうにため息を吐いた。

「遅いので来てみれば……まさか、貴女がナルシストだとは思いませんでした」

「違うから。それより、まだ着替えてるかも知れないのに、ノックもなしに部屋に入るなんて非常識じゃない?」

「言ったでしょう。遅いから来た、と。それにお迎えの方がいらしてますよ」

「え?」

ソロエルに半分抱きかかえられた状態で振り返ると、部屋の入り口にイケメンオーラを放つ青年が立っていた。
髪は白金色、瞳は私と同じミントグリーン。服装は白を基調とし、細かく青と金の刺繍が施された騎士服だ。

「おはよう、リーシェ」

腰に下げた剣を揺らしながら、側まで歩みよってきた彼は膝まづくと、そのまま私の右手にキスを落とした。

「ヴァルト兄様!?」

「ああ、ごめん。あまりにも可愛かったから……つい、ね?」

いやいや、朝から妹にキスする兄なんて聞いたことないです。
悪びれた様子もなく、兄はそのまま背後にいるソロエルに視線を向けた。

「天使様も、おはようございます」

「ええ、おはようございます」

ニコッと微笑んだ兄と笑顔で挨拶を交わす天使。けど、バチっと火花が散ったのは気のせいですよね?
この二人は仲が悪いのか、私が目覚めてからも何度かこうした小さな衝突が起きている。
特にソロエルの方が敵対心を燃やしているみたいだけど……何かあったのかな。

「それにしても、天使さま。女性の部屋に無断で入るなんて、非常識じゃないですか?」

兄さん、それ。さっき私が言いました。

「ちゃんと確認してから入ったに決まっているじゃないですか。アナタの方こそ、朝から妹の手に口づけをするなんてどういう神経してるんですか」

「愛しい妹への愛情表現さ」

こっちにウインクされても、どう反応すればいいのだろうか。
前世では弟がいたので、兄弟とのやり取りには慣れてるつもりだったけど……。この人は何を考えているか分からない。

「こんな人は放っておいて、学校へ行きましょう」

「え、ちょっと、ソロエル?!」

彼にしては珍しく、嫌悪感を露にしている。
よほど兄が嫌いなのか。それにしても、召喚してからまだ1週間だというのに、ここまで嫌われるなんて……。うちの兄は只者じゃないようです。

「お! リーちゃん、おはよう」

手を引かれながら部屋を出ると、そこには兄と同じ格好をした騎士が二人、待ち構えていた。
一人は藍色の髪を撫でつけたように後ろに流し、眼鏡をしていて、冷たい印象を受ける。
もう一人はオレンジ色のくせっ毛をそのままにした、ふわふわの髪を揺らして、挨拶と同様に明るい印象を受けた。
対照的な二人を前に、私は記憶の中から彼らのことを思い出す。

「おはようございます。シェイさん、アルセンさん。いつも兄がご迷惑をおかけして……」

「いえ。リーシェリア様が気にされるようなことは何もありませんよ」

気遣ってくれてるんだろうけど、表情が一ミリも変わらないのは怖いです。
アルセンさんは、笑ったらモテると思うんだよね。

「おい、アル。そんな仏頂面じゃ、リーちゃんに嫌われるぞ?」

「これは生まれつきだ。お前こそ、いい加減リーシェリア様のことをリーちゃんと呼ぶのをやめろ。上司の妹君だぞ」

キラッと眼鏡を光らせるアルセンさんに対して、シェイさんは悪びれた様子もなく、私の肩に腕を回してきた。

「いいじゃん、リーちゃんとは小さいころから仲良しなんだし。ね~」

「あはは……」

彼の正式名はシェイ・ブローダン。あのクールで意地悪で剣バカなジンの実の兄だ。
私とジンがそうであるように、兄たちもまた幼いころから一緒にいる。
シュトラ家とブローダン家は古くから、強い主従で結ばれている。その為か、ジンの家では代々、生まれた子供にはシュトラ家の子息子女の護衛として常に一緒にいることを義務付けているらしい。
人生を“古くからの仕来り”で縛られていることに、彼らは不満や不可解さを持っていない。それが異質であり、心配な点ではあるけど……。
シェイさんやジンは毎日を楽しく生きている。側で見てきた私が言うんだから、たぶん心配はいらない。

「お前のそういう態度が気に入らないんだ!」

「あはは、よく言われる! でも、ヴァルトはこんな俺を好きって言ってくれたから、変わる気はないよ~」

「上司を呼び捨てに、だと……!? もう許さん!!」

無邪気に笑うシェイさんと、今にも剣を抜きそうなアルセンさんが、私の周りで追いかけっこを始める。

この二人は仲が良い。互いを信頼しているという意味では、兄とシェイさんの絆と同等と言える。
兄を含めた三人は私と同じ学園の同級生だ。
聞いた話によると学園のころから三人は目立っていたらしく、入学当初、私とジンは先生から遠い目で見られたのは記憶に新しい。
まったく、学園で何をしたのか……すっごく気になるじゃない!

『騎士は一人で戦う人もいるが、基本はチームプレイだ。互いを信頼しなくては、守るものも守れない。だから騎士として、剣を取ったなら。その力は仲間と守るべき者のために使うんだよ』

幼いころにジンの父親でブローダンの当主が言っていたのを思い出す。
彼らをみていると、本当にそうだなと納得できた。

「こら、二人とも。リーシェを困らせるなんて、どういうつもりかな?」

優しく肩を抱き寄せられる。隣を見上げれば、目を細めた兄が鋭く二人を睨んでいた。

「「も、申し訳ありませんでした」」

ピタッと立ち止った二人は、土下座しそうな勢いで頭を下げた。
ヴァルト兄さんは家族と仕事相手に対する態度が全く違う。今のように『騎士』としての顔は凛々しく、威厳があり、誰もが憧れる騎士だ。けれど――

「リーシェ! 大丈夫だったかい? もうこの二人は近づけさせないよ!」

「そこまでしなくていいから。それと頭を撫でないで」

家族、特に私に対してはココアに角砂糖を二十個入れたくらい甘~い顔になる。
自惚れではない。むしろ、そうであったらどんなにいいか……。

「君が可愛いのがいけないんだ。世界でいちばん愛しい僕の妹ちゃん」

チュッ。と、頬に触れる柔らかな感触。側を通ったメイドさん達が頬赤らめて小さく「キャー!」と叫んで去って行く。
シェイさんは微笑ましく眺め、アルセンさんはメイドさん以上に顔を真っ赤にさせて俯いている。ソロエルはというと、他人の振りだ。

とりあえず……学校に行かせてください。


 *  * *  *


学校に着いたのはお昼過ぎでした。
あれだけ場を荒らした騎士の二人は「仕事があるので俺たちはこれで!」と、学校に着いた途端、颯爽と馬に飛び乗ってどこかへ消えた。

「兄様は行かなくていいんですか?」

「うん、行かないよ? 元々、今日リーシェに同行するのは僕だけだったのに、彼らが無理やりついてきたんだ」

ホント、何しに来たんだあの二人。

「理事長から保護者兼、王立騎士団の一人として立ちあって欲しいと頼まれたし。何より、リーシェと登校できて嬉しいし、断る理由はないよね!」

さりげなく手を繋いできた兄はふわりと目を細めて微笑む。その顔といったら天使(隣にいる彼ではない)のように可愛くて、私たちを遠巻きに見ていた人達が発狂して次々と倒れていく。
校門を入ってからずっと、熱い視線が注がれているのには気づいていた。
こう見えてヴァルト兄様は騎士団の中でも有名で、剣の腕は超一流、契約した召喚獣は天族の次に珍しいとされる幻の竜族。顔もイケメンで、貴族でありながら気取らない態度。女性や子供には特に優しく、騎士を目指す人にとってはとても憧れの存在なのだ。
けれど普段笑わないことでも知れ渡っている兄様だ。こんな甘い顔をしたら、周りが驚くのも無理はない。

「ヴァルト様あぁ~!」

「手を繋いでもらえるなんて! なんて、なんて羨まじいぃー!」

「私も妹にしてくださぁ~い!」

目がハートになった女子の反応はこんな感じだ。それは分かる。けれど……。

「なんて、ずるいんだ! 俺だって手を繋ぎたい!」

「俺もお傍に置いてください!!」

「弟にして下さーい!! それか、養子にしてくれぇー!」

赤い顔をした男子たちのこの反応を、妹としてはどう見たらいいのだろうか。
ちらりと兄の顔を見ると、バッチリ目があってしまった。すぐに顔を逸らす。

「ふふっ、リーシェは可愛いな」

頬を赤らめた兄が私の頬を撫でると、後ろから黄色い悲鳴とドッタン、バッタン倒れる音がした。
今は振り向かないのが賢明だろう。私は繋いだ兄の手を引いて、速足に校舎の中に入った。

廊下を進んでいる間も外と同じことになると面倒なので、兄に頼んで姿を見えないようにしてもらう。
「え? 二人きりになりたいなら早くそう言えばいいのに!」と、嬉々として言われて、正直……引きました。
顔はイケメンなのに、どうにかならないものか。
小さいころから大事にしてもらった記憶はあるけど、ここまで過剰になったのは最近のようだ。なにか理由があるのかな?

「あの。理事長とお話ということでしたから、このまま理事長室に行くんですよね?」

今まで傍観者を決めこんでいたソロエルが口を開く。

「そうだけど……」

それがどうかしたのか。そう聞く前に、ソロエルは私の耳に唇を寄せた。

「二人だけで話がしたいので、終わったら少々お時間を頂けますか」

「もしかして指令のこと?」

同じように小声で返せば、彼はコクリと頷く。
ソウ様とはマスに止まったときにしか話ができない。そんな大事な場面で気絶していたので、詳しい話はまだ聞かされていなかった。

「分かった。でも、理事長と話した後は教室に行こうと思ってるから、その後でもいい?」

天族召喚事件は授業中に起きたことだ。きっと皆も驚いたことだろう。
それに兄を呼んでくれたのは、きっとジンだ。だから迷惑をかけたことへの謝罪と、お世話になったことへの感謝をちゃんと顔を見て言いたかった。

「はい、構いません」

考えが伝わったのか、はにかんだソロエルはそれだけ言うと一歩後ろに下がった。

「いったい何の話をしているのかな?」

グイッと引き寄せられたかと思えば、両頬を大きな手に包まれる。

「いや、今のは……」

「お兄ちゃんには言えないこと?」

「ごめんなさい。い……言えませんっ」

ズキッと胸が痛む。
家族間で秘密を持つのは嫌だ。もちろん嘘を吐くのも、嫌いだ。
前世での価値観を持ち込みたくはないけど、こればかりは譲れない。偽善者と言われてもいい。それでも“嘘”だけは吐きたくない。
けれどその信念を曲げなくてはいけない。
このゲームの参加者のルール『参加者以外にゲームのことを話してはいけない』を破ることになるから。

「……。そんな顔しないで? 困らせるつもりはなかったんだ」

眉尻を下げて微笑む兄が優しく頭を撫でてきた。

「それに乙女というのは秘密の一つや二つあってこそ、美しさに磨きがかかるというものだよ」

「そういうもの、ですか?」

「そういうものです」

胸を張って言うことじゃないのに。得意げな兄が何だか面白かった。

「……ふふっ」

励ましてくれている。撫でる手が優しくて、自然と笑みがこぼれた。
ありがとう。心の中で囁いた言葉が届いたのか、兄さんは手を繋ぎ直すと、廊下を歩き出す。

いつか、ゲームの決着がついたときには、真っ先に兄さんに話そう。
きっと、どの小説や絵本よりも奇想天外で、ワクワクドキドキが止まらない面白い話を。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。 彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。 公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。 しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。 だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。 二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。 彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。 ※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。

ヤンデレ系暗黒乙女ゲームのヒロインは今日も攻略なんかしない!

As-me.com
恋愛
孤児だった私が、ある日突然侯爵令嬢に?!これはまさかの逆転シンデレラストーリーかと思いきや……。 冷酷暗黒長男に、ドSな変態次男。さらには危ないヤンデレ三男の血の繋がらないイケメン3人と一緒に暮らすことに!そして、優しい執事にも秘密があって……。 えーっ?!しかもここって、乙女ゲームの世界じゃないか! 私は誰を攻略しても不幸になる暗黒ゲームのヒロインに転生してしまったのだ……! だから、この世界で生き延びる為にも絶対に誰も攻略しません! ※過激な表現がある時がありますので、苦手な方は御注意してください。

夫が勇者に選ばれました

プラネットプラント
恋愛
勇者に選ばれた夫は「必ず帰って来る」と言って、戻ってこない。風の噂では、王女様と結婚するらしい。そして、私は殺される。 ※なろうでも投稿しています。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

わんこ系婚約者の大誤算

甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。 そんなある日… 「婚約破棄して他の男と婚約!?」 そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。 その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。 小型犬から猛犬へ矯正完了!?

英雄の番が名乗るまで

長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。 大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。 ※小説家になろうにも投稿

婚約破棄 ~家名を名乗らなかっただけ

青の雀
恋愛
シルヴィアは、隣国での留学を終え5年ぶりに生まれ故郷の祖国へ帰ってきた。 今夜、王宮で開かれる自身の婚約披露パーティに出席するためである。 婚約者とは、一度も会っていない親同士が決めた婚約である。 その婚約者と会うなり「家名を名乗らない平民女とは、婚約破棄だ。」と言い渡されてしまう。 実は、シルヴィアは王女殿下であったのだ。

処理中です...