67 / 110
真神陰陽寮 研修学校編
情報屋の学校生活
しおりを挟む???side
「人がどう動き、何をしているかで命の居所が変わります。その場所を現したのが十界です。
十界は地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天、声聞、縁覚、菩薩、仏と分かれていて…地獄界から天界までは六道輪廻、後の四界が四聖。
インド古来の世界観を用いて輪廻転生は六道とし、四聖は仏道修行により得るものとされています。
仏道修行だけでなく、前世の業を次の生で負い、生きる事でも四聖にたどり着くと言う説もあります。
十界の教えは日本では主に仏教…天台宗や大乗教で説かれ現代に伝わっています」
俺の隣で神出鬼没の編入生が立ち、教科書を片手に高説を垂れる。
なんだその知識。教科書に殆ど書いてないんだが。十界を説明しろとは言われてたが、お前坊主なのか?よく知ってるな。
珍妙なやつだ。いつも学校指定のスーツではなく、黒い着流しと羽織を着用している。男なのか女なのかもわからない。着付けは男なのに襟を抜いて頸が見えてるんだ。
黒髪は長く伸ばされ、飾り紐でポニーテールに結ばれて揺れている。
背丈はまぁまぁあるものの、痩せてひょろひょろで顔付きが甘い。一時期持て囃された困り顔ってやつだ。
名前は芦屋真幸。
名だけ見れば男っぽいこいつは、入学式から半年近く経って突然現れた…わけのわからない人物だった。
「はい、大変素晴らしいです。ありがとうございます、芦屋さ…君。おかけ下さい」
「はい」
現在時間割では四時限目の授業中。
講師陣の中でも一際厳しく、言葉の一つに対しても厳格。怒ると面倒な人である倉橋氏が教壇に立っていた。
冷静沈着、クール系の塩対応で有名な講師が、満面の笑みで板書を書いている。
時期ハズレの編入生…芦屋が授業に参加すると講師達はいつもこうなる。
この学校は陰陽師になるための学校で、開校一年目、のべ一年のみの在籍だ。
2月から始まり、半年経ってからの編入など…とてもじゃないがいい結果を得られるとは思えないが、必ず指名されるこいつは毎回こうやって高説を垂れる。メモするこっちの身にもなれ。
お前の発言を、講師たちはテストに絶対出してくるんだぞ。
倉橋氏のように陰陽師の家系であるなら別だが、名字はともかく生まれは一般人のはずなんだが。いつまで経っても人物像が確定しない。何なんだこいつ。
「なんだよ、じっと見て」
「や、別に。天文学以外参加しない芦屋が宗教学の授業に来るなんて珍しくてな」
「時間がたまたま空いたんだよ。明日は出張…いや、遠出するからさ。倉橋先生の授業を受けたかったんだ」
苦笑いで俺に答える芦屋。出張ってなんだよ。言い直しても全部言ってるだろ。
給与が出るこの学校では副業禁止のはずだし、本当に謎だらけだなお前は。
「では本日はここまで。お疲れ様でした」
生徒が全員で立ち上がり、「ありがとうございました」と深く頭を下げる。倉橋が教壇を下り、周りがサワサワと喋り始めた。
「芦屋さん来てるの珍しいね…着物かっこいい…」
「えー、チャラくない?ロン毛でブレスレットにピアスまでしてるし。ゴールドだよ?」
「ばか、何言ってんの。ダウナー系のチャラ男とか最高じゃん。今の旬でしょ!」
女子どもがピーチクパーチクうるさい。
その1 神社の末娘、その2神社オタク、その3拝み屋の一人娘。…取るに足らない人間だ。調べる価値もない。
芦屋はダウナーでもチャラ男でもじゃねぇよ。純情で度胸がある、しかしいざとなるとモジモジ系エモキャラだ。あざとさでぶん殴るタイプだからな。
憂い顔なのがダウナーだと思ってんなら大間違いだ。
俺が正真正銘のダウナーだ。夢から醒めろ。
「さて、お昼ご飯だな。白石は学食か?」
「あぁ。今日は幻のチャーシュー麺が出るんだぜ」
「え!何それ美味しそう」
「お前も行くか?俺は事前買収で整理券持ってるから、食うならおこぼれに預からせてやる」
芦屋が瞳を輝かせた。
こいつさぁ、顔がいいのに目が怖い。18禁の本で見たことあるぜ、この目。
自分が興味ない事は何一つ写しやしない闇の色なんだ。
だが、時たまこうして小さな事でキラキラさせたり、物憂げな顔して周囲をざわつかせる。
あぁ…ギャップ萌えもあったか。
なんだか知らんが、初日からやけに俺に絡んでくるし。まぁ、その、なんだ。別に悪い気はしていないが。
「おこぼれください!」
「ふ、いいぜ。その代わり今日のノートコピーさせろ」
「むう…仕方ない。チャーシューメンと引き換えなら等価交換だな」
「交渉成立だ」
2人で連れ立って、学食に向かう。
教室から出ると、タイなしの黒いスーツに白いシャツを着た人間が廊下に沢山そろっていた。学生たちはみんなこの服装だ。
卒業した奴らは黒いネクタイが支給され、上級ランクになるとシャツが黒くなる決まりがある。陰陽師ってのは真っ黒なのが定石らしい。いずれ就職する事になる組織では神継とかけったいな名前がついてるが。
のそのそ歩いて、教室からすぐの大きなホールに辿り着く。ガラス張りの学食は真神陰陽寮の現役国家公務員の神継も利用している。周囲には木々が立ち並び、小さな草花が咲いてずいぶん可愛らしい様相だ。
ん…?誰か来る。厳つい顔をして近づいてきたのは…副学長だ。神を二柱顕現して連れていた。派手な一行だな。いつもしかめ面の野郎が満面の笑みだ。
「よう。飯か?今日は顔色がいいな」
「鬼一さんお疲れ様。聞いてよ!幻のチャーシューメンを食べにきたんだ」
「なんだと!?整理券はもう終わってた筈だぞ」
副学長にタメ語…しかも、あっちから声をかけてきた。芦屋は真神陰陽寮にも顔が通っている。
糸目の伏見、学長の鈴村、神継トップの安倍と星野にも面識がある。伏見は親が真神陰陽寮の社長だし、お偉いさんにも頭を下げられてる人間だ。
学生でコイツらに話しかけられて、タメ語で返す奴なんかいない。旧知の仲なんだろうな。
「白石が持ってるんだー。いいだろー」
「…詐欺まがいじゃないだろうな?」
鬼一副学長に睨まれる。あんたはどこまで俺を調べてるんだろうなぁ。
調べ物の腕は中々のはずだ。たまに仕事でバッティングしてたしな…。
俺の内実なんぞ殆ど分かっている筈なのに、泳がせてるのは何なんだ?変な奴らしかいないな、ここは。
「詐欺なんかしてねーっす。たかがラーメンっすよ?コツコツ手を回して手に入れたんで」
「ふーん」
「白石、早く行こうよ。ラーメン食べたい。大盛りとかできるのかな」
「できるぜ。セットで餃子かチャーハンもある」
「最高じゃん!鬼一さん、そゆことで」
「へいへい」
不満げな顔で鬼一が去って、芦屋が後ろ姿に手を振りながら学食の行列に並ぶ。
「お前くらいだぞ、副学長にニコニコされてんの」
「そーお?鬼一さんは優しいぞ。」
「それを言うのもお前だけだよ…」
半ば呆れながらトレーを手に取り、会計の列が進むに合わせて歩く。
芦屋はそわそわ浮き足立っている。周りの奴らはそれを見てニヤけてるが、こいつの恐ろしさに気づいている人間がいるのだろうか。
体内に収められている呪力は相当のものだ。体も傷だらけ、身につけているものから全て神力が漂っている。どう考えても異常だろ。
芦屋をいくら調べても、過去の一切が情報として出てこない。出てきたのは平凡な一般家庭出身の20歳、と言うだけの情報だ。
性別も不明、出身地も不明。若くして才能を見出され、この学校にやってきたらしい。
見た目は年相応かもしれないが…この落ち着きよう、内包された力を見て納得できる出自ではない。
情報屋として名を馳せた俺も腕が落ちたのか…困ったもんだ。
俺は俺の仕事をしに入学したのに何も成せずにいる。
真神陰陽寮の内実も、金の巡りも、秘匿されたヒトガミの存在も…何もかも不明のままだ。
ここに入学し、初期テストで不合格になった人間は、みな一様に記憶がない。在籍していたことさえ忘れている。
真神陰陽寮の手配でそれなりの仕事につき、全員が幸せに暮らしてはいるが…なぜ記憶を消されているのか。
全くもっておかしい。突然CMを流して超常の存在を明かし、天照大神を降ろして世を平定したなんて…誰が納得するかよ。
そりゃ、天変地異は起こらなくなった。近所の神社に詣でれば神に会ったりすることもある。妖怪もちょろちょろしてるしな。
前よりは大っぴらにそう言うものに出くわしはするものの、それがいいのか悪いのかなんて受け取る人次第だ。
俺は、いい方に受け取れるような善人じゃない。
「えっ、チャーハンも餃子もいいの?食べたいな」
「いいよぉ。芦屋さんにはたんと召し上がって頂かないと。散々食べても太りゃしないんだから。おばちゃんは心配だよ」
「えへへ、大丈夫だよ!また今度お土産持ってくるね、裕子さん」
「あらっ!まぁー!名前で呼んでくれるなんて…お土産なんかいいんだよ、あんたが元気でいてくれりゃ。あぁ、おばちゃんが取っといたプリンもあげようね」
「えっ、だめだよ。裕子さんのだろ?」
「いいの!!!沢山お食べ」
普段から下がった眉をますます下げて芦屋が笑う。
それ、大盛りの量じゃないだろ…。
明らかにおかしなサイズのチャーシューメンを受け取り、セットで付けられる一品を超えた色んな物がトレーに置かれてる。
こいつ、俺より世渡りが上手いよな。学食のおばちゃんでお前の事知らない人居ないんだろ。裕子さんって誰だよ。
「ほいじゃ、いただきまーーーす!」
「いただきます…お前それ全部食えるのか?」
芦屋が全開の笑顔でラーメンを啜り始める。何人前なんだよそれ。細いくせにどこに入るんだその量。
「食べる。美味しい。最高」
「はー、そりゃ良かったな。」
鶏油が浮いた、オーソドックスなチャーシューメン。五枚の分厚いバラ肉のチャーシュー、極太のメンマ、なると、みずみずしい九条ネギが山盛り。
ここでは肉の摂取がかなり制限されている。だからこういう品はたまにしか出なくて競争率が高いんだ。
食い物の原材料は全て国産、指定農場で神水によって育てられている物しか使わない。
人の世の穢れを落とすため、だったかな。腹の中のドス黒いものを消してくれるならそうして欲しいもんだ。俺だって自分の稼業は好きじゃない。神継になれるならなってみたいってんだよ。
「白石は背が高いのにあんま食べないよね。お腹空かないの?」
「お前が食いすぎなんだよ。成人男性の適量だこれは」
「フーン…身の回りがみんなよく食べるからな…わかんないや」
一心不乱に食べる芦屋を見て、俺の腹が音を立てる。うまそうに食うなこいつ…。
つられる様にレンゲで掬ってスープを口に入れると、深い出汁の味、濃いめの煮干しの香り、質のいい醤油がバランスよく混じった黄金比率の旨みが口の中に広がる。凝縮された鳥や昆布の味、濃厚かつスッキリした味わいが染み渡る。
午後の授業の後は調査が待ってるんだから、気合い入れないとな。
芦屋を真似て一気に麺を啜る。
俺は束の間の幸せなひとときに酔いしれた。
━━━━━━
「はー、ちくしょう…半年経っても何の収穫もねぇ…。」
薄暗い木の廊下、磨き上げられたそこを乱暴に踏み締めて歩く。中庭の喫煙所に出て、タバコに火をつけた。
国の一部お偉いさん方は…追い詰められてる。俺はそいつらに恩義などないが、情報屋としては前金を受け取っちまったんだ。
リミットが卒業まで…しかも、最近じゃ全寮制にされて「同じ釜の飯を食う仲間」だの、「精神の統一を図る」だので生活の一切が制限されている。
校内で殆ど自由に動けない。タバコは陰陽師に必要なものとして許されているが、そのくらいしか抜け出す理由がない。
『初期テストの合格者が少ないから』と、途中からカリキュラムが大幅に変更されて…まるで坊主みたいな早寝早起き、所作振る舞いまで直される。
参ったな。このまま卒業を迎えて俺が神降し出来る訳がないし、情報が集まらない以上消されてしまうだろう。
大陸国の息がかかった政治家は絶滅危惧種になってる。
清く正しくなった国を動かす奴らは、その昔歪みあっていたのが嘘のように仲良しこよしだ。
国を立て直しているのは真神陰陽寮だけの力じゃないが…結局牛耳ってるのはここで間違いない。
ここには日本を守る国護結界、それの要となるヒトガミが居るはずだ。ヒトガミの居所を掴み、黒い金の流れを見つけるのが俺の仕事なんだよ。
一国を動かすでかい組織は恨まれやすい。たとえ、正義を成していたとしてもだ。
ヒトガミの社は学内にあり、常に真神陰陽寮と研修学校は神力で守られている。外部からの追加侵入はできない。
俺は一人で重荷を背負わされてヒトガミに出会うことすらできず、うだつの上がらない生活…うんざりするぜ。
あいつがグラウンドを造った時の記憶は操作されてモヤモヤしてるし、顔すら覚えてねぇからな…恐ろしい学校だよまったく。
吸い終わったタバコを灰皿スタンドに放り、もう一本火をつける。
このタバコも無添加か手巻きのみに制限されてる。別に決まったタバコを吸っていたわけじゃないが、マッチしか許されないとか…面倒だな…。
煙を吐き出し、一緒にでかいため息を流して、ふと図書室に灯る光が見えた。
…誰か、いるのか?
タバコを消し、消臭スプレーを振り撒いて足音を消す。
図書室の前に、真神陰陽寮の奴らが鈴なりになっていた。
「まだ勉強してんのか…」
「仕方ありませんよ。いつも一生懸命なんですから。夜食を用意しておきましょう」
「せやな。カツ丼でも作る?」
「妃菜、ダメよ。夜の運動があるんだから麺類にしましょ」
「飛鳥殿…芦屋さんはまだ、そう言うのは許していませんよ」
「えっ!?そうなの…睦言は聞こえるけど?ふふふ」
「飛鳥さん。そう言うのは聞かないでくださーい。デバガメはぶっ飛ばしますよ?」
「在清こわぁい」
真神陰陽寮の中核が揃い踏みじゃねぇか…。鬼一、星野…安倍、鈴村に伏見までいる。飛鳥…鈴村学長に降りた飛鳥大神か。あいつオネェ系なんだな…。
飯の心配をしてるって事はまさか一緒に住んでいるのか?芦屋は…確かに寮には居ない。
誰も彼もがそれを疑問に思わずにいるが。これも何か術でもかけてんだな。
「ともかく、帰りましょう。明日は学生を連れて地下鉄道の社建立ですよ。その後は伊勢参りですから」
「そやな。あー、お伊勢さん楽しみやな。立ち食いとか喜んでくれるやろか」
「夏祭りの屋台は大はしゃぎでしたから。きっと楽しみにしてますよ。」
「星野さんこそ楽しみにしてはるやろ。私はコロッケが食べたいわ」
「俺は松阪牛の串焼きだ」
「わたし!たこ天たべたーい!」
「僕は赤福の善哉です」
「私はさつま揚げが気になります」
「誰も伊勢うどん言わないんやな…」
「お察しなのよ、妃菜。私は好きだけど。さぁ、帰りましょう」
腹の減る話題を残し、全員が跡形もなく消える。転移ってやつか…かなり上級の術のはずだが。さすがは中核幹部ってところか。
図書室のドアがわずかに開かれていて、そこから中を覗く。
窓際の机に齧り付くようにして座り、専門書を山と積んでノートに何かを書いている……芦屋だ。やはり、真神陰陽寮と何か繋がっている。あいつは普通じゃない。
分かってはいたが、なんとなくバツが悪い気がする。
芦屋の向かいに誰か座っている。
指先に小さな灯りを灯し、微笑みながら奴を見つめてる。
芦屋と同じく長い黒髪…だいぶ背が高いし、体の線は男らしい。
机の上に置かれた左手の小指に赤いリングをはめている。…あれは、どこかで見た事があるような。
「…はっ…あれ!?真っ暗…」
「きりが着いたか?」
「颯人…ごめん、俺またやった?」
「あぁ、得たいものがあったのだろう?明かりの付け方が分からず…すまぬな」
「ううん、ありがとう。俺こそごめんな、待たせて。お腹すいただろ?」
「空腹など感じぬ。其方を見ていると胸が満たされるのだ。
真剣に学ぶ其方は美しい。その瞳に星を宿しているように輝いている」
クッサ…なんだそのセリフ。確かにそうは思う。俺だって隣の席で真剣な顔のあいつを見て最初はドギマギしたもんだ。芦屋はなんで照れてんだよ。嬉しそうにしやがって…クサイのが好きか。
「そ、そう…?でももう遅い時間だし、明日見学会だろ?早く寝ないと。伏見さん達が心配するから、帰ろう」
「……そうだな」
灯りが消えて、静寂と月明かりに包まれる。
ほのかな月光を背に、颯人と呼ばれた男が指先で芦屋の顔をなぞった。
「颯人、くすぐったい」
「うん?」
「……だめ…」
「わかった」
芦屋の細い顎を持ち上げ、影が重なる。離れては重なり、次第に深くなっていく触れ合いの音。
…颯人って誰だ。着物って事は真神陰陽寮のやつか?
ダメって言ってるのに嫌がっている風はない。あいつ、男だよな?いや、女なのか??どう言う事だ?
「んふ…ん…颯人…」
「そのような声を出すと…卒業を待たずに子を成すことになるぞ?」
「それはいやだ」
「ふ…後は閨で聞いてやる」
「ん…」
芦屋がやたら色っぽい理由がわかった。なるほど。子供…って事は芦屋は女か。
なぜ男の着物なんだ…ますます意味がわからん。
「も…もうおしまい」
「久しぶりに二人きりなのだ…今少しだけ許してくれぬか」
「むー、仕方ないな…」
立ち上がった芦屋が引き寄せられ、またいちゃつき始めた…。
腰を撫でる手が明らかにヤラシイだろ。
妙な情報を得てしまった。
芦屋を…掘り下げて調べなければならない。何かの鍵を握っているのは芦屋で間違いない…そう言う、事だ。
「あっ…そこダメ…ひゃっ!」
「愛いな…」
「…ほんとにダメ」
「むう…」
艶っぽい声を聞く耳を塞ぎ、俺はそっと図書室から離れた。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
6
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる