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ご主人様と幼女
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まだ立ち上がれないので、ゴロゴロしていたけど、しばらくすると軍服みたいな制服を着た男性が入って来て、私と目が合いました。
「おいおい。白虎の子供で白いのが産まれたって報告は上がってないぞ?!」
慌てた男性は転がる様に外に駆け出して行きました。
『白い虎はダメなの?パパン』
『またパパン呼びに戻っておるぞ。お前は小さかった上に、兄弟達に混じって見えてなかっただけだ』
『でも、慌ててたよ?』
『ふん。どうせ国王に報告しに行ったんだろう』
へ~っ王様ね~。ふ~んっ報告しないといけないんだ私って。はっはぁ~んっ実は国家を揺るがす存在だったりして?
まさかね~。
するとドカドカと豪華な服装の男女が数名が入って来た。
『あの白い髭のジジイが国王だ』
最後に入ってきた長い白髭のお爺さんが国王らしいです。
ヨボヨボだね。
この短時間で国王が登場するという事は、ここは城の中か、近くみたいです。
『そして入って来た3人の女が王妃と側室達だ』
白髪混じりのマダムに、四十代位の女性と、二十歳前後の女性がいました。
『見た目が一番若いのが正妻だ』
『マジで?!どう見ても20代前半じゃん!あの年の差は犯罪臭いよ!』
『あの女は見た目は若いが、実年齢は国王よりも上だぞ』
いやいや、どう見てもピッチピチだけど………何故かしら女性達から感じる圧が強いのは?
凄い眼力で見下ろしているけど、他の兄弟達を見下している様です。
ママンは、タダならぬ雰囲気に牙を見せて威嚇し、兄弟達はガタブルです。
そんな女性達の中でも、見た目が一際若い若い金髪美女の深い紺色の目が、私に止まると優しく細められ微笑まれた。
美女の満面の笑みに胸がキュンとします。
王妃が近寄って来る前に、髭のジジイが私を抱っこした。
「おぉ、見事な白い虎だ」
『くちゃい………パパン!このジジイ臭い』
なんか鼻がツンとする。
臭すぎて逃げ出したくてジタバタとのたうち回った。
『い~や~っジジイ嫌!』
「ふふふっ嫌われましたわね。いらっしゃい」
満を持して登場した王妃は、甘い良い香りがしました。
『あちし、この人は好き』
スリスリと擦り寄った。
「ありがとう。わたくしも可愛い虎ちゃんは好きよ」
『あれ?パパン以外でも、お話が出来るの?』
「あらあら、白虎をパパンって呼んでいるのね。可愛い娘ができたわね」
『さっきのジジイは臭かったけど、お姉さんはいい匂いだから好き』
「まぁ~っ臭いの?具体的な感想を聞きたいわ」
『鼻がツンとするの………腐った魚みたいな匂いがするの。なんか生臭いの』
確か………肝機能障害の人は、口が生臭いって聞いた事がある気がする。
「貴女は鼻がいいのね」
ニッコリ微笑んで、白く長い指が顎の下を撫でた。
「この子は、わたくしが育てますわ」
『待て。我の娘だ…………勝手に決めるな』
「聖獣として、ここで飼い殺しにされるわよ」
『我はいつでも逃げ出せる』
「貴方はね。でも、この子は違うわ。人間が恐いと潜在的に教えこまれれば、国の守護聖獣として飼い殺しにされるわよ」
『ぐっ………だが』
「もしかして話し相手が居なくなるのが寂しいのかしら」
『……………』
「あら嫌だ。本気で可愛い娘と離れる事が寂しいのね。それなら貴方が遊びに来ればいいのではなくて?」
黙って考え込むパパンを後目に、王妃様が髪に結んでいた紅いリボンを私の首に結んでいた。
とっても優しくて甘くて良い香りがします。
「貴女は、今日からビアンカよ。私のビアンカ」
それが私の新しい名前なんだと思ったら、急に額と背中が熱くなった。
『おデコと背中があちゅい』
まだ体が子供のせいか、言葉が舌っ足らずになって、ちょっと恥ずかしいけど必死に気にしない様にしていた。
「あらあら、名付けたら聖獣として目覚めるなんて」
『うみゅ?』
背中は治まったけど、まだ頭が痛いので朦朧としながら首を傾げるのが精一杯だった。
「ぐっ………ビアンカが可愛過ぎて辛いわ」
『まさか羽根付きの聖獣に進化するとは、我が娘ながら末恐ろしいな』
羽根付きは餃子が美味しいよね………食われる?!
いやいや落ち着いて!私!
話の流れから私が進化したって会話だから………生えたのかしら?羽根が?!
恐る恐る振り返るけど、首が短過ぎて背中が見えません。
ガーーーーーン
でも羽根付きって事は飛べるのかしら?!
背中…………骨を動かすイメージで良いのかしら?
肩甲骨を動かす感じでウニウニと………あれ?浮いてる気がする。
短過ぎてる首で振り返ると、大きくなったであろう白い羽根がパタパタ動いて飛んでます!
『パパン!あちし飛べた!』
『なんと?!』
『でも、ちょっと気持ち悪い』
足が宙ぶらりんで不安定な為か、独特の浮遊感に吐きそうです。
「ふふふっ急に飛んだから酔っているのね」
白い手が優しく私を抱き寄せた。
「わたくしと瞳と同じ紺色の額の石も素敵だわ。ビアンカはカーバンクルなのね」
王妃様が言うには、あちしの額に石が埋まっている様です。
モフモフの短い前足で触ると、少し硬いモノが肉球に触った。
「早く擬人化も覚えましょうね?」
『擬人化?』
「ふふふっ、ビアンカの父親である白虎の妻は、人ばかりのよ。擬人化して妻を抱………仲良くしていたの。虎は今回が初めてなのよ」
そう言うと王妃様の赤い唇が額に触れる。
すると身体が熱くなるのを感じ、治まるまで王妃の腕にしがみついていると、室内に”おぉ”とどよめきが響き渡る。
熱が治まり、ゆっくり目を開けると小さいモミジの手が目に入った。
おそらく幼稚園児くらい………5~6歳と思われる人間の全裸幼女に変わっていました。
「ふふふっ髪も目も、わたくしとお揃いね。まるで本当に、わたくしの娘のようだわ」
『王妃が主人になったのだ………色がつられても不思議は無い』
「なるほどねぇ。わたくしに影響された容姿になったにしては………目は大きいし可愛らしい顔立ちね」
『あくまで色だけだ。ビアンカはビアンカだからな。魂の形までは変えられん』
全裸でオロオロしていたけど、直ぐに虎に戻ったので、そのまま王妃様に抱っこされながらお城に移動しました。
「おいおい。白虎の子供で白いのが産まれたって報告は上がってないぞ?!」
慌てた男性は転がる様に外に駆け出して行きました。
『白い虎はダメなの?パパン』
『またパパン呼びに戻っておるぞ。お前は小さかった上に、兄弟達に混じって見えてなかっただけだ』
『でも、慌ててたよ?』
『ふん。どうせ国王に報告しに行ったんだろう』
へ~っ王様ね~。ふ~んっ報告しないといけないんだ私って。はっはぁ~んっ実は国家を揺るがす存在だったりして?
まさかね~。
するとドカドカと豪華な服装の男女が数名が入って来た。
『あの白い髭のジジイが国王だ』
最後に入ってきた長い白髭のお爺さんが国王らしいです。
ヨボヨボだね。
この短時間で国王が登場するという事は、ここは城の中か、近くみたいです。
『そして入って来た3人の女が王妃と側室達だ』
白髪混じりのマダムに、四十代位の女性と、二十歳前後の女性がいました。
『見た目が一番若いのが正妻だ』
『マジで?!どう見ても20代前半じゃん!あの年の差は犯罪臭いよ!』
『あの女は見た目は若いが、実年齢は国王よりも上だぞ』
いやいや、どう見てもピッチピチだけど………何故かしら女性達から感じる圧が強いのは?
凄い眼力で見下ろしているけど、他の兄弟達を見下している様です。
ママンは、タダならぬ雰囲気に牙を見せて威嚇し、兄弟達はガタブルです。
そんな女性達の中でも、見た目が一際若い若い金髪美女の深い紺色の目が、私に止まると優しく細められ微笑まれた。
美女の満面の笑みに胸がキュンとします。
王妃が近寄って来る前に、髭のジジイが私を抱っこした。
「おぉ、見事な白い虎だ」
『くちゃい………パパン!このジジイ臭い』
なんか鼻がツンとする。
臭すぎて逃げ出したくてジタバタとのたうち回った。
『い~や~っジジイ嫌!』
「ふふふっ嫌われましたわね。いらっしゃい」
満を持して登場した王妃は、甘い良い香りがしました。
『あちし、この人は好き』
スリスリと擦り寄った。
「ありがとう。わたくしも可愛い虎ちゃんは好きよ」
『あれ?パパン以外でも、お話が出来るの?』
「あらあら、白虎をパパンって呼んでいるのね。可愛い娘ができたわね」
『さっきのジジイは臭かったけど、お姉さんはいい匂いだから好き』
「まぁ~っ臭いの?具体的な感想を聞きたいわ」
『鼻がツンとするの………腐った魚みたいな匂いがするの。なんか生臭いの』
確か………肝機能障害の人は、口が生臭いって聞いた事がある気がする。
「貴女は鼻がいいのね」
ニッコリ微笑んで、白く長い指が顎の下を撫でた。
「この子は、わたくしが育てますわ」
『待て。我の娘だ…………勝手に決めるな』
「聖獣として、ここで飼い殺しにされるわよ」
『我はいつでも逃げ出せる』
「貴方はね。でも、この子は違うわ。人間が恐いと潜在的に教えこまれれば、国の守護聖獣として飼い殺しにされるわよ」
『ぐっ………だが』
「もしかして話し相手が居なくなるのが寂しいのかしら」
『……………』
「あら嫌だ。本気で可愛い娘と離れる事が寂しいのね。それなら貴方が遊びに来ればいいのではなくて?」
黙って考え込むパパンを後目に、王妃様が髪に結んでいた紅いリボンを私の首に結んでいた。
とっても優しくて甘くて良い香りがします。
「貴女は、今日からビアンカよ。私のビアンカ」
それが私の新しい名前なんだと思ったら、急に額と背中が熱くなった。
『おデコと背中があちゅい』
まだ体が子供のせいか、言葉が舌っ足らずになって、ちょっと恥ずかしいけど必死に気にしない様にしていた。
「あらあら、名付けたら聖獣として目覚めるなんて」
『うみゅ?』
背中は治まったけど、まだ頭が痛いので朦朧としながら首を傾げるのが精一杯だった。
「ぐっ………ビアンカが可愛過ぎて辛いわ」
『まさか羽根付きの聖獣に進化するとは、我が娘ながら末恐ろしいな』
羽根付きは餃子が美味しいよね………食われる?!
いやいや落ち着いて!私!
話の流れから私が進化したって会話だから………生えたのかしら?羽根が?!
恐る恐る振り返るけど、首が短過ぎて背中が見えません。
ガーーーーーン
でも羽根付きって事は飛べるのかしら?!
背中…………骨を動かすイメージで良いのかしら?
肩甲骨を動かす感じでウニウニと………あれ?浮いてる気がする。
短過ぎてる首で振り返ると、大きくなったであろう白い羽根がパタパタ動いて飛んでます!
『パパン!あちし飛べた!』
『なんと?!』
『でも、ちょっと気持ち悪い』
足が宙ぶらりんで不安定な為か、独特の浮遊感に吐きそうです。
「ふふふっ急に飛んだから酔っているのね」
白い手が優しく私を抱き寄せた。
「わたくしと瞳と同じ紺色の額の石も素敵だわ。ビアンカはカーバンクルなのね」
王妃様が言うには、あちしの額に石が埋まっている様です。
モフモフの短い前足で触ると、少し硬いモノが肉球に触った。
「早く擬人化も覚えましょうね?」
『擬人化?』
「ふふふっ、ビアンカの父親である白虎の妻は、人ばかりのよ。擬人化して妻を抱………仲良くしていたの。虎は今回が初めてなのよ」
そう言うと王妃様の赤い唇が額に触れる。
すると身体が熱くなるのを感じ、治まるまで王妃の腕にしがみついていると、室内に”おぉ”とどよめきが響き渡る。
熱が治まり、ゆっくり目を開けると小さいモミジの手が目に入った。
おそらく幼稚園児くらい………5~6歳と思われる人間の全裸幼女に変わっていました。
「ふふふっ髪も目も、わたくしとお揃いね。まるで本当に、わたくしの娘のようだわ」
『王妃が主人になったのだ………色がつられても不思議は無い』
「なるほどねぇ。わたくしに影響された容姿になったにしては………目は大きいし可愛らしい顔立ちね」
『あくまで色だけだ。ビアンカはビアンカだからな。魂の形までは変えられん』
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