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第040話:唐揚げの旨さは異世界共通
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「そうか。兄妹で父親の屋台を継いでのう……」
「個々人で見ると、美味い料理を作ろうと挑戦する人々はいるようだ。俺自身が食べても、悪くないと感じるほどのできだったぞ。アレなら流行るだろう」
アルティメット・キッチンを展開し、女神ヘスティアに報告する。兄妹の屋台料理を手伝ってやったのは、惜しいと感じたからだ。その後の発展は、彼らの努力次第だろう。ナマズを焼いたバーガーだったからトマトソースにしたが、フィッシュフライならタルタルソースのほうが良い。いずれはそうした発展もしていくはずだ。
「さて、俺は俺で自分の屋台料理を考えよう。キャットフィッシュのサンドを作っていて思ったのだが、やはり屋台料理に必要なのは手軽さだ。これからダンジョンに行くという冒険者は、その前の夜には食事と酒を楽しむそうだ。だから狙い目は、帰ってきた冒険者だな。冒険者ギルドに行く前に、腹ごなしをするような料理が良いだろう」
満腹にはならないが、そこそこの量があり、旨味が強く、食べるのが楽しみに感じるような料理。片手で手軽に食べることができ、常習性が強い料理が良いだろう。
「やはりこれか」
ビッグ・コッコのモモ肉を取り出す。デカい。熊本には日本でも最大級の地鶏があるが、それよりも二回りは大きい。モモ肉一枚でキロを超えるなど、初めて見た。
「ビッグ・コッコの肉ではないか。塩を振って焼くと旨いが、ありふれた料理じゃな」
「食べてみたが、クセのない普通の鶏肉だった。ブロイラーに近いな。日本には地鶏といって、産地ごとに旨味の違う鶏がある。そのままJidoriという発音で英語になっているほどだ。鶏肉にここまでこだわるのは日本人だけだろうな」
モモ肉の前に、まずはガラからスープを取りたい。ビッグ・コッコのガラは普通の鶏で四羽分はあるだろう。それを洗い、沸騰した湯に潜らせてもう一度洗う。これでアクが出にくくなる。次に寸胴に、リーキ(洋ネギ)とショウガのスライス、ブラックペッパーのホール、ローリエなどの香草、洗ったガラを入れてヒタヒタになるまで水を注ぎ、火にかける。湯が沸いたら沸騰寸前の温度を維持する。三時間ほどでガラスープの完成だ。
「ブイヨン、あるいはブロードと呼ばれる料理の基礎ベースだ。王宮にもあったから、これくらいはこの世界にもあるようだな。色々な料理に使えるが、今回はこれを使って俺式唐揚げを作る」
ビッグ・コッコの肉を一口大に切る。普通の唐揚げよりも一回り小さくする。屋台で出す以上は一口で食べられなければ駄目だからだ。塩と砂糖を溶かした水に、切ったモモ肉を入れていく。ブライニングと呼ばれる手法で、この手間を加えるだけで唐揚げが激変する。家庭の味から店の味に変わるのだ。
「一時間、ブライニングをしている間にソースを作るか。柑橘マヨネーズとヤンニョムソースにしよう。地球のマヨを使ってもよいが、どうせならビッグ・コッコの卵で作るか」
ビッグ・コッコの卵黄、オリーブオイル、擦り下ろしたニンニク、街で手に入れた柑橘系果実の皮を刻んだものと果汁を少々、そしてワインビネガーを用意する。オリーブオイル以外をすべて混ぜ合わせ、そこに少しずつオイルを注ぎ、マヨネーズを作る。
「ビネガーが効いているから、食中毒の心配はない。ヤンニョムソースは地球の食材を使うしかないな。コチュジャン、ハチミツ、味醂、醤油、ケチャップ、擦り下ろしニンニク、カイエンペッパーを鍋に入れ、混ぜながら過熱し味醂のアルコールを飛ばして完成だ」
ブライニングが終わった鶏肉をキッチンペーパーで拭いてボウルに入れる。街で買った白ワイン、塩、下ろしたニンニクとショウガを加えて揉む。これで下味付けは完成だ。別のバットにコーンスターチと米粉を一対二の配合で用意し、鶏肉にまんべんなく衣を纏わせ、皮を上向きにしてバットに並べていく。
「フム、これを揚げるのか?」
「いや、このまま揚げると衣が剥がれる。カリカリの唐揚げを作るために、ここで一手間を加える。先ほどの鶏ガラスープを冷ましたものを霧吹きで吹きかける。これにより、粉と肉が一体化する。さらに鶏ガラスープの旨味まで加わる。揚げ油は、コメ油を使おう。屋台の場合は油の酸化も問題になるからな。コメ油が一番だろう」
三分ほどで衣と肉が一体化する。見た目が変わるから誰でも判断できるだろう。それを一五〇度の油で三分間揚げ、続いて一八〇度の温度で色がキツネ色になるまで揚げる。時折、空気に触れさせることでカラリとなる。
「一口唐揚げ五個を串に刺し、ディスペンサーでソースを掛けて完成だ。ホイ、柑橘マヨソースで食べてみろ」
見た目子供のヘスティアが食べられるのであれば、屋台でも出せるだろう。のじゃロリ女神は嬉しそうに受け取った。
私は、迷宮都市ドムの街頭調査官であるアルフレッド。今日も物価調査のために街を歩いている。この仕事をしていると、自然と屋台で食事をするようになる。内臓の串焼きという新たな屋台料理は、ドムの街でもちょっとした話題となった。その後、ドムで一番と評判であった屋台が、一ヶ月を経て味を取り戻したと聞き、久々にその屋台に行ってみた。店主が亡くなり、その子供が継いだそうだが、この一ヶ月は客が付かなかった。ハッキリ言えば、味が落ちていたためだ。それが復活したと聞いたからには、食べねばなるまい。
「ほぉっ! これは旨い!」
パンは柔らかくしっとりもっちりとしており、トメートのソースを纏った魚と良く合う。さらに炒めた葉野菜が入ることで、歯ごたえ、食べ応えが以前より上がっている。素晴らしい料理であった。
「手間が掛かっている。大銅貨二枚の価値は十分だな」
満足して、街の調査を再開する。すると見慣れぬ屋台を見つけた。鶏唐揚げという聞き慣れぬ文字が書かれた旗が出ている。そして黒髪の男と、金髪の素晴らしい美女が立っていた。
「らっしゃい、らっしゃーい! ドムの新名物、鶏の唐揚げだよー 一本銅貨五枚、一日二〇〇本の限定だよー」
男が声を出している。金髪の美女は微笑みながら、客に串焼きと思われるものを差し出していた。既に腹は満ちているが、嗅いだことのない香りに引き寄せられ、私はその屋台に並んだ。
「酸味ソース、甘辛ソースのどちらかを選んでください」
「……殿下?」
以前、一度だけ王宮で、王女のレイラ殿下を見かけたことがある。抜けるような白い肌と輝く金色の髪、そして見惚れるほどの美貌は近隣諸国にも知れ渡っていたが、剣姫の加護によるものかあらゆる縁談を断っていると聞いていた。その殿下が、なぜ目の前にいる?
「……何のことだ? 人違いであろう?」
(いや、その口調は間違いなく殿下では……)
何か事情があるのかもしれない。私はそれ以上は口を噤んで、酸味ソースを頼んだ。すると肉と思われる塊が五つ、串に刺さった状態で差し出された。薄黄色のソースが掛けられている。
「これは、肉の串焼きか? ならば銅貨五枚というのは普通だが……」
カリリッ
一口食べた瞬間、信じられない味が口内に広がった。表面はカリカリとしているのに、肉からは旨味のある汁が溢れ出て、火傷しそうなほどに熱い。ハフハフとしながら咀嚼すると、酸味のあるソースが油のクドさを洗い流しつつ、肉の味を完全に引き出している。凄まじい完成度であった。
「な、なんという料理だ。これはビッグ・コッコの肉か? だがこれほどに旨いビッグ・コッコは初めてだ。表面のカリカリと肉の柔らかさが、食感の変化をもたらして飽きさせない。肉は噛むたびに旨味の汁が溢れ出て、それを酸味のあるソースがサッパリと洗い流す。これが、銅貨五枚だと?」
これは明らかに不当廉売ではないか? こんな料理が銅貨五枚で出されたら、他の店は潰れてしまうだろう。限定二〇〇本と言っていたが、二〇〇〇本でも一日で売れてしまうだろう。その証拠に、串肉は次々と売れ、もうすぐ無くなりそうであった。
「いかん! 甘辛ソースを試さなくては!」
これは調査だと自分に言い聞かせて、私はまた列に並んだ。
「個々人で見ると、美味い料理を作ろうと挑戦する人々はいるようだ。俺自身が食べても、悪くないと感じるほどのできだったぞ。アレなら流行るだろう」
アルティメット・キッチンを展開し、女神ヘスティアに報告する。兄妹の屋台料理を手伝ってやったのは、惜しいと感じたからだ。その後の発展は、彼らの努力次第だろう。ナマズを焼いたバーガーだったからトマトソースにしたが、フィッシュフライならタルタルソースのほうが良い。いずれはそうした発展もしていくはずだ。
「さて、俺は俺で自分の屋台料理を考えよう。キャットフィッシュのサンドを作っていて思ったのだが、やはり屋台料理に必要なのは手軽さだ。これからダンジョンに行くという冒険者は、その前の夜には食事と酒を楽しむそうだ。だから狙い目は、帰ってきた冒険者だな。冒険者ギルドに行く前に、腹ごなしをするような料理が良いだろう」
満腹にはならないが、そこそこの量があり、旨味が強く、食べるのが楽しみに感じるような料理。片手で手軽に食べることができ、常習性が強い料理が良いだろう。
「やはりこれか」
ビッグ・コッコのモモ肉を取り出す。デカい。熊本には日本でも最大級の地鶏があるが、それよりも二回りは大きい。モモ肉一枚でキロを超えるなど、初めて見た。
「ビッグ・コッコの肉ではないか。塩を振って焼くと旨いが、ありふれた料理じゃな」
「食べてみたが、クセのない普通の鶏肉だった。ブロイラーに近いな。日本には地鶏といって、産地ごとに旨味の違う鶏がある。そのままJidoriという発音で英語になっているほどだ。鶏肉にここまでこだわるのは日本人だけだろうな」
モモ肉の前に、まずはガラからスープを取りたい。ビッグ・コッコのガラは普通の鶏で四羽分はあるだろう。それを洗い、沸騰した湯に潜らせてもう一度洗う。これでアクが出にくくなる。次に寸胴に、リーキ(洋ネギ)とショウガのスライス、ブラックペッパーのホール、ローリエなどの香草、洗ったガラを入れてヒタヒタになるまで水を注ぎ、火にかける。湯が沸いたら沸騰寸前の温度を維持する。三時間ほどでガラスープの完成だ。
「ブイヨン、あるいはブロードと呼ばれる料理の基礎ベースだ。王宮にもあったから、これくらいはこの世界にもあるようだな。色々な料理に使えるが、今回はこれを使って俺式唐揚げを作る」
ビッグ・コッコの肉を一口大に切る。普通の唐揚げよりも一回り小さくする。屋台で出す以上は一口で食べられなければ駄目だからだ。塩と砂糖を溶かした水に、切ったモモ肉を入れていく。ブライニングと呼ばれる手法で、この手間を加えるだけで唐揚げが激変する。家庭の味から店の味に変わるのだ。
「一時間、ブライニングをしている間にソースを作るか。柑橘マヨネーズとヤンニョムソースにしよう。地球のマヨを使ってもよいが、どうせならビッグ・コッコの卵で作るか」
ビッグ・コッコの卵黄、オリーブオイル、擦り下ろしたニンニク、街で手に入れた柑橘系果実の皮を刻んだものと果汁を少々、そしてワインビネガーを用意する。オリーブオイル以外をすべて混ぜ合わせ、そこに少しずつオイルを注ぎ、マヨネーズを作る。
「ビネガーが効いているから、食中毒の心配はない。ヤンニョムソースは地球の食材を使うしかないな。コチュジャン、ハチミツ、味醂、醤油、ケチャップ、擦り下ろしニンニク、カイエンペッパーを鍋に入れ、混ぜながら過熱し味醂のアルコールを飛ばして完成だ」
ブライニングが終わった鶏肉をキッチンペーパーで拭いてボウルに入れる。街で買った白ワイン、塩、下ろしたニンニクとショウガを加えて揉む。これで下味付けは完成だ。別のバットにコーンスターチと米粉を一対二の配合で用意し、鶏肉にまんべんなく衣を纏わせ、皮を上向きにしてバットに並べていく。
「フム、これを揚げるのか?」
「いや、このまま揚げると衣が剥がれる。カリカリの唐揚げを作るために、ここで一手間を加える。先ほどの鶏ガラスープを冷ましたものを霧吹きで吹きかける。これにより、粉と肉が一体化する。さらに鶏ガラスープの旨味まで加わる。揚げ油は、コメ油を使おう。屋台の場合は油の酸化も問題になるからな。コメ油が一番だろう」
三分ほどで衣と肉が一体化する。見た目が変わるから誰でも判断できるだろう。それを一五〇度の油で三分間揚げ、続いて一八〇度の温度で色がキツネ色になるまで揚げる。時折、空気に触れさせることでカラリとなる。
「一口唐揚げ五個を串に刺し、ディスペンサーでソースを掛けて完成だ。ホイ、柑橘マヨソースで食べてみろ」
見た目子供のヘスティアが食べられるのであれば、屋台でも出せるだろう。のじゃロリ女神は嬉しそうに受け取った。
私は、迷宮都市ドムの街頭調査官であるアルフレッド。今日も物価調査のために街を歩いている。この仕事をしていると、自然と屋台で食事をするようになる。内臓の串焼きという新たな屋台料理は、ドムの街でもちょっとした話題となった。その後、ドムで一番と評判であった屋台が、一ヶ月を経て味を取り戻したと聞き、久々にその屋台に行ってみた。店主が亡くなり、その子供が継いだそうだが、この一ヶ月は客が付かなかった。ハッキリ言えば、味が落ちていたためだ。それが復活したと聞いたからには、食べねばなるまい。
「ほぉっ! これは旨い!」
パンは柔らかくしっとりもっちりとしており、トメートのソースを纏った魚と良く合う。さらに炒めた葉野菜が入ることで、歯ごたえ、食べ応えが以前より上がっている。素晴らしい料理であった。
「手間が掛かっている。大銅貨二枚の価値は十分だな」
満足して、街の調査を再開する。すると見慣れぬ屋台を見つけた。鶏唐揚げという聞き慣れぬ文字が書かれた旗が出ている。そして黒髪の男と、金髪の素晴らしい美女が立っていた。
「らっしゃい、らっしゃーい! ドムの新名物、鶏の唐揚げだよー 一本銅貨五枚、一日二〇〇本の限定だよー」
男が声を出している。金髪の美女は微笑みながら、客に串焼きと思われるものを差し出していた。既に腹は満ちているが、嗅いだことのない香りに引き寄せられ、私はその屋台に並んだ。
「酸味ソース、甘辛ソースのどちらかを選んでください」
「……殿下?」
以前、一度だけ王宮で、王女のレイラ殿下を見かけたことがある。抜けるような白い肌と輝く金色の髪、そして見惚れるほどの美貌は近隣諸国にも知れ渡っていたが、剣姫の加護によるものかあらゆる縁談を断っていると聞いていた。その殿下が、なぜ目の前にいる?
「……何のことだ? 人違いであろう?」
(いや、その口調は間違いなく殿下では……)
何か事情があるのかもしれない。私はそれ以上は口を噤んで、酸味ソースを頼んだ。すると肉と思われる塊が五つ、串に刺さった状態で差し出された。薄黄色のソースが掛けられている。
「これは、肉の串焼きか? ならば銅貨五枚というのは普通だが……」
カリリッ
一口食べた瞬間、信じられない味が口内に広がった。表面はカリカリとしているのに、肉からは旨味のある汁が溢れ出て、火傷しそうなほどに熱い。ハフハフとしながら咀嚼すると、酸味のあるソースが油のクドさを洗い流しつつ、肉の味を完全に引き出している。凄まじい完成度であった。
「な、なんという料理だ。これはビッグ・コッコの肉か? だがこれほどに旨いビッグ・コッコは初めてだ。表面のカリカリと肉の柔らかさが、食感の変化をもたらして飽きさせない。肉は噛むたびに旨味の汁が溢れ出て、それを酸味のあるソースがサッパリと洗い流す。これが、銅貨五枚だと?」
これは明らかに不当廉売ではないか? こんな料理が銅貨五枚で出されたら、他の店は潰れてしまうだろう。限定二〇〇本と言っていたが、二〇〇〇本でも一日で売れてしまうだろう。その証拠に、串肉は次々と売れ、もうすぐ無くなりそうであった。
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