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ヒトのキョウカイ6巻(赤十字の精神)
08 (ドラム要塞)
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「そろそろ見えるぞ…。」
後ろに座るクオリアが言う。
ファントムのコックピットブロックの前に座るナオが最大望遠で水平線に微かに見える陸地を確認する。
視界が海面だらけだった海も終わり、陸地がどんどんと広がって行く。
「なんじゃこりゃあ」
ファントムが高度を下げ減速…。
ベネズエラの海岸にたどり着き、1ヵ月前と様変わりしてしまった海岸をゆっくりと進む…。
海岸線にそって大量の地雷の反応…。
その奥には12mの壁と言える土の山…。
それを越えると更に地雷地帯があり、その奥に大きな塹壕《ざんごう》…。
そして1ヵ月前にオレが設置した仮拠点の倉庫の位置は、立派な要塞になっており、核融合炉に 飛行型ワーム用の対空用コイルガン…。
地対空使えるレーザー砲台に、チャージ時間が掛かるが一番威力が高い荷電粒子砲砲台と…完璧な防衛陣地と化している。
流石、一度失敗したら対策を立てて 二度と同じ失敗はしないスレイブロイド…。
多少過剰な気もするがワームの成長速度から考えれば妥当なのだろうか?
「警告…ロックオンされた。」
クオリアの警告…。
「一旦離れる。」
ナオ機が防衛陣地から離れ、無線を入れる…。
通常なら 要塞用の無線周波数があるのだろうが…スレイブロイドファクトリーの管制AIの周波数に合わせる。
「ファクトリーコントロール…こちら『ファントム ナオ機』…着陸を求む…リクエスト」
『現在、当空域は非常警戒態勢を発令中…。
着陸の許可は出来ない…アドミの許可が必要…。』
「なら、アドミに繋いでほしい…。
搭乗員は、ナオとクオリアだ。」
『了解…許可が取れました…指定コースに従い着陸せよ。』
「了解…指定コースに従い 着陸を開始する。」
ドラムだけあって対応が早い…。
「ゲストライセンスが送られてきた…ライセンスを使う。」
要塞側からファントムに対しての敵味方識別信号がイエローに変わる。
この色は敵でも味方でも無く、攻撃はしないが警戒はすると言う意味だ。
ナオはゆっくりと無害である事をアピールしつつ降下…スレイブロイドファクトリーの駐機場に着陸をした。
ファントムを駐機姿勢にし、コックピットブロックがスライドさせ クオリアとナオが機体から降りる…。
降りた後すぐにドラムがこちらに向かって来る…
ボディはアドミのボディとは違い普通のドラムのようだが、ディスプレイの顔を見るとアドミのようだ…多分 遠隔操作だろう…こう言う事を普通に出来るのが機械の利点だ…。
「お久しぶりです…と言っても1ヵ月程ですが…。」
アドミが言う。
「お久しぶり…たった1ヵ月で海岸を要塞化してて驚いた。」
「ワームの進行ルートは海岸ですから…次はもっとスマートに対処して見せます。」
アドミは全身を動かし人間臭いボディランゲージをしつつ、少し笑みを浮かべながら言う。
「それで、本日は機体の整備ですか?」
アドミは ファントムを見上げ言う。
「新型機のテストをしたい…。
使えそうな土地は無いか?」
「まぁ…この周辺には スレイブロイドファクトリーとピースクラフト都市位しかありませんから、整備されていない土地で良かったら、いくらでもありますが…。
新型機…となると、こちらがファントムですか?」
「ああ…良く知っているな…。」
「ええ…管制で言ってましたし、シーランド王国のVR空間で模擬戦を行っていたでは無いですか…あの情報を聞きまして色々と調べたのです。」
「やっぱりそう言う所はしっかりしてるのな…ドラム達は…。」
「正しい情報を得てないと、正しい行動は出来ません…。
情報が不足している中で博打を踏む事 程、危険な事はありません。」
「だろうな…それで何処でやればいい?」
オレがアドミ聞く…。
「そうですね…ここ何てどうでしょう…。」
アドミの指が下を差す。
「ここって…この要塞か?」
「ええ…私達は『ドラム要塞』と呼んでいます。
ナオさん達は海岸から進行…私達が敵役を務《つと》め迎撃を行います…如何《どう》でしょう?」
確かに演習に付き合ってくれるなら有難い…が、ドラム側のメリットは何だ?
オレは無償の善意は、基本信じない…。
人は誰もが 自分の利益になるように動く…ましてドラムの王なら、当然演習する事でのメリットが存在するはず…。
「そちらの火器の出力による…。
理屈上は荷電粒子砲も耐えられるが、ミスったらオレらが蒸発しちまう…。」
オレは 慎重に話を進める…。
「確かに…なら ある程度の出力低下をさせませんと…クオリアはどう考えますか?」
アドミがクオリアに聞く…。
「なら、私がコックピットブロック内にシールドを張ろう…。
ナオが操作を誤って荷電粒子砲がコックピットに直撃してもパイロットとコアキューブは確実に守れる。
なので、火力制限は無しで構わない…テストパイロットのナオの意見はどうだろうか?」
最終的にどのレベルの危険を許容するかは、テストパイロットの判断で決まる…。
クオリアがオレを守る事が前提の話だが…クオリアの信用はオレの中では一番高い。
「確かに実戦レベルの出力を出せるには越した事は無いし、安全も確保されるなら良いんだが…ドラム側はどうする?それなりに被害が出るだろう…。」
オレが ファントム側の火力制限をどうするかアドミに聞く。
「正直…修理出来る範囲なら要塞が破壊されても構わないと考えます。
私達にとっての防衛訓練と新型機のデータが得られるなら 安い損害だと考えています。」
善意を信じないと判断したオレが疑心暗鬼にならないように、自分からメリットを提示してくれる…。
目的は、要塞の試運転とファントムの戦闘データか…確かに それならメリットと釣り合うか…。
だが…。
「そっちが良くったって、こっちは良くない…。
ドラムが犠牲になるだろうし…作戦が始まれば こっちまでワームが来るかもしれない…。
そうなれば ここの被害が増えるでしょう…。」
それに命の価値が低いとはいえ、砦学園都市のドラムと違って、こっちはスタンドアローン型の人工知能を搭載した機械生命体だ…。
もう同族意識まで持つオレは 機械だからと言う理由で気軽に殺傷する事は出来ない。
「弾がターミナルバレッドなら、ドラムに当たった事が分かれば物理的に破壊する必要は無い…。
人なら死ぬだろうが…ドラムなら凹む位だろうな…。」
クオリアが解決策を提案する。
「何かクオリアに負担かけてばっかだな…。」
機体動作の監視に補助…クオリアが提案していたプロジェクトだと言う事もあるのだろうが、オレの無茶に付き合って負担を増やしている…。
「そうでも無い…今回はこちらは一切サポートが出来ない…。
機体操作は全部ナオの担当だ…。
これなら良いデータが取れるだろうし、私は演習条件を整えるだけだ。」
「分かったアドミ…お受けします…よろしく…。」
「ええこちらこそ…。」
ナオが手を差し出し、アドミの機械のアームと固い握手を交わした。
後ろに座るクオリアが言う。
ファントムのコックピットブロックの前に座るナオが最大望遠で水平線に微かに見える陸地を確認する。
視界が海面だらけだった海も終わり、陸地がどんどんと広がって行く。
「なんじゃこりゃあ」
ファントムが高度を下げ減速…。
ベネズエラの海岸にたどり着き、1ヵ月前と様変わりしてしまった海岸をゆっくりと進む…。
海岸線にそって大量の地雷の反応…。
その奥には12mの壁と言える土の山…。
それを越えると更に地雷地帯があり、その奥に大きな塹壕《ざんごう》…。
そして1ヵ月前にオレが設置した仮拠点の倉庫の位置は、立派な要塞になっており、核融合炉に 飛行型ワーム用の対空用コイルガン…。
地対空使えるレーザー砲台に、チャージ時間が掛かるが一番威力が高い荷電粒子砲砲台と…完璧な防衛陣地と化している。
流石、一度失敗したら対策を立てて 二度と同じ失敗はしないスレイブロイド…。
多少過剰な気もするがワームの成長速度から考えれば妥当なのだろうか?
「警告…ロックオンされた。」
クオリアの警告…。
「一旦離れる。」
ナオ機が防衛陣地から離れ、無線を入れる…。
通常なら 要塞用の無線周波数があるのだろうが…スレイブロイドファクトリーの管制AIの周波数に合わせる。
「ファクトリーコントロール…こちら『ファントム ナオ機』…着陸を求む…リクエスト」
『現在、当空域は非常警戒態勢を発令中…。
着陸の許可は出来ない…アドミの許可が必要…。』
「なら、アドミに繋いでほしい…。
搭乗員は、ナオとクオリアだ。」
『了解…許可が取れました…指定コースに従い着陸せよ。』
「了解…指定コースに従い 着陸を開始する。」
ドラムだけあって対応が早い…。
「ゲストライセンスが送られてきた…ライセンスを使う。」
要塞側からファントムに対しての敵味方識別信号がイエローに変わる。
この色は敵でも味方でも無く、攻撃はしないが警戒はすると言う意味だ。
ナオはゆっくりと無害である事をアピールしつつ降下…スレイブロイドファクトリーの駐機場に着陸をした。
ファントムを駐機姿勢にし、コックピットブロックがスライドさせ クオリアとナオが機体から降りる…。
降りた後すぐにドラムがこちらに向かって来る…
ボディはアドミのボディとは違い普通のドラムのようだが、ディスプレイの顔を見るとアドミのようだ…多分 遠隔操作だろう…こう言う事を普通に出来るのが機械の利点だ…。
「お久しぶりです…と言っても1ヵ月程ですが…。」
アドミが言う。
「お久しぶり…たった1ヵ月で海岸を要塞化してて驚いた。」
「ワームの進行ルートは海岸ですから…次はもっとスマートに対処して見せます。」
アドミは全身を動かし人間臭いボディランゲージをしつつ、少し笑みを浮かべながら言う。
「それで、本日は機体の整備ですか?」
アドミは ファントムを見上げ言う。
「新型機のテストをしたい…。
使えそうな土地は無いか?」
「まぁ…この周辺には スレイブロイドファクトリーとピースクラフト都市位しかありませんから、整備されていない土地で良かったら、いくらでもありますが…。
新型機…となると、こちらがファントムですか?」
「ああ…良く知っているな…。」
「ええ…管制で言ってましたし、シーランド王国のVR空間で模擬戦を行っていたでは無いですか…あの情報を聞きまして色々と調べたのです。」
「やっぱりそう言う所はしっかりしてるのな…ドラム達は…。」
「正しい情報を得てないと、正しい行動は出来ません…。
情報が不足している中で博打を踏む事 程、危険な事はありません。」
「だろうな…それで何処でやればいい?」
オレがアドミ聞く…。
「そうですね…ここ何てどうでしょう…。」
アドミの指が下を差す。
「ここって…この要塞か?」
「ええ…私達は『ドラム要塞』と呼んでいます。
ナオさん達は海岸から進行…私達が敵役を務《つと》め迎撃を行います…如何《どう》でしょう?」
確かに演習に付き合ってくれるなら有難い…が、ドラム側のメリットは何だ?
オレは無償の善意は、基本信じない…。
人は誰もが 自分の利益になるように動く…ましてドラムの王なら、当然演習する事でのメリットが存在するはず…。
「そちらの火器の出力による…。
理屈上は荷電粒子砲も耐えられるが、ミスったらオレらが蒸発しちまう…。」
オレは 慎重に話を進める…。
「確かに…なら ある程度の出力低下をさせませんと…クオリアはどう考えますか?」
アドミがクオリアに聞く…。
「なら、私がコックピットブロック内にシールドを張ろう…。
ナオが操作を誤って荷電粒子砲がコックピットに直撃してもパイロットとコアキューブは確実に守れる。
なので、火力制限は無しで構わない…テストパイロットのナオの意見はどうだろうか?」
最終的にどのレベルの危険を許容するかは、テストパイロットの判断で決まる…。
クオリアがオレを守る事が前提の話だが…クオリアの信用はオレの中では一番高い。
「確かに実戦レベルの出力を出せるには越した事は無いし、安全も確保されるなら良いんだが…ドラム側はどうする?それなりに被害が出るだろう…。」
オレが ファントム側の火力制限をどうするかアドミに聞く。
「正直…修理出来る範囲なら要塞が破壊されても構わないと考えます。
私達にとっての防衛訓練と新型機のデータが得られるなら 安い損害だと考えています。」
善意を信じないと判断したオレが疑心暗鬼にならないように、自分からメリットを提示してくれる…。
目的は、要塞の試運転とファントムの戦闘データか…確かに それならメリットと釣り合うか…。
だが…。
「そっちが良くったって、こっちは良くない…。
ドラムが犠牲になるだろうし…作戦が始まれば こっちまでワームが来るかもしれない…。
そうなれば ここの被害が増えるでしょう…。」
それに命の価値が低いとはいえ、砦学園都市のドラムと違って、こっちはスタンドアローン型の人工知能を搭載した機械生命体だ…。
もう同族意識まで持つオレは 機械だからと言う理由で気軽に殺傷する事は出来ない。
「弾がターミナルバレッドなら、ドラムに当たった事が分かれば物理的に破壊する必要は無い…。
人なら死ぬだろうが…ドラムなら凹む位だろうな…。」
クオリアが解決策を提案する。
「何かクオリアに負担かけてばっかだな…。」
機体動作の監視に補助…クオリアが提案していたプロジェクトだと言う事もあるのだろうが、オレの無茶に付き合って負担を増やしている…。
「そうでも無い…今回はこちらは一切サポートが出来ない…。
機体操作は全部ナオの担当だ…。
これなら良いデータが取れるだろうし、私は演習条件を整えるだけだ。」
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